OB・OG訪問

【OB訪問での質問例10選】必ず聞いておきたい内容をご紹介!

OB訪問を無駄にしないために押さえておくべき質問

OB訪問ではどんな質問をすれば有意義な時間を過ごすことができるのでしょうか?OB訪問は必ずしもしなければならないものではありませんが、積極的におこなうことで就活を有利に進めることができます。企業の雰囲気や実際の仕事内容などを聞くことができますし、場合によっては採用担当者に覚えてもらえる可能性もあります。

さまざまなメリットがありますので、できるだけOB訪問をおこなうことが大切ですが、すべての場合でメリットを感じることができるわけではありません。OB訪問ではOBの先輩社員に対して質問をし企業のことを聞くのが流れですが、質問次第では時間の無駄になってしまう可能性もあります。OB訪問を無駄にしないためにも、どんな質問をすればいいのかを事前にしっかりと押さえておきましょう。

OB・OG訪問時の質問の考え方や注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。

OB訪問は質問の良し悪しで全て決まる

OB訪問の流れはさまざまあり、実際に企業内の様子や職場を見学させてもらえる場合もありますが、基本的には先輩社員に対して質問をし、それに答えてもらう形式で進みます。OB訪問の核となるのは先輩社員への質問であり、この質問の良し悪しでOB訪問で得られる成果は決まります。

就活はOB訪問以外にもやらなければならないことがあり、少しの時間でも無駄にすることはできません。しっかりと質問を考えて、OB訪問を有意義な時間にしましょう。

事前準備が不可欠

OB訪問を無駄な時間にしないためには、事前準備が不可欠です。なんとなく先輩にあって、その場の雰囲気で質問するのは就活につながりませんので、必ず事前に質問を考えてから臨みましょう。聞きたいことは人によって違いますが、事前にしっかりと考えておかなければ有効な質問をすることはできません。

どうでもいい質問をしてしまっては自分のためになりませんし、わざわざ時間を割いてくれているOBの人にも失礼にあたってしまいます。OB訪問はボランティアのようなものであり、OBの社員はそれを断ることもできます。しかし、後輩のためを思って仕事の忙しい中、時間を設けてくれていますので、OBの方の時間を無駄にしないためにも事前準備をしっかりとおこなってから訪問しましょう。

最低限の情報は事前に調べておく

OB訪問をする前に、何を質問するのかを事前に考えておくことも大切ですが、それに合わせて最低限の情報は事前に調べておくことも大切です。事業内容や募集要項などは分かった上で訪問することが大切ですので、事前にしっかり頭にいれておきましょう。企業に対する基本的な知識がなければ質問をしても、その答えを理解することが難しい場合もありますし、有意義な質問ができなくなってしまいます。

企業のことを知らずに訪問することは志望度が低いと思われる可能性もあり、場合によってはマイナスの印象を与え、就活でも不利になってしまいます。最低限の情報を知らず、それを質問すると失礼にあたる場合もありますので、簡単なことは先に調べておくようにしましょう。

訪問前に質問をメールしておく

OB訪問を就活に役立てたいのであれば、訪問前に質問をメールしておくことも大切です。先に質問をメールしておくことでOBも準備ができるので、予め質問内容がわかっている方が万全の状態で相談にのることができます。

せっかく質問しても、回答が得られなければ意味はありません。OBもすべての質問にその場で答えられるとは限りませんので、質問したいことをまとめてメールし、欲しい回答が得られるように自身でも工夫することが大切です。

OB訪問で聞いておくべき情報

OB訪問に行くことが決まったけど、何を聞いておけば良いのか分からないという人も多いものです。OB訪問は貴重なチャンスですので、就職活動に活かせるように何を聞いておくべきなのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。話を聞かせてくれる先輩も、忙しい合間に時間を割いて情報を教えてくれます。質問があいまいだと、相手に対しても失礼になってしまうでしょう。聞いておくべき情報は事前に整理しておき、スムーズにOB訪問ができるように準備しておくことが重要です。

ここでは、OB訪問で聞いておくべき情報について詳しくみていきます。

就活において参考になる情報

就活を始めたばかりの時は、まずどのようなことから手を付ければいいのか分からないものです。先輩たちはどのように就職活動を進めていったのか、やるべきことややらなくて良いこと、まずは何をしておくべきかなど、就職活動において参考になるような情報を教えてもらいましょう。就職活動を経験している人から聞く情報は、とても役に立ちます。今の会社をどのように選んだのか、決め手となったきっかけは何だったのかなども聞いておくと、自分の志望先を決める時に活かすことができます。業界の選び方なども、聞いておくと良いでしょう。

ただ、自分の意見が無く、何でも教えて欲しいという姿勢はあまり印象が良くありません。OBの話は、あくまで参考として聞くように注意しましょう。

より詳しい仕事内容についての情報

希望する業界や職種がある程度決まっているのなら、仕事の内容をより詳しく聞いておくと参考になります。企業のホームページや募集要項を見れば仕事の内容は記載されていますが、細かなところはなかなか分かりません。同じ職種でも、企業や業界が違えば業務の内容も異なりますが、実際に働いている人の話で初めて知ることのできる情報もたくさんあります。具体的な仕事内容を聞くことで、入社後のイメージも沸きやすくなるでしょう。

入社後のビジョンを明確にしておくことは、面接など選考試験でも大切です。先輩が所属する企業だけでなく、業界全体を深く理解することにも役立ちます。企業研究の際に、仕事内容について疑問に思ったことがあれば、その場で聞いておきましょう。

実際に働いているからこそわかる情報

会社の実態をより深く知ることで、自分に合っているか、働き続けることができそうかを判断できます。企業研究だけでは分からない、実際に働いている人の現場の意見は、とても参考になります。入社後に、こんなはずではなかったというミスマッチを防ぐためにも、企業のリアルな情報はとても重要です。

仕事内容についてだけでなく、職場の雰囲気や人間関係なども聞いておくと良いでしょう。可能なら、残業時間の量や休日についてなど、先輩の生活スタイルなども確認しておきます。生活面の話を聞くことで、企業の働く環境がどのようなものかが分かるでしょう。しかし、プライベートな質問を嫌がる人もいるため、あまり突っ込んだ質問はしないように気を付けることが大切です。

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活は、自分の強みを活かせる職場を見つけることが大事ですが、どの職業が本当に自分に合っているのか迷うことはないでしょうか…?

そんなときは、「適職診断」を活用してください。
自分の性格や適性を客観的に理解し、自分に合った職業と合わない職業を特定できます。

志望する職業と自分の相性をチェックして、自分らしく働ける環境を見つけましょう。

診断スタート【無料】

あわせて活用したい!

AIを活用して自己PRを完成させよう!

これは聞いておきたい質問例

OB訪問でどんな質問をするかはそれぞれ違い、志望する業界や企業によっても異なります。しかしどんな業界、企業でも共通して聞いておきたい質問もあります。企業で働くことにはさまざまな疑問や不安などがありますし、それをOB訪問の段階で解決しておくのは大切なことです。

少しでも疑問や不安が残っていると企業で伸び伸びと働くことができませんので、聞いておきたい質問例を参考にして、実際のOB訪問での質問を考えていきましょう。

質問①配属の制度を教えてください

聞いておきたい質問の1つ目は、「配属の制度を教えてください」です。志望する企業に就職すれば必ずしもやりたい仕事ができるとは限りません。企業にはさまざまな職種や部署がありますので、どこに配属されるかによって、仕事の内容も異なってきます。新卒入社でいきなり希望の職種や部署に付ける場合もあれば、入社後何年か経たなければ配属されない場合もありますので、しっかり確認しておきましょう。

配属の制度は「どのような機会に」「どのような頻度で」「どれぐらいの割合で希望が叶えられるか」を聞いておくことが大切です。この回答次第で、ジョブローテーションの制度が社内に整っているかわかりますので、それを参考にして企業を選んでいきましょう。

質問②会社を辞めていく人はどんな理由が多いですか

聞いておきたい質問の2つ目は「会社を辞めていく人はどんな理由が多いですか」です。就活の時点で会社を辞める人のことを聞くのは勇気がいりますが、働く上ではこれも大切な質問です。会社を辞める理由を聞くことで、同じようなケースで自分が辞めていくのかイメージがつかみやすく、その会社で続けていけるかどうかがわかります。

就活では自身の働きたい会社を探すことも大切ですが、長く働ける会社を選ぶことも大切です。せっかく入社してもすぐに辞めてしまっては意味がありませんので、しっかりと続けられる企業を選びましょう。また辞める理由を聞くことで、そこから会社の雰囲気もわかります。雰囲気を知っておくことで働きやすいかどうかもわかりますので、事前に聞いておくようにしましょう。

質問③自己PRと志望動機はこれで大丈夫でしょうか

聞いておきたい質問の3つ目は、「自己PRと志望動機はこれで大丈夫でしょうか」です。過去のOBの体験と入社後の立場からアドバイスをしてもらえるので、おすすめの質問です。自己PRと志望動機は就活において非常に重要なものですが、それが本当に就活で使えるか企業の人に聞く機会はまずありません。

また学生と社会人では立場も違い、目線なども違いますので、OBから意見をもらうことで、より評価されやすい自己PRや志望動機を作成することができます。自己PRなどは広い視野を持って作成するのが大切であり、評価されるものにしたいなら社会人の人に意見をもらうことは欠かせません。OB訪問は社会人の人の考えを聞けるいい機会ですので、チャンスを活かして就活を有利に進めていきましょう。

質問④どうしても御社に入りたいのですがどうしたら良いですか

聞いておきたい質問の4つ目は、「どうしても御社に入りたいのですがどうしたら良いですか」です。これは第一希望の企業の場合極めて有効な質問で、選考を有利に進めるためにはどうすればいいかを、経験者の立場から教えてもらうことができます。OBであれば就活をした時期もごく最近ですので、当時の就活の記憶も辿りやすく、より有益な情報を手に入れることができます。

また場合によっては人事担当者とつなげてくれる可能性もありますので、これを逃す手はありません。選考前に人事担当者とつながっておけば、自分のことを覚えてもらい、選考を有利に進めることができます。OB訪問で好印象を与えることができれば、さらに有利に選考を進めることができますので、第一志望の企業では必ずこの質問をするようにしましょう。

質問⑤産休や育休を取る人はどれくらいいますか

聞いておきたい質問の5つ目は、「産休や育休を取る人はどれくらいいますか」です。女性の場合、長期で働きやすい環境なのか聞くことも大切になります。しかし自身のライフプランと合わせて考え、それが実現できる企業かを知っておくことも大切なのです。企業の福利厚生として産休や育休が定められていたとしても、全員が取得しているとは限りません。

制度自体は導入されているものの、実際に利用している人は少ない、あるいは利用できない状況の場合もありますので、入社前に確認しておきましょう。また産休や育休は女性に限った質問ではありません。男性であってもそれらを取得することはありますので、男性でもそれらの休暇が取りやすい職場なのか聞いておくことも大切です。

質問⑥活躍している人材に共通する特徴は何ですか

聞いておくべき質問の6つ目は、「活躍している人材に共通する特徴は何ですか」です。この質問により、企業で活躍するにあたり活きてくる強みは何なのかを明らかに知ることが可能になります。企業は自社の将来のために活躍してくれる人材を集めるために、採用活動を行っています。

そのため自社で活躍できる強みを持っているのかどうかを、面接では吟味してきます。「とにかくスピードを重視して仕事を進めることが求められる企業」にとって「緻密さをアピールしてくる就活生」はあまり魅力的には映りません。面接で述べる強みはあくまで受ける企業にあわせて選ぶべきなのです。この質問を通じて、企業が求めるものを把握しておくことが重要なのです。

質問⑦仕事で最もやりがいを感じたのはどのような瞬間ですか

聞いておくべき質問の7つ目は、「仕事で最もやりがいを感じたのはどのような瞬間ですか」です。この質問を通じて、社員の方々の仕事に対する姿勢、そこから企業が求める働き方を見ることが出来ます。「自分たちで考え、周りを巻き込み仕事を進めていくこと」にやりがいを感じているのであれば、仕事に対して受動的ではなくあくまでも主体的に取り組む姿勢で臨んでいることがわかります。

そしてそのような社員の方が、企業内に多く在籍しているのであれば、「自ら考え、行動する」働き方を社員に求めているといえます。企業がどのような働き方を社員に求めており、その働き方が自分の求めるものと一致しているのかを見ることは、非常に重要なことです。この質問を通じてしっかりと把握するようにしましょう。

質問⑧1日のスケジュールを教えてください

聞いておくべき質問の8つ目は、「1日のスケジュールを教えてください」です。この質問を通じて入社した場合の生活リズムをイメージすることが出来るようになります。企業のHP等でいろいろと調べてみても、なかなか仕事のイメージはわかないものです。

この質問をすることで、「朝何時ごろ出社するのか」「1日どれぐらい営業先を回るのか」「何時ごろに帰るのか」など具体的な仕事の流れをつかみやすくなります。残業時間等は気になるものですが、「残業時間を教えてください」とはなかなか聞きづらいものです。

この質問により大体どのくらい残業をするのかも知ることが出来るようになります。年次にもよるので一概には言えませんが、その企業へ入社をした場合には、ここで聞いたスケジュールに近い形で働く可能性があります。企業に入ってから違和感を覚えないためにも、事前にしっかりと知っておくようにしましょう。

質問⑨入社前のイメージとギャップを感じた点はありますか

聞いておくべき質問の9つ目は「入社前のイメージとギャップを感じた点はありますか」です。もちろん誰もが入社前には入念にその企業について調べ、その上で入社を決めているでしょう。しかし外から見える景色と、実際に中にいることで見える景色は異なるものです。

「風通しの良い職場と聞いていたのに、実際には若手の発言が期待されていない」「残業はあまりないと聞いていたのに毎月遅くまで残業している」。入社後にこのようなギャップを感じたことが原因で離職するケースも多いです。

仕事内容や人間関係、職場環境等は実際にその中にいないとわからないものです。この質問を行うことでギャップを浮き彫りにし、その上でその企業が自分に本当に合っているのかを見極めることが出来るようになるのです。

質問⑩企業ならではの文化や特徴はありますか

聞いておくべき質問の10こ目は「企業ならではの文化や特徴はありますか」です。これも上述の質問⑨と同様に、入社後のギャップが生じないようにするために行うべき質問です。当然のことですが、各企業によってそれぞれカラーがあります。

同じ業界の同規模の企業でも「A社は若手の育成に力をかけている」「B社は海外進出が進んでいる」「C社は支社の数がとにかく多い」など、それぞれ特徴があります。それぞれの特徴に応じて社風も変わってくるので、慎重に選ばなければ、自分の求める働き方と相容れなくなってしまう恐れがあります。この質問を行うことで、企業のもつ社風などをイメージしやすくなり、ミスマッチングのない企業選びが可能になるのです。

 

その他の質問例

・仕事で常に意識していることはありますか?
・仕事にやりがいを感じるのはどんな時ですか?
・将来の夢はなんですか?
・これからチャレンジしてみたいのはどんなことですか?
・一年の仕事の流れはどのようになっていますか?
・入る前と入った後で違うと感じたことはありますか?

仕事の具体的な内容も重要ですが、実際に働く社員が仕事に対してどのような考え方を持っているか知ることも、就職活動に役立ちます。また、一年のなかでは繁忙期などがあり、仕事の量にも変化があるものです。おおよその流れを聞いておくことで、業界や企業に対する理解につながるでしょう。ほかにも、先輩の将来のビジョンを聞くことで、自分のこれからのキャリアの参考になります。

時間がない人におすすめ!
たった3分であなたの受けない方がいい職種が分かります

就活は自分に向いている仕事を見つけることが成功への鍵です。
向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そこで、「適職診断」を活用してみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格や強みを分析し、自分に合った職業や自分には合わない職業を提案してくれます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

あわせて活用したい!

AIを活用して自己PRを完成させよう!

面接では少し聞きづらいことも聞ける

OB訪問をするメリットは、さまざまな質問をして就活に備えることにありますが、それだけではなく面接では少し聞きづらいことも聞ける点にあります。質問によっては面接で聞いてしまうとマイナスの印象を与えてしまう場合もありますが、OB訪問であればその心配はありません。

もちろんOB訪問だからといってどんな質問をしてもいいわけではありません。質問にも限度はありますが、節度を守りさえすれば大抵のことは聞けますので、OB訪問を利用して聞きづらいことを聞き、企業への理解を深めていきましょう。

OB訪問での持ち物については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ミスマッチを防ぎ就活の選考に役立つ質問をしよう

就活を有利に進めるためには、さまざまなポイントがあり、その中の一つにOB訪問があります。OB訪問は必ずしもしなければならないものではありませんが、上手に活用すれば就活を有利に進めることができます。OB訪問を有意義な時間にするためには、質問の時間を有効に使うことが大切です。

社会人と話をできる機会は少ないですし、OBの先輩であれば話やすくもありますので、聞きづらいことでも質問し、企業に対する疑問や不安を解消することができます。OB訪問を無駄にしないためには、事前準備が大切です。事前準備をしっかりと進め、有効な質問をすることで有益な情報を手に入れることができますので、OB訪問を就活に役立てていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

記事についてのお問い合わせ