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【長所として行動力を伝えるには】例文付きでポイントを紹介
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目次
行動力があることは長所になる
就活では長所を尋ねられることが多く、どのようにアピールするか悩む人は少なくありません。アピールの方法自体も悩みますが、そもそも何を題材にするかで迷う人は多いでしょう。
長所としてアピールできる題材は数多くあり、そのひとつとして「行動力」が挙げられます。行動力があると仕事でも役立つ場合が多いため、長所として重宝され、高評価を獲得できる場合も多いでしょう。
しかし、行動力を提示したからといって、それだけで確実に評価されるわけではありません。高評価を獲得するには、どのように伝えるか細かい工夫が必要です。行動力があることを題材にする場合、どのようにアピールするとよいか知り、長所を上手に売り込みましょう。
長所と捉えられる行動力とは
行動力を長所としてアピールする際に重要なのが、そもそも行動力とはどのような能力であるのかを知ることです。能力の詳細を正しく定義付けし、その上で何が長所として評価されるのか理解しておかなければなりません。
企業が求める行動力とは何か、就活生が考える行動力とギャップがないか知ることも大切です。就活において評価される行動力の定義を知り、何がどのようにプラスに働くか、理解を深めておきましょう。
主体的に物事を進められる
行動力がある人は、主体的に物事を進められると考えられています。主体的な行動とは、自分発信で周囲を巻き込んで行動できること、自発的に物事に取り組んでいけることと考えましょう。
誰かにいわれて行動した経験や、必要に迫られてやったことでは主体性があるとはいえず、行動力があるとも認められないため注意が必要です。重要なのは物事の起こりが自分にあることで、周囲によい影響を与えていることです。
周囲を巻き込みながら大きな問題にも立ち向かった、目標を達成することができたというのであれば、仕事で活かせる行動力として、長所に認めてもらえるでしょう。反対に主体性が感じられない場合は、行動力がないと判断されるばかりか、意思が弱くて周囲に流れやすいとも思われかねないため注意が必要です。
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新しいことにもチャレンジできる
行動力がある人は、何事にも好奇心が持て、新しいことにも積極的にチャレンジできます。新しいことに躊躇せず、まずはやってみるという精神がある人は、行動力が高いと評価されるでしょう。
やったことがないことに挑戦するのはエネルギーのいることで、未知の領域へのチャレンジを嫌う人は少なくありません。そのため、取り組みの結果は問わず、果敢にチャレンジする積極性の高さだけでも、評価される場合はあります。
もちろん、行動した結果成功を収めているなら、より高い評価が得られるでしょう。何事にも恐れず挑戦できる行動力があり、かつ挑戦した分野で成功を収められる目標達成能力があれば、より高い評価が得られます。
計画性を持って物事を実行できる
行動力がある=行動が先行して思考は二の次とイメージする人も多いでしょうが、実際はそうとは限りません。何かを始める前にしっかり計画性を持って取り組める人もおり、綿密な計画を立てて、物事を確実に遂行できる場合も行動力があるといえます。
計画性の高さはビジネスでも重要視されているポイントで、リスクヘッジをしながら確実に物事を達成できる能力は、高く評価される場合が多いでしょう。もちろん、計画倒れになってしまったり、計画部分への注力が大きすぎて、行動が遅れてしまうのはよくないため注意が必要です。
計画性と行動力はバランスにさえ気をつければ両立できるため、両方備わっていると長所としても認識してもらいやすいでしょう。
計画性のない行動力はマイナス評価
計画性の程度の違いこそあれ、基本的には行動力は計画性に裏打ちされた能力です。そのため、計画性のない行動力をアピールするのは禁物で、長所として認められるどころか、短所として評価される場合もあるため注意が必要です。
計画性がゼロで闇雲に行動してしまう場合は、無鉄砲や無計画といった短所に代わってしまうでしょう。リスクヘッジが重要なビジネスにおいては、向こう見ずな性格は致命的な欠点と評価される場合もあるため注意が必要です。
ひとくちに行動力といっても捉え方は複数ありますが、何を提示する場合でもある程度の計画性は示さなければなりません。行動力には必ず計画性が付随していると考え、両方をまとめてアピールすることを意識するとよいでしょう。
行動力を長所としてアピールするポイント3つ
行動力は長所の題材としても有効ですが、問題はそれをどのように伝えるかです。行動力は評価してもらえる題材ですが、実際にどの程度の評価を得られるかはアピール内容によって異なります。
同じ人がほぼ同じ内容でアピールしていても、細部のポイントの違いで印象は大きく変わるため注意が必要です。少しの工夫で、長所のアピールは良くも悪くも変わります。上手にアピールするための3つのポイントを知り、行動力を魅力的に伝えていきましょう。
①どのような行動力か明確にする
ひとくちに行動力といっても、人によってイメージするものは違い、持っている能力の特徴も細部は異なります。そのため、冒頭でどのような行動力があるのか、明確に定義付けすることが大切です。単に「私の長所は行動力です」としてしまうと、どのような能力か詳しいイメージができず、印象が薄くなってしまいます。
「私の長所は行動力で、周囲を巻き込み主体的に行動できます」と付け加えると、より詳細な能力が分かってインパクトのあるアピールになるでしょう。長所のアピールは明確性と印象深さが重要であり、最初でいかにインパクトを持って分かりやすく伝えられるかが大切です。何についてアピールしようとしているのか、最初の時点で提示していると、後のアピールもスムーズに進めやすくなります。
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②アピールの根拠となる経験を提示
「長所は行動力があることです」というだけなら誰でもできます。企業もこれは承知しており、アピール内容を鵜呑みにせず、本当かどうか判断してから評価しています。根拠がないと判断されるとその時点で評価を大幅に下げられてしまうため、注意しなければなりません。
長所として行動力をアピールをするためには、根拠を提示することが大切です。根拠は過去の経験から提示し、行動力を発揮した経験か、行動力を身につけた経験を述べるとよいでしょう。人によってどちらが適切かは異なるため、過去の経験から行動力に結びつくエピソードを見つけ出し、それを提示して根拠づけをおこなうことが大切です。
行動力を発揮した経験
行動力を発揮した経験の場合は、どのようなシーンで発揮したかだけではなく、どのような思いで発揮したかにも言及するとよいでしょう。ただ「行動力を発揮して○○をした」と伝えるよりも、「○○と考え(思い)、行動力を発揮した」と述べたほうが個性をアピールできます。
行動力を身につけている人は自分以外にも必ずいるはずであり、同じ能力を持っている人、自分より優れた能力を持っている人は必ず存在します。そのため、能力の高さで争わず、個性部分の違いを提示して、他の就活生との差別化を図ることが大切です。
同じ出来事でも人によって感じ方は違うため、行動力を発揮した際にどのような気持ち、考えだったかも述べて、充実したアピールをおこないましょう。
行動力を身につけた経験
行動力を身につけた経験を提示する場合は、どのような経緯でその経験に至ったのかを述べることが大切です。また、経験からなぜ行動力を身につけようと思ったのか、成長を目指したきっかけを述べると、個性的なアピールになってより評価されやすいでしょう。
行動力が身についた、あるいは身につけようと思った理由は何か、根本的な部分まで述べると、人柄が伝わりやすいです。また、物事への取り組みの価値観や成長に対する意欲もアピールできるため、好印象にも繋がりやすいでしょう。過去の経験を通してどのように行動、成長し、いかにして行動力を身につけたのか、詳細まで説明して信用度を高めることが大切です。
③仕事への再現性で締めくくる
アピールの最終的な着地点は、仕事への再現性に落とし込むことが大切です。行動力は評価されやすい題材ですが、高評価が得られるのはあくまで仕事に活かせる場合です。つまり、高い行動力を提示し、明確な根拠が示せていても、仕事での再現性が述べられていないと評価は下がってしまいます。
行動力を活かしてどのように仕事を進めるのか、いかに活躍して企業に利益をもたらすのか、具体的に伝えることが大切です。ポイントは採用メリットを伝えることであり、自身の持つ行動力が、いかに企業の利益やプラスに繋がるかを意識して売り込みましょう。最後の落としどころまで工夫することで、印象よくアピールを終えられ、高評価も獲得しやすくなります。
「実行力」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
行動力を長所としてアピールする例文
行動力を長所としてアピールするポイントを踏まえたところで、実際にどのように伝えていくか考えてみましょう。ポイントを理解しても上手くアピール内容が考えられない場合は、例文を参考にするのがおすすめです。
実際のアピール内容を参考にして、全体のイメージを膨らませることで、どのように伝えるべきか細部の理解が深められます。OK例文とNG例文の両方を参考にし、自分なりのアピールを考えましょう。
OK例文①
私の長所は行動力があることであり、主体的に行動し、周囲を巻き込んで目標の達成を目指せます。大学時代は文化祭の実行委員に所属しており、催しを考える役割を担いました。催しは例年同じでしたが、私は新しいことがやってみたいと思い、有志で参加してくれる人を募りました。私自身もエントリーし、催し内容を実際に提示することで多くの参加者が集められました。
結果、これまでとは一味違った文化祭が開催でき、多くの方から反響を頂きました。御社でも行動力を活かして、まずは自分から積極的に仕事に取り組みます。挑戦している姿を見せることで周囲を動かして、大きな力を得て目標の達成を目指したいと考えています。
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OK例文では、冒頭でどのような行動力なのか、明確に提示できています。続くアピールでは、どのように行動力を発揮したかも示されており、根拠のあるアピールができているでしょう。最終的には仕事での再現性にも落とし込めており、採用メリットを提示した魅力的なアピールができています。
OK例文②
私の長所は行動力があることであり、新しいことにも臆さず挑戦できます。所属していたゼミでは、教授の方針の変更により、座学からフィールドワーク中心の内容に変更になりました。これに難色を示す人も多くいましたが、私はいろいろなところで新しい経験ができることに喜びを感じ、むしろ行きたい場所を積極的に教授に提案するようにしました。その結果、かねてから訪問してみたかった場所にも訪れることができ、そこで数多くの歴史を学び、有益な情報が手に入れられたと感じています。
御社でも行動力を活かして何でも挑戦し、積極的に物事に取り組むことで利益への貢献を目指したいと考えています。
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例文②では、新しいことにも挑戦できることを、行動力としてあげています。単に何でもやってみるだけではなく、取り組んだことでプラスの結果が得られたことが評価できるポイントです。仕事での活かし方にも繋げられており、評価されるアピールができているでしょう。
OK例文③
行動力があることが私の長所であり、綿密な計画を立てることで、物事を確実に遂行できます。大学時代は居酒屋のアルバイトをしており、キッチンを担当していました。忘年会シーズンで忙しい時、店には諦めムードが漂っていましたが、私は優先順位を考え、自分なりの作業表を細かく考えて取り組みました。その結果、オペレーションはスムーズに進み、お客様を待たせることなく料理を提供できました。
御社でもきちんと計画を立てて行動に移すことで仕事を正確に行い、より確実な成功を目指して活躍したいと考えています。
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例文③では、計画性を持って行動できることをアピールしています。考えなしに動くのではなく、優先順位を考えて行動することで成功を掴み取れているのは大きな評価ポイントでしょう。
キャッチフレーズの作り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
NG例文①
私は大学時代剣道部に所属しており、キャプテンを務めました。キャプテンとして模範的な行動をし、部員を引っ張るというのが私の目標で、私が先頭に立って頑張る姿勢を見せることで、他の部員にも良い影響を与えたいと思いました。
剣道場へは誰よりも早く到着し、練習が始まる前に掃除をし、自主練をしました。練習終了後も率先して片づけをし、また時間の許す限り居残りでの練習もしました。部員のためを思って行動し続けることで、他の部員も私の真似をして動くようになり、剣道部全員のチームワークを高めることができました。行動力を持って周囲に影響を与えることができ、より良い状態を作り上げられるのは、私の長所です。
NG例文では、長所が何か冒頭で示されていません。最後まで聞かないと何をアピールしているのか分からず、インパクトに欠ける点がNGです。また、仕事でどのように再現するかも提示されておらず、採用メリットが示せていません。過去の経験を述べているだけで終わってしまい、自身を売り込めていない点もNGでしょう。
NG例文②
私の長所は行動力があることです。行動力があるため、どのような物事にでも挑戦することができ、難しそうなことでも誰よりも先にチャレンジすることができます。大学時代はバックパッカーとして海外を回ることが先輩の間でブームになり、同学年では私が一番にそれに飛びつきました。また、湖でできるマリンスポーツが流行したときもすぐに挑戦し、誰よりも早く上達しました。
何でも臆せず挑戦できるため、行動力と新しい物事を始めるための度胸には自信があります。
NG例文の②では、行動力があることは示されているものの、単に無計画に動いているだけという印象を与えてしまっています。がむしゃらに動いているだけで、行動の目的やそこから得られた成長などが見られない点が、NGである理由といえるでしょう。
行動力は魅力的な長所としてアピールできる
長所として提示できる題材は数多くありますが、その中でも行動力は魅力的なアピールがしやすいためおすすめです。行動力がある人は積極的に仕事に取り組むことができ、計画性を持って危なげなく物事を進めることで、目標の確実な達成が目指せます。
ビジネスでも重要視される能力のためアピールはしやすいですが、どのように伝えるかは工夫しなければなりません。アピールの方法次第では行動力が身についていても正しく伝わらず、評価に繋がらない場合もあります。長所としてアピールするためにも、伝え方のポイントは細部まで意識し、行動力を上手に提示して高評価の獲得を目指しましょう。
長所の伝え方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。