就活の悩み

【秋入社採用を企業がおこなう理由】就活を有利に進めるポイント

秋入社採用は春採用と何が違う?

通常、新卒の募集は3~6月にかけておこなわれることが多くなっています。一方で、近年では学生のスケジュールに合わせて「秋入社採用」を実施する企業も増えてきています。秋採用は9月に入社するために企業が募集をおこないますが、明確な採用期間は定められておらず、9~12月頃が多いといわれています。

秋入社採用をおこなう企業や就活生には、それぞれ春採用とは違った特徴があるため、秋入社のポイントをおさえることが重要です。ここでは、春採用と秋入社採用の違い、なぜ企業が秋入社採用をおこなうかという理由、就活を有利に進めるために知っておきたい点などをご紹介していきます。秋入社採用の特徴を理解し、就活に臨みましょう。

秋入社採用を企業がおこなう理由

一般的に企業では、春入社に向けて採用をおこないます。秋入社採用を実施する企業は、通常3~6月にかけて春採用のための募集をして、その後さらに秋入社のために再度募集をかけます。秋入社採用は、春入社の採用枠と比べて募集人数が少ないことも多く、春採用よりも倍率が高くなるといわれています。

また、選考フローも内定までがスピーディーになる傾向にあります。企業はなぜ秋採用をおこなうのか、その理由を確認しておきましょう。

9月入社採用をおこなう理由について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

春に活動ができなかった就活生を採用するため

春の就活シーズンでは、有能な就活生はすぐに内定をもらっていると思われがちです。しかし、就活生の中にはスケジュールの関係から、春に選考試験を受けられない場合があります。部活動や大会があり練習や試合に追われ就職活動の時間が取れなかった、ゼミや研究が忙しかった、などさまざまな理由で春に就職活動ができない学生を採用するために、秋入社採用を実施しているのです。

都合により春に就職活動をおこなえなかった学生は、資格取得やスキルアップのために努力していた可能性も高く、内定をもらっていなくても優秀な人材が多いといわれています。そのような学生を確保するために、企業は秋入社採用を実施しているのです。

秋・冬採用で内定を得るポイントについて、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

資格・試験・進学に挑戦していたが進路が変わった

司法試験、公認会計士試験など就職に必要な資格を取るための準備が忙しく、就活に時間を取れない学生もいるでしょう。また、大学院進学や公務員試験の受験を考えていても、進路を変更して企業への入社を目指す場合も考えられます。そのような場合は、春の一般的な採用期間に就活をおこなうことができずに、秋入社採用を目指すことになります。

中には、初めから春の就職活動をせずに、必要な資格やスキルを身に付け、自分自身が成長してから秋入社採用を狙う人もいます。就職活動を開始するまでの時間にゆとりがあるため、その間に本当にやりたいことは何なのか、じっくり将来を考える時間にあて、さまざまなチャレンジをしたいという意見もあります。秋入社採用が始まるまでの期間中に、進路を変更して改めて就活に挑戦する場合も多いでしょう。

就活シーズンは留学中だった

一般的な就活シーズンである3~6月に留学をしている学生がいます。日本は4月から新学期が始まる学校が多いですが、海外では9月からが通常です。そのため留学で外国の学校に通っている場合、日本の就活シーズンは授業があり時間がとれません。就活のために帰国していては、現地の学校を休むことになったり、勉強に支障が出ることも考えられます。

そのまま現地に就職する人もいますが、日本に帰ってきて企業で働きたいと思ったら、秋入社採用で就職活動をおこなうことになります。企業でも外国語が堪能なグローバルな人材を確保するために、秋入社採用を実施する場合が増えてきています。今後さらに語学力が重要となるため、留学経験がある就活生は企業にとっても大きなメリットになるでしょう。

内定辞退者の穴を埋めるため

春採用で内定を出しても、辞退してしまう就活生がいます。企業も内定辞退があることは予想して採用の計画をしていますが、時には予定していたよりも多く辞退者が出てしまうことがあります。経団連は3年生の12月から解禁していた就活時期を、3年生の3月に繰り下げると発表しました。

そのため、募集開始が早い企業では、多くの学生が面接に来て内定を出すことになります。しかし、経団連に賛同する大企業が後から採用を開始すると、すでに内定をもらっている学生も応募して、採用される可能性があります。最初に中小企業で内定をもらっていたにも関わらず、後から大手企業で内定をもらえれば、中小企業を辞退して大手企業へ入社する場合が多くなるでしょう。そうなると、中小企業では新入社員が確保できずに、秋入社採用を実施することになります。

秋入社で就活を有利にするために知っておきたいポイント

秋入社採用に向けて、就活で有利になるためのポイントをご紹介していきます。春採用と秋採用では、それぞれ特徴があり注意したい点も異なります。一般的に、秋採用は春採用に比べて採用枠が少なくなり、倍率が高くなる傾向にあります。

内定が決まらないと焦ってしまうこともありますが、対策をたてて落ち着いて臨むことが大切です。選考を突破するためにも、秋入社採用の特徴を事前にしっかりと確認しておきましょう。

募集企業は4月入社より少ない傾向にある

秋入社採用は春採用よりも募集企業が少ない傾向にあります。倍率の高さは春採用と同じか、それ以上ともいわれています。最初から秋入社採用を狙って準備をおこなっている就活生もいますが、春・夏の期間に内定をもらえなかった学生や内定を獲得していてもさらに理想的な企業を目指して就活をおこなう学生も多いでしょう。

大手企業でも毎年秋入社採用をしている企業がありますが、人気がありすぐに応募者が集まるために、エントリーの〆切も早いです。秋入社採用で大手企業を希望する場合は、できるだけ早くエントリーをしておきましょう。ベンチャー企業や中小企業にも優良な会社はありますので、視野を広げてみることも大切です。

秋入社=9月とは限らない

秋入社採用は「秋」と言われていますが、明確な定義はありません。そのため入社時期も企業によって様々です。冬に採用をおこなう「冬採用」をおこなう企業もあるため、事前に確認が必要になります。面接の際に担当者から入社日について指示や相談があるでしょう。ほとんどの場合、内定が出てから入社までの期間が短くなっていますが、一部の企業では秋に採用して、次年度の4月に入社することもあります。

内定から入社までの期間が長い場合、契約社員やアルバイトとして勤務できる企業もあるため、担当者に詳しく確認しておくとよいでしょう。募集要項に入社日についても記載されているはずですので、応募前によく目を通しておき、入社日についてもチェックしておくと安心です。

募集継続している企業はエージェントに紹介してもらう

優良企業でも秋採用を行っているところは多いものです。人が集まらないから採用を継続している企業や、辞めていく人が多い分、大量に新卒が欲しいから採用を継続している企業もあるのです。

秋採用をしている企業の中で優良企業を見つけたい、ブラック企業には引っかかりたくないと思うのは当然のことですが、自分で見極めるのは難しいですよね。そんなときにおすすめなのが就活エージェントのキャリアチケットです。 キャリアチケットが保有する求人は、すべてキャリアコンサルタントが実際に職場訪問しており、その中から労働環境の悪い企業を除いて紹介してくれるのでブラック企業を完全に避けることができます。

秋採用はこれまでよりもスピード感が重要になってきますので、焦って変な企業に捕まらないように、賢くエージェントを利用していきましょう。


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9月入社の場合は早めに準備しておくのがおすすめ

9月入社の場合は、早めに準備を進めておきましょう。4月入社に比べて採用をおこなう企業が少なく、志望先を絞り込むだけでも悩んでしまうかもしれません。希望する条件を明確にして、できるだけ早く準備をしておくことが重要です。

就職活動のスケジュールも一般的な時期と異なります。これまで聞いていた情報と違う点も多くなりますので、臨機応変に対応するために、事前に計画を立てて対策を考えておきましょう。

情報収集は念入りにおこない、選考試験に必要だと思われる準備を進めていきます。4月入社よりも選考期間が短く、採用も早めに締め切る企業が多いです。内定から入社までの期間も短い傾向になっています。

就活のプロ「就職エージェント」を利用するのも有効

行き詰まったときに是非検討してもらいたいのが、就職エージェントサービスです。就活生の面接や書類選考対策、企業紹介までをトータルでサポートするのが就職エージェントですが、その特性上、年間数百人単位の就活生を支援しているケースも少なくありません。

そのため、一人では難しい振り返りや、自分自身の問題点の発見などをプロの視点から的確に見つけ、アドバイスを受けることが出来ます。基本的にはサービスに申込み後、エージェントとの面談を行い、その場で就職のアドバイスや企業選びのサポートを受ける形になります。

また、就職エージェントは独自の企業求人を持っていることも多く、自分では見つけられない優良企業を紹介してもらうことも出来ます。さらにエージェントの紹介経由であれば、書類選考や1次面接などの選考フローをスキップできるケースもあります。これだけメリットの大きい就職エージェントですが、実はこれらのサービスは基本的に無料で受けることが出来ます。どうしても一人での就活に行き詰まったら、ぜひこういったサービスを利用してみましょう。

こちらの記事では、キャリタス就活エージェントについて詳しく紹介しています。

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企業は秋入社で優秀な就活生を採用しようと考えている

秋入社採用は、一般的な春採用と異なる点が多くなっています。採用を実施する企業数も春に比べ少なくなり、大手では倍率が上がります。一方で、秋入社採用をおこなう企業は増加傾向にあり、就活生の選択の幅は広がってきています。資格試験や留学など、さまざまな理由から春・夏の就活ができない場合でも、志望の企業に入社できるチャンスといえるでしょう。

内定辞退者の穴埋めのために秋入社採用をしている企業もありますが、優秀な就活生を確保するために、あえて実施している企業も増えてきています。また、一部の大手企業や外資系企業、IT関連企業では春に募集をおこなわず、留学経験者を確保するために秋入社採用をしていることもあります。企業の狙いや秋採用をする理由を理解しておくことも、就活を有利に進めるためのポイントです。万全の対策で秋入社を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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