面接対策

面接でキャリアプランについて聞かれたときの回答のコツ【例文付き】

キャリアプランとは

面接で、キャリアプランについて聞かれることがあります。このキャリアプランとは何なのかを理解していなければ、質問に答えるのは難しいものです。まずは、キャリアプランがどういったものなのかを知っておきましょう。

キャリアプランの例

キャリアプランとは、分かりやすくいうと、「今後の仕事に関する計画」です。「何歳までにどの役職に就く」「○○の仕事を任されるようになる」など、実現可能な目標を時間軸で決めた計画を指します。採用担当者は、このキャリアプランを聞くことで、応募者の意欲や将来性を判断しようとしているのです。

もし、キャリアプランを考えていなければ、採用担当者からの評価が下がる可能性は高いでしょう。そこで以下では、面接でキャリアプランを聞かれた場合の答え方をご紹介します。

面接でキャリアプランを聞く理由

なぜキャリアプランを聞くのか、明確な理由があります。聞かれたときに困って、不安げにキャリアプランを答えているようでは内定も遠ざかります。企業でのキャリアプランを描くためにはさまざまな要素が必要です。

キャリアプランについて述べるには、自信の希望ばかりを伝えていては「それうちの会社でなくてもいいよね」となりかねません。そのように採用担当者に思われないようにするためにも、企業研究や業界研究も必要となってきます。中途半端な答え、的外れな答えになりがちです。他にもさまざまな理由があるのでチェックしましょう。

どんな位置づけで頑張ってもらえるか把握するため

企業研究や業界研究をおこなう理由は、企業とのミスマッチを防ぐためです。就職をするうえでこのミスマッチは、自分だけではなく会社にとってもマイナスになります。新入社員を選考するのもコストがかかります。人材不足となれば、企業の発展はむずかしくなるでしょう。

キャリアプランを描くためには、企業がおこなっている事業や業務が大前提にあります。その事業や業務をおこなううえで、将来的にどんな位置で働きたいと考えているのか、キャリアプランにより分かります。事業や、会社が進む方向と、就活生のキャリアプランが一致していれば、勉強をしてきた内容も分かります。ミスマッチが生じて、新人のモチベーションが下がるという心配を企業はしなくて済むのです。

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会社を理解しているかの確認

会社を理解しているかどうかも分かります。キャリアプランを聞かれて例えば「10年後は御社のブラジル支店で働きたいと考えています」と答えたとします。海外に支店はあったとしても、ブラジルにはなく、また海外事業の縮小を考えているなら、この就活生のキャリアプランは現実性がありません。

事業内容や戦略に関し、多くの企業ではホームページに記載されているケースが多いです。組織図もあるでしょう。キャリアプランを聞いたのに、会社の方向性と異なる答えが出れば、付け焼き刃の勉強をしたのだなと看破される可能性が高いです。

これでは会社を理解し、志望しているとは言えないでしょう。会社はキャリアプランを聞くことで、志望者の本気度もチェックしているのです。

キャリアプランの答え方①企業の将来を予測する

キャリアプランを面接で聞かれると、一瞬どう答えたら良いのか分からなくなるものです。しかし、これといってとくに難しくはありません。キャリアプランを聞かれた際には、志望している企業の将来を予測して、それを元に答えれば良いのです。上手に伝えられれば、企業研究をきちんとおこなうことがアピールできます。

会社説明会やOB訪問で質問をしておく

例えば、企業が将来新たな事業を企てようとしているのなら、「そこで活躍していきたい」と答えれば良いでしょう。こういった企業の情報を調べるには、きちんと会社説明会やOB訪問に参加して、未来に関する質問しておかなければいけません。調べること自体はそこまで難しくないため、きちんとおこなっておけば、面接でのキャリアプランの質問に答えられるようになるでしょう。

キャリアプランの答え方②理想を叶えるための努力を伝える

面接でキャリアプランの質問に答える際は、企業の将来を予測してどうしたいかを伝えるだけだと思われがちです。しかし、それだけでは好印象は与えられません。面接でキャリアプランについて問われたなら、「どうやって実現するか」も答えるべきなのです。

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学ぶ姿勢を伝える

答え方の例は、以下の通りです。

最初の数年は○○で○○の業務に取り組み、○○の知識や経験を積んでいきたいです。そうすることで、将来○○に活かせる力がついてくると思っています。

キャリアプラン実現のために、始めから思うように進めていけるわけではありません。学ぶ期間も想定しておきましょう。

キャリアプランの答え方③具体的な数字を用いる

キャリアプランの答え方としては、具体的な数字を用いるのもポイントです。キャリアプランは、最初の数年と数十年後を分けるだけでも、かなり具体的になります。さらに年数を小分けにすれば、より具体性が増し、採用担当者からの印象が良くなるでしょう。なるべく年数を小分けにして、キャリアプランを答えてください。

5年後・7年後・10年後くらいの感覚で分ける

「最初の数年は~」という答え方をしても、もちろん問題ありません。しかし、あえて年数を小分けにすることで、具体性を持たせられます。注意点として、5年後・6年後・7年後と1年単位で小分けにすると、内容が多くなりすぎてしまい、良い答えにはならないでしょう。5年後・7年後・10年後くらいの感覚で分けるのが、キャリアプランの答え方として最適です。

面接でキャリアプランを聞かれたときの回答例

面接でキャリアプランを聞かれたとき、企業研究や業界研究をしていても、伝え方が苦手なら、面接官に本気度が伝わらない可能性もゼロではありません。事前に回答例を理解し、面接前に練習しておくことも大切です。

また回答例を知っておけば、具体的にどのような伝え方をすれば良いのか参考になるでしょう。キャリアプランの伝え方だけでも、内定をもらえるかどうかの分かれ目になります。目標を明確にして、スムーズにキャリアプランを伝えられるようにしましょう。

例文①

私は将来的に、御社が計画する海外事業において有効な提案ができる立場にいたいと考えています。アジア圏はこれからもっと成長できる要素があると考えます。特にタイやベトナムなどを基盤とした事業展開は、10年後でも重要だと考えています。アジア圏を重視したビジネスとして何が通用するのか見極めるだけの見識を持つため、海外部門での営業で知識と経験を積みたいです。また、タイやベトナムでは、都市部だと英語が通じるので、現在、英語力を語学学校で磨いています。

大手商社では、海外でのビジネスは当然です。海外志向が強い人は、具体的にどのような国で仕事をして、どんな立場になっていたいのか明確に伝えるようにしましょう。その企業がどの国で事業展開を考えているかも含めて考えることもポイントです。

例文②

私は将来、故郷の支店長となり御社の発展のため貢献したいと考えています。御社には全国規模で支店があります。ただ、私の故郷にはまだ出店していない状態です。しかしこれからの戦略として私の故郷でも事業展開を積極的におこなう計画を聞きました。自分がその計画において故郷の一号店の店長になりたいと強く考えています。しかし支店長になるにはまだまだ力不足です。そのため、お客様へ商品を紹介する技術、またマネジメントの経験を積みたいと考えています。

具体的な理由と本気度が感じられる情熱があれば説得力は増します。語った夢が現実的なら面接官も頑張ってもらえそうだと感じるでしょう。ただ、10年後に社長になるという非現実的な考えだと、本気でも不真面目と感じられる可能性が高いので注意しましょう。

例文③

御社は開発事業において、これまでにない商品の実現のための長期経営計画を練っています。御社の強みはこれまでになかった斬新な商品の開発力だと感じています。私も10年後、開発事業部に席を置いて開発事業に携わりたいと考えています。特に御社が力を入れているリサイクルシステムの開発について力になりたいと考えています。そのため開発事業部の諸先輩方から知識を学び、経験を積んで、将来的には開発事業の中心となる立場になりたいと考えています。

企業研究の一環として、志望企業がどのような戦略を建てているかチェックしておきましょう。特に中期、長期経営戦略情報には目を通した方が良いです。戦略に沿ったキャリアプランに関する質問への答えは説得力を持ちます。

面接でキャリアプランを聞かれた場合の答え方を知っておこう

キャリアプランの意味と、面接で聞かれた際の答え方をご紹介しました。面接でのキャリアプランの質問には、出来る限り具体的に、的外れでない内容を答えるのがポイントとなります。間違ったキャリアプランの答え方をすれば、採用担当者からの印象が悪くなってしまうでしょう。ぜひ本ページを参考にして、適切な答え方ができるよう心掛けてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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