OB・OG訪問
【OB訪問のやり方】依頼先の探し方から当日のマナーまで徹底解説
- 8651 views
目次
OB訪問のやり方が分からない就活生は多い
就活の対策のひとつにOB訪問があります。OB訪問をおこなうメリットは多数あるため、積極的に取り組むことがおすすめです。しかし、どのようにOB訪問をおこなうのか、そのやり方を知らない人もいるでしょう。
スムーズにOB訪問をおこない、就活に役立てるには、やり方を正しく把握しておくことが大切です。どのような流れでOB訪問をおこなうのか、その際に気をつけるポイントはあるのかなどを理解しておきましょう。
これらのポイントを把握していないと、スムーズにOB訪問ができないだけではなく、OBや企業に迷惑をかけてしまうこともあります。せっかくのOB訪問で失敗しないためにも、上手なやり方を把握しておき、就活に役立てましょう。
まずはOB訪問の目的を把握しておくことが大切
OB訪問をしようと考えるなら、まずはその目的を把握しておくことが大切です。そもそもOB訪問は、就活で必須のイベントではありません。
内定者の全員がOB訪問をしているわけではなく、実施せずに就職している人も多数います。就活の貴重な時間を割いておこなうからこそ、なぜやる必要があるのかは念入りに考えておくことが大切です。
OB訪問をおこなう目的を明確にして、どのような理由で実施したほうがよいのか、取り組むことでどのような効果があるのかを知っておきましょう。
目的①企業研究を深める
OB訪問の目的としては、企業研究を深める点にあります。OB訪問をおこない、実際に働いている人の話を聞くことで、その企業や仕事についての理解を深めることができます。
企業研究は重要な選考対策です。企業への理解が深められているかは、選考でも評価の対象となります。理解度が高いとそれだけで企業への興味関心がある、仕事への熱意があると判断されるため、高評価になりやすいです。
ネットで企業の情報を調べたり、説明会に参加したりすることでも企業研究はできますが、実際に働いている人から情報を得たほうが、より理解が深まるでしょう。また、ネットなどでは調べられない情報が手に入ることも多いため、情報収集の手段としてOB訪問は非常に有益です。
目的②志望動機の参考にする
志望動機の参考になるということも、OB訪問をする目的のひとつです。OBやOGから話を聞くことで、実際に働く人からみた企業のよさを発見できます。その結果、企業ならではの魅力や特徴などを詳細まで知ることができるでしょう。それらを志望動機に反映させることで、企業への理解度の高さをアピールでき、選考でも有利に働きます。
また、OBやOGにどのような志望動機で選考に臨んだのかを聞いたり、自分の志望動機を添削してもらったりすることも可能です。現場の社員から意見をもらうことで、志望動機はさらにブラッシュアップできます。
選考で志望動機は重要視されています。志望動機に手こずる人は多いため、スムーズな作成を目指すためにも、OB訪問に参加しておくことがおすすめです。
OB訪問をおこなうメリット
OB訪問をおこなうことで得られるメリットは、さまざまあります。主に就活で有利になるメリットであるため、就活の成功を目指したい人は積極的にOB訪問をおこなうとよいでしょう。
どのようなメリットがあるのかを知っておくことで、OB訪問に臨むモチベーションを高く保つことができます。就活を進めるうえでOB訪問は必須ではありませんが、メリットがある以上おこなうことがおすすめです。いかなるメリットかを把握して、OB訪問の魅力を理解しておきましょう。
面接の予行練習になる
OB訪問で実際に社会人と交流を持ち、会話をすることで、面接の予行練習になります。面接では社会人と会話をする必要があり、これに不慣れだと緊張して実力を十分に発揮できずに失敗するということも少なくありません。
OB訪問をしておくことで、社会人と話すときの感覚を覚えられ、面接でも緊張しづらくなるでしょう。また、志望動機や自己PRなどの添削をしてもらえることもあり、これも面接の対策につながります。その企業の社員からみて、自身のアピール内容がどのようにみえているかは、貴重な意見となるでしょう。
企業についての理解が深められるだけではなく、社会人と交流を持つことで、面接対策ができる点は大きなメリットです。
企業とのミスマッチを防げる
OB訪問をおこなうことで、入社後の企業とのミスマッチを防ぎやすくなる点もメリットのひとつです。OB訪問をすると、その企業で働く人の人柄がわかります。また、場合によっては職場を見学させてもらえることもあり、職場の雰囲気や人間関係なども観察できるでしょう。
OBと接することで、働く人や環境が自分に合っているか判断できます。また、実際の業務について理解を深めることで、本当に自分のやりたい仕事かどうかもチェックできるでしょう。
就活では、企業とのミスマッチを避けることが重要です。自分に合った企業をみつけることが、就活を成功させるためのポイントといえるでしょう。OB訪問では企業との相性を判断しやすいため、就活での志望先の絞り込みにも役立てられます。
OB訪問をするまでの手順
スムーズにOB訪問をするには、どのような手順でおこなうのかを知っておくことが大切です。全体の流れを把握していないと、まず何をすればとよいのか、次に何をすべきなのかなどが判断できません。
OB訪問をするには、いくつかの手順を踏む必要があります。どのような手順で進むのかを知っておくと、スムーズにOB訪問に臨みやすいでしょう。OBを探すところから実施前の準備まで、OB訪問の流れを解説していきます。
①OBを探す
まずは、訪問先のOBを探さなければなりません。OBを探す方法はいくつかあるため、状況に合わせてやり方を選ぶとよいでしょう。OBがいないことにはOB訪問は始まりません。OB探しは、最初にして重要なステップであることを理解しておく必要があります。
OBの探し方はさまざまですが、ひとつのやり方を試すだけでは、みつけられないこともあります。そのため、スムーズにOBを探すには、複数の方法を並行しておこなうことがおすすめです。複数のやり方を実践することで、OBをスムーズに探すことができ、OB訪問へとつなげやすくなります。
ここではOBの探し方を4つ紹介します。それぞれどのような状況のときに有効な探し方なのか、理解を深めていきましょう。
知り合いのOBをあたる
同じ大学の先輩など、知り合いにOBがいる場合は、その人にOB訪問ができないか尋ねてみましょう。ゼミやサークル、部活動などに所属している人なら、先輩の伝手をたどってOBと連絡が取れることも少なくありません。
そのため、知り合いにOBがいない場合は、同学年の人に依頼して、OBを紹介してもらえないか頼んでみることもおすすめです。同じ大学の後輩からの依頼なら、快くOB訪問を受け入れてもらいやすいため、確実性の高い方法といえます。
OB訪問は依頼すれば確実におこなえるというわけではなく、実施されるかどうかはOBの都合によります。すでに顔見知りだったり、知り合い経由からなら都合もつけてもらいやすいため、OB探しの第一歩としてはおすすめの方法です。
キャリアセンターのOB名簿から探す
大学のキャリアセンターでは、卒業生の誰がどこに就職したのかなどをまとめた名簿があります。これは閲覧が可能であるため、名簿をもとにOBを探し、連絡を取ってみるとよいでしょう。
キャリアセンターに記載されている名簿では、就職先も記載されているため、これをもとに志望先にOBがいないかをチェックしてみることもおすすめです。知り合いではなくても、キャリアセンター経由で連絡したことがわかれば、OB訪問も快く引き受けてくれる可能性は高いでしょう。
ただし、キャリアセンターの名簿にはすべてのOBの情報が記載されているわけではありません。名簿に載っているのは、OB自身が名簿に記録することを許可した場合のみです。そのため、全員分の連絡先などは閲覧できません。また、なかには名簿にいる人でも、OB訪問は受け付けないと回答している人もいるため注意しましょう。
人事部に依頼して紹介してもらう
志望先の企業が決まっていて、同じ大学にOBがおらず連絡先を探せない場合は、企業の人事部に問い合わせてみるという方法もあります。企業とコンタクトと取り、OB訪問がしたいことを伝えると、都合次第では対応してくれることもあります。
この場合は時間の都合がつけられる社員が担当するため、必ずしも年齢が近いとは限らず、かなり年上の人になることもあるでしょう。また、企業が繁忙期などで全社的に忙しい場合は、連絡をしても対応してもらえないことがあるため注意が必要です。
OB訪問に対応できる人がいないなどと断られた場合は、お礼を述べて引き下がりましょう。無理を言ってお願いすると企業に迷惑がかかり、自分の印象も悪くなってしまうため注意しなければなりません。
OB訪問サービスを活用するのもひとつの方法
ネット上にはOB訪問を実施するためのサービスもあるため、これを活用してみることもおすすめです。OB訪問サービスの内容はサイトによって異なりますが、サイトに登録しているOBと就活生をマッチングさせるものが多いです。
サイトでOB訪問の依頼を出したり、OB訪問を受け付けているOBとコンタクトを取ったりすることで、OB訪問が実現できます。志望先の企業に同じ大学のOBがいない場合でも、サービスを利用することでOB訪問をしてもらえる場合もあるでしょう。
サイトは無料で利用できるものが多いため、コストの心配もありません。OB訪問サービスのサイトは多数あるため、いくつか登録してみて、希望する条件でOB訪問ができるかどうか、チェックしておくとよいでしょう。
②アポイントを取る
OBの連絡先を入手できたら、アポイントを取ってOB訪問ができるかどうかを尋ねてみましょう。OB訪問は連絡してすぐに実現できるわけではなく、OBの都合を聞いておかなければなりません。
もし都合が合わない場合は日程を組み直すか、別のOBに依頼することになるため、この点も覚えておきましょう。相手の都合がつかないのに無理に依頼すると、迷惑がかかってしまうため、自分の都合だけを押し付けないことが大切です。
また、アポイントを取らずにOB訪問をすることもNGであり、これはマナー違反となることも覚えておきましょう。社会人ではアポイントを取ってから会うことが基本であるため、事前の連絡をして相手から承諾をもらう前に企業を尋ねてしまうと、マナー違反で印象が悪くなってしまいます。
OB訪問のメールの例文については、こちらの記事で詳しく解説しています。
③業界研究や企業研究を入念におこなう
OBに連絡してアポイントが取れたら、OB訪問の日程までに業界・企業研究を念入りにしておきましょう。OBの話を聞くことによって、業界や企業への理解は深められますが、事前にある程度の知識を身につけておかないと、OBの話を正しく理解できないこともあります。
また、調べて簡単にわかることをOBに聞くのはマナー違反です。事前の業界・企業研究ができていないと失礼でもあるため、注意が必要です。まずは自分で業界・企業研究をおこない、最低限の知識を身につけてからOB訪問に臨みましょう。
ある程度の理解を深めていることで、さらに深堀りした質問ができ、OB訪問によってより有益な情報を得やすくなります。企業のホームページをチェックしたり、ニュースなどを参考にしたりして、業界・企業研究を進めておきましょう。
業界研究のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
④質問事項を考えておく
OB訪問はOBへの質疑応答の形式で進むことが基本となるため、当日の質問事項は、事前に考えておくことが大切です。質問する内容を考えていないと、聞きたいことが聞けず、十分な情報が得られない可能性があります。
OBから話してもらうといった受動的な態度でいることもNGです。やる気がないと判断されて、印象が悪くなる危険性があります。また、話をしなければとOBにプレッシャーを与えてしまい、迷惑になることもあるため注意しましょう。
質問事項は人によって違って構いませんが、仕事に関すること、就活に関係することを中心にまとめる必要があります。給料や残業時間を聞いたり、OBのプライベートなことを質問したりすることはNGであるため、これらは避けましょう。
OB訪問のアポイントを取る際の注意点:メール
OB訪問をするには事前にアポイントを取る必要があり、これはメールで連絡して構いません。ビジネスシーンでは、メールのやり取りも多いです。お互いに都合のよい時間に返信できるため、連絡の手段としては適しています。
OBの仕事の手を止めることなく、余裕のあるときに返信してもらえるメールは、アポイントを取る方法としてはおすすめです。メールでアポイントを取る場合にはいくつか注意点があるため、これを把握して上手に連絡を取りましょう。
連絡先の入手方法を伝える
まずは、どのようにしてOBの連絡先を手に入れたのか、その経緯を伝えましょう。最初から顔見知りである場合には、連絡先の入手経路を明かす必要はありませんが、面識がない場合にはこの文面は必須です。
どこからOBの連絡先を手に入れたのかを説明していないと、不審に思われてしまい、第一印象が悪くなります。また、不審なメール、迷惑メールと判断される恐れもあるため、どのような経緯で連絡したのかは、最初に伝えておかなければなりません。
大学のキャリアセンターの名簿をみた、人事部の人から紹介してもらったなど、誰、あるいはどこから連絡先を取得したのかを明記しましょう。自分の素性を明かし、連絡先の入手経路を伝えることで、面識がなくても信用してもらいやすくなります。
OB訪問したい理由を伝える
メールではなぜOB訪問をしたいのか、その理由を明確に述べることが大切です。ただOB訪問をしたいというだけでは、熱意が伝わらずに断られてしまう可能性があります。
OBは自分の仕事もしながら、時間をみつけてOB訪問に対応しなければなりません。そのため、やる気がない、業界や企業、仕事への関心が薄い人にまで対応している余裕がないことも多く、理由次第では断られることもあります。
なぜOB訪問をしようと考えたのか、OB訪問に何を期待しているのかなどは、具体的に記しておくことが大切です。具体的な目標や目的を述べることで、OB訪問にかける熱意も伝わりやすいでしょう。いわば、OB訪問に時間を割く価値があると思ってもらう必要があるため、理由部分は念入りに考えておかなければなりません。
メールでアポイントを取る際の例文
件名:【OB訪問のお願い】○○大学○○学部○○(名前)
○○株式会社 ○○部 ○○様
突然のご連絡恐れ入ります。○○大学の○○と申します。
○○大学のキャリアセンターで名簿を拝見し、○○様にご連絡致しました。
私は現在就職活動を控えており、御社の事業に非常に興味を持っています。
特に○○様が在籍している営業部について詳しく知りたく、営業の難しさや魅力などのお話を聞きたいと思い、ご連絡いたしました。
ぜひお話を伺いたいのですが、下記の日程でご都合がよろしい日時はございますか。
〇月〇日(月)14:00~20:00
〇月〇日(火)17:00~20:00
〇月〇日(水)11:00~15:00
もしご都合つかない場合は、再度日程をご提案させて頂きます。
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、何卒ご検討のほどよろしくお願い致します。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
○○大学 ○○学部 ○○学科
○○○○(名前)
TEL:080-****-****
Mail:*****@***.jp
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
OB訪問のアポイントを取る際には、件名の時点でOB訪問についての連絡であることがわかるようにしておきましょう。また、スケジュールはこちらから提示し、複数の選択肢から選んでもらえるようにしておくことが大切です。
OB訪問のアポイントを取る際の注意点:電話
OB訪問のアポイントを取る手段には、メールだけではなく電話もあげられます。電話の場合は直接OBとやり取りをすることができ、早いとその場ですぐにOB訪問の日程が組めることもあります。
OB訪問の依頼から日時の決定までのスピードは速いものの、連絡の方法を間違えるとマイナスな印象を与えてしまうため、注意しなければなりません。電話でアポイントを取る際には、どのような点に注意が必要なのかを知り、失礼のないように連絡を取りましょう。
名前と用件をはっきりと述べる
まずは自分の名前と用件をはっきりと述べることが大切です。ぼそぼそと話したり、曖昧な内容を伝えたりしないようにしましょう。
名前を述べる際には、大学名や学部名なども伝えることが大切です。学生からの連絡だとわかれば、就活関連の話だと理解してもらえるため、その後のアポイントもスムーズに取りやすくなります。
また、企業に電話をしても、目当てのOBが直接出るとは限りません。基本的には誰か別の人が出て、取り次いでもらって本題を伝えるという流れが多いです。まずは電話に出た人にOB訪問を依頼したくて電話をしたこと、誰に取り次いでほしいのかを伝えましょう。電話を取り次いでもらった後も用件を簡潔に伝えて、素早くやり取りができるようにすることが大切です。
場所と日時を提案できるように事前に考えておく
電話でアポイントを取る際には、いつどこでOB訪問を実施してほしいのか、こちらから提案することが大切です。
こちらからスケジュールを提案しないと、OBに日程を調整してもらうことになり、スムーズに予定が組めないこともあります。そのため、時間の候補はいくつか用意しておき、複数の選択肢から選んでもらえるようにしておきましょう。
また、場所についてはOBが勤めている会社の近くの喫茶店など、アクセスがよく静かに話せる場所がおすすめです。ただし、OBによっては相手から場所を指定してくることもあります。その場合は、相手の指示に従いましょう。OBにとって都合のよい時間と場所を選んでもらうことで、OB訪問はスムーズに実現させやすくなります。
電話でアポイントを取る際の例文
受付:
OB:
就活生:
OB:
就活生:
電話の場合はOBに取り次いでもらい、OB訪問をしてほしい旨を伝えましょう。電話の際も、どのような経緯で連絡先を知ったのかを伝える必要があります。
OB訪問当日の流れとマナー
OB訪問を成功させるには、当日どのように動くのか、その流れを把握しておくことが大切です。全体の流れを知っておかなければ、スムーズにOB訪問ができずに失敗に終わってしまうことも少なくありません。
また、OB訪問の際にはさまざまなマナーがあるため、これを知っておくことも大切です。全体の流れとマナーを把握し、失礼のないようにOB訪問をおこなうことで、就活に役立てましょう。
約束の時間より早く到着する
OB訪問の当日は、遅刻は厳禁です。遅れないように、早めに集合場所に到着しておきましょう。時間ぴったりに到着すると印象がよくないため、5~10分前行動を心がけることがおすすめです。
OBは忙しいなか時間を割いて対応してくれているため、待たせてしまうのはNGです。少し早めに行動し、スムーズにOB訪問ができるようにしておきましょう。ただし、集合場所によっては早く到着しすぎるとかえって迷惑になることもあるため注意が必要です。
例えばOBが勤めている企業で話を伺う場合は、早く到着しすぎると時間を守れてないといった印象を与えてしまうことも少なくありません。近所のカフェなどなら早めに到着していても構いませんが、企業でおこなう場合は到着時間は約束の5~10分前以内を意識することが大切です。
自己紹介をしてお礼を伝える
OBと対面したら、まずは自己紹介をして、OB訪問をしてくれたことへのお礼を伝えましょう。OB訪問はOBの協力があってこそ成り立っているものであり、依頼したからといって誰でも対応してくれるわけではありません。忙しい仕事の合間を縫って対応してもらっていることを忘れず、感謝の気持ちを持って臨みましょう。
自己紹介をする際には大学や学部、学科名や氏名を伝えるだけではなく、所属しているサークルや部活などがあるなら、それらを伝えてみることもおすすめです。もしOBと関係性があれば、そこから話が弾み、距離感を縮められることもあります。
事前に名刺を作っておくと、OBと名刺交換ができて連絡先の交換ができます。必須ではありませんが、余裕のある場合は事前に用意しておきましょう。
会話のキャッチボールを意識して質問していく
OB訪問は、OBに質問をして進めていきます。この際には、会話のキャッチボールを意識しましょう。聞きたいことが多数あるからといって、自分の都合だけで質問攻めにしてしまうことはNGです。
質問をするだけではなく、相手の回答もきちんと聞き、会話することを意識してコミュニケーションを取りましょう。一方的に質問をしたり、自分の話ばかりしてしまったりすると、マイナスな印象を与えてしまうことがあります。
また、OBが話してくれることに任せていると、気を遣わせてしまいます。OBとのコミュニケーションは一方通行になってはいけないため、お互いにバランスよく話し、相手の話をきちんと聞く姿勢を持つことが大切です。
その日のうちにお礼メールを送る
OB訪問が終了した後は、その日のうちにお礼メールを送っておきましょう。お礼メールを送ることで、OB訪問をしてくれたことへの感謝の気持ちを伝えることができ、OBからの印象もよくなりやすいです。
お礼メールではOB訪問に時間を割いてくれたこと、質問に答えてくれたことへの感謝の気持ちを示します。また、話を聞く中でどのようなことが印象に残ったのか、勉強になったのかなど、具体的な例をあげて伝えることで、より感謝の気持ちを明確に伝えやすくなります。
お礼メールは送るのが遅くなってしまうと、気持ちが伝わりづらいため、可能な限り当日中、遅くても翌日の午前中までには送っておきましょう。素早くメールをすることで、より丁寧な印象を与えやすくなります。
OB訪問は5月までには終わらせておく
OB訪問の実施時期は明確に決まっておらず、OBの都合がつき次第、いつでもおこなえます。しかし、就活に役立てるには、就活がスタートする年の5月までにはOB訪問を終えておくことがおすすめです。
この時期までにOB訪問を済ませておくことで、OBから得た情報を、履歴書やエントリーシートなどに活かすことができます。また、就活の軸を考える際にも役立てられます。選考が始まってからでは、OB訪問の時間を捻出することも難しく、選考対策にも間に合わなくなってしまうでしょう。
経団連の指針に従う企業では、6月より面接開始ですが、企業によってはこれより早く選考を開始することもあります。そのため、遅くても5月まで、余裕を持つなら情報解禁の3月までにOB訪問は済ませておいたほうがよいでしょう。
OB訪問をする際はやり方を正しく理解しておこう
OB訪問をするなら、正しいやり方を把握しておくことが大切です。やり方が理解できていないと、スムーズにOB訪問が実現できません。また、OBや企業に迷惑をかけてしまったり、失礼な振る舞いをしてしまったりして、印象が悪くなることもあるでしょう。
OB訪問をしたからといって、必ずしも就活でプラスになるとは限らず、場合によってはマイナスの影響をもたらしてしまうこともあります。OB訪問を就活に役立てるには、正しいやり方で取り組み、いかにして有益な情報を獲得するかを考えることが大切です。
やり方次第で、OB訪問から得られるメリットは変わります。OB訪問には正しいやり方で臨み、就活の成功を目指しましょう。
就活生: