業界研究

【メーカー就職は文系でも可能なのか】職種一覧と就活攻略のポイント

文系でもメーカーに就職したい

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メーカーは学生に人気の就職先であり、文系学生の中にも就職を希望する人は多いでしょう。しかし、メーカー=モノづくりの仕事のため、理系が活躍するフィールドなのではないかと思い、就職を躊躇してしまう人もいます。就活を進める上では、文系、理系の区分は非常に大きく、これを正しく理解していないと失敗することも多いです。

仕事によっては、そもそも理系しか採用しない、あるいは募集時点で文系は応募できないということもあります。理系のイメージが強いメーカーは文系でもチャレンジできるのか、就職事情を正しく把握することが大切です。

メーカーの文系職種一覧

・営業
・商品企画
・マーケティング
・経営企画
・製造
・生産管理
・調達・購買
・経理・財務
・法務
・人事
・総務
・広報
・物流

結論から言えば、文系でもメーカーに就職することは可能です。メーカーでは理系がモノづくりの最前線で活躍していますが、製品を作って終わりではありません。作った製品は広く世の中に流通させる必要があり、その役割を担うのが文系職種の仕事と考えましょう。

また、メーカーかどうかに関係なく、どの業界、企業でも存在する職種はあります。これも文系学生がチャレンジできる領域であり、メーカーでもできる仕事の幅は広いでしょう。文系でも選択肢は豊富に用意されているため、将来的にどのような仕事に就きたいのか、ビジョンを作っておくことが大切です。

メーカーの文系職種は数多くありますが、新卒採用で最初の配属となるのは、営業が多いです。営業職での募集となり、その後それぞれの個性や成長具合に応じて配置転換となるため、まずは営業職で就職できるよう、事前準備をおこなうことが大切です。営業職には何が必要かを知り適切なアピールを考えることが、スムーズに内定を勝ち取る近道でしょう。また、メーカーの営業職ならではのポイントにも注目して、何が必要か、求められるかを考えることも大切です。

企業・商品への愛着が重要

メーカーの営業職は、企業や商品に対する愛着が重要視される傾向にあります。そもそも営業職は、業界や企業に関係なく、自社の商品やサービスを売るのが仕事です。上手に売り込むためには自社や商品についての理解を深めることが必須であり、自分が誰よりも商品、サービスのことを好きでなければなりません。

特にメーカーの場合は、同業界内で類似する商品も多く、他社製品との差別化を図るためにも、愛着を持つことは非常に重要といえるでしょう。企業への理解が低い、商品への愛着がないと思われると、営業としての能力が優れていてもマイナス評価を下される可能性があります。企業や商品への愛を示すためにも、徹底的に研究して理解を深めておくことが大切です。

あなたがメーカーに向いているか、確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

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コミュニケーション能力は必須

営業職にコミュニケーション能力は必須です。ひとくちにメーカーといっても幅広い分野がありますが、どの分野の企業を目指す場合でも、コミュニケーション能力が求められることは理解しておきましょう。コミュニケーション能力は大きく、話す力と聞く力の2つに分けられます。

話す力は商品を魅力的にアピールし、売り込むために必要です。一方聞く力は、クライアントとの良好な関係を築き、相手が求める商品、サービスを適切に提案するために必要です。営業=売り込むとイメージされやすいため、聞く力は見落とされがちですが、こちらも大切な能力のため磨いておきましょう。コミュニケーション能力をアピールする際には、どちらか一方に焦点を置くと、より明確に伝えやすくなります。

文系がメーカーに就職するには

文系がメーカーに就職するには

文系でもメーカーに就職することは可能ですが、採用枠が小さくなりやすいのは確かです。営業職の募集には理系の学生も参加できるため、ライバルも多く、就職のハードルは上がりやすいでしょう。商品を売り込むためには、商品への深い理解が必要です。技術的、製造的な側面からも理解を深めやすい理系の学生は、営業職でも有利になりやすいといえます。文系学生がメーカーに就職するに必要なことを知り、難関の選考も上手に突破しましょう。

業界・企業研究は必須

文系学生がメーカーに就職するには、業界・企業研究を徹底しておこなうことが大切です。企業を知り、商品への理解を深める重要性を把握している人は多いですが、業界理解については見落とされがちなため、特に注意しなければなりません。そもそも業界への理解を深められていないと、そこに属する企業への理解を細部まで深めることはできず、知識も曖昧になってしまいます。

また、業界理解が深まっていないと、なぜメーカーを志望したのか、根本的な理由を提示するのも難しいでしょう。業界や企業への理解度は、そのまま志望度とイコールと考えられ、評価されます。志望度が高く、やる気に満ちていることをアピールするためにも、業界・企業研究は念入りにおこなわなければなりません。

自己分析を徹底する

自己分析を徹底しておこなうことも、文系学生がメーカーに就職するために大切です。自己分析をおこなうことで自分の魅力や弱みが分かり、選考でのアピールポイントになります。選考を突破するには企業に採用メリットを示し、いかに自分が魅力的な人材か、就職して企業の利益に貢献できる人材かを伝えなければなりません。

自分のよさを明確に伝えるには、自分自身のことをきちんと理解していることが大切です。自己理解を深めた上で、メーカーで求められるもの、その企業で求められる人材像に照らし合わせたアピールをおこなうことが、高評価を獲得するポイントです。なぜメーカーへの就職を希望するかという根本的な部分に迫るためにも、自己分析は欠かせません。

あなたがメーカーに向いているか、適性を確認してください

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就活イベントに積極的に参加する

選考を少しでも有利に進めるためには、就活イベントに積極的に参加することも大切です。インターンやOB訪問は必須ではありませんが、参加することで得られるものは多く、選考も有利に進めやすくなります。インターンでは企業や仕事への理解が深められ、OB訪問では、企業について抱く疑問を解消できるのがメリットです。

それぞれ実施することで、企業への志望度の高さもアピールでき、採用担当者の印象に残ることもあるでしょう。また、企業によっては懇親会や企業見学を実施することもあります。モノづくりの裏側を見せてくれることもあるため、実際に製造に携わらない文系学生でも、参加して理解を深めておくことが大切です。積極的に企業と関わりを持つことで、自分の存在がアピールでき、選考での評価にも繋がりやすいでしょう。

文系でメーカー就職を目指す際の注意点

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文系でメーカー就職を目指す際には注意点もあります。注意点が理解できていないと、選考で不利になり、マイナス評価を受けてしまうことも多いです。それまで上手に選考を進められていても、途端に形勢が悪くなり不合格になってしまうこともあるため注意しなければなりません。プラス評価の獲得だけではなく、マイナス評価を受けないことにも気を配りましょう。

商品のファンだけで終わらない

メーカーに就職するには、商品への愛着を示すことが大切ですが、単に商品のファンであるだけでは高評価に繋げるのは難しいでしょう。商品のファンであること、人一倍愛着を持っていることは大切ですが、就職後は消費者ではなく、販売する側の立場で商品を扱わなければなりません。

商品のファンであることは企業にとっては嬉しいことで、好印象も持たれます。しかし、選考において求めているのは、商品を愛してくれるファンではなく、商品を販売し、自社に利益をもたらしてくれる人材です。商品への愛情を語る際には、消費者だけではなく、企業側の目線も取り入れて伝えることが大切です。ビジネスの視点を大切にして商品への愛情をアピールすると、高評価に繋がりやすいでしょう。

「メーカーに就職したい」だけでは弱い

新卒ではポテンシャルを重視して採用する傾向にあり、仕事への意欲が高く評価されます。より高い志望度や仕事への熱意を示すことが大切ですが、単に「メーカーに就職したい」と述べるだけでは、アピール不足になりやすいため注意が必要です。メーカー就職への意欲を語ることは大切ですが、さらにアピール力を高めるには、メーカーの中でもなぜその企業を選んだのかを明確にしなければなりません。

メーカーで働きたい、販売の立場からモノ作りを支えたいだけでは、メーカーなら他の分野、企業でもよいと思われ、志望度も低いと判断されます。メーカーを志望する理由、その中でも該当企業を選んだ理由、就職後どのように活躍できるかの3点を意識して、アピールすると評価されやすいでしょう。

文系でもメーカー就職者は多い

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メーカーはモノづくりというイメージから理系就職者が多いように思われがちですが、実は文系で就職する人も多いです。メーカーにも文系で活躍できる職種は数多く用意されており、仕事の選択肢は幅広いでしょう。ただし、新卒採用の場合、初期配属のほとんどは営業のため、まずは営業として就職し、活躍するには何が必要かを考えなければなりません。

業界や企業への理解を深めること、そして志望企業が手掛ける商品にも目を向けることが大切です。志望企業の商品を使ったことがない、試したことがないなら、選考までに一度は触れておく必要があります。企業や商品への愛着を語り、ビジネスの視点から自分の魅力や志望度の高さをアピールすることが、文系がメーカーに就職するための近道といえるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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