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【器用貧乏の意味とは】特徴や向いている仕事について徹底解説
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目次
器用貧乏は伸ばすことも解消することもできる個性
「器用貧乏」という言葉はよく耳にしますが、実は意味をわかっていない人は多く、間違って使われていることもあります。「器用」は褒め言葉に聞こえますが、「貧乏」と聞いて良い印象を持つ人は少ないでしょう。
本記事では器用貧乏の言葉の使い方、特徴について紹介します。また、器用貧乏の人に向いている仕事についても紹介しますので、「自分は器用貧乏かもしれない」と思ったらぜひ参考にしてください。
器用貧乏の意味を正しく知り、個性として伸ばすのか、改善するのか考えてみましょう。
器用貧乏の意味
器用貧乏とは「器用になんでもできる反面、かえって大成しないこと」を意味します。
何でもできる人は優秀だと思われますが、器用貧乏だと特別優れた部分がなく中途半端という意味です。器用貧乏な人は何でもできるからこそ、一つのことを極められず大成しないとも言われます。
そのため、器用貧乏は良い意味で使われるよりは、「もったいない」というマイナスなニュアンスで使われることが一般的です。
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器用貧乏な人の特徴6つ
続いて、器用貧乏な人の特徴を紹介します。前述の通り、器用貧乏は悪い意味で使われることが多いため、自分はどうなのか気になる人もいるでしょう。
器用貧乏と言われる人には、さまざまな特徴があります。該当する特徴が多ければ、自分が器用貧乏な人間であることがわかるので、自己分析の一環として参考にしてください。
①視野が広い
器用貧乏な人の特徴1つ目は、視野が広い人です。特定のものを極めるのでなく、広く満遍なく携わることが多いため、視野もその分広くなる傾向になります。
視野が広いため周りの状況を把握しやすく、色々なことに気づくことができます。
それだけだと良いのですが、何でも視界に入る分、注意力が散漫になってしまうのです。一つのことに集中して取り組めない人は、器用貧乏である可能性があります。
②要領が良い
器用貧乏な人の特徴2つ目は、要領が良い人です。何でもできるのが器用貧乏の良さであり、そのため何事も要領良くこなせてしまう特徴があります。
要領が良いと何でも上手にできますが、何でもできるからこそ長続きせず、極めるほど上達する前に終えてしまう人も多いでしょう。
また、何でもできるからこそ周りから頼りにされ、自分の仕事ではないことも任せられるようになります。良い特徴である反面、中途半端に終わってしまうのが要領の良い人です。
③得意不得意が少ない
器用貧乏な人の特徴3つ目は、得意不得意が少ない人です。何でも要領よくできるのと同様に、苦手なことは特にありません。また、なんでも「まずはやってみよう」と思えるのは、できることを増やすのにつながります。
苦手なことがない分、なんでもやろうとしてしまい広く浅く手を付けてしまうのです。結果、周りから「何でもやってくれるから頼みやすい」と扱われ、一つのことに注力できなくなります。
その代わり、突出するほど得意なこともないため、器用貧乏でとどまってしまうのです。
④自分でなんでもできる
器用貧乏な人の特徴4つ目は、自分でなんでもできる人です。前述の通り、器用貧乏な人は要領が良く、なんでもできます。そのため、自分から周りに頼ることは少ないです。
人からは頼りにされることが多い反面、自分のことは一人でする傾向があります。特に苦手なことが少ないので、自分でやろうとするのが特徴です。
一人で抱え込まないように、少しでも行き詰ったら周りに頼るようにしましょう。
⑤頼みを断れない
器用貧乏な人の特徴5つ目は、頼みを断れない人です。周りから頼りにされるのもありますし、何でも嫌がらずに取り組めるので、頼みを断れません。
また、苦手なことも少ないので、何でもできると思って引き受けてしまいます。そのため、周りからは感謝されますが、一つのことに注力できないのが器用貧乏な人の欠点です。
自分の範囲外にも手をつけることになるので、その分視野は広がります。
⑥飽き性
器用貧乏な人の特徴6つ目は、飽き性な人です。なんでもできてしまう器用貧乏な人は、努力をあまり必要としません。
また、熱中するほど得意なことがなく、一定の水準までできると満足してやめてしまいます。
そのため、必死に取り組むことが少なく、何か始めてもすぐに飽きてしまう傾向にあります。飽き性な性格から広く手を出しますが、どれも長続きせず深くまで極めないのが特徴です。
就活生に聞いた ! 「器用貧乏」な人に対するイメージ
そもそも就活生の皆さんは「器用貧乏」という言葉、あるいは、「器用貧乏な人」に対してどのようなイメージを持って、ときに自分のアピールに使っているのでしょうか。「器用貧乏」に対する良いイメージ・悪いイメージをそれぞれ聞いてみたので、ぜひ自身のイメージとすり合わせてみてください。
強みは苦手意識を持たずに何でもこなせることという回答が大多数
器用貧乏な人の強みは、何でもこなせる対応力だと考えている就活生が多いようです。
器用貧乏を弱みとしてアピールする場合、回答にあるように「臨機応変な対応」「柔軟性」「吸収が早い」と言い換えられる強みが多くありそうです。
弱みは中途半端で専門性が低いことという回答が集まる
万能である反面、専門的な仕事に向いていなかったり、突き詰められず中途半端に終わってしまうというイメージが強くあるようです。
器用貧乏を特徴に挙げている場合、オールラウンドに働く可能性がある総合職などでは魅力につながり、専門職では致命的な欠点として捉えられる可能性があると感じている就活生が多いようです。器用貧乏をアピールに盛り込む際は、仕事内容や社風を意識することが大切になりそうです。
器用貧乏の類義語
器用貧乏の類義語
- 多芸に無芸
- 小器用
- 鼯鼠五技
「器用貧乏」と同じような意味で使われる類義語は、いくつか存在します。
まず1つ目に挙げられるのが、「多芸に無芸」です。意味は、多くの芸があるとかえって一つの芸に精通しにくく、これといった優れた芸を持てないということです。「たくさんの特技があること」はメリットではありますが、言い換えると一つのことを極めにくいということになります。
また、「小器用(こぎよう)」も、少し器用で一通りのことができる人のことを指します。何でも一通りこなせるけれど、特に優れたものがない人を表す言葉です。
さらに、「鼯鼠五技(ごそごぎ)」も、器用貧乏の類義語です。滅多に使う言葉ではありませんが、このような類義語語もあるので参考にしてください。
器用貧乏以外の言葉も知ることで、志望動機を作成するうえで表現に幅を持たせることができます。
器用貧乏の対義語
器用貧乏の対義語
- 一芸に秀でる
- オールラウンダー
- 八面六臂
器用貧乏の対義語には、「一芸に秀でる」「オールラウンダー」「八面六臂(はちめんろっぴ)」があります。
「一芸に秀でる」は、一つの芸を極めて表現している人に用います。幅広く手を出すのではなく、一つのことに集中して人並み以上に成果を発揮するという意味から、器用貧乏とは逆の意味と言えるでしょう。これだけは他の人に負けないという特技がある場合に適しています。
「オールラウンダー」は万能選手と訳すこともでき、全てにおいて優れているという意味です。野球では攻撃も守備もこなせる選手を「オールラウンダー」と表現することもあります。
「八面六臂」も同様に、あらゆる方面に優れた能力を持つ人のことです。
対義語を知ると、器用貧乏とは異なる人の特徴を知ることができます。
器用貧乏の英語表現
「器用貧乏」を英語にすると、似た表現として「Jack of all trades and master of none」があります。
Jackは人の名前として一般的によく知られているため、普通の人を表すときに使われます。「of all trades」は「あらゆる商売」、「master of none」は「何もマスターしていない」という意味です。
つまり「ジャックはあらゆる商売をしているけど、何も成功していない」という意味になり、日本語の「器用貧乏」と同じような意味になります。
器用貧乏な人に向いている仕事6選
就活生の中には、自己分析の結果から「自分は器用貧乏だ」と考えている人も多いでしょう。器用貧乏という言葉だけ聞くと、どうしてもネガティブなイメージが浮かんでしまいます。
しかし、器用貧乏だからこそ向いている仕事は多くあります。器用貧乏な人に向いている仕事を理解できれば、自分はどんな道に進めば良いか見えてきます。
以下より6つの仕事を紹介しますので、仕事選びの参考にしてください。
①営業
器用貧乏な人は営業に向いています。営業は多くの人と、幅広く仕事をしなければなりません。さまざまな人と幅広く関係を築くためには、幅広い知識を活かして話せる能力が必要です。好奇心を活かした幅広い知識があると、営業で活かせる強みになります。
また、営業だけではなく、営業事務のようなアシスタントも向いています。
営業事務の場合、営業や顧客の管理をしなければなりません。その他のサポートとして、なんでもできる器用貧乏な人がいると、営業する人の助けとなることができます。
ある一つの分野に特化している人より、営業事務という仕事では器用な人でなければ対応できません。自分は器用貧乏だなと感じる人は、営業系の仕事も視野に入れて考えてみましょう。
営業事務の仕事については、別の記事でも紹介しています。併せて読み、仕事選びに役立ててください。
②事務
事務職も器用貧乏な人に適した職種の一つです。事務職では細かい仕事を淡々とこなさなければいけません。書類作成はもちろん、他部署のサポートをおこなう必要もあります。
事務の仕事では、多種多様な仕事をこなさなければならないため、要領良く何でもこなせる器用貧乏な人の強みを活かすことができるでしょう。事務の仕事は専門性がそこまで高くありません。広く浅くできる人のほうが事務業務をおこなうには向いているのです。
また、器用貧乏な人はお人好しな面もあります。そのため、雑用を頼まれても「嫌だな」と感じることは少なく、向いている仕事だと言えるでしょう。
事務の仕事については、別の記事でも紹介しています。併せて読み、仕事選びに役立ててください。
③総務
総務の仕事は、会社内のありとあらゆることをおこなわなければなりません。契約書の作成、備品に関すること、保安や防災、安全衛生、従業員の健康、社内外の慶弔、社会貢献、官公庁や地域との連絡や交渉事があります。
また、総務はありとあらゆる部署とつながっており、経営陣や現場などのパイプ役としての側面があります。
そのため、自分たちの仕事だけをすれば良いわけでなく、会社全体を見ながら仕事をしなければなりません。また、社内だけではなく社外の人の対応もおこなう必要があります。コミュニケーション能力が求められるため、どんな人とでも要領よくこなせる能力が求められるのです。
しなければならない仕事が幅広いため、何でも屋と呼ばれることもある総務は、器用貧乏な人に向いている仕事といえるでしょう。
④コンサルティング
コンサルタントは、さまざまな企業に対し経営へのアドバイスをする仕事です。あらゆる業界に精通しなければならないため、幅広い知識を持つ必要があります。ある業界にだけ強いというコンサルタントも存在しますが、基本的につながりのある業種の知識も知っていなければいけません。
飽き性である器用貧乏な人は、さまざまな分野の知識を持っている人も少なくないでしょう。その知識や経験を発揮することも、コンサルタント業務では求められます。
俯瞰して業界や企業全体を把握し、何が問題か見抜く力を持っている器用貧乏な人にとって、ぴったりの仕事といえるのです。また、あらゆる業務をこなせることから、コンサルタントのサポート役としても活躍できます。
悩みを聞いて、何が問題で、どうすれば解決できるか、要領良く探っていくことが必要だからこそ、向いている仕事と言えます。
⑤カウンセラー
器用貧乏の人はコミュニケーション能力が高く、「何が問題でどうすれば解決するのか」を早く導き出す能力に長けている人が多いです。そのような強みを考えた場合、カウンセラーも向いている仕事と言えます。
カウンセリングを求めている人は、全員何かしらの悩みごとを抱えています。悩みを理解するには話を聞いて、その内容を理解する力がないといけません。
器用貧乏な人は、多種多様な知識を持っています。悩みを聞いて、その人に合ったアドバイス相談する相手として適していると言えるでしょう。
⑥マーケター
マーケターは社会のトレンドを敏感に察知し、市場動向や人々が求めている物を分析して、売れる商品やアイディアを提案する仕事です。マーケティングをするうえで、さまざまな情報を集める好奇心と幅広い知識は重要です。
また、一つの視点だけで考えるのではなく、複数の観点から考えなければなりません。器用貧乏な人は視野が広く複数の知識を持っているからこそ、客観的な視点や観点で考えることができるのです。
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就活は自分に向いている仕事を見つけることが成功への鍵です。
向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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器用貧乏を解決するには
器用貧乏には良い点もたくさんありますが、解決したいと考える人も多いでしょう。「器用貧乏を解決したい」と思うのであれば、その解決方法を知っておく必要があります。
いくつか紹介しますので、自分に合ったやり方を試してみてください。
一つのことに注力する
器用貧乏な人は、一つのことに集中して取り組んでみてください。器用貧乏な人は何でもできるからこそ、すぐに飽きてしまいます。ただ、そこを我慢して続ける意識を持って取り組んでみてください。
仕事でも趣味でも構いません。何かひとつのことに集中し、少しできただけで満足せずに極めてみましょう。一つのことに集中した結果、狭く深い知識や経験を手に入れることができます。
目標をはっきりさせる
目標をはっきりさせることも、器用貧乏を解決する方法のひとつです。簡単な目標ではなく、できるだけ困難な目標を設定してみましょう。
目標を設けたら、それ以外のことは排除して、その目標だけに集中してください。それだけで、他のことに目を向ける余裕がなくなります。目標については「お金を稼ぐ」でも良いですし、「スキルを磨く」でも構いません。
困難な目標であれば、ちょっと努力した程度では達成できないため、器用な人であってもすぐに諦めることはないでしょう。
頼みをなんでも聞かないようにする
頼みをなんでも聞くのはやめ、自分のことを優先するようにしてください。全部の頼みを聞いていると、自分のやりたいことが後回しになってしまいます。
「今は手が回らないから、ごめんなさい」と断りましょう。そうすると、自分の時間が確保でき、集中して物事に取り組むことができるようになります。
就活生に聞いた ! 「器用貧乏」な人に対するイメージ
短所を回答するということは採用担当者にマイナスイメージを持たれる可能性があります。その一方で、短所を改善する姿勢や、向き合い方をしっかり伝えることで高評価につなげることができます。
今回は、就活生の皆さんに短所と併せて答えた、改善のためにしていること・気を付けていることの答え方を聞いてみました。
実現できそうな改善方法を伝えるという回答が複数寄せられる
集まった回答の中の、実現可能そうな改善方法を伝えるなどの現実的な姿勢を答えたという回答が目立ちました。
言ってみることは簡単ですが、短所を直すというのはそう簡単なことではないはずです。完全に改善できたというよりも、実際にできた部分のこと、改善に向けて今も努力を続けていることを伝えると、真摯に向き合っているということのアピールにつながりそうです。
改善に向けて短所に対する分析を伝えているという回答も散見
いくつかの回答で、改善する前にどのように分析し行動に移そうと考えたかも盛り込んだというものも見受けられました。
短所の改善結果も重要ですが、課題をどのように分析しているか、適切な改善方法を選ぼうとしているかという過程も、仕事に通じる大切な姿勢です。自身の短所の回答を振り返り、現実的な取り組みを述べているか、改善の過程の考えが入っているか確認してみましょう。
器用貧乏の意味と特徴を活かして自己PRに盛り込もう!
器用貧乏に対して、ネガティブなイメージを持つ人は多いです。しかし、器用貧乏であるということは、なんでもできる優秀さの裏返しでもあります。
何でも広くできる人は貴重であるため、エントリーシートや面接では自身の強みとしてアピールしましょう。
器用貧乏な人に向いている仕事内容を振り返り、「そんな自分だからこそできる」と自信を持って就活に臨んでください。
【短所・器用貧乏に関する調査】
・調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
・調査日:2022年5月13日~18日
・調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
・調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の123人