インターン

【インターンでプレゼンを成功させるには】上手に伝える方法と注意点

インターン最終日のプレゼンに苦手意識を持つ人は多い

インターンは最終日、1DAYならその日の最後に総括としてプレゼンを求められることが多いです。プレゼンも当然インターンの評価のうちであり、上手にアピールできるかどうかは重要です。

ただでさえ緊張感の高いインターンで、プレゼンまでするとなるとさらに緊張は高まり、不安を感じてしまう人は少なくありません。就活生のうちはプレゼンに慣れていないことも多く、苦手意識を持つ人も多いでしょう。

インターンで少しでも好印象を残して本選考を有利に進めたいなら、プレゼンにもしっかり取り組み、評価アップを目指すことが大切です。採用担当者の印象に残り、評価されるプレゼンをするためにも、上手な伝え方のポイントを知っていきましょう。

インターンでプレゼンを求められる2つの理由

インターンのプレゼンを攻略するには、そもそもなぜ求められるのか、根本的な理由から知ることが大切です。プレゼンを求められる理由を知ることで、何を見られているのか、評価されているのかが分かります。チェックポイントを把握しておくと、どのようなアピールが評価されやすいかが分かり、プレゼンもよりスムーズに進められるでしょう。インターンでプレゼンが求められる理由は、大きく2つに分けられます。

①インターンの成果を確認したい

プレゼンはインターンの最後に求められることが基本で、最初や途中で求められるということはほとんどありません。稀に最初と最後の両方でプレゼンを求められることもありますが、この時重要視されているのは最後のプレゼンです。

インターンの最後にプレゼンを求めるのは、取り組みの成果を確認したいからです。インターンが本当に有意義な経験になったのか、取り組みから成長できたかをチェックするために、企業はプレゼンを求めます。

また、真剣にインターンに取り組んだかどうかを判断する指標としてもプレゼンは観られているため、アピールする内容には注意しなければなりません。中身のない内容でアピールすると、インターンにまじめに取り組んでいなかったとして、マイナス評価になってしまう可能性があります。

②仕事に必要なプレゼン力を見たい

プレゼンを求めるのは、能力を確認するためでもあります。仕事に必要な能力は業界や企業によって違いますが、多くの場合で共通してプレゼン力は求められます。プレゼン力は、実際にプレゼンを上手にできる能力だけに限定されるわけではなく、コミュニケーション能力としてもみられているため注意が必要です。

プレゼン力がある=物事を相手に伝える能力が優れていると判断され、結果的にコミュニケーション能力が高いと評価されることが多いです。プレゼン力は社会人に必要な基礎能力であり、スムーズな意思疎通のためにも必要といえます。

完璧なプレゼンが求められているわけではありませんが、分かりやすく、伝わりやすい発表をして、プレゼン力が身についていることをアピールしなければなりません。

インターンでのプレゼンを成功させるポイント5つ

プレゼンに苦手意識を持つ人の多くは、そもそもどのように発表するのが正しいやり方なのか、根本的な部分を理解できていないことが多いです。プレゼンをしたことがないと、上手な伝え方もなかなか分かりませんが、スムーズに発表するのは実はそれほど難しくはありません。

プレゼンを成功させるために知っておきたいポイントは、大きく5つに分けられます。5つのポイントを把握し、それらを踏まえて臨むことで、プレゼンはスムーズに進められるでしょう。

①結論から述べる

プレゼンに限らず、相手に何かを伝える時には、まず結論から述べることが大切です。結論を後回しにしてしまうと、それだけでアピール力は落ちるため注意しなければなりません。基本的な構成は、結論→根拠→結論の3つの流れとなります。

最初に主題である結論を提示し、次になぜそのようにいえるのか、明確な根拠を提示します。根拠部分は論理的であることを意識し、明確な具体例があると分かりやすいでしょう。根拠づけをした後に、再度結論を提示して、ひとつの主題に関するアピールは終了です。

簡単に言えば、「結論は○○です」から始まり、「なぜなら△△だからです」と根拠を述べ、最後にもう一度「以上のことから○○であるといえます」として締めくくります。

②1スライド1テーマが基本

インターンのプレゼンではただ口頭で説明するだけではなく、事前にパワーポイントでスライドを作成して臨むことが多いです。スライドには伝えたいことを載せ、より分かりやすく説明することが大切ですが、情報量を盛り込み過ぎるのはよくありません。

スライド1枚に対して、1テーマが基本であり、1スライドに複数テーマ盛り込むと、分かりづらくなるため注意が必要です。情報量が多いからといって、有益なアピールになるとは限りません。むしろ何が大切なのか分かりづらくなり、結局何も伝わらないという事態にもなりかねないため注意が必要です。

違うテーマについて述べたいなら次のスライドに移り、1箇所にまとめすぎず、情報量を分散することが大切です。

スライドを作ってから議論する

スライドを最初に作ってから議論する方法もおすすめです。議論が終わり、結論が出てからプレゼン内容をスライドにまとめるのが一般的ですが、インターンのプレゼンでは時間が限られていたり、発表までの残り時間が少なかったりするため、効率よく議論を進めていく必要があります。スライドを最初に作り、議論の内容をあらかじめ決めておくことで短時間でプレゼンの準備が可能です。何も決められていない状態で自由に議論を始めてしまうと、時間内に話がまとまらないことや、必要のない部分に時間をかけてしまうことがあります。

スライドは最初に「市場規模」「ニーズ」「解決策」「課題」などタイトルだけを用意しておき、それに合わせて内容を話し合っていきます。議論中にスライドの枚数が増減したり、タイトルが変更になることもありますが、最初に流れを作っておくことで効率よくプレゼンの準備をおこなえます。

③文字の大きさや配色にもこだわろう

スライドを見やすくするためには、文字の大きさや配色にまでこだわることが大切です。文字はできるだけ大きく、色は黒一色で単調になり過ぎないように仕上げましょう。スライドはあくまで参考資料としてみる程度のものであり、説明の大部分は口頭にておこないます。

そのため、スライドに口頭で伝える内容全てを盛り込む必要はありません。強調したいこと、絶対に伝えたいことの要点だけを載せるのがポイントのため、文字をある程度大きくして、字数を増やし過ぎないことが大切です。

また、視覚的に見やすくなるよう色を入れるのも大切ですが、これも入れ過ぎは禁物です。カラフルになり過ぎるとどこが重要か分からなくなるため、使用する色の数はいくつかに絞っておき、本当に重要なところのみ色を変えると効果的なアピールができるでしょう。

使う色は3色までに抑える

スライドで使う色は、黒を入れて3色までに抑えましょう。多くの色を使う方が華やかに見えて、綺麗なスライドになると思う人もいますが、色が増えるとごちゃごちゃしてしまい、どこが要点なのかが分かりにくくなります。色をたくさん使うとその分、配色やデザインが難しくなり、見ている人にいいたいことが伝わりません。

デザインの専門的知識があるなら別ですが、スライド内で多くの色を使うのは避けましょう。基本的な文字は黒にして、重要なポイントには赤、タイトルは緑など統一感を持たせるとスッキリとみえます。

あらかじめ3色までにすると決めておき、プレゼンで強調したい部分をポイントにしましょう。文字の太さや大きさを変える、文字と文字のスペースを空けるなど、色以外でも変化をつけることが可能です。

④台本を作成して練習しておく

複数日あるインターンの場合、プレゼンは最終日が多いため、十分な準備期間が持てます。準備期間中はプレゼン資料の作成に追われることも多いですが、合わせて台本も作り、練習しておくことが大切です。

資料を作りながら説明する内容を頭で思い浮かべておくだけでは、準備としては不十分です。頭で考えているのと、実際に声に出してみるのとでは違っていることも多く、ぶっつけ本番で望むと失敗することも少なくありません。また、台本を作っておくと、万が一本番で内容を忘れてしまったとしても、カンニングペーパーとして使えます。

台本を作る過程、台本を読んで練習する過程で説明内容の大部分は頭に入るため、スムーズにプレゼンするためにも作成しておくのがおすすめです。

堂々と話せるようにしておく

インターンでプレゼンテーションをする時には、堂々を話すようにしましょう。大勢の前に立ち発表するのは緊張してしまうかもしれませんが、ボソボソと小さい声で話したり、うつむいたりしていては内容が相手に伝わりません。聞いている人の方を向き、聞き取りやすい声でハッキリと話すと、明るい印象を与えることができます。

プレゼンの内容はもちろん重要ですが、話す態度によっても評価は大きく異なります。暗い印象の人より、堂々としている人の方が聞く人の興味を引けるはずです。内容がしっかりと相手に伝わるように、自信を持って堂々と話せるようにしておきましょう。事前に人前で話す練習をしておくと、緊張せずに発表できます。

⑤最後にはまとめを入れることが大切

インターンのプレゼンで悩みやすいのが、どのようにして発表を終えるかです。最後の落としどころを決めておかないと、尻すぼみなアピールになってしまい、全体を通して何を伝えたかったのかが分からなくなります。アピールの落としどころは難しく考える必要はなく、まとめとして構いません。最後にまとめがあるかどうかで、印象は大きく変わるため注意が必要です。

まとめは全体の総括であるため、本当に重要な部分のみをピックアップして述べます。説明した内容を一からさらう必要はなく、中でも重要だと思ったところを簡潔にまとめましょう。まとめの部分でインターンから何を学んだかが見られるため、ピックアップする内容も吟味しなければなりません。

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プレゼンの基本的な構成

プレゼンの基本的な構成は「導入・本論・まとめ」となっています。導入では、自己紹介やプレゼンの目的を伝え、相手の興味をひくのが目的です。「これから~について発表します。」と内容を簡単に説明しましょう。本論では、インターンで何をおこなってきたのか紹介します。そして、最後にまとめとしてインターンを通して学んだことを発表しましょう。

基本的な構成に当てはめる時には、自分が何を一番伝えたいのかを確認します。相手に伝わるか、分かりやすくなっているかなど、聞く人の立場になって組み立てていくとよいでしょう。まとめでは、インターンシップの総括を入れます。内容によってはアレンジしても構いませんが、基本的な構成を覚えておくとプレゼン作成がスムーズになります。

インターンのプレゼンでの注意点3つ

上手にプレゼンをするには、魅力的に伝えるポイントを踏まえるだけではなく、注意点も理解しておかなければなりません。上手にアピールができていても、注意点をひとつ守れていないだけで、印象が大きく悪いほうに変わってしまうこともあります。

プレゼンは少しの違いでアピールの印象や評価が大きく変わるため、細部まで意識して取り組むことが大切です。プレゼンで気をつけたい3つのポイントを知り、マイナス評価を受けないよう、上手にリスクを回避しましょう。

①台本を読むだけにならない

スムーズにアピールするには台本を作成するのがおすすめですが、本番では台本を読むだけにならないよう注意しましょう。台本を読むだけではアピールが単調になりやすく、伝えたいことの印象が薄くなってしまいます。

また、台本ばかりに集中してしまい、聞き手の顔が見えなくなってしまう点もNGです。プレゼンはただ説明するだけではなく、聞き手に分かってもらう、共感してもらうことが重要です。そのため、台本通りに読み進めず、語りかけるように自分の言葉で話さなければなりません。

もしもの時のカンニングペーパーとして台本は持っていて構いませんが、できるだでけ見ないで話すことが大切です。聞き手ひとりひとりの顔を見ながら伝えることで、アピールはより印象的になります。

②表情や声の大きさにも気を配ろう

プレゼンは伝える内容も大切ですが、それ以上に伝え方が重要です。どれだけ素晴らしい内容でも、伝え方次第でマイナス評価になったり、印象が薄くなったりするため注意しなければなりません。

印象よく伝えるには、笑顔でハキハキと伝えることが大切です。暗い表情でボソボソと話すと、ネガティブな印象、退屈な印象を与えやすいため注意しましょう。会場にもよりますが、ボソボソと小さな声で話してしまうと、説明内容が単純に聞こえないということもあります。

声が聞こえないのはプレゼン以前の問題のため、まずはしっかり聞いてもらうことが大切です。明るい雰囲気で臨むと聞き手の態度も柔らかくなりやすく、場全体の緊張感がほぐれるため、意識的に明るく振る舞いましょう。

「受かる笑顔」の練習方法について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

③発表内容が極端にならないよう注意

プレゼンは発表内容を工夫することが大切であり、視覚的に見やすくなるよう文字の大きさや配色を変えたり、図やグラフを入れたりすることが大切です。しかし、これらは極端になるのはNGで、偏った内容にならないよう注意しなければなりません。

例えば文字だけで埋め尽くされたスライドを作ったり、反対に文字書きはなしで、図やグラフだけになるのもNGです。図やグラフがあると分かりやすいですが、すべてのスライドがこれらになってしまうと、説明部分があまりにも少なく、何を伝えたいのか分かりづらくなります。

文字も図やグラフ、文字の大きさや配色といった効果も、バランスよく含めるからこそ印象的なアピールになります。何かひとつに偏って極端なアピールにならないよう、スライドが完成した後は、一度全体を見直すことが大切です。

自己PRのプレゼン方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

インターンのプレゼンに失敗すると内定がもらえない?

プレゼンに苦手意識を持つのは、単に慣れていないことが理由のひとつです。また、インターンの場合は、失敗が本選考での評価に繋がるのではないかと心配になってしまう人も多いといえます。

結論からいえば、インターンのプレゼンに失敗したとしても、それだけで本選考で内定がもらえなくなるわけではありません。インターンでの評価は本選考の評価に影響することも多いですが、あくまで参考程度ということもあります。

仮にプレゼンで失敗しても、本選考で失敗分を挽回できるだけのアピールができるなら、問題なく内定は獲得できます。インターンも就活の一環ですが、本選考があることを考えるなら通過点でしかありません。途中でつまづいても、諦めずに取り組むことで、最後に成功を掴める可能性は十分あります。

準備して臨めばインターンのプレゼンは怖くない

プレゼン自体が不得意、インターンでのプレゼンは緊張すると苦手意識を持つ人も多いですが、事前準備を徹底しているならそれほど難しくはありません。プレゼン自体はいくつかのポイントを押さえるだけでスムーズに進められ、インターンだからといって、特別に難易度は高くないでしょう。

むしろ、インターンでのプレゼンなら些細な失敗には目をつむってもらえることも多く、大目に見らもらいやすいため、アピールはしやすいといえます。プレゼンで重要なのは、聞き手を意識して伝えること、納得や共感を生むことです。インターンを通じて自身がどのように成長したか、何を学んだかという成果を上手に伝え、プレゼンを成功させて高評価の獲得を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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