就活の悩み

就活で全落ちする学生の3つの特徴|回避のための改善策を伝授

就活で全落ちしてしまう可能性も0ではない

就活で全落ちを経験する人も少なくありません。志望先がすべて不合格になってしまうと落ち込みますが、そこで就活をストップさせるのはNGです。

全落ちしたからといって就職できないわけではなく、そこから挽回をはかることは十分可能です。就活は最後まで諦めないことが大切であり、諦めずに取り組めば就職への道は開けます。ただし、がむしゃらに取り組めばいいわけではなく、全落ちした理由を考えて改善を目指すことが大切です。

全落ちする場合は就活のやり方を間違えている可能性が高いため、挽回を目指すには大きく方向転換をしなければなりません。全落ちから成功を目指すためにも、上手な挽回方法を知っておきましょう。

就活生に聞いた! 内定がないことに危機感を感じる時期

就活で全落ちする人の特徴を見ていくまえに、就活生の皆さんがいつまでに内定を獲得していないと危険だと感じているのか、意識調査をした結果から見ていきましょう。

内定がないことに危機感を感じる時期
結果は、回答した就活生の皆さんの8割以上が大学4年の9月末までには内定を獲得しておきたい・それまでに内定がないと危険だと考えていることがわかりました

企業によっては通年で採用したり、冬でも内定獲得できる可能性は十分にありますが、今の段階で内定が無いことに危険を感じる場合は、全落ちしないようにしっかり対策をしていきましょう。

就活で全落ちする人の特徴3つ

就活で全落ちする人の特徴3つ

就活では全落ちを経験する人もいますが、不合格が続いてもに最終的には内定を獲得できる人が多く、中にはひとつも落ちることなく一発で内定が決まる人もいます。

全落ちには必ず原因があり、全落ちを経験している人には共通した特徴もあります。どのような特徴を持った人が全落ちするのかを知り、自分に当てはまる点はないかチェックしておきましょう。

1.大手や有名企業に絞っている

就活で全落ちする人は、応募先を大手や有名企業の選考に絞っていることが多いです。意識を高く持って規模の大きい企業を目指すことは大切ですが、大手や有名企業の倍率は非常に高いです。

選考の水準自体も厳しく設定されていることが多く、比較的に筆記試験の合格ラインの高さや、選考フローが多いケースもあります

内定の獲得はそれだけで難易度が高いものですが、さらに高難易度の企業だけに選択肢を絞ってしまうと成功する確率は格段に下がります。大手や有名企業ばかりを志望することを大手病と言いますが、大手病にかかってしまうと就活の失敗率が跳ね上がるので注意が必要です。

難易度の高い企業ばかりに的を絞るのではなく、視野を広げて就活に取り組むことが必要でしょう。以下の記事では大手病について詳しく解説しています。是非参考にしてい見てください。

2.自己分析ができていない

自己分析は就活の基本であり、きちんとできていないと全落ちすることが多いです。自己分析は自身のアピールポイントを探したり、就活の方向性を定めたりするための重要な作業です。アピールポイントが見つけられていないと、企業に自分を売り込めずに選考で高評価を獲得しづらいでしょう。

就活の方向性がきちんと決まっていなければ、どの業界・企業を志望していいのか分からず就活の進め方に困ることも多いです。就活は闇雲に進めるだけでは成功する確率が低いでしょう。

自己分析をおこなうことで、自分が望む働き方を明らかにすることが可能になります。たとえば上下関係がはっきりしている企業ではなく、役職の枠にとらわれないコミュニケーションが取れる企業に就職したい方は、体育会系の傾向が強い企業は向かないでしょう。

このようにこれまでの自身の経験を振り返り感情を思い返してみることで「自分が望む仕事内容は何なのか」「自分が望む職場環境はどのようなものなのか」など、自身が企業に求めるものが明確になるでしょう。

自己分析をすることで、就活の方向性やアピールポイントを明確にしておきましょう。

以下の記事では自己分析の方法について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

3.コミュニケーション能力不足

面接ではさまざまな要素によって評価を決定しますが、特に重要視されているのはコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力は業界・企業を問わず、すべての仕事で必要な社会人の基礎能力です。乏しいと判断されれば合格は厳しいでしょう。

そもそもコミュニケーション能力とは他者と意思疎通を図る力です。そして採用担当者は面接の受け答えから判断しています。具体的には、質問に対して的確に回答しているかや、端的に物事を伝えられているかからコミュニケーション能力を判断しています

つまり就活においてコミュニケーション能力が不足していることは、面接官に自分の伝えたいことやアピールしたい事柄が十分に伝わっていない可能性があるのです。

面接官に志望動機や自己PRで伝えたいことが伝わらないと、不合格になる可能性は高まるでしょう。そのため就活において全落ちする人の特徴として、コミュニケーション能力が不足していることが挙げられるのです。

以下の記事ではコミュニケーション能力を向上させる方法について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

就活で全落ちしたときの対処法3選

就活で全落ちしたときの対処法3選

全落ちしたことで自信をなくし、就活を続ける気力もなくなったという人は多いでしょう。不合格が続けば落ち込んでしまうのも仕方ありません。しかしいつまでも引きずっていては前進できません。

全落ちしたことをいつまでも引きずるのではなく、どうすれば改善できるのかを考えることが大切です。全落ちしても挽回は可能なので、全落ちした際にはどのように立ち上がればいいのかを知っておきましょう。

1.就活の軸を考え直す

就活の軸を考え直し、根本的な部分からの方向転換も大切です。全落ちする理由はさまざまですが、就活の進め方や志望先の選び方自体に問題がある場合も多いです。同じ軸のまま就活を続けても再び全落ちする可能性が高いため、軸を考え直さなければなりません

就活の軸は非常に重要であり、適切に設定できていないと就活に失敗する可能性は高いです。就活の軸とは、どのような仕事を目指すか、仕事に何を求めるのかを定めたものであり、就活を進めるための指標となります。

明確な指標がなく手探りで就活を進めても成果を得ることは難しいため、軸を再設定して最初からやり直しましょう。

以下の記事では就活の軸の見つけ方について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

2.志望先の視野を広げる

全落ちした場合は選考のチャンスを確保する必要があるため、視野を広げて志望先の選択肢を増やしましょう。全落ちしてしまう人の多くは志望先を絞り込み過ぎている傾向にあり、そもそも応募数自体が少ないことも多いです。

就活は何十社と受けて内定が1社出るかどうかというものなので、数が少なければ内定獲得率も下がります。企業は年間を通して採用活動をおこなっているため、しっかり探せば応募先を見つけることは可能です。

選考のチャンスを獲得しなければ就活は進まないため、視野を広げて自分に合った志望先を探しましょう

以下の記事では企業選びのポイントについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

3.話し方や表情を見直す

面接の出来が悪いと、どれだけ事前準備を徹底していても全落ちする可能性が高いです。面接での話し方や表情など、細部までチェックすることを心がけましょう。

面接では質問に対する回答内容だけではなく、それをどのように伝えるかどのような振る舞いをしているかという点でも評価が左右されます

たとえばグループ面接で、他人が質問に答えているときに暇そうにしていると面接官からの印象は悪くなるでしょう。このように面接では一挙手一投足に気を付ける必要があるのです。

また同じ内容の話をしていても、話し方や表情が違うだけで印象は大きく異なるでしょう。そのため話し方や表情を見直すことは有効な対策になります。

話し方や表情を見直すためには友人に模擬面接してもらうことや、カメラに向かって志望動機を伝えてみるとよいでしょう。

友人からは客観的な意見を、カメラからは自分自身を自分で見直せるでしょう。笑顔で志望動機を伝えられているか、話は長すぎないかに注意して確認してみてください。

以下の記事では面接に受かる表情について詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。

就活生に聞いた! 結果が出ないときに見直したこと

結果が出ないときに見直したこと

就活生の中には、なんの苦労もなくあっという間に就活が終わったという人は多くありません。思い通りの結果がでないと感じたときに状況を改善できるかが、ライバルに差をつけ、内定を獲得するために必要になるでしょう。

そこでここでは、就活生の皆さんに聞いた、結果が出ないときに見直したことについて紹介していきます。自身があまりうまくいっていないと感じる場合は、ぜひ紹介する回答を参考にしてみてください。

周囲の意見を参考にするという回答が大多数

先輩や友人、就活エージェントやキャリアセンターの職員といった人に、課題や改善すべき点を聞いたという回答が大多数を占めました。

周囲の人の意見を求めることで、自分では気づけないことや見えないことを知ることができ、改善につなげることができると考えている就活生が多いようです。

特に就活を経験した先輩や、就活エージェントなど、就活に関するノウハウを持っている人に頼ることで、全落ちに対する考え方や打開策を示してくれることも期待できるでしょう

面接の振り返りをおこなうという回答も

集まった回答の中には、面接で何がいけなかったのか振り返りをするというも声も散見されました。

面接を自ら振り返り、次の面接に活かせるようにしている就活生も一定数いるようです。面接を振り返ることで、上手くいかなかったことだけでなく、上手くいったことも見えてくるでしょう。

自信をもって面接に臨むためにも、ぜひ上手くいっていると感じるときにも同じく振り返りをするというように、常に面接後の習慣にすることが大切です

全落ちで就活が終わった場合の対処法

全落ちした場合に、一から就活をし直すと考えるとかなり厳しいことに感じてしまう方も少なくないでしょう。そのような場合は、無理に就活をそのまま続ける道を選ばず、異なるキャリアプランを考えてみることも大切かもしれません。

そこで、ここでは全落ちで就活を終了した場合に考えられる選択肢について、それぞれメリット・デメリットに触れながら解説していきます。

就活浪人をする

全落ちしてしまっても、納得いくまで企業の選考を受け直したいという場合は、就活浪人をして、来年度の選考に応募することができます。

一度就活を経験しているので、スケジュールの組み立てや選考の緊張感に慣れており、反省を活かしながら準備ができるでしょう。

しかし、就活浪人の場合は新卒ではなく「既卒」として扱われ、企業によっては新卒のみを採用の対象にするケースもあり、選択肢が狭まる可能性があるので、注意が必要です

進学する

全落ちした場合、大学院への進学を選ぶことも選択肢のひとつになるでしょう。進学することで、就活まで猶予ができるだけでなく、より専門的な知識・技能が身につくため、進学後の方が就職の幅が広がる可能性もあります

また、院卒の方が給料が高い傾向にあり、進学のメリットと言えますが、その反面、学費を支払う必要があり、金銭的な負担が大きいことがデメリットに挙げられます。

留学する

進学のほかに、留学というのも就活までの猶予を作りつつ新たな経験ができる、全落ち後の対処法のひとつとして考えられます。

語学力を身につけるといったスキルアップ期間として面接でもアピールしやすく、ポジティブな空白期間として評価してもらいやすいです。ただし、進学同様に留学にも費用がかかるため、金銭的な負担の大きさがデメリットといえるでしょう。

就活で全落ちしないための準備3選

就活で全落ちしないための準備3選

全落ちしないためにできることは多くあり、それらをきちんとおこなうことが就活を成功させる近道と言えます。全落ちしないためには何をすべきかを知り、事前の準備を徹底して効率的に就活を進めましょう。

全落ちを防ぐためには、就活の基本ともいえる部分を強化することが大切です。ここからは、3つのポイントについてご紹介していきます。

1.自己分析を徹底する

就活を攻略するためには自己分析が必須であり、徹底しておこなうことが全落ちの回避につながります。自己分析は、就活の軸を設定するために必要不可欠なものです。

基本がしっかりできていなければ就活の成功率は格段に下がるため、時間をかけておこないましょう。

おすすめの自己分析方法は、モチベーショングラフを作成することです。モチベーショングラフを作成すると、自分がどんなときにモチベーションが上がるのか、それはなぜかが明らかになります。つまり自分の価値観や特徴を理解することができるのです。

そして、自己分析は一度やればそこで終わりではありません。念入りに自己分析をしても、その結果が本当に正しいとは限りません。就活を進める中で価値観が変化し、自己分析の結果が変わることもあります

就活で行き詰まりを感じた場合は、自己分析を何度でもやり直してください。

以下の記事では自己分析を進める際のおすすめの本について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

2.業界・企業研究をおこなう

業界、企業研究も就活を攻略するための重要なポイントであり、自己分析と並んで大切なものです。業界や企業を知ることは仕事への理解を深めることにも繋がり、志望度のアピールにも役立ちます。

企業は学生がいかに自社に強い志望度を持っているか、仕事への熱意を持っているかをチェックしています。

志望度や仕事への熱意をはかる指標として業界や企業への理解度が見られており、理解度の高さ=志望度の高さと評価されることが多いです

業界の現状や課題・将来性を知り関連する業界への知識もあれば高評価を得やすいです。志望する企業と同業他社との違いを知り、その企業ならではの特徴や魅力を知ることが高評価に繋がります。

以下の記事では人気の業界や選び方のコツについて詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。

3.選考の対策も重要

就活を上手に進めるためには事前準備が必要ですが、内定を獲得するためには具体的な選考の対策も必要です。選考の方式は企業によってさまざまであり、書類選考や面接・適性検査・グループワークなど対策すべきことは多くあります。

それぞれでチェックされているポイントは異なるため、選考ごとの特徴を把握して何が見られているかを理解することが大切です。

選考の対策は、企業ごとにおこなう必要があります。その企業が求める人材像を把握して、自分が持つ強みとの共通点を見つけましょう。企業に合った対策を心がければ、選考を突破できる可能性もアップします。

以下の記事では面接の対策方法について詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。

全落ちしないために準備を徹底して選考に臨もう

全落ちしないためには事前の準備が大切であり、念入りに対策を立てることが就活を攻略するポイントです。もちろん準備を徹底しても全落ちする場合もあるため、その場合はしっかり挽回を図りましょう。

全落ちしても諦めずに就活を続ければ内定を獲得することは可能であり、自分に合った就職先も見つけられます。就活は念入りな対策を立てて取り組むことが大切なので、丁寧な準備をして内定獲得を目指しましょう。

【就活に対する意識についての調査】

・調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
・調査日:2022年8月24日~29日
・調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
・調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の111人

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監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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