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趣味を読書と答えるときのポイント|例文5選やNG例文もご紹介
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趣味で効果的に自分をアピールしよう
就活ではエントリーシートに趣味を記入する欄があったり、面接で趣味について聞かれたりすることが多いです。趣味は自分という人間をアピールするため、そしてプライベートを知ってもらうための項目でもあります。趣味を効果的にアピールできれば、面接官に興味を持ってもらうことができるでしょう。
選考の段階が初めの内は、面接官の記憶に残ることが大切です。趣味を武器にして、上手に自分アピールしてください。趣味は色々な種類がありますが、読書が趣味という方も多いのではないでしょうか。この記事では、読書が趣味としてアピールできるのかについて詳しくご紹介していきます。
趣味を通して人間性が見られている
そもそも履歴書で趣味を書くのはなぜなのでしょうか。履歴書や面接は、その人がどんな人なのかを判断する場です。つまり人事は趣味そのものではなく、趣味を通してその人の人間性を見ているのです。
こうして考えれば、履歴書で趣味を答える理由が分かります。趣味を問われているからといって、趣味だけを答えても意味がありません。その趣味を語ることを通じて自分はどのような人間なのか、どういう能力を身に付けたのかということをアピールしなければならないのです。
どのような思考を持って趣味に取り組んでいるか
就活における趣味で大切なことは、どのような思考を持って趣味に取り組んでいるかということです。普段の会話で趣味を話すだけなら、「ただ好きだから」「おもしろいから」という理由でも構いませんが就活の場合はそうはいきません。目的や目標を持って読書をしているかが重要です。
ボキャブラリーを増やしたいから、ビジネスについて知りたいからなど、読書を趣味にすることで自分が何を得ようとしているのかを考えましょう。趣味だから目的や目標なんて考えたことがなかったという人は、なぜ読書が趣味なのかを自問自答して自己分析してください。自己分析をすることで就活でも使えるアピールポイントが増えますし、自分はこういう視点で読書をしていたのだという新たな気づきになるかもしれません。
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趣味によって性格を見ている
前述したように、面接官は趣味を通してどのような人なのか、その人の性格を見ています。読書といっても小説からビジネス書、自己啓発本など分類だけでも数多くありますし、その分類の中でさらに細かいジャンルにわかれます。様々なジャンルを読んでいる場合は好奇心旺盛があると思われるなど、読書の仕方によっても性格を判断することができます。
本棚を見ればその人の性格が分かるともいわれており、読書の場合は特に相手に自分の性格が伝わりやすい趣味ともいえるでしょう。ひとつのジャンルを集中して読むことができる人は、研究熱心だとか集中力があるとも判断されます。就活に合わせて無理に自分の読書習慣を変える必要はないため、ありのままをアピールしましょう。
好印象を与える伝え方について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
ジャンルよりも読書により得たことが大切
就活の場合はビジネス書や自己啓発本など知識を高める本を読んでいないと評価されないと思うかもしれませんが、意外にそうではありません。小説だけを読むという場合はそれでも構いません何を読んだかということよりも、読んだものから何を得たのか、どう考えたかということが大切です。
ビジネス書を読んでも理解できなかったり、得るものがなければ何の意味もありません。ただ読んだという事実が残るだけで、それでは何のアピールにもならないのです。小説を読んで、どのようなことを感じたのか、どの場面が印象に残ったのかを話せば、その人の思考や性格を捉えることができます。何を読むかよりもどう読むのか、就活の読書はそのように考えましょう。
「作家が好き」でもいい
読書はするけど様々なジャンルの本を読んでいなかったり、特定のジャンルに精通しているわけではなく、特定の作家が好きな場合は作家について述べてもいいです。読書は知識や見聞を広げるものというイメージがあるせいか、1冊でも多く読まなければ意味がないと思われがちですが、そうではありません。
1冊の本が人生を大きく変えることはいくらでもあります。就活においてもこれは同じで、1冊の本や作家を魅力的に語れるのであればプレゼンスキルをアピールできると考えましょう。趣味はその強度やレベルを見るものではないため、たとえ好きな作家の本しか読まない場合でも読書を趣味としても何の問題でもありません。
愛読書のおすすめジャンルについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
趣味が読書と伝えるときのポイント
就職活動の面接で趣味を聞かれた際、「読書」と答えることで、採用担当者に好感を与える可能性は十分にあります。しかし、その際には注意するべきポイントも存在します。採用担当者は、就活生の趣味自体を知りたいわけではありません。
そのため、趣味の内容以外にも伝えるべきポイントをしっかりと伝えるようにしなければ、効果的に自身をアピールすることは出来ないのです。限られた面接時間の中で最大限自身をアピールするためには、趣味についての質問への回答もしっかりと準備しておくべきです。以下を参考に要点を押さえた回答を作成しておくようにしましょう。
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好きな理由を明確にする
趣味を聞かれた際に「読書」と回答するときには、好きな理由も併せて述べるようにしましょう。読書が好きな人は多くいますが、読書が好きな理由は人それぞれでしょう。多くの人の意見に触れることで自身の視野を広げることが出来る点に魅力を感じる人もいますし、さまざまな空想にふけることが出来る点に魅力を感じている人もいます。
それらの理由を述べることで、読書によりどのようなメリットを享受しているのかを採用担当者に伝えることが出来るのです。ただ趣味の内容を述べるだけでなく、趣味によりどのようなものを得ているのかを伝えることで効果的に自身をアピールすることが出来ます。趣味については必ず好きな理由も含め、伝えるようにしましょう。
簡潔に分かりやすく伝える
趣味を伝える際には、簡潔に分かりやすく伝えましょう。抽象的に淡々と述べてしまうと淡白な印象を与えてしまい、伝えたいことをしっかりと伝えきれない可能性があります。趣味を伝える際には具体的なエピソードなどを交えて述べることが必要になるのです。
しかし、長々と話してしまうと要点が分かりにくく、採用担当者にしっかりと伝えたいことを伝えられなくなってしまいます。趣味の話をする際、つい夢中になって長々と話してしまう人も多くいるでしょう。趣味について述べる際には、特にこの点に注意し、事前に要点をまとめておいてください。
履歴書に書くときは結論から書く
履歴書に趣味を書くときのポイントとして趣味だけそのまま書かないこと、そして「〜だから読書が趣味である」と結論から述べることです。人事は何百枚何千枚と履歴書を読まなければなりません。仮に人事の趣味が読書だとしても、そこまで大量の文字を見るのは、やはり苦痛になるでしょう。
全部を隅々まで読み込むというのは難しく、さっと読んで目に留まったものをじっくりと読むというケースが多いです。もし結論を先延ばしにして長々と説明が書いていれば、結論にたどり着く前に読むのをやめてしまうかもしれません。
履歴書は簡潔に記すということが前提ですし、読む人の立場になって考えてみれば、結論から述べたほうが内容を一発で把握できるのでいいでしょう。冒頭を読めば内容が頭に入る書き方が、印象的で理想的です。難しいかもしれませんが、インパクトがあるということは大切なことでもありますので、練習してみましょう。
面接時に話を膨らませる
履歴書を簡潔に書く理由として読みやすいこと、そして面接で話すための話題を作るためです。面接は履歴書を見ながらおこなわれるため、その中で面接官が気になった点についてさらに掘り下げて質問されます。履歴書にはその要点だけを書き、面接時に話を膨らませるようにしましょう。
面接官に聞かれるということは気になっているということなので、そこがアピールのチャンスになります。可能な限り話を膨らませ、趣味から自分がどのような人間なのかをアピールしてください。ただし、長時間語りすぎるのは禁物です。
自分のことばかり話して自分勝手な人だとも思われかねないので、時間に気をつけて話しましょう。話す内容が多い場合はまとめておくことも大切ですが、自己紹介のときに趣味について少し触れておくというのもひとつの方法です。そこで印象に残れば必ず質問されますし、話す時間を少しでも短縮することができます。
読書が趣味ということをアピールする例文3選
就活に際して読書が趣味であることを効果的に、そして魅力的にアピールするための例文を3つ用意しました。上述のポイントを踏まえ、「自分の性格について述べる助けとするもの」「目的を持って取り組んだことの一環とするもの」「仕事に活かせる長所に繋げるもの」と分けています。
自分はどのパターンが最もアピールしやすいか、例文とポイントを読んで考えてみましょう。趣味は個人の特徴がわかりやすく表れるからこそ、自分にマッチした方向性で伝えれば強力な武器となります。
例文①
私は昔から好奇心旺盛な性格で、色々なことに強い興味関心を持って接してきました。その最たるものが趣味の読書です。図書館や本屋で、まだ読んでいない本を見つければジャンルを問わずすぐに手を伸ばし、年間200冊以上を目標として、今日までにおよそ2,500冊を読破しています。
また、読んだ本の感想を必ず文字で残すようにしており、本から学んだ知識だけでなく自分なりに内容やテーマを解釈し分析する力も育まれました。知識や分析力に加え、ひとつのことに集中できる力、また継続的に取り組める根気強さも読書経験から得た私の長所であると考えております。
具体的な数字を出すことでインパクトが生まれ、ただの娯楽で終わってしまう趣味とは一線を画する説得力を与えることもできます。これまでの通算でなく、大学生になってから読了したおおよその数でもいいでしょう。
大学に入学してから熱心に本を読んで勉強し、やがてそれが趣味となったパターンも、幼少期からの趣味とはまた違ったピンポイントなアピールが可能です。最終的には、読書を趣味としていたからこそ得られた力をさらに一般化し、長所としてわかりやすくまとめるようにしましょう。
例文②
私は元々読書が趣味で、空き時間にはいつも本を読んでおります。特に大学入学後はビジネスの勉強をしたいと思い、仮想通貨やビッグデータ関連を中心とした実用書を多く読むようになりました。毎週最低でも3冊は読了することを目標に取り組んでおり、そのうちの1冊は、最新情報を得るために刊行間もない新書を選ぶようにしています。
この読書習慣により、私は目標に向かってまっすぐに、そして計画的に努力する力を育みました。また、ビジネスには欠かせない、最先端の情報にアンテナを張り巡らせる能力も得られたと考えております。
趣味そのものの強みよりも、趣味から発展した明確な目標ありきの努力を押し出した例文です。ただ勉強のために多くの本を読んだとアピールするのではなく、目標を達成するためにとった具体的な方法と、それにより獲得したスキルをアピールすると良いでしょう。わかりやすい長所である計画性や勤勉さだけではなく、知識の宝庫たる本を多く読むことで蓄積された膨大な情報量も非常に大きなアピールポイントとなります。
例文③
私は読書が趣味で、特に明治~大正の近代文学を多く読んでおります。中でも女流作家の林芙美子は、高校生の時にその繊細で抒情的な筆致に感銘を受け、そのまま大学での研究テーマとしたほど関心のある作家です。
研究発表では作品に出てくるモチーフについて扱ったのですが、独自の鋭い視点があると教授から高い評価を頂くことができました。ひとつの物事に高い集中力を発揮できるだけでなく、そこから得たもの、精査した情報を簡明に伝える力は、プレゼンや営業のスキルとしてビジネスにも活かせると考えております。
1人の作家にかける熱意、集中力をビジネススキルとしてアピールする例文です。営業職は、取引先に自社製品の魅力をどれだけ伝えられるかが腕の見せ所とも言えます。ただ作家について語るのではなく、その情熱がどのような形で評価されてきたのか、その評価はビジネスに活用できるものかどうかがポイントです。作家についてはさわり程度とし、最終的には自分の長所・スキルの説明に繋げるよう整理しましょう。
例文④
私の趣味は読書です。読書は未経験の出来事を文章から想像し、いつか行ってみたい、やってみたいと思いをはせることができます。大学に入学してからは、その思いを実現すべく読書の追体験を重ねました。
文学小説の舞台となった温泉街で主人公が食べた郷土料理を食したり、体験記のスカイダイビングや陶芸教室に挑戦して著者と同様の経験をしたりしました。大学生活を通じて今までに30冊分の追体験を実施してきましたが、ただ本を読むよりも内容を深く理解できるとともに、非日常の経験できるため、見聞が広がったと考えております。
「読書」を趣味とする場合、読書を通じて得たものをアピールすることが大切です。ここでは読書の追体験を趣味としており、読書というきっかけから自分が起こした行動とそれによって何を学んだかがアピールできています。読書は幅広い知識を得られるだけでなく、未体験の出来事を間接的に知ることが出来ます。文中ではそれにとどまらず意識的な追体験をしていることで、行動力のアピールにもなっています。
例文⑤
私は高校の歴史の授業がきっかけで海外から見た日本文化の描かれ方に興味を持っており、特に中国やロシアの極東アジア諸国の古文書や中世以降の書物を好んで読んでいます。
漢文や英文、ロシア文の勉強をしながら読むのですが、1つ1つの単語を調べて本を読み解いていく行為は、まるで謎解きのようで大変面白く、1冊の書物を読み終えた時の達成感は何事にも代えがたいです。私は、この趣味がきっかけとなり、クラブ活動や試験勉強などでも楽しみながら困難に対処できるようになりました。
ここでは、読書そのものよりも、文章を読解するための努力や成果をアピールしています。一見特殊な例に見えますが、ビジネスの専門書やポエム、俳句集など読解が困難なものであれば、同様に「読み解く工夫・努力」と「達成感」をアピールすることができます。
NG例文
読書を趣味としてアピールするための工夫を例文で見てきましたが、一歩間違えると、読書は一般的に言われているようにアピール性のない趣味ととらえられてしまします。ここからは、NG例文をご紹介していきます。
例文①
私の趣味は読書です。子供のころから本が好きで、大学に入ってからも継続しています。今まで数えきれないほどの本を読んできました。最近では、書店でのアルバイトも始め好きな本に囲まれて楽しく仕事をしています。
この例文では、本が好きな具体的な理由や取り組みなどが詳しく書かれていません。「数えきれないほどの本」というざっくりした内容では、想像することが難しいです。面接時に質問される可能性もあるため、事前に考えておく必要があります。
例文②
趣味は特にないのですが、強いて言えば読書です。休日に家にいるときや、長時間電車に乗るときに読書をしています。読書は心を豊かにするため、社会人になっても続けたいです。
この例文では、最初に「趣味は特にないのですが」とネガティブな始まり方をしています。趣味という趣味がない人も多いかもしれませんが、ネガティブな印象を与える伝え方は避けましょう。「強いて言えば読書」という言葉も投げやりな印象になります。素直さや誠実さが感じられないため、評価を落とす可能性が高いです。
例文③
私の趣味は読書です。本を読んでいると、現実に行動しなくても様々な知識や経験が得られます。特に、専門書の著者は我々学生が経験できないことをたくさん経験しているので、休みの日は1日中読書にいそしんでいます。この知識を仕事に活かしたいと思ます。
読書は有意義なことですが、この文面では外にも出歩かず、読書で得られる経験がすべてのような印象を受けてしまいます。社会性に不安を持たれる可能性が高いです。
あなたの趣味が読書ならそれでいい!
唯一考えられる趣味が読書しかないという場合は、胸を張って答えましょう。自分の趣味についてしっかりと語れる熱意があれば、どんな趣味であっても問題はありません。就活で語れる趣味を新たに探すのではなく、今の自分の趣味を就活でアピールするなら、どのようにアピールすれば効果的か考えましょう。
趣味は自分の時間を使ってするものなので、趣味にこそ人柄が現れ、性格が出るといいます。しかし、同じ趣味を持っている人が全員同じ性格なのかといえばそうではありません。その趣味をしているからではなく、その趣味をどう捉えて何を感じているかの方が、よっぽどその人を強く表しています。どんな趣味でも自分の考え方、相手への伝え方次第で印象は大きく変わります。趣味を通してどうすれば自分を最も理解してもらえるか、その方法を考えましょう。
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