志望動機で地元への貢献心をアピールする際の書き方と注意点

地元への愛着はもちろん、通勤・引越しなどのことを考えると遠い地域よりも地元ないしは地元から通える地域の企業へ就職したいと考える人は少なくありません。では、「地元だから」という志望動機は就職活動では有利なのでしょうか。今回は、志望動機に地元への貢献心をアピールする際の書き方と注意点について紹介します。

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志望動機の書き方における注意点1.地元愛だけを強調しない

志望動機の書き方における一つ目の注意点は、地元愛だけを強調してはいけないことです。次のような志望動機を例に考えてみましょう。

「私は生まれ育ったこの町を心から愛しています。これからも地元に根を張って生きていきたいと考え、貴社を志望致しました。」

  • 地元への愛着は伝わるが、志望理由にはならない

このような志望動機の書き方は、地元への愛着こそ伝わりますが、その企業に就職したいという理由にはなっていません。どれだけ地元が好きでも、それだけを強調するのはやめましょう。

  • その企業のどこに惹かれたのかを書く

もちろん地元に就職したいという気持ちを隠す必要はありません。しかしながらそれは副次的な理由に留め、その企業ならではの特徴や良さなど、どういったところに惹かれたのかを自分の言葉で表現する必要があります。「地元だから」は自分側のメリットであり、決して企業があなたを採用するメリットではないことを認識しておきましょう。

志望動機の書き方の注意点2.漠然とした「地元に貢献したい」はNG

志望動機の書き方における二つ目の注意点は、漠然とした「地元に貢献したい」はNGだということです。よく「自分を育ててくれた地元に恩返しをしたい」とか、「地元に地域貢献したい」などの理由を志望動機とする人がいます。こうした書き方自体が悪いわけではありませんが、やはりそれだけでは具体性に欠けます。

  • 地元について書く志望動機における2つのポイント

そもそも地元であろうがなかろうが、ただ企業に就職するだけでは地元への恩返しや地域貢献には繋がりません。
・その会社でやりたいことは何なのか
・そのやりたいことを通じてどのように地域貢献できるのか

この2つのポイントについてきちんと考えた上での志望動機にしましょう。

  • ポイントを押さえた志望動機の例

例えば公務員や観光・広告業界であれば、このような志望動機が良いでしょう。
「私自身、この○○県の美しい自然や温泉に親しんで育ってきました。この魅力的な観光資源をどんどん他県の方にアピールして、地元にたくさんの人を呼び込み、地域を活性化させたいと考えています。」

この場合「地元の観光資源のアピール」がその会社でやりたいこと、「たくさんの人を呼び込み、地域を活性化させる」が地元への貢献の具体的な形です。地元への貢献心を志望動機とするなら、このように具体的な内容を織り込む必要があります。

志望動機の書き方の注意点3.「転勤したくない」は不利になる

志望動機の書き方における三つ目の注意点は、「転勤したくない」は不利になるということです。地元にこだわって就職活動をする人にとって、転勤の有無は重大な問題ですよね。

この点に関してはまず転勤のリスクが少ないであろう企業を選択するべきです。そうはいってもどのような企業であれ完全にそのリスクをゼロにすることは難しいでしょう。もしも面接時に「転勤に応じることはできますか?」と尋ねられるようなことがあれば、当然ながら「応じられます」と答えた人よりも「応じられません」と答えた人のほうが、少なくともその点においては不利になるでしょう。これはあらかじめ覚悟しておかねばなりません。

  • 嘘のない範囲で事情を織り交ぜるのがベター

しかしながらそういった場合でも、印象の低下を最小限に抑えるために出来る工夫はしておきましょう。転勤に応じられない理由として、例えば「長男なのでいずれは親の面倒も見たいと思っており、なるべく地元から離れたくない」などの家庭の事情を、嘘のない範囲で織り交ぜましょう。

こうすることで少なくとも単に「地元から離れたくないから」よりは印象の低下を抑える効果があるはずです。

志望動機の書き方において、「地元だから」だけでは不十分

今回は志望動機で地元への貢献心をアピールする際の書き方と注意点について紹介してきましたが、いかがでしたか?結論をまとめると「地元だから」と書くだけでは志望動機としては不十分と言えます。地域・業界を問わず、志望動機には必ず具体性が必要です。さらに、企業側の目線に立って、自分を採用することのメリットを示す必要があります。地元が大好きだというのは素晴らしいですが、志望動機でアピールする際には漠然とした内容にならないように気を付けましょう。