職種研究

接客業の志望動機の書き方ポイントまとめ【例文5選付き】

接客業とは

接客業とは、一般的に飲食店やホテルなどでお客様をもてなす仕事を指しますが、販売業や営業などでもお客様と対する際に接客をすることはよくあります。直接お客様と対する接客業という仕事は、企業の顔であると言うこともできるでしょう。

接客することでお客様に喜び、満足して頂くことで対価を頂戴するのです。直接的に接客で対価が生じない場合でも、お客様満足度が低いと企業の評価が下がり、会社に損害を与えることになりかねないという大切な仕事です。

販売職の志望動機について知りたい場合は、こちらの記事を読んでみてください。

接客業の志望動機のポイント3つ

就職活動において非常に重要なポイントである志望動機。就活生は自分が企業の求めている方向性にマッチした人材であり、自分を採用することで企業側にメリットがあるのを志望動機でアピールしなければなりません。今回は接客に挑戦しようとする方に向けて、接客業に応募する際の志望動機のポイントについてご紹介します。

基本的な志望動機のコツはこちらの記事で確認できます。

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①コミュニケーション能力のアピール

販売や接客など、直に人と接する仕事では、何と言ってもコミュニケーション能力が非常に重要なポイントです。人と接する事や人を喜ばせる事が好きだというのをアピールしましょう。

面接では明るい表情でハキハキと喋る

積極的にサークル活動やイベント、ボランティアなどに参加して、たくさんの人と触合う機会を経験しておくと、説得力が生まれます。しかし、それ以上に重要なのが面接です。

履歴書やエントリーシートでどれだけコミュニケーション能力をアピールしても、実際の面接で声が小さかったり、ボソボソと話したり、表情が暗かったりしては、その志望動機も一気に説得力を失います。明るい表情で、大きな声で、ハキハキと喋りましょう。自分が客の立場ならどんな店員さんに接客してほしいかを思い浮かべると良いかもしれません。

②接客経験をアピール

接客業では特に、経験が重要なポイントです。前職やアルバイト等で接客業の経験があるなら、それをアピールしない手はありません。ただ「やったことがある」だけでなく、自分がその職場で学んだ事、自分なりに工夫していた事、周囲から評価されていた事などを詳細に話すようにしましょう。

些細な点でも経験や喜びを盛り込む

・挨拶の声が大きいのをお客さまに褒めて頂いた経験がある
・お客さまの顔を早く覚えるように努力していた

このような些細な点でも良いので、自分が接客業を通じて得た経験や喜びを志望動機の中に盛り込んでください。もし仕事として接客の経験がなくても、「学園祭で出店をやったことがあり、それがとても楽しかった」などの経験でもどんどんアピールしましょう。

③商品やサービスを体験しておく

自分が客としてその企業の商品やサービスを体験し、その感想を志望動機に加えると効果的です。例がこちらです。

・以前にサービスを利用した際に、店員さんがとても丁寧な接客をしてくれたことに感動した
・御社の商品を以前から愛用しており、機能がとても気に入っている
・アフターケアが充実していて、こんなお客さま目線に立った企業で働きたいと思った

この会社じゃないと駄目という意欲をアピール

このように、実際の自分の体験を交えた上で志望動機を語ると、「この職場で働きたい」という気持ちにリアリティが出ます。どの企業の面接でも使えるようなありきたりなことを言っても、「どうせ他の会社でも同じことを言っているんだろうな」と受け止められてしまいます。そうなると、印象深い志望動機になりません。

数多くある飲食店やホテルは、その1軒1軒が独自性を出そうと日々努力しています。志望する店で働きたいと思った理由が、他の店にも当てはまると面接官に思われた時点で落とされると思いましょう。自分の体験を交えることで、「この会社じゃないと駄目なんだ」という意欲をアピールしましょう。

飲食店やホテルを志望する場合は、独自性を見つけるために足を運ぶべきです。実際に体験してみてわかることが必ずあるはずです。店やホテルが目指している姿を理解したうえで、自分がどのように貢献していくのか、自分が目指す役割とは何なのか考えるようにしてみましょう。

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志望動機を書く際の注意点

接客業に限らず、志望動機を書く際の注意点がいくつかあります。第一に志望動機とは、業種によらず「その企業で働きたい理由」であることを念頭に置くことを忘れてはなりません。その企業である理由を明確にするために企業研究が必要であるのは、接客業でもそうでなくても共通のことです。他の企業でなく、その企業でこそ自分を活かしていきたいという文脈を作っていきましょう。ここでは、志望動機を書く際の注意点をお伝えします。

志望動機の作り方はこちらの記事を参考にしてみてください。

土日休みでないことはあらかじめ把握しておく

接客業かどうかに関わらず、志望動機に希望条件を入れる人はいないと思われます。しかし、自分が接客に向いていることを紹介するエピソードに含めてはならないワードが接客業にはあります。それは、「週末の休み」や「仕事が終わった後の夜間」といった言葉です。

接客業は基本的にサービス業であり、週末や夜間など人が休んでいる時に働く仕事です。このことを認識せずに接客業に就いて「やっぱり土日に休みたい」と辞める人がいるため、企業側はそのような危険性のある人材は採りたくないのです。以上のことを念頭に、接客業の志望動機を書く際は取り入れる言葉に注意しましょう。

ただの感想にならないようにする

接客業は実際に店やホテルに行ったことがあるなど身近な場合が多く、その経験から「御社が好きです」ということを志望理由にするケースが多く見られます。しかし、ただ好きというだけでは何の印象も残りません。なぜ好きになったのかという理由が自分の長所や自己PRとリンクし、さらにその企業でこそ活かせるというような説得力のある文章を心がけましょう。

例えば、志望するレストランの接客態度がハキハキとして気持ち良くて好きだと言いたい場合は、実際にアルバイトで身に付けたこと、スキルをさらに高めるために入社したい旨を伝えるなどの工夫をしましょう。

接客業の志望動機例文

ここからは接客業の志望動機の例文を紹介していきます。

例文①

高校時代、居酒屋のアルバイトをしたのがきっかけで、接客業に興味を持ちました。老若男女さまざまなお客さまに対し、適切な接客をおこなうことに、やりがいを感じます。アルバイトをしていたときには、月に1度決める接客MVPに、何度か選ばれたことがあります。
とくに、貴社は来店するお客様の数が多く、テキパキと行動することが求められる会社です。そんな貴社だからこそ、私がアルバイト時代に培った接客技術を活かしたいと考えております。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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志望動機を作成する際には、その業種を選んだきっかけを述べることが大切です。何がきっかけで、どういった部分に魅力を感じたのかを、具体的に伝えましょう。とくに、アルバイトで接客経験がある場合は、アピールすることで高評価を与えられます。接客にちなんだ成果がある場合にも、積極的にアピールしてください。

例文②

貴社の「お客さまとの深い信頼関係を築きたい」という企業理念に共感し、志望いたしました。私は、人とコミュニケーションをとることが好きな性格のため、どんな人とも円滑な人間関係を築ける自信があります。
2年前に大学のボランティアで知り合った人たちと、現在も仲良くしています。このコミュニケーション能力は、貴社のおこなう接客業務に活かせると考えております。入社後には、よりコミュニケーション能力を高められるように、積極的に業務に励む所存です。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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自分の性格が向いていると思ったというきっかけも、志望動機で効果的です。性格が向いていることを伝える際には、その根拠となるエピソードに、少しだけ触れると良いでしょう。「○○なので向いています」というだけでは、採用担当者に伝わりにくいので気を付けてください。「入社後には、より強い長所となるように精進する」と一言添えると、好印象を与えられます。

例文③

大学時に、貴社の経営するアパレルショップでアルバイトをしていました。季節ごとの流行を追いかけながら、商品の説明を覚えることにやりがいを感じつつ、お客さまの喜ぶ服を一緒に選ぶ楽しさを知りました。
現在は、就活のためアルバイトをしていませんが、接客マニュアルやポイントカードのルールなどは覚えています。貴社へ入社できた際には、1日でも早くベテランスタッフとなれるよう、接客に念を入れて努力いたします。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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接客業では、どれだけ接客の経験があるかが大切となります。志望先会社でのアルバイト経験がある場合には、積極的にアピールしてください。アルバイト経験があれば、それだけ業務内容を理解していることが伝えられます。何も知らない人よりも、ある程度知っている人の方が、採用担当者によっては「雇いやすい」と感じるでしょう。

例文④

幼い頃、家族旅行で貴院の経営するホテルに宿泊した際、ホテルスタッフの丁寧な対応に感銘を受けたのが志望のきっかけです。そこから、ホテルスタッフとして働くにはどうすればいいのかを、考えるようになりました。
昨年の11月には、ホテルビジネス実務検定試験のベーシックレベル2級を取得しました。今後は、1級に向けて努力を続ける所存です。お客さまから気軽に頼ってもらえるホテルスタッフとなり、貴院で活躍したいと思っております。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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幼い頃の経験も、志望動機のきっかけになります。幼い頃の夢を叶えるために努力してきたことが伝われば、採用担当者は好印象を受けるでしょう。努力を伝える際には、具体的に「どんな勉強をおこなったか」や「何の資格を取得したか」を挙げると良いです。資格をアピールする際は、きっちりと正式名称を書いてください。

例文⑤

私は1年間の留学経験があり、ある程度の英語を話すことができます。この英語力を活かせる仕事を探した結果、さまざまなお客さまの相手をする接客業に興味を持ちました。
近年は、外国人観光客が増加傾向にあるため、接客でもある程度の英語力が求められます。とくに貴社は、海外にも店舗を展開している会社のため、外国人のお客さまが多いです。1年間の留学で培った英語力を活かして、貴社で活躍したいと考えております。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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接客業で役立つスキルの1つが、語学力です。とくに、近年は外国人観光客が増えているため、語学力の有無が重要となっています。語学力が乏しければ、日本人に対する接客しかできないからです。そのため、英語などが得意な就活生は、積極的にアピールすると良いでしょう。語学力に自信がない就活生は、今後身につけるために努力をする旨を書くと良いです。

接客志望の方は3つのポイントをおさえた志望動機を伝えましょう

接客業に挑戦する皆さんに向けて志望動機のポイントをご紹介しました。
1:コミュニケーション能力をアピールする
2:接客経験をアピールする
3:商品やサービスを事前に体験しておく
これらの3つのポイントをおさえて、面接官の印象に残る志望動機を伝えましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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