業界研究

【販売の仕事の基礎知識】仕事内容から志望動機の例文まで徹底解説

高い人気を誇る販売の仕事

世の中には様々な職種がある中で、販売の仕事は毎年志望する人も多く、人気職種の一つです。どこか自由な社風が期待できそうなイメージや、趣味を仕事にできるという印象があることから、人気の職種とされています。

しかしながら、漠然と「自由な社風が期待できそうなイメージがあるから」「趣味を仕事にできる」というイメージで選考に進んでしまうと、入社前の理想と入社後の現実のギャップに苦しんだり、選考で落とされてしまう可能性もあります。

本記事では「販売の仕事とはどんな仕事なのか」という疑問をお持ちの方に向けて、販売の仕事の基礎知識から内定を得るためのポイントまで解説しています。販売の仕事の仕事内容や向いている人の特徴を知ることで、販売の仕事がどのような仕事なのかを理解することができます。

また「販売の仕事を志望している」という方に向けて、販売の仕事を探す方法や内定を得るためのポイントや志望動機の例まで詳しく解説しています。企業に対して的確なアピールをし、選考を有利に進めるためにも是非参考にしてみてください。

販売の仕事とは

販売の仕事とは、主に有形商材をお客様に対して販売する仕事です。有形商材とは、コトバンクによると「形があること。形があって目に見えること」と定義されています。つまり実体のある商品のことを有形商材と言います。例えば衣服・食品が有形商材に該当します。

有形商材の対義語に当たる無形商材は「形がないもの。目に見えない商品」です。例えばソフトウェアやスマホアプリなどが挙げられます。

そして販売の仕事は有形商材をお客様に対して販売する仕事です。例えばアパレル店員や飲食店員などが販売の仕事です。主な仕事内容は接客・レジ対応・レイアウト整理・商品管理・清掃が挙げられます。

また販売の仕事は日々お客さんに向けて接客をしたり、レジ対応をするため基本的に立ち仕事です。そのため社交的な性格や体力が必要と言われています。

それでは次に具体的にどのような仕事内容なのかを見ていきましょう。

5つの仕事内容

ここからは販売の仕事内容について詳しく解説していきます。販売の仕事への理解が進むことで、自分に向いているのか・向いていないのかを判断することができます。

さらに販売員として働くことにやりがいを感じそうか、すぐやめてしまいそうなのかも判断することができるでしょう。

また仕事内容を知っておくと、面接官にとって説得力のある志望動機を作成することにも役立ちます。是非仕事内容を確認しておきましょう。

販売の仕事として最もイメージしやすいものはアパレル店員でしょう。また販売の仕事の中でも最も求人が多いのも、アパレル店員です。そのため今回はアパレル店員の仕事内容を解説していきます。是非参考にしてみてください。

1.接客

まずは接客です。販売の仕事の一番主となる業務と言っても過言ではありません。接客をする目的は、衣服の購買を促進することです。そして多くの企業では営業目標やノルマが課せられることが多いです。業務内容としては商品のPR、コーディネート提案、試着室への案内などが挙げられます。

商品をPRするためには、トレンドについての知識や商品知識が必要になります。またコーディネート提案をするためには、お客様のテイストやライフスタイルをイメージして提案する想像力が必要です。

そしてこれらに共通することは、服に対する知識が必要だということです。服が好きな方は、服に興味がない人と比べ服に対する知識が豊富でしょう。そのため服が好きな方には適性がある職種だと言われています。

また昨今ではコロナウイルスの影響により、店頭での検温やアルコール除菌を促すことも接客業務の一つに含まれます。

2.レジ対応

レジ対応も販売の仕事の業務の一つです。レジ対応は服についているタグを専用のバーコードリーダーで読み取り、お客様に衣服代金を頂戴し精算する仕事です。

お金を扱うため、一つのミスがクレームにつながりかねません。そのため慎重に行うことが求められる業務です。

3.レイアウト整理

レイアウト整理も販売の仕事の業務の一つです。レイアウト整理とは店内の商品を均等なサイズに畳むことや、一押し商品を店頭に配置する業務を指しています。

そしてレイアウト整理は購買のために重要な業務と言えます。レイアウトを整理することで、ブランドの世界観を作ることができるからです。

世界観を作ることで、どのような商品を扱っているのかを直感的にお客様に伝えることができるのです。

例えばユニクロを想像すると、どこかクリーンで清潔な印象を受けるでしょう。

それはユニクロは徹底したレイアウト整理を行っているためです。特にデニムやパンツ類はすべて同じ大きさでたたまれています。これは清潔なイメージをお客様にもってもらうために行われています。

ユニクロのターゲットは老若男女問わず、幅広い人がターゲットです。そして幅広い人が立ち寄りやすい世界観を構築するためには清潔感が重要になります。皆さんも薄暗いショップよりも明るく清潔感のあるブランドの方が立ち寄りやすいでしょう。

つまりレイアウト整理をすることで、清潔感があり立ち寄りやすいという世界観を表現しているのです。そして清潔感が出ることで、来客数が増加し結果的に売り上げが増えるのです。そのためレイアウト整理は購買のために重要な業務と言えるでしょう。

4.商品管理

商品管理とは、在庫を管理したり、商品を発注したりと、店頭に並べる品物を管理することです。どんな商品がどれぐらい売れているのか管理することで、常に店頭やバックヤードに在庫がある状態を保つのです。

そして在庫の管理や、発注業務は売上に直結する業務です。そのため多くの企業ではアルバイトや契約社員の業務ではなく、正社員の業務となります。

販売員の正社員として企業に入社すると、多くの場合この商品管理も担当します。

5.清掃

最後に清掃業務です。清掃業務は床にモップをかけたり、ホコリを除去します。また昨今ではコロナウイルスの影響で、店内をアルコール除菌することも清掃業務に含まれます。

そしてレイアウト整理でもお伝えしましたが、アパレルブランドにおいて清潔感は重要です。そのため清掃業務は多くの場合、毎日開店前と閉店後の2回行われています。

販売の仕事の平均年収

平成30年賃金構造基本統計調査によると、販売員の月収は約22万円、ボーナスは約35万円と記載されています。年2回のボーナスが支給されると仮定し年収を算出すると、年収は約300万円となります。これは一般企業に勤める会社員の平均年収よりも少ないです。

国税庁の調査結果によると、一般企業(資本金2,000万円未満の株式会社)に勤めるサラリーマンの年収は425万円と記載されています。(男子517万円、女子258万円)。資本金10億円以上の株式会社においては年収635万円(男子732万円、女子334万円)となっています。

そのため一般企業に勤めるサラリーマンと年収を比較すると、販売の仕事に従事する販売員の平均年収はサラリーマンより低いことがわかります。

しかしユニクロやGUを運営する株式会社ファーストリテイリングの有価証券報告書によると社員の平均年収は901.3万円となっており、企業により平均を大きく上回る年収を得ることも可能です。

販売の仕事のキャリアの流れ

キャリアの流れは入社する企業規模や売り上げなど様々な要素によって変化します。そこでここでは販売業の一般的なキャリアの流れを解説するために、資本金2,000万円以上、資本金10億円以下の中規模程度のアパレル企業に入社した場合のキャリアの流れを解説します。

販売の仕事を志望する方はキャリアの流れを参考に、ご自身の就活の軸と照らし併せてみてください。就活の軸と照らし合わせることで、自分に合っているかどうかを判断することができます。是非参考にしてみてください。

キャリアの流れ

1年〜3年目
販売スタッフとして店頭販売業務

3年~5年目
店内役職に就く。副店長やチーフ(部下を持つ役職のこと)など

5年~10年目
店内または店外を含む役職に就く。店長・地域マネージャーなど

10年目以降
勤務地が店舗から本社に移動する。店外の役職に就く。エリアマネージャーやスーパーバイザーなど

上記の流れが一般的なキャリアの流れです。もちろん個人の意向や能力によりキャリアの流れは変化します。参考程度に捉えておきましょう。またより詳しく知りたい場合には、OB・OGに質問することや、逆質問の機会を活かすと良いでしょう。

以下の記事では就活の軸の見つけ方を詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。

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販売の仕事に就職するメリット3つ

ここからは販売の仕事に従事する販売員として働くことのメリットをご紹介します。メリットを見ておくことで働くことにやりがいを感じそうか、すぐやめてしまいそうなのかを判断することができます。

自分に合っているかどうかを判断するためにも是非参考にしてみてください。

1.接客力が身につく

販売員として働くメリットの一つは、接客力が身につくことです。5つの仕事内容の見出しでもお伝えしましたが、販売員の一番主となる業務は接客です。そしてキャリアアップしていくためには、接客で個人売上を上げる必要があります。さらに接客では営業目標やノルマを課せられることが多いです。

そして営業目標を達成するためには、接客力の向上が必要です。営業目標はお客様に服を購入してもらうことです。服を購入してもらうためには、コーディネートの提案や試着室への案内を通して服の良さをお客様に伝える必要があります。

このお客様に服の良さを伝えることが接客力です。そのため接客力を向上させると、営業目標を達成しやすくなるのです。

そして営業目標やノルマを達成するとその功績が評価され、キャリアアップにつながる傾向にあります。そのため接客力を日々向上させる必要があります。

これは捉え方を変えると他の業種よりも接客力が身につくと捉えることができます。そもそも接客力とは、お客様をもてなす力です。これはつまり相手が何を望んでいるのかを見極める力です。

何を望んでいるかを見極めることは、販売の仕事以外の他の営業職などにおいても必要不可欠なスキルです。そのため将来は販売以外の仕事にも挑戦したいと考えている方にとって接客力が身につくことはメリットと言えるでしょう。

2.トレンドを知ることができる

販売員として働くメリットの2つ目は、トレンドを知れることです。これは主にアパレル店員として働きたいと考えている人にとってはメリットといえます。
トレンドとは流行や傾向という意味です。アパレル業界はシーズンごとに商品の多くが入れ替わるため、動きが早い業界です。

そしてアパレル店員はお客様よりも早くトレンドを察知・情報を把握しておく必要があります。なぜならお客様がほしい商品を店員が知らないと、そもそもその商品の良さを伝えることができないでしょう。そして商品の良さをお客様に伝えることができなければ、当然売り上げにはつながりません。

そのため会社からトレンドについての情報が共有されることが多いです。つまり一般消費者よりも早くトレンドを知ることができるのです。トレンドを早く知れるということはファッションが好きな方にとっては魅力的でしょう。

また勤務先のブランドの新商品をいち早く知ることができます。そしてアパレル店員は社員特別割引料金で新商品を購入することができます。新商品を割引価格で購入できることも、アパレル店員として働きたいと考えている人にとってはメリットでしょう。

3.お客様に感謝される

販売員として働くメリットの3つ目は、お客様に感謝されることです。これは言い換えるとお客様の喜ぶ姿を目の前で見ることができます。アパレル店員の場合は、店頭で接客し試着室への案内をするため、お客様の要望や似合う服をうまく勧めることができると感謝されるい 機会は多いでしょう。一方お客様に直で感謝をされる経験が少ない企業もあります。

例えばスマートフォンのアプリ開発企業の場合、お客様に喜んでもらうためにアプリを企画・販売しています。

そして販売はアップルストアやグーグルプレイストアで行います。つまりお客様と直接触れ合う機会は限りなく少ないでしょう。そのためお客様に直接感謝される可能性は低いと言えます。

そしてお客様の喜ぶ姿を目の前で見られることは、やりがいにつながります。やりがいを感じる仕事をしたいと考えている方にとっては、メリットと言えるでしょう。

販売の仕事に就職するデメリット3つ

ここからは販売の仕事に従事する販売員として働くことのデメリットをご紹介します。メリットだけでなくデメリットを見ておくことで、入社後に「こんなはずじゃなかった」といったギャップを感じることが少なくなるでしょう。

自分に合っているかどうかを判断するためにも是非参考にしてみてください。

1.体力が必要

販売員として働くデメリットの1つ目は体力が必要なことです。ここでいう体力とは、身体的体力のことです。仕事内容の見出しでもお伝えしましたが、販売員の一番主となる業務は接客です。そしてその他の業務でも基本的に立ち仕事です。

一日8時間勤務だと仮定した場合、休憩時間をのぞき最低でも7時間は立っていることが予想できます。販売の仕事に従事する人は楽な靴を履くなど対策を講じている場合が多いです。しかし最低でも7時間は立っているため、体力が必要なことは想像に難くないでしょう。体力に自信がない方にとってはデメリットと言えるでしょう。

2.服にお金がかかる

販売員として働くデメリットの2つ目は、服にお金がかかることです。特にアパレル店員として働く場合には、自社の店頭で取り扱っている服を勤務中は着用する必要があります。これは企業からすると、自社のブランドを店員が着用することでコーディネートの提案や購買を促進する意図があります。

一方で店員は、シーズンが変わるごとに服を購入する必要があるのです。企業によっては制服代の支給がある場合や、社員特別割引料金で安く購入できます。しかし一般企業に勤めるサラリーマンと比較すると、服にお金がかかります。これもデメリットと言えるでしょう。

3.土日に休みが取りづらい

販売員として働くデメリットの3つ目は、土日に休みが取りづらいことです。販売の仕事に従事する場合、繁忙日は土日であることは想像に難くないでしょう。また多くの企業で勤務体制は、シフト制が採用されています。

そのため土日に休みを取得したい場合、シフトを変わってもらう必要があるのです。また繁忙日が土日であることを考えると、休みづらい雰囲気があることも想像にできます。このことからも土日に休みが取りづらいのです。

またゴールデンウイークやお盆などの祝日や祭日は基本的に出勤の場合が多いです。そのため土日や祝日に休暇を取りたいと考える方にとっては、デメリットと言えるでしょう。

販売の仕事に向いている人の特徴3選

ここからは販売の仕事に向いている人の特徴をご紹介していきます。向いている人の特徴を押さえて、自分に当てはまるかどうかを判断してみてください。もし当てはまっていた場合、入社後活躍できる可能性が高いでしょう。是非参考にしてみてください。

コミュニケーション能力が高い

販売の仕事に向いている人の特徴の1つ目は、コミュニケーション能力が高い人です。販売員に求められるコミュニケーション力とは、初対面の人に人見知りせず話せる力・商品のアピール力・会話を続ける力です。お客様の入店時には「いらっしゃいませ」や「何をお探しですか」など話しかける場面が多々あります。

その際に人見知りをしていると、売り上げにつながらないことやお客様に商品をPRできません。

また商品のアピール力が足りないと、お客様は購買に踏み切れない場合も多いでしょう。その商品の何が良くて、どのような服と組み合わせると良いのかをお客様に伝えることで初めてお客様は商品の必要性を認識します。

商品の必要性を認識すると、購買する理由が生まれます。購買する理由が明確になると人は商品を購入しやすいでしょう。このように商品のアピール力が無いと売り上げにつながらないのです。そのため商品のアピール力も重要になります。

そして最後に会話を続ける力がないと、お客様との信頼関係を構築できません。お客様からの信頼を獲得できないと、勧めた商品を買ってくれないでしょう。

商品を買ってくれないと売り上げにつながらないため、会話を続ける力が必要です。このように販売員として売り上げを上げるためにコミュニケーション力が必要なのです。

服やオシャレに興味がある

販売の仕事に向いている人の特徴の2つ目は、服やオシャレに興味がある人です。販売員は日々お客様に対して商品を販売します。そして販売員はあらゆるお客様の要望に答えるために、トレンドや服に対する知識を得る必要があります。

トレンドや服に対する知識があると、お客様がどのような商品を求めているのかを予想することができます。お客様が求めている商品を予想できると、購買につながりやすい商品を提案することができます。そのため売り上げを左右する重要な知識です。

そして服やオシャレに興味があると、服やおしゃれに興味がある人なら、洋服について・トレンドについての勉強を続けることを楽しめるのです。一方服やオシャレに興味がないと、トレンドや服の勉強を続けることは難しいでしょう。そのため服やオシャレに興味がある人は向いているとは言えます。

好奇心旺盛

販売の仕事に向いている人の特徴の3つ目は、好奇心旺盛な人です。好奇心旺盛とは、新しい事象に強く惹かれる人のことです。販売員はマニュアルに沿って業務を遂行する以上に、現場での接客力が求められます。例えば指示に従って業務を遂行する事務職と比較すると、お客様に合わせた接客をすることが求められます。

そしてアパレル業界や化粧品業界は特に、シーズンごとに商品の多くが入れ替わるため、動きが早い業界です。動きが早いということは捉え方を変えると新しい事象が次々に起こるということです。

そんな動きの早い業界でお客様に合わせた接客をするためには、日々好奇心をもって新しい事象に興味を持てる好奇心旺盛な性格の持ち主は向いていると言えるでしょう。

販売の仕事に向いていない人の特徴3選

ここからは販売の仕事に向いていない人の特徴をご紹介していきます。向いていない人の特徴を押さえて、自分に当てはまるかどうかを判断してみてください。もし当てはまっていた場合は、別の業種を検討するなど対策を講じたほうが良いでしょう。是非参考にしてみてください。

人と話すことが苦手

販売の仕事に向いていない人の特徴1つ目は、人と話すことが苦手な人です。「販売の仕事に向いている人」でもお伝えしましたが、お客様の入店時には「いらっしゃいませ」や「何をお探しですか」など話しかける場面が多々あります。

その際に人と話すことが苦手だからと萎縮していると売り上げにつながらないことやお客様に商品をうまくPRできません。つまり販売の仕事をするめにはコミュニケーション力が必要です。そのため人と話すことが苦手な人は向いていないと言えるでしょう。

指示やマニュアルに沿って仕事をしたいと考えている人

販売の仕事に向いていない人の特徴2つ目は、指示やマニュアルに沿って仕事をしたいと考えている人です。

「販売の仕事に向いている人の特徴」でもお伝えしましたが、販売の仕事はマニュアルに沿って業務を遂行する以上に、現場での対応力が求められます。例えば指示に従って業務を遂行する事務職と比較すると、お客様に合わせた接客をすることが求められるため、対応力が必要なことが想像できるでしょう。

またアパレル業界や化粧品業界は特に、シーズンによって商品の多くが入れ替わるため、動きが早い業界です。指示やマニュアルが詳細に決まっている企業は少ないです。

そのため指示やマニュアルに沿って仕事をしたいと考えている人は不向きな業界と言えます。

体力がない

販売の仕事に向いていない人の特徴3つ目は、体力がない人です。「販売の仕事に就職するデメリット」でもお伝えしましたが、販売の仕事は基本的に立ち仕事です。

一日8時間勤務だと仮定した場合、休憩時間をのぞき最低でも7時間は立っていることが予想できます。販売の仕事に従事する人は楽な靴を履くなど対策を講じている場合が多いです。

しかし最低でも7時間は立っているため、体力が必要なことは想像に難くないでしょう。このことからも体力がない人にとっては向いていないと言えるでしょう。

販売の仕事の探し方3選

ここからは販売の仕事の探し方を詳しく解説していきます。販売の仕事を探す方法は、大きく3つに分けられます。

企業探しはひとつの方法にこだわらず、複数試してより自分に合ったものを選ぶことが大切です。ひとつのやり方に固執してしまうと、視野を狭めチャンスを閉ざしてしまう可能性があるからです。

3つそれぞれの探し方を知り、複合的に試して、自分はどの方法がもっとも適しているかを見極めましょう。

1.ナビサイトを利用する

就活解禁日の3月1日とともに、就活のナビサイトもオープンします。ナビサイトでは求人情報を数多く扱っています。さらに選考情報の確認やエントリーもできるため、利用している人は多いでしょう。

ナビサイトは販売の仕事を探す際には最も効果的なサイトです。ナビサイトは詳細検索機能がついていることが多く、自分に合った条件を設定し理想の企業を探すことができるからです。

しかしナビサイトの注意点は、サイトごとに掲載している情報に違いがあることです。リクナビやマイナビといった大手ナビサイトは、特定の分野の情報が少ないことも多いのです。

そのため複数のナビサイトを使い分けることで、漏れなく自分の理想の企業を探すことができます。ナビサイトは複数サイトを使い分けるとよいでしょう。

リクナビ
マイナビ

2.新卒向けのエージェントを利用する

新卒向けのエージェントとは、就活生を専任のキャリアコンサルタントが、就職活動の始めから終わりまでを支援してくれるサービスです。

エージェントは社会人の転職者が使うものとイメージする人は多いでしょうが、実は新卒向けのものも存在します。新卒向けのエージェントは無料で利用できるものが多く、就活の相談もしながら企業探しができるため、就活に行き詰まった人におすすめです。

エージェントの場合、通常のナビサイトや求人情報サイトでは扱っていない求人を取り扱っていることもあります。調べても出てこない求人にチャレンジできることも多いため、可能性を広げたいなら積極的に活用しましょう。

加えて、自分の特徴や能力に見合った企業も紹介してもらうことができ、より相性のいい企業もみつけやすいです。

ナビサイトで納得の行く企業に出会えない場合は、エージェントも利用してみてください。
キャリアパークエージェント

3.大学キャリアセンターを利用する

大学のキャリアセンターでも、就職先の情報は取り扱っています。ナビサイトやエージェントに比べると数は少ないです。しかし大学にゆかりのある企業も多く、在学生なら選考で有利に働くケースもあります。

大手のサイトには求人を出していない、ローカルな企業の募集を扱っていることも多く、隠れた優良企業がみつかることもあるでしょう。

また、キャリアセンターは単に求人情報を扱っているだけではなく、就活のサポートもおこなっています。面接の指導や応募書類の添削といった各種サービスと並行して求人情報を探してもらうことで、より自分に合った企業もみつけてもらえるでしょう。是非大学キャリアセンターもナビサイト・エージェントと併せて利用してみてください。

販売の仕事の内定を得るためのポイント

ここからは販売の仕事の内定を得るためのポイントを解説します。ポイントは2つあり、しっかりとおさえることでより内定へ近づくことができます。是非参考に準備を進めてみてください。

なぜその企業を選んだのかを明確にする

「なぜその企業を選んだのか」を明確にしましょう。世の中には様々な企業があり、それぞれに異なるコンセプトがあります。そのため自分の志望動機が「他の企業でも実現できる内容になっていないか」とチェックする必要があります。

そのためにはまず「なぜ販売の仕事に従事したいのか」を明確にし、そして「その中でもなぜその企業を選んだのか」という順番に明確化しましょう。そうすることであなたの志望動機に一貫性ができ、より納得感が増します。「なぜその企業を選んだのか」というポイントは、企業が一番重要視するポイントであるためしっかりと準備をしましょう。

また「なぜ販売の仕事に従事したいのか」や「なぜその企業を選んだのか」を明確にするためには、自己分析をすることが重要です。自己分析をすることで「自分の強みや弱み」「適性や興味のあること」「やりたいことややりたくないこと」といった自分の価値観や特徴が明確になります。

自分の価値観や特徴が明確になると、「なぜ販売の仕事に従事したいのか」や「なぜその企業を選んだのか」の理由が見えてくるのです。そのため自己分析をすることが重要です。

まずは自己分析を行い、自分の特徴を理解することから始めましょう。

「自己分析」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「自己分析」について詳しくなることで、より採用担当者の印象に残る志望動機が作成できるでしょう。是非確認してみてください。

就活スケジュールの把握しておく

3年生の12~2月 冬インターンシップ
3年生の2,3月 OBOG訪問
3年生の3,4月 説明会、本エントリー、ES締め切り
4年生の4,5月 webテストと面接
4年生の6,7月 内々定
4年生の10月 内定式

正しいスケジュールを把握しておきましょう。正しいスケジュールを把握しておかないと、インターン参加からの特別選考ルートを逃がしたり、最悪の場合、本選考へのエントリーに漏れてしまうこともあります。

基本的に経団連に加入している企業は、経団連の定める就活スケジュールに沿って採用活動が行われます。一般的な販売の仕事の採用スケジュールは上記の通りです。

企業によって採用スケジュールやフローについては違ってくるので、自分が目指す企業の詳細をしっかりと確認するようにしましょう。

【志望企業スペース新卒採用】と検索すると志望する企業の採用ホームページを確認することができます。是非採用スケジュールを正しく把握するために調べてみてください。

販売の仕事の志望動機例文

ここからは販売の仕事の志望動機のOK例文とNG例文をご紹介します。OK例文を参考に志望動機を作成してみてください。またNG例文を確認することで、自分では気づかなかった間違いに気づくことができます。自分では気づきずらい間違いは、志望動機に自己PRが混ざってしまっているなどが挙げられます。このような間違いを犯していないかチェックするためにもNG例文を確認しておきましょう。

志望動機は選考結果を左右する重要な項目です。万全な準備で選考を突破できるよう対策を進めましょう。

あなたが販売職に向いているか、適性を確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。

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OK例文3選

OK例文①接客のアルバイト経験がある場合

私が御社を志望したのは、衣料品を通してお客様の暮らしを豊かにしたいと考えているためです。

御社の商品は、素材にこだわり、シンプルかつ着心地の良いものを揃えており、非常に魅力を感じております。私も、普段の生活のなかで、御社の商品をよく着用させていただいています。

また、私は大学時代にカフェでアルバイトをした経験があります。このアルバイトにおいて基本的な礼儀作法や言葉使いを学び、さらに笑顔で接客することを心がけておりました。

この経験を活かして、御社でもお客様に対して笑顔で丁寧な対応をおこない、お客様に満足されるような接客をしたいと考えております。

こちらは、接客のアルバイト経験のある場合の志望動機の例です。販売員としての仕事経験はなくても、接客経験をアピールすることができます。

また、志望している企業のブランドの特徴を取り上げることで、この企業を選んだ理由が明らかにされています。この企業の扱う商品を、日常生活でも愛用していると伝えるのもよいでしょう。

OK例文②アルバイト経験がない場合

私が御社に応募した理由は、アパレル企業においても新たな取り組みを続ける姿勢に感動したためです。
中でも、売り上げの一部を寄付するチャリティキャンペーンに感銘を受けました。私は、幼いころから洋服が好きで、将来はアパレル関係の仕事がしたいと考えていました。
大学時代ではマーケティングを学んでおり、独学でカラーコーディネーターの資格も取得しました。この知識を活かして、入社後は店長を目指し、アパレル店員としてより魅力的な店舗作りをしていきたいです。

アルバイト経験がない人の志望動機の例です。

アルバイトの経験がない人は、「雑誌でファッションの勉強をしている」「大学でアパレル店員に通ずる授業を学んでいた」と、業界について勉強し、努力をしていることを伝えるとよいでしょう。

経験はなくても、仕事でも活かせる知識があることをアピールすることが重要です。

OK例文③販売の仕事に関係するエピソードがある場合

私がアパレル店員を志望したのは、ファッションを通して人を笑顔にすることができるためです。
幼いころ、両親から可愛いドレスをプレゼントしてもらいました。あの時はとても嬉しくて、特別な日でなくてもドレスを着て出かけていたほどです。
私は、ファッションには人を幸せにする力があると信じています。御社の商品は、カジュアルなものからパーティ用のドレスまで幅広く扱っており、どの商品にも魅力を感じました。
幼いころの私のように、多くのお客様に笑顔になってもらうために、御社の商品の魅力をアパレル店員として伝えていきたいです。

具体的なエピソードを交えて、アパレル店員を志望した理由を書いています。

「幼いころの私のようにファッションを通じてお客様を笑顔にしたい」と、アパレル店員に興味を持ったきっかけが伝えられています。

素敵な服を着て幸せな気持ちで一日を過ごしたい、と考える女性客に対して、共感的な姿勢で接客ができることをアピールできます。

NG例文3選

NG例①「好き」が志望動機になっている

私が御社を志望した理由は、洋服が好きなためです。私はまだファッションに関する知識が浅いので、御社に入社したら、仕事を通してファッションセンスを磨きたいと考えております。
また御社はCMでも紹介されており、知名度が高いことも理由のひとつです。

販売の仕事の志望動機を書くときに、ただ単に「洋服が好き」というだけではいけません。世の中には多くのアパレル企業があるなかで、この会社を選んだ理由を明確に書く必要があります。志望するアパレル企業の商品の特徴を取り上げたり、魅力を感じる点を具体的に書くとよいでしょう。

また、「入社したらファッションセンスを磨きたい」という受け身の姿勢も、マイナスのイメージを与えてしまいます。最後に企業の知名度を取り上げていますが、これでは有名なら他のアパレル企業でもよいのでは、と思われてしまうでしょう。

アパレル店員に限りませんが、企業が求める人材は「自社の製品が好きなファン」ではありません。「自社製品のファンを増やし自社の利益に貢献出来る人材」です。

そのため、消費者としての「好き」というレベルの志望動機では、自社の利益に貢献してくれる人材として、評価されません。

憧れだけでなく、他の志望動機も見つけておくようにしてください。せっかく就職したのに思っていた仕事と違うとなると、離職の可能性が高くなります。事前に実際に働いている人から話を聞いてみるのもおすすめです。是非OB・OG訪問の機会を活用してみてください。

NG例②自己PRと志望動機が混同している

私は小さい頃から人懐っこく、誰とでもすぐに仲良くなることが出来ました。コミュニケーション能力に優れているため、人と関わる仕事がしたいと思うようになり、どうせなら高いレベルで働きたいと考え、御社を志望しました。御社はアパレル店員の中でも給料の水準が高いため、求められる能力や仕事の質も高いのではないかと考えます。厳しい環境に身を置くことで、社会人として大きく成長し、一人前のアパレル店員になって多くのお客様を幸せにしたいと考えています。

例文ではアパレル店員の志望動機が述べられていますが、志望理由についてはアピールの中盤以降にしか語られていません。冒頭では自身の説明をしており、コミュニケーション能力がアピールされています。

志望理由は自己PRの場ではないため、質問の意図が理解できていないとして、マイナスの評価でしょう。また、志望理由についても給料について言及されており、これも印象が悪いです。

またアパレル店員としての成長意欲は示せていますが、企業を志望する理由にはなっていませんし、他の企業でもいいのではないかと思われてしまいます。

NG例③なぜその企業を選んだのかが不明確

私が御社を志望した理由は、アパレル店員として働くことにより多くの人の役に立ちたいと考えたからです。御社には色々な種類の商品が売っているので、たくさんの人の欲しい物が手に入ると考えています。御社に入社しましたら、アパレルを販売することで人々の役に立てるよう頑張ります。

この例文では「アパレル店員として働くことにより多くの人の役に立ちたい」と述べていますが、具体的なことが一切書かれていません。

たくさんの人の欲しい物が手に入る=人の役に立てるという考えであれば、アパレル店員として働かなくても実現できます。人の役に立ちたいということをアピールする場合は、「自分がお客様の役に立つにはどうすればいいか」を考えてから盛り込むとよいでしょう。

販売の仕事について正しく理解して内定に近づこう!

本記事では「販売の仕事とはどんな仕事なのか」という疑問をお持ちの方に向けて、販売の仕事の基礎知識から内定を得るためのポイントまで解説してきました。

販売の仕事の仕事内容や向いている人の特徴を知ることで、販売の仕事がどのような仕事なのかを理解することができます。

また「販売の仕事を志望している」という方に向けて、販売の仕事を探す方法や内定を得るためのポイントや志望動機例まで詳しく解説しました。企業に対して的確なアピールをし、選考も有利に進めるためにも是非参考にしてみてください。

販売の仕事の基礎知識から内定を得るためのポイントまで理解し、魅力的な志望動機の作成して内定に近づきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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