業界研究

【国家公務員】俸給表の種類や基本給を決める級・号俸について~知っておきたい基礎知識~

俸給表とは

国家公務員の給料というのは「一般職の職員の給与に関する法律」によって定められています。これは、国税を財源とする国家公務員の給料は、国民の代表者である国会議員が作る法律によってコントロールしようという考え方に基づきます。

国家公務員は、その法律によって定められた【俸給表】に沿って給料が支払われるようです。俸給表には級と号俸があります。級は係員から主任、係長から課長のように、昇進すると上がるようです。号俸は定期昇給の評価によって上がり、俸給表の級と号俸が組み合わさったところが、支払われる給料となります。今回は、この法律に掲載されている「俸給表」について詳しく見ていきます。

公務員の俸給表の種類【職種別】

俸給表とは「一般職の職員の給与に関する法律」の本文とは別に添えられたいくつかの表のことで、国家公務員はこの俸給表にしたがって基本給が決定されます。2015年12月現在、この法律に添付されている俸給表は11種類あります。それぞれどんな職種の公務員に適用されるのかを見ていきましょう。

専門行政職俸給表

専門行政職俸給表は、防疫官や特許庁の審査官、航空管制官などの専門的な知識や技能を必要とする業務に従事している国家公務員に適用されます。

税務職俸給表

税務職俸給表は、おもに国税庁に勤務し、租税の賦課及び徴収に関する事務等に従事する国家公務員に適用されます。

公安職俸給表

公安職俸給表は、警察官や皇宮護衛官、入国警備官、刑務官などの職務に従事する公務員に適用されます。都道府県の警察官にも適用されます。

海事職俸給表

海事職俸給表は、遠洋区域又は近海区域を航行区域とする日本船舶に乗り組む船長、航海士、機関長、機関士、通信長、通信士、事務長及び事務員等の職務に従事する国家公務員に適用されます。

教育職俸給表

教育職俸給表は、気象大学校又は海上保安大学校などの大学や高等専門学校に準ずる教育施設で副校長、教頭、教授、准教授、講師及び助教等の職員として勤務する国家公務員に適用されます。

研究職俸給表

研究職俸給表は、試験所、研究所等に勤務し、専門的科学的知識と創意等をもって試験研究または調査研究業務に従事する国家公務員に適用されます。

医療職俸給表

医療職俸給表は、病院などの医療施設、刑務所等の矯正施設および検疫所等に医師や歯科医師、薬剤師、栄養士、看護師等として医療業務に従事する国家公務員に適用されます。

福祉職俸給表

福祉職俸給表は、障害者支援施設や児童福祉施設などに勤務し、入所者の指導や保育、介護等の業務に従事する国家公務員に適用されます。

専門スタッフ職俸給表

高度の専門的な知識や経験が必要な特定の行政分野について調査や研究、情報の分析などをおこない、政策の企画および立案等を支援する業務に従事する国家公務員に、専門スタッフ俸給表は適用されます。具体的には、各省庁の情報分析官や政策研究官などが該当します。

専門スタッフ職俸給表の新設|人事院

指定職俸給表

指定職俸給表は、事務次官や外局の長官、試験所や研究所の長、病院や療養所の長などの職務に従事する国家公務員に適用されます。

行政職俸給表

行政職俸給表は、以上の10の俸給表のいずれにも該当しない残りの国家公務員に適用される俸給表です。もっとも多くの国家公務員が該当するのがこの俸給表になります。

俸給表及び手当の種類(PDF)|内閣官房

公務員の俸給表を見るには級と号俸を知ろう

以上の11種類に分類できる国家公務員の俸給表ですが、その表の見かたは同一です。当該公務員があてはまる「級」を横軸に、「号俸」を縦軸に見て、交わるところの欄に記載されている金額が、そのひとの基本給となるのです。ここで一度「級」と「号俸」について説明していきます。

級は公務員の役職、号俸は勤続年数・功績により上がっていくもの

たとえば、行政職俸給表では級が1級から10級まで10段階にわかれており、1級が係員、2級が主任、3級が係長…というように、役職が上がっていくと級が上がっていくシステムになっています。

これに対し「号俸」は、同じ級のなかで勤続年数や功績によって数字が上がっていくものです。人事院のデータを見ると、行政職俸給表(一)1級の1号俸では141,600円の基本給であるのに対し、93号俸になると246,600円が基本給となってきます。

つまり、国家公務員は出世すると「級」が上がり、基本的に年に一度の定期昇給のときに「号俸」が上がったりすることがわかります。このようにお給料は上がるのです。

公務員の基本給を決定する俸給表の種類は多い

このように、国家公務員といっても職種や役職がさまざまであり、その業務の複雑困難さや危険度がまったく異なるので、このような俸給表というシステムが採り入れられているのですね。興味のある分野がある方は、該当する俸給表も一度見てみると良いでしょう。