ES(エントリーシート)
ガクチカでAIを効果的に使う3つの極意|3ステップ活用法も紹介
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目次
- ガクチカでAIを使うなら注意点を押さえたうえでの活用が重要
- 実際はどうなの? AIを活用した就活の実態
- 就活生に聞いた! ガクチカの作成でAIを使用した経験
- ガクチカの作成にAIを活用する5つのメリット
- 合わせて確認! ガクチカの作成にAIを活用する際に知っておくべき4つのポイント
- 就活生に聞いた! ガクチカの作成にAIを活用した理由・しなかった理由
- AIを使ってガクチカを作成する際の3つの注意点
- 迷ったらチェック! ガクチカのAI活用がおすすめの人
- ガクチカの作成にAIを最大限に活用する3つのコツ
- 就活生に聞いた! ガクチカでAIを活用する際に意識したこと
- プロンプト例付き! AIを取り入れたガクチカの作成方法3ステップ
- ガクチカで使えるおすすめのAIツール4選
- AIを使うとガクチカを効率的に作成できる! 注意点を押さえて有効活用しよう
ガクチカでAIを使うなら注意点を押さえたうえでの活用が重要
ガクチカを作成するときに、AI(人工知能)を使ったらどんな文章になるんだろうと考えたことがある人もいるのではないでしょうか。「もっと内容を魅力的な文章にしたい」「文章がうまくまとまらない」と悩んでいることをAIで解決できたら便利ですよね。
ガクチカの作成でAIを使うことに不安や疑問を感じている人もいるかもしれませんが、注意点を押さえていれば便利なツールとして活用できます。
この記事では、ガクチカの作成でAIを活用するメリットや注意すべきことを解説します。実際にAIを取り入れたガクチカの作成方法も紹介するので、記事を確認しながら作成してみてください。
実際はどうなの? AIを活用した就活の実態
そもそもAIを活用した就活の実態はどうなのでしょうか。周りでAIを活用する人がいなかったり、AIについてなんとなくしか理解していない人は、就活AIを使うことに対して前向きに考えていないかもしれません。
しかし、就活におけるAIの使用状況を知ることで、AIを取り入れることへの不安がなくなったり、AIを活用する際の発見があるかもしれませんよね。まずはAIを活用した就活の実態を確認しましょう。
約9割が就活でAIは役立つと回答
Job総研 の「2023年 生成AIの就活実態調査」によると、「とても役立つと思う27.2%、役立つと思う33.9%、どちらかといえば役立つと思う30.3%」で、91.4%の学生が就活でAIは役立つと回答していました。非常に多くの学生がAIは就活に役立つと考えていることがわかりますね。
一方、就活で生成AIを使用するかという質問に対しては、「使用する15.8%、たぶん使用しない25.8%」で、実際に就活で使用を検討している人は半数未満となりました。
このことから就活に役立つとは考えているものの、活用方法がわからなかったり、何かしらの懸念点から、就活でAIを使用することをためらっている人が一定数いることが想定できるでしょう。
就活でのAI使用用途はエントリーシートが最多
Job総研の「2023年 生成AIの就活実態調査」によると就活でのAI使用用途は59.7%の人が「エントリーシート(ES)」で活用していると回答していました。次に「自己PR文の作成」が50.7%で「情報収集」は46.3%となっています。企業の情報を調べるためだけでなく、企業に提出する選考書類でも多くの学生が使用していることがわかりますね。
このことからも、多忙な就活の時期でも、作成するのに時間がかかるESや自己PRはAIを活用して、効率的に就活を進めている学生が多くいることが想定できます。
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就活生に聞いた! ガクチカの作成でAIを使用した経験
就活全体でのAIを使用している人は一定数いるものの、ガクチカではどのくらいの学生がAIを使用しているか気になりますよね。そこで学生の皆さんに、ガクチカの作成でのAI使用について質問してみました。
アンケートの結果、42.9%の学生がガクチカでの作成にAIを利用したことがあると回答しています。おおよそ半数近くの割合で利用していることがわかりますね。
一定数の学生がガクチカ作成でAIを使っていることから、このあと紹介するAI活用のメリットや注意点を踏まえたうえで、使用したい人は使用すると良いでしょう。
ガクチカの作成にAIを活用する5つのメリット
ガクチカの作成は過去を振り返ったり、自己分析、企業研究などもする必要があるので時間がかかって大変ですよね。自力で作成したとしても、この内容で大丈夫かなと不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
実はそのような悩みもAIを活用することで解決できるのです。どうやってガクチカの作成にAIを取り入れていいかわからない人や、なんとなくAIに抵抗を感じている人も、メリットを知ることで視野が広がるかもしれません。
5つのメリットも紹介するので、活用方法の参考にしてみてくださいね。
①効率的にガクチカを作成できる
AIを使うことで効率的にガクチカを作成できるという点が、AIを活用する大きなメリットとして挙げられます。
そもそもAIは過去の成功例やデータベースを参照して最適な文章を提案してくれるツールです。そのためあなたの経験やスキルなどの情報をAIに入力することで、提供された情報を分析し、似たようなデータがないかを検索しておすすめの文章を作成してくれます。
学生時代の経験は一人ひとり違いますが、ガクチカの構成は大体決まっているのであなたの情報を指示するだけで、関連性の高い文章が生成されるのです。
これによりはじめから作成する手間が省けるので、効率的にガクチカを作成することが可能になります。また、AIに指示する内容を変更すると複数のバージョンを作成してくれるので、比較検討することもできますよ。
ガクチカの構成について悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。
②指定した文字数内で文章をまとめてくれる
AIは指示した内容のとおりに作成してくれるので、文字数の調整も簡単にできます。
ガクチカの質問は就活において定番の質問ですが、企業によって記入すべき文字数が異なる場合もあるでしょう。文字数が変わると、ただ文章を削ったり増やしたりすれば良いのではありません。指定された文字数内で自分の魅力を伝える必要があるので、文章の内容を大幅に変更する作業が発生します。
そのような場合でもAIを活用して文字数を指定すれば、重要なポイントは残したまま、読みやすい文章を生成してくれるのです。
限られた文字数のなかで、自己の強みや経験をいかに効果的にアピールするかという課題を解決するのに役立ちますよ。
文字数について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
③新しい視点や発見がある
ガクチカを自分で作成すると考えが偏ってしまったり、ほかの言い回しや表現方法がないか悩むこともあるでしょう。
AIはさまざまなデータベースを参照するだけでなく、AI自身が常に学習しているので、意外な視点や新しい提案をしてくれることがあります。それにより、自分だけでは気付かない強みや特徴を引き出してくれる可能性があるのです。
「自分の強みはこのように企業で活かせる」とイメージしていても、AIによって「こんなふうにも活かせる」とアドバイスがあったら、別の切り口でアピールできますよね。
また、自分の経験はどこがアピールポイントになるかわからないという場合でも、隠れた魅力を引き出してくれるので、作成に行き詰まったときにも活用できます。
④相談相手になる
ガクチカを作成していると「これで良いのかな」と不安に思ったり、「誰かに相談したい」と感じる人もいるでしょう。
就職エージェントや大学のキャリアセンターなどに相談することもできますが、相談するための日程や時間が調整できなかったり、質問できる内容も限られているなど、活用しにくい場合がありますよね。
AIであればほかの人に聞きにくい内容でも、いつでも気軽に質問や相談ができる相談相手として活用できます。また不明点を解消できるだけでなく、ガクチカの改善点についてもリアルタイムでフィードバックしてくれるので、スムーズに進めることが可能です。
何度でも相談することができるので、自分のペースで準備を進められるのは、忙しい学生にとって魅力的と言えるでしょう。
⑤誤字脱字のチェックができる
AIは文章の誤字脱字だけでなく文法ミスも検出する機能があり、ガクチカの文章の品質を向上させられます。
ガクチカの作成に限らず、就活の書類選考は誤字脱字がないことがベストです。誤字があっただけで不採用にされるケースはほとんどありませんが、「仕事でも細かいミスをしそうだな」と思われる可能性があるので、選考への影響はゼロとは言い切れません。
しかし、どんなに注意しても見落としてしまうこともありますよね。そのようなミスを未然に防ぐためにも、AIの誤字脱字のチェックはとても便利な機能なのです。
正確な文章は採用担当者に対しても丁寧な印象をイメージ付けることができますよ。
合わせて確認! ガクチカの作成にAIを活用する際に知っておくべき4つのポイント
AIはとても便利なツールであるため、効率的にガクチカを作成することができるでしょう。しかしAIを活用するには、その特性や機能についても知っておく必要があります。しっかり理解しておくことで、AIの機能をより効果的に活用して魅力的なガクチカを作成できるためです。
ここからは、ガクチカの作成にAIを活用する際に知っておくべき重要なポイントを4つ紹介します。実際に作成する際も4つのポイントを意識して作成を進めていくことが大切ですよ。
①著作権の問題がある
AIをガクチカの作成に活用する際、著作権に関する問題に注意する必要があります。AIはインターネット上のデータを学習して、最適な内容を生成する特性があるため、その内容が著作権を侵害している可能性があるのです。
実はESに書かれた内容も「言語の著作物」として保護されています。AIがインターネット上に公開されたガクチカを学習した場合、その内容が断片的に含まれている可能性があるのです。そのため、AIが生成した内容をそのまま自分のガクチカとして使用してしまうと、著作権違反となるリスクがあります。
ガクチカを作成する際は、そのまま使用するのではなく、自分の言葉で書き直して活用することが重要ですよ。
②品質やクオリティが担保されていない
AIを活用して作成したガクチカは品質やクオリティが担保されているわけではない点にも注意しましょう。AIは膨大なデータから最適な情報を引き出して文章を作成する特性があります。しかし文脈を間違って認識していたり、事実とは違うことを学習し生成する可能性があるので、必ずしも信憑性のある文章が生成されるとは限らないのです。
また、自然体な文章や表現を正確に保証しているわけではありません。AIは文脈を考慮することは苦手なので、言葉遣いや話し言葉など表現が不自然になることもありますよ。
そのため、AIが作成したガクチカが正しい文章だと思わずに、読み上げたときに違和感を感じるところはその都度修正していきましょう。
③オリジナリティに欠ける
AIが生成するガクチカは、データベースをもとに生成されるので、オリジナリティがありません。誰かの成功例をもとに作られているため「就活で良いとされる文章はこういう内容です」と提案することは得意な反面、あなたの能力や独自性は反映されにくいことがありますよ。
就活で選考を突破するには周りと差別化した内容にしたり、あなたならではの強みや価値観を押し出すことが重要です。しかし、AIが生成したガクチカだけに頼ってしまうと、ほかの学生と同じような内容で一般的な内容になってしまう可能性もあるでしょう。
AIが提案した内容を参考にしつつも、自分の考えや経験、そのとき感じた気持ちを加えることでオリジナリティがある文章を作成できます。
④適切な回答がでない場合がある
AIにどんなに細かい指示を出しても、求めているような文章が生成されるわけではありません。なぜなら、AIはプログラムされた処理方法に従って回答を生成するからです。そのため「差別化したガクチカを作成してください」というような複雑であいまいな指示には対応できません。
またガクチカは過去の経験をもとに自分をアピールするものですが「あのときこう感じた」「このような策を考えた」など、あなたにしか表現することのできない内容をAIでは生成できません。
そのため、AIが生成するものは常に正しいものではないということを念頭に置き、補助ツールとして利用することが大切です。AIの特性を活かしつつ、自分の経験や考えを組み合わせて使いましょう。
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就活生に聞いた! ガクチカの作成にAIを活用した理由・しなかった理由
実際にガクチカ作成でAIを活用した学生は、どのような理由で使用したのか気になる学生もいるでしょう。また使用しなかった学生の考えも気になりますよね。そこで、学生の皆さんにAIを使ってガクチカを作った理由・しなかった理由についてアンケート調査をおこないました。
効率化や文章のブラッシュアップのために使ったという回答が多い
ガクチカ作成でAIを使った学生からは、効率的に文章を作成するために活用したり、文章の言い回しの参考や添削にも活用したという回答が多く見られました。
たしかに就活では複数の企業のES作成を同時期に考えなければならず、効率的に作成するためにもAIは効果的と言えるでしょう。また誤字脱字を防いだり、内容をブラッシュアップするためにもAIの活用は役立つを言えますね。
AIを使ったことがばれるのを懸念したという回答も
ガクチカ作成でAIを使わなかった学生からは、自分の言葉で作成したかったという意見や、AIを使用した内容では企業に見抜かれてしまうのではないかという不安から使用しなかったという意見が見られました。
たしかにAIを使うことで、ほかの学生と似たような言い回しになってしまう可能性があります。自分らしさを出したり、手を抜いてないことを伝えるためにも、ガクチカ作成でAIを使う際は注意点を押さえることが重要と言えますね。
AIを使ってガクチカを作成する際の3つの注意点
AIは便利なツールですが、ガクチカを作成する際は注意点も知っておかなければなりません。注意点を理解したうえで活用しないと、あとからAIを使ったことによる不安が出てきてしまったり、就活で勝ち残るガクチカを作成することは難しいでしょう。
注意点は大きく3つあるので、しっかり確認してください。これらを理解して適切に対応することで、魅力的なガクチカの作成や就活の成功につなげられるはずです。
①参考程度に受け止めて、丸写しはしない
AIが生成するガクチカを鵜呑みにするのは避けましょう。データベースを参考に作られたものなので、あなた自身の魅力や能力などは反映していないことが多いからです。
そのため、そのままの内容で企業に提出しても勝ち残れない可能性があります。仮に書類選考を通過しても、面接官の質問に回答できなかったり整合性が取れず、次の選考に進めない可能性が大きいですよ。
また「企業にAIを使って書いたことがバレたら怖い」と不安に思う学生もいるでしょう。たしかにAIが生成した内容をそのまま提出すると、「手を抜いているのではないか」と企業から思われ、マイナスの印象となってしまう可能性もありますよ。
そのため、AIが生成した文章は参考程度に使うものとして活用しましょう。
②自分で考えた言葉を加える
ガクチカの作成で重要なのは自分の考えやオリジナリティを出すことですが、AIはその部分を生成することが苦手なので、必ず自分で考えた言葉を加えましょう。
AIが生成した文章に、自分ならではの考えや感情を加えることで、よりリアルで説得力のあるガクチカになります。周りと差別化し採用担当者の目にとまるような内容に仕上げましょう。
③個人情報の入力は慎重にする
AIを使用してガクチカを作成する際、個人情報の入力には特に慎重におこないましょう。
AIは入力された情報を学習していくという特性があるため、あなたが入力した個人情報などのデータもAIが学習し今後の文章の作成に利用される可能性があります。また、AIツールを提供している会社やほかの利用者にも情報の内容が流出するおそれがありますよ。
住所、電話番号、メールアドレスなどの個人を特定する情報を入力することは必ず避けてください。またAIツールを提供している会社が信頼できるところか、ということも事前に調べておくことが重要です。
特にガクチカは自分自身の経験を振り返って作成するので、個人情報の入力は避け、一般的な内容で作成しましょう。個人情報にかかわる詳細を避ければ、安全かつ効果的に活用することが可能です。
迷ったらチェック! ガクチカのAI活用がおすすめの人
これまでAIを活用してガクチカを作成する際のメリットや注意点などについて解説しましたが、利用することに迷っている人もいるかもしれません。基本的にはすべての学生におすすめできるツールですが、特に活用がおすすめな人もいます。
それは「ガクチカを作成する作業効率をあげたい人」と「文章をまとめるのが苦手な人」です。おすすめする理由について解説していくので、自分に当てはまると思ったらぜひ活用してみてくださいね。
ガクチカを作成する作業効率をあげたい人
就活は1社から内定をもらうだけでも、説明会への参加やESなどの準備などを経て、いくつもの選考に進む必要があり、時間と労力を要します。また就活中に授業や部活、アルバイトなどもあり、就活に割ける時間には限りがあります。
特にESの準備は時間がかかる項目の一つです。ガクチカは定番の質問ですが、企業ごとに指定された文字数が違ったり、企業の特徴や希望職種に合わせてアピールする内容を変更しなくてはならないため、頭を抱えている人が多いでしょう。
AIを活用すれば、過去の成功事例などのデータベースを参考にして、構成を提案してくれるので、最初からクオリティの高い文章を作成してくれますよ。構成ができれば、あとはオリジナリティをもたせるために、自分の考えなど加えて修正していくだけなので、全体の作業効率が向上します。
そのため、まずはたたきとして大枠を作り、細かいところは自分で肉付けをしていくことでガクチカ作成を効率化したいという人はAIの活用がおすすめですよ。
文章をまとめるのが苦手な人
文章をまとめるのが苦手な人は、情報を詰め込みすぎていたり、内容が整理できていないなどの特徴があります。そのような人にとって、AIは心強いツールです。
「学生時代のどの経験を取り上げるか」「大変だったこと」などの簡単な情報から、論理的で読みやすい文章を生成してくれるので、文章にする際の最初の壁を乗り越える手助けをしてくれます。
また、AIはほかの表現も提案してくれるので、いくつか文章を見比べて自分にあったものを選ぶことも可能です。文章がまとまれば、最後は自分らしさが伝わる表現に変更するだけです。これにより、文章をまとめるのが苦手な人でも、採用担当者が読みやすいガクチカを作成することができますよ。
ガクチカの作成にAIを最大限に活用する3つのコツ
ガクチカの作成にAIを活用しようと考えている人はこれから紹介する3つのコツを押さえましょう。また、すでにAIを活用しているけど、思っているような回答が生成されないという人にもこれから紹介する内容は役立ちますよ。
3つのコツを意識するだけで、AIが生成する回答も大きく変わり、AIの便利さも体感できます。さらにコツを押さえれば自分なりのアレンジも可能です。
しっかりと確認して、ガクチカの作成に取り入れていきましょう。
①質問したいことを明確にする
AIを活用してガクチカを作成する際には、どのような回答を得たいのかを明確にすることが重要です。AIは複雑であったり、あいまいな質問を苦手とするので、質問したいことが明確だと、より適切な回答を得ることが可能になります。
たとえば、以下のような質問(指示)です。
このように質問(指示)を明確にすることでガクチカの方向性をしっかりと定め、まずは文書を作成するための構成を築くことができます。
ただ、この質問だけでは「ガクチカ」「カフェでのアルバイト」「300字でまとめた内容」という情報をデータベースから寄せ集めて作成した一般的な内容が作成されただけです。より自分にあった内容にするには次の項目で紹介する内容を確認しましょう。
②詳細な情報を入力する
オリジナリティのあるガクチカを生成するためには、個人が特定できる内容を除いた、詳細で正確な情報の提供が必要です。AIは入力されたデータをもとに回答を生成するので、詳細な情報であればあるほど、生成される内容の質が向上しますよ。
このように詳細な情報を入力すると、よりあなたの経験にもとづいた内容を生成してくれます。ほかにも具体的な成果や数値などを入れると説得力のあるガクチカを作成してくれますよ。
③求める回答になるまで質問を続ける
AIを使う際には、一回の質問で完璧なガクチカを生成することは難しいことを念頭に置いておきましょう。求めている回答にたどり着くまでに質問を繰り返して、徐々にAIの回答の精度を高めていくことがコツです。
最初に質問したときに生成されたガクチカをみて、求めている内容と大きく異なる内容であっても、そこで終了とせず、質問を繰り返してみましょう。より具体的な情報を入れたり、違う角度からガクチカについて質問してみるのも効果的です。
また質問を繰り返すことでガクチカの完成度が上がるだけでなく、自分がアピールしたいことが明確になり自分についての理解が深まることもありますよ。
就活生に聞いた! ガクチカでAIを活用する際に意識したこと
学生によっても就活でAIを活用する頻度や活用方法が違いますが、ガクチカでAIを活用した人はどのようなことを意識したのでしょうか。工夫していることなども参考にすると自分なりの活用法が見つかるかもしれませんね。
そこで学生の皆さんにガクチカでAIを活用する際に意識したことについてアンケートを実施しました。
サポート的なツールとして取り入れている学生が多数
多くの学生がAIが生成した内容をそのまま活用するのではなく、サポート的なツールとして活用していることがわかりました。
なかには「良いと思ったところだけ使った」という意見もあり、一部を抜粋して自分のガクチカとして作成した人もいるようです。
命令を細かく入力したという意見も
自分が求める内容が生成されるまで、細かく指示を出している意見もありました。
AIに何度も質問(指示)する作業は理想とする回答にするために必要であり、それをしっかりおこなっている学生もいました。また、AIが生成したガクチカを過信せず自分の目で校閲していて、すでにAIを使いこなしている学生は、注意すべき点をしっかり押さえていることがわかりますね。
プロンプト例付き! AIを取り入れたガクチカの作成方法3ステップ
AIを活用してガクチカを作成することに興味を持った人も多いのではないでしょうか。でもどのようにして活用するのか、やり方がわからない人もいますよね。
ここからは、AIを取り入れたガクチカの作成方法を3ステップで紹介します。AIに質問や指示をする文章のことをプロンプトといい、ここでは実際に活用できるプロンプト例も紹介するので、入力方法について確認してみてくださいね。
入力する指示や質問のコツをつかめれば、自分の指示したい内容にアレンジしてプロンプトを作成するのもおすすめです。
ステップ1:学生時代に力を入れたことの土台を作る
学生時代に力を入れたことを振り返って、ガクチカの構成となる土台を作成しましょう。まずは以下の情報を整理して、AIに自分の情報を伝えます。
「力を入れた活動」でどの内容を取り上げるか悩んでいる人は、思いついたものをすべて作成して比較するのもおすすめです。「部活」「サークル」「アルバイト」など活動ごとに書き出してみる方法や、取り上げるのは「部活」でエピソードの内容を変更する方法もありますよ。
整理できたら、プロンプト例に沿って内容を入力してみましょう。
ガクチカの書き方については、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
学生時代の振り返りプロンプト例
プロンプトの入力例は以下のとおりです。ガクチカで生成してほしい内容を具体的に指示することがポイントですよ。
ステップ2:志望する企業を研究する
続いて志望する企業について理解を深めていきましょう。ステップ1では自分の情報をまとめましたが、ガクチカの内容を志望企業が求める人物像に近づけていくために、企業研究は欠かせません。
どんなに魅力的なエピソードがあったとしても、それが企業が求める人物像とかけ離れていては採用につながりにくいですよ。
調べたい企業名を入力すれば、企業の強みや弱み、将来性などを調べることが可能ですよ。しかし、大手や有名企業であれば詳細情報が出てくるのですが、知名度が低い企業だと答えが出てこないこともあります。その場合は業界について調べるのがおすすめです。
企業研究について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
企業研究のプロンプト例
企業研究のプロンプトは知りたいと思っている内容をそのまま入力すると良いですよ。
自分でネットなどで調べる場合、どこに情報が掲載されているかを探しにいく作業が発生しますが、AIでは求めている内容だけがピックアップされるので効率的に探すことができます。
注意しておいてほしいのが、この内容が必ずしも正しいというわけではないことです。古い情報や間違った内容が含まれていることもあるので、ほかのツールでも調べてくださいね。
ステップ3:企業にどのように活かせるかまとめる
自分自身についてと企業の情報が揃ったら、企業にどのように活かせるかまとめていきましょう。これまでの経験からの学びやスキルを入社後の仕事にどのように活かして活躍していくかで締めくくれると良いですね。
企業がガクチカを質問する理由は、自社と学生の相性や入社後に活躍できるかどうかを知るためです。自分を採用するメリットを伝えることはガクチカに欠かせないことなので、この部分もAIを活用してまとめていきましょう。
企業への活かし方のプロンプト例
企業への活かし方のプロンプトは、ステップ1とステップ2で生成された内容を、どのように組み合わせたら魅力的にアピールできるのかを指示していきます。
ステップ3が一番時間がかかるとこですが、面接官だったらどんな質問をするか、どんな人に入社してほしいかを考えながら進めていくと、企業への活かし方のプロンプトが思いつくはずですよ。
ガクチカで使えるおすすめのAIツール4選
AIは便利で効率的にガクチカを作成することができるとわかっていても、慣れないうちは3つのステップをこなすのが難しいと感じてしまったり、自分には使いこなせないかもしれないと思う人もいるかもしれません。
その場合は最初から就活ツールを活用するのがおすすめです。就活をする学生向けに作成されているので、AIツールが質問した内容に回答を進めていくだけで、ガクチカを作成してくれます。
まずはいくつかのツールから試してみて、自分にあうものを探すのもおすすめです。
AI就活サポたくん:公式LINEを使って作成してくれる
AI就活サポたくんはアローリンクが提供する利用者1万4000人超えの就活支援特化型のAIです。最大の特徴は公式LINEを追加するだけで使えるので、移動時間やスキマ時間を使って気軽に活用することができますよ。
就活で利用できる機能は以下のとおりです。
スマートフォン一つで上記の機能がすべて使えるのでとても便利ですよね。公式LINEで操作できるのでわかりやすく使いやすいこともメリットとして考えられます。
就活AI:キーワードを細かく指定できる
就活AIはジェイックが提供するAIサービスツールです。無料プランと有料プランがあり、無料プランではESの作成・添削が1回まで、面接対策が3回まで利用できます。
就活で利用できる機能は以下のとおりです。
ほかのAIツールと比較し、利用できる機能の種類が一番多いことが特徴です。ガクチカ作成であれば、選択式ではなくアピールしたい強みや姿勢、能力など自分で入力する項目があるので、より自分にあった内容を生成してくれますよ。
ES Maker:60秒で作成してくれる
ES MakerはAnnがツールを提供するES文章の自動生成サービスです。6万枚以上のESを学習しており、質問・キーワード・文字数の3項目を入力するだけでESを生成してくれます。
完全無料で使えますが、会員登録をすると以下の機能をフル活用できますよ。
会員登録するだけで使用できる機能の幅が広がるので、ES Makerをメインに活用する場合は会員登録した方が便利ですよ。3ステップでESを作成してくれるので、ほかのAIツールと比較して一番作業工程は少ないですが、質問項目を自分で考える必要があります。
ESの達人:15万件のデータをもとに作成
ESの達人はワンキャリアが提供するES文章の自動生成サービスで、15万件のESデータを学習したAIがガクチカを生成してくれます。ほかのサービスは自己分析や企業研究をする機能がありますが、ESの達人はガクチカの文章生成に特化しています。
生成する文字数ごとに変わりますが、150字程度の文字数であれば30秒で生成できてしまいます。
5つの質問に回答するだけで、指定する文字数(最大400字)のESを作成してくれます。さらに志望業界の選考を通過したESを見れるので、AIが生成した文章と比較しながら、自分にあった内容に修正できますよ。
AIを使うとガクチカを効率的に作成できる! 注意点を押さえて有効活用しよう
扱い方には注意が必要ですが、AIツールを正しく活用すれば、効率的かつ魅力的に自分をアピールできるガクチカを作成してくれます。
AIが生成したものは最終的には自分の考えや意見を入れなくてはなりませんが、一から調べて文章を作成するより効率的に進めることができますよね。ガクチカの作成の時間を削減できる分、面接の練習やグループディスカッションなどほかにもやるべきことに時間をあてることが可能になります。
AIの活用に抵抗を感じている人も、まずはさまざまなツールに触れることで便利さに気が付くかもしれません。ぜひAIを取り入れて効率的なガクチカを作成してください。
【ガクチカ作成におけるAI使用に関する調査】
調査方法:ポートが運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2024年7月12日~18日
調査元:「就活の未来」を運営するポート
調査対象者:25卒・26卒の就活会議会員の35人