筆記試験

【SPIの割合の問題が苦手な人は多い】解き方のポイントや勉強方法

SPIの割合の問題に苦手意識を持つ人は多い

就活では適性検査という選考があり、これを実施する企業は多いです。ひとくちに適性検査といっても採用している種類は企業によって違いますが、メジャーなSPIを採用しているところは少なくありません。

SPIの特徴は、言語と非言語、簡単に言えば国語系と数学系の能力検査に分けられている点です。言語と非言語では数学系の非言語の分野を苦手に思う人が多く、特に数学が不得意だと「割合」の問題で苦労することも少なくありません。

単元レベル的には中高生程度のため、極端に難易度が高いわけではありませんが、解き方のコツが分からず、困ってしまう人は多いです。多くの人が苦手意識を持つ割合の問題はどのように対処すべきか、解答のコツから事前準備の方法まで知っていきましょう。

SPIの割合のスムーズな解き方

SPIの割合の問題で苦手意識を持ってしまうのは、単に解き方が理解できていないからであることが多いです。難易度自体はそれほど高くはないため、基礎的な学力だけで十分解答は可能です。

ただ、問題はスムーズに解けるかどうかという点にあります。SPIには時間制限があり、時間に追われて考えがまとまらず、ミスをすることも少なくありません。短時間でスムーズに解答するためにも、解き方のコツを知り、どのように考えればよいのか把握していきましょう。

表やグラフを作成する

割合は文章問題で出題されるため、文章を見るだけでは問題の全体像が把握しづらいです。そのため、自身で表やグラフを作成して、分かりやすいように情報を整理することが大切です。

例えば、「ある集団で全体数が5,000人。20歳未満が10%、20歳以上30歳未満が50%」だったとします。20歳未満は10%のため500人、20歳以上30歳未満は50%のため2,500人ですが、問題を考えるうちにこの前提の数値を忘れてしまうことも多いです。

そこで円を描いてそこに割合を書き足したり、単にメモで「○歳○人」としておくと、情報が管理しやすく、スムーズに解答する手掛かりになります。SPIは答えだけで評価され、途中の計算式やメモ書きは見られないため、分かりやすいように自由に書いて構いません。

必要な計算を見極める

全体の割合を出すこと自体はそれほど難しくありませんが、やり方を間違えると何度も計算しなければなりません。そのため、できるだけ不要な計算を省き、最低限の計算だけで答えを導き出せるようにすることが大切です。

例えば、「ある集団3,000人で、男性が30%」だったとします。この時女性の人数は、30%の男性の数を求め、出た数を全体の3,000から引くことで答えが分かります。しかし、これだと割合の計算をし、さらに引き算までしなければなりません。

工程が多くて手間がかかるため、最初から男性30%ということは女性70%、つまり全体の70%を求めることで女性の数が分かると考えたほうが早いです。問題文の数字だけを使うと時間のロスが出やすいため、省略できるところは省いて計算しましょう。

10%の比率を覚えておくと便利

答えを求める上で、提示されている問題から必ず割合を計算しなければなりません。割合は全体の数にパーセントをかけることで計算できますが、例えば30%や70%といった半端な数字では、これを求めるのに時間がかかるという人もいるでしょう。

素早く割合を求めるなら、10%の数を把握するのがおすすめです。10%は全体の10分の1のため、全体数から0をひとつ引くことで求められます。つまり3,000人の10%なら300人であり、求める数に応じて掛け算をするだけで、暗算でもある程度の割合は求められます。

上記の例なら、30%は300×3、70%は300×7で求められ、計算はスムーズでしょう。10%で答えを求める感覚を掴んでおくと、大抵の計算は暗算でできるため、素早く解答までたどり着けます。

SPIの時間制限と出題数については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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SPIの割合問題の例題

選考を突破するには事前対策が重要であり、これはSPIでも同じです。SPIの対策をするなら、実際に問題に触れてみるのがおすすめでしょう。例題を参考にして考え方のコツをおさらいしていきましょう。

重要なのは、必要に応じてメモを取ったり、表やグラフにして情報を整理すること、必要な情報を抜き出し、簡略化して計算することです。2つの例題を実際に解いてみて、どのように考えると分かりやすいのか感覚で覚えておきましょう。

例題①

ある日のA動物園の来園者数は5,000人。そのうち30%が女性の訪問者。男性の訪問者のうち、70%が20歳以上。では20歳未満の訪問者は何人か?

例題①を解くには、まずは男性全体の数を求めることが大切です。男性が何パーセントかは明記されていませんが、女性の割合から考えるなら、100%-30%で70%が男性、つまり人数は3,500人です。問題で求めるのは男性の20歳未満の訪問者の数のため、これを計算します。

通常なら男性の数全体から、問題文で提示されている70%の数を計算し、結果を男性の全体数から引くことで求められます。しかし、簡略化するなら、100%-70%=20歳未満の訪問者と考えられるため、最初から30% で計算して構いません。男性全体は3,500人のため、30%なら1,050人が答えです。

例題②

ある高校のサッカー部には30人の部員がいる。そのうち20%が1年生。1年生以外の部員の50%が男性である時、1年生以外の女性部員は何人か?

例題②で求めるのは、1年生以外の女性部員の数です。まずは1年生以外の部員の数を求めましょう。20%が1年生となっているため、1年生以外は全体の80%で、24人です。このうち50%が男性の部員のため、残りの数が1年生以外の女性部員の数となります。

割合が50%のため、1年生以外の男女比はどちらも同じで、単純に割る2で求められます。いちいち0.5をかけると考えなくても、分かりやすい部分は計算を省略して構いません。1年生以外の部員数は全体で24人、男女比が同じ50%のため、割る2をして答えは12人です。

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SPIの割合問題をスムーズに解答するには

解き方のコツを知っておくとでスムーズに解答しやすくなりますが、対策としてはそれだけで不十分な場合も多いです。しっかり対策をして臨みたいなら、コツを知るだけではなく、きちんと事前準備もしておかなければなりません。

割合の問題は念入りに対策することで攻略でき、苦手な人が多い分、高得点を獲得できると評価の差別化にも繋がります。事前準備でやっておきたいことは、大きく3つに分けられます。それぞれのポイントを把握して、選考の突破を目指しましょう。

問題集で実践練習

SPIはとにかく問題に触れることが大切です。そのため、問題集を使った実践練習が、対策の基本と考えましょう。SPIを苦手に感じてしまうのは、単に問題の形式に慣れていないからであることも多いです。

これは割合の問題に限ったことではなく、全体でも同じことがいえます。実際の問題に触れて問題の構成や解答の方法を把握しておくと、それだけで解答のスムーズさは違ってきます。SPIの問題集は割合だけに特化したものではありませんが、その他の単元や言語の部分の対策をするためにも、1冊購入しておくとよいでしょう。

また、ネット上にも無料の問題が多数公開されているため、それを使うのもおすすめです。自宅では問題集、移動などの隙間時間はネットの問題と分けて取り組むのもよいでしょう。

SPIの例題を解くポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

何度も反復練習する

SPIの攻略はいかに問題の形式を把握できるかにかかっているため、反復練習することも大切です。同じ問題集に何度も取り組むのが効果的であり、基本的には1冊だけの購入で問題ありません。

実際に出題される問題では、当然細かい数値は変わります。しかし、問題の傾向自体が大きく変わるわけではありません。問題の大枠は同じで、細部の数字だけが違っていることがほとんどです。そのため、問題そのものを覚えておくと、後は頭の中で数字を置き換えるだけで簡単に解答できます。

反復練習は苦手を克服するのにもおすすめの方法であり、なかなか理解できないなら割合の単元だけでも何度も繰り返すことが大切です。問題を見た瞬間にすぐに答えが思い浮かぶくらいまで練習しておくと、本番でもスムーズに解答しやすいでしょう。

時間を区切って取り組むのもおすすめ

SPIの難しさは制限時間の短さにあるため、これに慣れておくことも大切です。問題に取り組む時はだらだらとおこなわず、1問あたりの時間を決めておくと、メリハリがついて勉強自体も進めやすいでしょう。

設定時間については最初は長めでも構いません。慣れないうちは1問5分くらいを目安にして、慣れに応じて徐々に間隔を狭めていくことが大切です。本番さながらのシビアな時間感覚を身につけておくと、選考でも焦らず解き進めることができます。

しっかり勉強したつもりでも本番で力を発揮できないのは、制限時間に焦ることが原因といえます。練習でも時間を区切ってある程度緊張感を持って取り組んでおくと、より質の高い対策ができるでしょう。

苦手意識を払拭してSPIの割合問題を攻略しよう

SPIを苦手に思う人は多く、特に割合の問題が不得意な人は多いです。割合の問題を攻略するには、解き方のコツを知ることや、本番に合わせた対策をすることが大切です。割合は正解を導き出すだけならそれほど難しくはなく、重要なのは短時間で答えにたどり着けることといえます。

そのため、実際に問題を解く中で、制限時間も意識しながら緊張感を持って勉強することが大切です。苦手意識を持っているからといって、目を背けて他の分野でカバーしようとするのはよくありません。SPIは得意分野を伸ばすよりも、苦手分野を減らすことが大切です。

総合得点を上げるには苦手分野を勉強したほうが効率が良いため、割合の単元もしっかり勉強して、SPIの攻略を目指しましょう。

SPI対策におすすめの参考書については、こちらの記事で詳しく解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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