志望動機

【税理士事務所の志望動機の書き方】盛り込むべき項目と例文5つ

新卒で税理士事務所の志望動機を書く際のコツとは

税理士事務所は、それぞれの職場によって求める人材がはっきりと決まっています。新卒で税理士事務で働くためには、あなたの強みをアピールし、採用するメリットを示すことが大切です。特に志望動機は、選考試験の結果を左右する重要なポイントになりますので、しっかり対策を立てて臨みましょう。そのためには、志望する税理士事務所についての分析と、それに合わせたアピールが成功の鍵となります。

ここでは、新卒で税理士事務所を志望する方に向けて、志望動機の書き方のポイントやコツ、盛り込むべき項目を詳しく解説していきます。志望動機を作成する際に参考となる例文も合わせてご紹介しますので、参考にしてみてください。あなたの魅力を十分に伝え良い印象を残せるように、時間をかけて準備を進めていきましょう。

税理士事務所の志望動機に盛り込むべき項目

志望動機は、なぜその企業を志望したのかという理由を伝えるものです。効果的な志望動機を作成するうえで大切なのは、なぜ他の事務所ではなく、この事務所で働きたいと思ったのかを明確することだといえます。

志望動機では、なぜ税理士業界を選んだのか、なぜその事務所を志望するのかをしっかりと表現しましょう。また、どのように強みを活かして税理士事務所に貢献できるのか、将来はどうなりたいかも合わせて伝えると、積極的な姿勢が感じられます。

なぜ税理士業界を選んだのか

志望動機の基本となる部分として「なぜ税理士業界を選んだのか」という理由を、明確に表しましょう。採用担当者が一番知りたい部分でもあり、入社への意欲を表現できる大切なポイントです。事務所は採用した人が、長く働き続けることを望んでいますので、熱意があり業務に積極的に取り組める人材かをチェックしています。

志望動機を作成する際は、税理士業界について念入りに分析し、特徴を把握しましょう。裏付けとして説明をおこなう場合は、これまでの経験から具体的なエピソードを添えると分かりやすい文章となります。税理士事務所のホームページなどを参考に、業界や業務内容について理解してから、志望動機を考えてみてください。

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なぜその税理士事務所を選んだのか

一口に税理士事務所といっても、日本全国には数えきれないほどの事務所が存在しています。なぜほかではなく、この事務所を選んだのかは志望動機として必ず伝えたいポイントです。志望する税理士事務所の特徴や業務内容、得意とする分野、活躍している先輩などをしっかりと研究して、その事務所にしかない魅力を伝えましょう。

ホームページや、事務所の見学で確認してほかの事務所との違いはどのような点かチェックしてみてください。「働き方改革に力を入れているためライフワークバランスが取りやすい」「スタッフが若く勢いがある」「研修制度が整っている」など、ほかの事務所にはない特徴を志望動機に書くと、説得力が増します。

どのように強みを活かして税理士事務所にに貢献できるか

志望動機で自分の強みを伝えると、効果的なアピールにつながります。重要なのは強みをただ紹介するだけでなく、その強みをどのように活かして税理士事務所に貢献できるのかという点を強調することです。自分を採用することで、税理士事務所にとってどのようなメリットがあるのかを分かりやすく具体的に伝えられるように工夫してみましょう。

また、どれだけ優れた能力を持っていても、仕事に関係ないことでは仕事で活かせません。志望する事務所がどんな人材を求めているか、専門分野は何か、どんなスキルがあれば活躍することができるかを分析してみましょう。税理士事務所の詳しい業務内容を理解し、自分の強みと繋げてみると、志望動機でアピールするべき点が分かります。

将来のビジョン

自分の強みをアピールすることに加え、将来のビジョンを明確に表すことで、魅力的な志望動機になります。5年後、10年後の目標を具体的にイメージしてみましょう。入社後の目標を示すことは、積極的に仕事に取り組む前向きな印象も与えることができます。志望動機として伝える将来のビジョンはプライベートなことではなく、業務上の目標を掲げます。

また「頑張って活躍したいです」など漠然としたビジョンでは、曖昧で伝わりにくいため、実現可能な具体的な目標がおすすめです。税理士事務所では、与えた仕事だけをこなしていくのではなく、自分自身で目標を設定し、達成に向けて努力していく人材が求められます。入社への意欲を示すためにも、志望動機で将来のビジョンを伝えましょう。

入社後の抱負の伝え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

税理士事務所の志望動機の例文

ここからは、税理士事務所の志望動機として参考にしたい例文をご紹介していきます。これまで解説してきたポイントを踏まえ、志望動機作成の際のヒントにしてみてください。

なぜほかの事務所ではなくこの事務所でなければいけないのか、自分の強みをどのように仕事へ活かすか、将来のビジョンは何かを盛り込み、効果的なアピールを目指しましょう。例文はそのまま使うのではなく参考にして、自分自身の言葉で入社への意欲を表現してみてください。

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例文①

私は貴事務所が税理士資格に向けた勉強と仕事の両立へのサポート体制が整っていることに魅力を感じました。また、国際税務などの業務に挑戦できる環境にあることも志望する理由です。学生時代に鍛えた英語力を活かして貴事務所で税理士としてチャレンジしていきたいと思っています。そのなかで、税理士として中小企業をサポートするのが私の将来の目標です。実務経験を重ねていき、いずれは国際税務などの業務に携われるように努力していきたいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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まず、志望する税理士事務所のどのような点に魅力を感じているのかをしっかりと伝え、入社への意欲を表現しています。自分の強みである英語力を活かした具体的な目標も述べて、積極的な姿勢を伝えています。

例文②

私は経営面から顧客企業にアドバイスできる税理士になりたいと思い、貴事務所を志望しました。貴事務所のホームページで、税務業務だけでなく、経営コンサルタントにも力を入れていると拝見致しました。税務義務のサポートに加え、企業の成長支援までおこなうことで顧客と信頼関係を築き、より良い関係で仕事ができると思います。
学生時代にサッカー部のキャプテンをして培ったコミュニケーション能力を活かし、相談相手としても安心して仕事を任せられる税理士となり、貴事務所に貢献していきたいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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税理士事務所の特徴である、経営コンサルタントにスポットを当て、志望動機としています。自分自身の強みであるコミュニケーション能力をどのように業務で活かしていきたいのかも、具体的に述べています。

コミュニケーション能力の自己PR方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

例文③

私は貴事務所が中小企業に対して、きめ細やかなアドバイスをおこなっていると知り、魅力を感じました。幼い頃から几帳面な性格で、計算問題が得意でした。また、人の役に立ちたいという思いがあり、学生時代はボランティア活動にも力を入れていました。この性格に適した職を考えたところ、税理士に興味を持つようになり、日商簿記2級を取得しました。
精確な会計処理や、節税対策などのアドバイスでお客様のサポートをおこない、御社に貢献していきたいと考えております。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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税理士事務所の特徴を、志望動機として伝えています。自分の性格や得意なことが税理士に向いていることをアピールし、入社後の目標を合わせて示すことで入社への意欲を表現しています。目標が具体的で、入社後の姿をイメージしやすい志望動機です。

例文④

私は、貴事務所がお客様に信頼される地域に根付いた事務所であることに魅力を感じ志望いたしました。大学では経済学を学んでおり、将来は税理士の資格を取得したいと考えています。税理士になったら、お客様のことを第一に考え、持っている知識を活かして、より良い生活のためのご提案をさせて頂きたいです。
入社できましたら、この地域のことを勉強しながらお客様とのコミュニケーションを大切にし、信頼される税理士を目標に日々努力を続けていきたいと思っております。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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事務所の特徴を理解し、具体的な目標を述べています。なぜこの事務所で働きたいと思ったのか、明確な理由があるため志望動機として説得力があります。入社後のビジョンを掲げ、仕事への意欲を示しています。

例文⑤

私が貴事務所を志望する理由は、国際税務などの専門的な業務に携われると思ったからです。貴事務所は顧客企業のグローバル化の支援に力を入れており、他事務所では経験することができない領域にも挑戦できます。大学時代に磨いた英語力を武器に、時代の流れに合ったプロフェッショナルな税理士として活躍するために努力していきたいです。
お客様の力強い味方となり、貴事務所に貢献できるようになりたいと考えております。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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事務所の特徴と、自分自身の強みを合わせてアピールしています。自分の強みをどのように仕事で活かせるかが具体的に述べられている志望動機となっています。将来の目標を明確に掲げることで、入社への熱意や意欲が伝わります。

税理士事務所の志望動機のNG例文

ここからは、税理士事務の志望動機のNG例文を紹介します。それぞれのNGポイントを解説していきますので、どこがよくないのか、どのように改善するべきかをチェックしてみてください。

一つ目のNG例文は、受け身の姿勢を強調してしまい、積極性が伝わらない志望動機となっています。二つ目は、自分の強みをどのように活かすかが具体的に書かれていません。例文をみて、志望動機を作成する際の参考にしてみてください。

NG例文①

私が貴事務所を志望した理由は、研修制度が充実していて知識やスキルを身に付け成長できると感じたからです。取得した税理士資格を活かし、さらにスキルアップするための環境が整っていることに魅力を感じます。研修と合わせて、現場でも経験を積み、早く貴事務所に貢献できるように努力していきたいです。
顧客数が多い貴事務所では、さまざまな業務に携わることができるため、大きく成長することができると思います。

新入社員にとって、研修制度の充実は大きなメリットです。しかし、研修が受けられる、成長できることをアピールしても、税理士事務所があなたを採用するメリットが感じられません。自分自身の目標ばかりを伝えるだけでは、効果的なアピールにはなりませんので注意しましょう。

NG例文②

私は貴事務所の仕事に魅力を感じ志望いたしました。大学では会計の勉強をしており、税金の知識もあります。また、周りからはよく真面目だといわれ、業務でのミスも少ないと自負しております。貴事務所のホームページを拝見した際、私に向いていると感じました。
新人育成にも力を入れているとお聞きしましたので、スキルアップを目指し一生懸命取り組んでいきたいと思います。貴事務所にとって貴重な存在になれるように日々努力を重ねていきたいです。

税金に関する知識や真面目な性格は自分自身の強みですが、具体的にどのように活かせるかという説明がありません。また、事務所を志望する理由も曖昧で、説得力に欠けています。業務や税理士事務所についてよく調べていないという印象を与えてしまう文章です。

税理士事務所の志望動機を例文を参考に作成しよう

税理士事務では、主に税務や会計に関わる仕事をおこないますが、それぞれの事務所によって得意な分野や求められる人材は異なります。志望先の特徴や、経営理念、ほかの事務所との違いなどをしっかり分析することで、志望動機を作成する際のヒントがみえてくるはずです。志望動機では、なぜこの業界を選んだのか、なぜほかの事務所ではなくこの事務所でないといけないのかをはっきりと伝えましょう。

また、自分の強みを述べるだけでなく、どのように業務に活かして税理士事務に貢献できるかを明確にして、将来の具体的なビジョンを示すことも大切です。志望動機に盛り込むべき項目と、例文、NG例文を参考に、あなたにしかない魅力をアピールしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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