業界研究

【メーカーの一般職の仕事内容】総合職との違いと志望動機の考え方

メーカーの一般職について理解しておくことが大切

メーカーの一般職について理解しておくことで、就職活動の幅が広がるでしょう。メーカーとは、製造業のことを指します。製造業はさらに細分される分野であり、他の業界に比べて選択肢が多いのが特徴です。例えば、食品メーカー、お菓子メーカーなど様々な分野に枝別れします。もっと細かく考えれば、そのお菓子メーカーの原材料メーカーもあれば、製造器具メーカーもあります。

一般職とは、多くの企業で事務従事者のことを指すでしょう。総合職の補助的な業務を担うことが多く、資料を作成する、事務手続きをするなどの内勤の業務が中心である場合が多いです。ここでは、メーカーの一般職について詳しくみていきます。

メーカーの一般職とは

メーカーの一般職について、詳しく把握できている人は少ないでしょう。具体的な仕事内容や年収、福利厚生などがどのようになっているのかは気になるところです。男女雇用機会均等法があるために求人票には記載はされていませんが、メーカーの一般職は、女性が採用のメインターゲットとなる場合が多いといえます。しかし、近年は一般職採用枠が減り、契約社員や非正規社員、派遣社員が取って代わってきたのも事実です。

メーカーの一般職と総合職との違い

メーカーの総合職とは、その企業における幹部候補生のとして、さまざまな仕事を経験する職のことです。異動や転勤になる可能性も高いといえるでしょう。適性によって、営業、企画、人事などの部署に配属されることがあります。

それに対して一般職は、基本的に転勤もなく、総合職の補助的な業務が中心になってきます。例えば、営業職の補助であれば、営業事務というものがあります。営業事務とはその名のとおり、営業職に関する事務全般です。このように、一般職では事務業務がメインとなることが多いといえます。

採用では、「営業職」「企画職」などよりも、「総合職」「一般職」として募集することのほうが多いでしょう。ひと昔まえであれば、一般職は短大や女子大の推薦枠などで採用する企業もありましたが、今では早慶の学生もエントリーしてくる時代に変わってきています。

メーカーの一般職の仕事内容

一般職の採用枠は、減少傾向にあります。雇用の形態が変わった側面もあり、メーカーも例外ではないでしょう。また、一般職の業務の幅が広がりつつあります。従来、一般職は、営業事務や経理事務などの、総合職の補助的な事務仕事が大半でした。

今でも事務業務が多いことに変わりはありませんが、時代とともに変わっている企業も増えています。最近は、一般職でも高度な能力が求められ、役職に就くこともあります。

企業にもよりますが、大企業になればなるほどその傾向は強いです。これは、女性の管理職比率の引き上げなど国の政策が関係しているといえるでしょう。大企業は従業員数や資金面からいっても、中小企業に比べれば国の政策に合わせやすいためです。

メーカーの一般職の年収

メーカーの一般職の年収も気になるところです。各社の募集要項で確認すると、総合職と一般職では、まず初任給のベースから異なります。あるメーカーを例にあげると、大卒の一般職の初任給19万円に比べて、総合職は21万以上になっていました。もちろん例外もありますが、多くの企業でこのように総合職と一般職で初任給から金額に差があります。

ここから、昇給ペースも異なるため、年収や生涯賃金には大きな差が出ます。ただし、これは価値観の問題です。総合職はその分、全国転勤や海外転勤、活発なジョブローテーションなどそもそも働き方が違います。何を重視するかによって、職種も選択しなければなりません。

メーカーの一般職は高倍率の狭き門

メーカーを問わず、一般職は高倍率のため、狭き門となっています。そもそも、上場している企業ですら一般職の募集がないこともあります。

中堅・中小企業でも同様で、少ない枠の奪い合いになっています。メーカーであれば、多種多様な企業があるため、上手に探しましょう。就職支援サイトなどを使って効率よく探すのがおすすめです。

ただし、一般職で検索しても総合職がヒットするように工夫をしている企業もあるため、注意が必要です。また、職名は一般職としていても、その実中身は総合職ということもあります。応募する際には、きちんと求人票の中身を確認してください。一般職を希望しているのに、総合職の募集に応募していた、ということのないように注意しましょう。

あなたがメーカーに向いているか、確認してください

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メーカーの一般職の志望動機の考え方

一般職の選考で難しいのが、志望動機の考え方です。一般職は主に事務の仕事がメインとなります。メーカーであれば、営業事務や管理の事務になるでしょう。すると、どうしても画一的な志望動機になりがちです。

しかし、志望動機の考え方は総合職と変わりません。自分が受ける企業を調べ、理解を深めましょう。また、一般職でも業務範囲が多く、役職につくこともあります。そういった場合は、総合職に近い適性が求められることもあるでしょう。

なぜその企業の一般職なのかを伝える

志望動機では、なぜその企業の一般職を志望したのかを伝えます。事務だから、一般職だからでは通用しません。

志望動機を明確にするポイントは4つあります。「なぜメーカーを志望するのか」「なぜその企業でなければならないのか」「なぜ一般職なのか」「入社後に実現したいことややりたいことはなにか」という点を意識して志望動機を考えてみましょう。

メーカーの一般職であれば、事務のほかにも生産管理の仕事などもあります。総合職の補助だとしても、納期の管理や関連部署との連携、営業のサポートなどさまざまな業務をおこなうことになるでしょう。正社員の一般職ともなれば、行動力や責任感、コミュニケーションなども求められて当然です。そうしたメーカーの一般職に特化した志望動機を考えるには、業界のことや企業のことを知らなければなりません。

自分を採用するメリットを述べる

志望動機では、自分を採用するメリットを述べるようにしましょう。企業は、いい人材、自社に合う人材を真剣に探しています。給料を払うだけの価値があるのか、あるいは給料に見合うだけの働きができるのかをシビアに確認します。

採用されるには、自分を売り込む必要があるでしょう。自分を採用するメリットを、それを裏付けるエピソードや根拠とともに述べることが求められます。企業はその学生を採用するメリットを知りたがっているため、それを提示しましょう。

メーカーの一般職の志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用しよう

メーカーの一般職の志望動機は、内容が薄いと人事に採用されません。選考を突破するには、志望動機を作り込む必要があります。
そこで活用したいのが志望動機作成ツールの志望動機ジェネレーターです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの志望動機が完成します。
ぜひ活用して採用されるメーカーの一般職の志望動機を完成させましょう。

メーカーの一般職の志望動機例文

貴社の一般職として、社内計上業務に携わり、アパレル業界の一員として仕事をしたいと思い志望いたしました。ファッションは心を豊かにする手段だと考えています。大学では、通学時間が長くつらかったのですが、私服選びが心を満たしてくれました。貴社は繊維メーカーのため、アパレル業界全般と取引をしています。一つのブランドに固執するのではなく、広い視野でアパレル産業に関われると思っています。
一般職では、計上業務がメインだとお伺いしました。売上全体に影響を及びぼす重要な役割だと認識しています。大学では、20名のゼミ生をまとめるゼミ長を任されていました。責任感には自信があります。

まずは結論を簡潔に述べましょう。なぜその業界なのか、なぜその企業なのか、なぜ一般職なのか、自分がどのように貢献できるのかなどを盛り込みます。志望動機の字数制限によっては、全てを書ききれないこともあるでしょう。エントリーシートの設問の聞き方や、社風に合わせてポイントを絞り作成することが大切です。

メーカーの一般職について理解して就活を進めよう

メーカーは世の中の多種多様な分野に関わっています。その中で一般職の求人を探して、志望動機を考えて、内定に至るのは険しい道のりです。一般職の募集に100人の応募があって、採用は1名ということもありえます。この場合、倍率は100倍です。それ以上の倍率になることもあります。しかし、選考を受けないことには始まりません。

メーカーの一般職の内定を獲得するためには、まずは企業への理解、そして自分自身への理解を深めてください。準備にまさるものはありません。例文を参考にして、選考前に魅力的な志望動機を考えておくようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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