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【器用貧乏の意味とは】特徴や向いている仕事について徹底解説

器用貧乏の意味を知ろう

器用貧乏という言葉は日常的に使っていても、いざ詳しい意味を聞かれるとなかなか説明できないものです。器用貧乏とは、器用にいろいろできるため、かえって大成しないことを意味しています。

何でもできる人は優秀と思われがちですが、特別優れた部分もなくすべて中途半端という風にも解釈可能なのです。また、何でもできるからこそ人に利用されやすく、自分自身の大成につながらないという意味もあります。

器用貧乏という言葉は、就活において長所や短所にも関係することを忘れてはいけないでしょう。社会人となれば、職場に器用貧乏な人がいることもめずらしくありません。自分が器用貧乏だと感じている人は、自己分析をする上で知っておく必要があります。器用貧乏と思われるのはどのような人かも含め詳しくみていきましょう。

器用貧乏という言葉の使い方

器用貧乏という言葉はどのような使い方をされているのか、具体的に知っておくことでより意味を深く理解できるはずです。間違った使い方をして恥をかくことも防げるでしょう。

一例として、「あの人は営業やプログラミングまでなんでもこなすが一定レベルになると成長しない器用貧乏だ」「ピッチャーやキャッチャーもできるがトップレベルではない器用貧乏」「何でもできるけれど、これといって人より秀でた部分もない器用貧乏だね」「自分は一通りなんでもこなせるが◯◯君のようにひとつのことで突出した部分がないから、器用貧乏だと思う」などのような使い方をされることが多いでしょう。

なんでも人並みにできますが、全体的に平均点でトップレベルとはいえない場合に使われます。オールマイティーですべての物事においてトップクラスの能力なら、器用貧乏といわれることは少ないでしょう。「あの人は何でもできるけれどすべてトップクラスの成績ですごい」という場合に器用貧乏を使うのは間違いです。

器用貧乏とはどんな人を指すか

就活で自己分析をおこない、長所や短所として器用貧乏という言葉がキーワードになる人もいるでしょう。また「自分は器用貧乏ではないか」と考える就活生もいるかもしれません。しかし、もっと具体的に器用貧乏とはどのような人か、深く理解したい人も中にはいるでしょう。

器用貧乏と思われる人には、さまざまな特徴があります。どのような人か理解することで、自分や他者が器用貧乏に当てはまっているかどうか確認できるはずです。器用貧乏と思われるような人について具体的に解説します。

視野が広い

視野が広い人は器用貧乏になりがちです。視野が広いことで、人には見えない部分が見えてしまいます。物事を俯瞰してみることができる人も多く、問題があっても何をどうすれば解決に近づくかが分かるのです。

また、問題が起きる前に問題点を発見することもできます。このことから、ミスが少ないため、周囲から信頼される場合も多いでしょう。これだけなら非常に優秀で出世も早いです。ただ、一度歯車が噛み合わなくなると問題が生じます。他の人が気づかないことも分かりますが、それに対応しているのは自分ひとりだけだったという場合が出てくると負担になります。

管理職として全体を見なければならない立場となったときは、非常に必要な能力でしょう。しかし、そうでない場合、損をすることも少なくありません。視野が広いこと自体はよい能力ですので、腐らず磨いていくといつか評価されることもあるでしょう。

要領がいい

要領のよさは、器用貧乏と呼ばれる人に共通することが多い特徴です。要領とは物事を上手におこなうコツやそのための重要な点のことと考えてください。要領がいい人は作業をおこなう上で何をすれば効率的におこなえるのかをすぐに理解できます。初めておこなう作業だとしても、ポイントをすぐに見つけられるのです。

ベテランならコツや要点を知っているのは当然でしょう。その作業をスピーディでミスも少なく実行することができます。しかし、要領のいい人は、初心者なのにある程度ベテランに近いレベルの作業を短い期間でやってのけるのです。

絶対に手を抜いてはいけないポイントも理解できるため、上手に休むこともできます。だからこそ頼りにされてしまい、自分の仕事ではないことも任せられるようになります。結果、頼んだ人が得をして自分は損をしているとなれば、器用貧乏と呼ばれるようになってしまうのです。

得手不得手が少ない

器用貧乏な人は、普通のひとより得手不得手がありません。例えば、淡々と同じことを繰り返すような作業について好きで得意な人もいれば、逆に退屈で苦手だということは誰にでもあることでしょう。

器用貧乏な人は好き嫌いがあまりないため、どんな作業でも嫌がらずおこなえるのです。結果、人からすれば「あの人は何でも嫌がらずやってくれるので頼みやすい」ということに繋がることも少なくありません。

また、器用貧乏な人は苦手ではないために人から頼まれたら断らない場合が多いです。ただ、自分のことができなくなることもあるため、引き受けると損をしてしまうこともあります。それでも「まぁ頼られているから」と考え、嫌がらず引き受けてしまうのです。何も嫌いなことがない、得手不得手がないというのは、人間力という部分では大きな武器といえるでしょう。

自分でなんでもできる

器用貧乏な人は自分でなんでもできます。作業によっては、自分ひとりだけでやったほうが早い場合もあるでしょう。共同作業をすることで逆に、仕事時間が延びることもあるはずです。「それなら最初から自分ひとりでやったほうがいいや」となってしまうのです。能力が高いからこそ可能なのでしょう。

ただし、何でも自分ひとりでやれるからこそ、できない人を見ると見下してしまうこともあります。結果、傲慢になる人も少なくありません。しかし、油断していると、できない人が努力を積み重ねて、よい結果を出すこともあるでしょう。

また、傲慢な態度は、周囲に気づかれる可能性があります。傲慢にならず謙虚さを持ち、人の気持ちを思いやる力があるなら、器用貧乏止まりではなく大成する可能性は十分にあるはずです。

頼みを断れない

器用貧乏な人は頼みを断れないお人好しな傾向があります。好き嫌いがなく得手不得手もないですから、仕事を頼まれても特に困ることはありません。そのため頼まれごとをされてもつい引き受けてしまうのです。他の人にとって、このような器用貧乏な人は利用しやすいともいえるでしょう。

頼りがいがある人ともいえるのですが「あの人に助けてもらえればいいや」と思われてしまうと、自分ばかり負担がかかりかねません。自分の仕事ができなければ評価が低くなります。

そして、他の人ばかりが評価されることになるでしょう。人を助けることはよいことです。しかし、優しくてお人好しで器用貧乏の人は、その点を意識し時には断る勇気を持ったほうがよいかもしれません。

飽き性

なかなかできないことがあるからこそ、人はできるようになるため努力をします。しかし、なんでもできる器用貧乏な人は、努力をあまり必要としません。刺激もないため、何かをはじめてもすぐに飽きて違うことをやりがちです。そのような人は、執着心とは無縁でしょう。
これは、仕事も同じはずです。多くの人は仕事に対し挫折を味わったり、怒られたりして、失敗しないように努力します。やがて失敗が減り、作業スピードも早くなり、トラブルに対しても落ち着いて対応できるようになれば、成長を感じられるはずです。

それは、喜びであり刺激ともなりますが、器用貧乏な人はそのような経験があまりないため何をやってもすぐに飽きてしまいます。器用貧乏でも、自分にとってなかなか簡単に結果を出せない仕事や、趣味を見つけると人生が豊かになるでしょう。

器用貧乏な人が向いている仕事

就活生の中には、自己分析の結果、自分は器用貧乏だと考えている人も多いでしょう。器用貧乏という言葉だけ聞くと、ネガティブなイメージが浮かぶこともあります。しかし、器用貧乏だからこそ向いている仕事も多くあります。

器用貧乏な人は、どんな仕事が向いているのでしょうか。それをしっかり理解していれば、自分はどんな道に突き進めばよいかみえてくるはずです。結果、器用貧乏を乗り越えて大成することも十分あるでしょう。

営業

器用貧乏な人は営業に向いています。営業は多くの人と幅広く仕事をしなければなりません。あの分野は得意だがこの分野は苦手となれば、仕事のチャンスは減ることになるでしょう。いろいろな人と幅広く問題なく付き合うためには、要領のいい器用貧乏な人が向いていると考えられます。

また、営業だけではなく、営業事務のようなアシスタントも向いている可能性があるでしょう。営業事務の場合、営業や顧客の管理をしなければなりません。他の仕事をおこなう場面も出てきます。

あるひとつの分野に特化している人より、営業事務という仕事では器用な人でなければなかなか対応できません。まさに、器用貧乏な人こそ求められている仕事といえます。器用貧乏と感じる人は、営業系の仕事も視野に入れて考えてみましょう。

事務

事務職も器用貧乏な人に適した職種のひとつです。事務職では細かなことをたんたんとこなしていなければなりません。書類作成はもちろん、他部署のサポートをおこなう必要も出てきます。総務的な仕事もしなければならないですし、電話対応は毎日必要です。

事務という仕事は、多種多様な仕事をこなさなければならないため、得手不得手があると対応できません。何かひとつのことに対し専門性を持ったプロフェッショナルの場合、自分の専門分野以外のことはなかなか対応できない人も少なくないのです。

事務の仕事は専門性がそこまで高くありません。広く浅くできる人のほうが事務業務をおこなうには向いているのです。また、器用貧乏な人はお人好しな面もあります。そのため、ちょっとした雑用を頼まれても嫌だなと感じることは少ないため、向いているといえるでしょう。

総務

総務はありとあらゆる部署とつながっており、経営陣や現場などのパイプ役としての側面があります。その部署だけであるひとつの仕事をおこなっていればよいというわけではなく、会社全体を俯瞰し、仕事をしなければなりません。

また、社内だけではなく社外の人との対応もおこなう必要があります。特にコミュニケーション能力が求められるため、どんな人や場面でも要領よくこなす能力が求められるのです。総務の仕事は、会社内のありとあらゆることをおこなわなければなりません。契約書などの書類作成、備品に関すること、保安や防災、安全衛生、従業員の健康、社内外の慶弔、社会貢献、官公庁や地域との連絡や交渉事などがあります。

他にも、会社行事、秘書、業務委託、リスクマネジメントなど、おこなわなければならないことが幅広いため、何でも屋と呼ばれることもあるのが総務部なのです。このような特徴から、器用貧乏な人にとってはぴったりの部署といえるでしょう。

コンサルティング

コンサルタントは、さまざまな企業に対し経営へのアドバイスをしなければなりません。あらゆる業界に精通しなければならないため、幅広い知識を持つ必要があります。ある業界にだけ強いというコンサルタントも存在しますが、それでもつながりのある業種の知識も持たなければなりません。

飽き性である器用貧乏な人は、刺激を求めてさまざまな分野の知識を持っている人も少なくないでしょう。その知識や経験による想像力を発揮することも、コンサルタント業務では求められます。

俯瞰して業界や企業全体を把握し、何が問題か見抜く力を持っている器用貧乏な人にとって、ぴったりの仕事といえるのです。また、あらゆる業務をこなせますから、サポート役としても期待できます。悩みを聞いて、何が問題で、どうすれば解決できるか、要領のよく探っていくことが必要だからこそ、コンサルトに向いているのです。

カウンセラー

器用貧乏の人はコミュニケーション能力が高く、何が問題でどうすれば解決するのか答えを早く導き出す能力に長けている人が多いです。そのような強みを考えた場合、カウンセラーなども向いている仕事といえるでしょう。

カウンセリングを求めている人は、全て何かしらの悩み事を抱えています。悩み事を理解するためには人に話をしてもらわなければならないですし、その内容を理解する力がないといけません。

器用貧乏な人は、多種多様な知識を持っているだけでなく、読解力も高いです。柔軟性があるため、悩みごとを相談する相手として適しています。また、悩みごとを聞くことに対しても、比較的、冷静に対処ができることから、カウンセラーは向いている職種のひとつといえるでしょう。

マーケッター

マーケッターは社会のトレンドを敏感に察知し、市場動向や人々が求めている物を分析して、売れる商品やアイディアを提案することを仕事にしています。マーケティングをおこなうには、さまざまな情報を集めて分析しなければなりません。マーケッターに求められるのは、経験値です。

他にも、あるひとつの視点だけで考えるのではなく、複数の観点から考えなければなりません。器用貧乏な人は複数の知識を持っているからこそ、客観的な視点や観点で考えることができるのです。

ただ、就活生の立場では社会経験は少ないでしょう。あったとしても、アルバイト程度かもしれません。それでも、あらゆることに触れている人が多く、豊富な知識を持っているでしょう。マーケッターとして仕事を始めても柔軟に対応できるだけでなく、すぐに経験を積めるはずです。

器用貧乏を解決するには

器用貧乏にはよい点もたくさんありますが、解決したいと考える人も多いでしょう。器用貧乏を解決したいなら、さまざまな方法を知っておく必要があります。適切な方法を知らないと、どんなに解決しようとしてもうまくいかないでしょう。

器用貧乏を解決するには、その特徴をまず理解した上で、適した解決方法を導き出す必要があります。そのことを少し理解した上で解決方法を実践していけば、器用貧乏と呼ばれなくなることも期待できるでしょう。器用貧乏を解決する方法について、解説します。

意識してひとつのことだけをしてみる

器用貧乏な人は、ひとつのことを意識しておこなってみてください。器用貧乏な人は何でもできるからこそ、すぐに飽きてしまいます。ただ、どんな分野であっても上には上の人がいるはずです。仕事でも趣味でもかまいません。何かひとつのことに集中し、少しできただけで満足せずに極めることを考えてみましょう。

どんなことをやっても、途中で投げ出したくなるかもしれません。それでも、少し我慢をして続けてみてください。自分では気づかなかった面白みが見つかる可能性もあります。

それでも、最終的に出た結果が退屈な内容でしかなかったということも、残念ながらあります。しかし、そうした経験は本当にムダだったと言い切れるでしょうか。ひとつのことに集中した結果、これまで持っていなかった知識や経験を手に入れられたはずです。その上で、また新しいことに取り組んでみてください。人間としての深みが増し、自分の力になるはずです。

目標をはっきりさせる

目標をはっきりさせることも器用貧乏を解決する方法のひとつです。簡単な目標ではなく、できるだけ困難な目標を設定してもよいでしょう。目標を設けたなら、それ以外のことは排除してみてください。たったそれだけで、他のことに目を向ける余裕はなくなるでしょう。

目標については何でもかまいません。お金を稼ぐでもよいですし、仕事なら出世を目標にするのもおすすめです。その道で名の知れた存在になるというのもよいでしょう。スキルを磨くのもよいかもしれません。困難な目標なら、ちょっと努力した程度では達成することはできないはずです。器用な人であってもむずかしいでしょう。

困難な目標を達成するには、それまでと違い多くの努力をしなければならないはずです。時間も長くかかるのは間違いありません。達成したら、器用貧乏といわれていた頃とは違う自分になっているはずです。

頼みをなんでも聞かないようにする

頼まれたら何でも聞いてしまう人も多いのではないでしょうか。頼られたら気持ちよいですし、おこなうことも別に苦ではないかもしれません。やりがいを感じることもあるでしょう。

ただ、頼みをなんでもかんでも聞いていると中には利用しようとする人も出てくるかもしれません。結果、自分がおこないたいことが後回しにもなります。それでは幸せになれないでしょう。

器用貧乏と思われないように広く深い知識や経験を得るには、簡単にできることばかりしても意味がありません。人に頼まれたことが非常に難しい内容なら、受けてもよいかもしれません。ただ、簡単なことならすべて引き受けないように心がけてください。積み重ねることにより、器用貧乏から脱却できるのです。

器用貧乏の意味と特徴を理解して就活に活かそう

器用貧乏の意味や特徴をきちんと理解しましょう。器用貧乏は短所と思われるようなネガティブなイメージを持っている人も多いはずです。しかし、器用であることは他の人から、うらやましいと感じられるような能力をいえます。そのことは誇りに思ってよいでしょう。

器用貧乏は、ESや面接では短所にもなりますし、長所として使うことも可能です。また、職種次第では、器用貧乏の人が重宝されることも少なくありません。それでも、器用貧乏を克服したいと考える人もいるはずです。

克服したいなら、目標を設けたりひとつのことを意識し続けたりすることなどが、解決方法として期待できます。また、何でも簡単にできるからと人の頼みを何でも聞かないようにすることも重要です。器用貧乏をしっかりと理解し、就活に活かしてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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