業界研究

【トイレタリー業界】仕事内容の紹介から業界に特化した志望動機の書き方までを紹介!

トイレタリー業界に就職したい!

私たちの生活を根底から支えるトイレタリー業界。将来的にも安定が見込まれるトイレタリー業界に就職したいという学生は後を絶ちません。そんなトイレタリー業界の企業に入社するために、どういったことを知っておくべきか、どういった企業があるのか、その企業はどういった活動をしているのかなど、他では知ることができないトイレタリー業界の様々な事情に触れていきます

トイレタリー業界とは?

「トイレタリー」とは、英語で化粧や身づくろいを意味するトイレット(toilet)から生まれた和製英語です。現代におけるトイレタリー製品は、トイレタリー用品とサニタリー用品に分けることができます。トイレタリー用品とされるものは、一般的に体の衛生・洗浄を目的とした製品、身だしなみを整えることを目的とした製品を指します。
例えば、シャンプー、トリートメントなどのヘアケア製品、白髪染めやブリーチなどのヘアスタイリング剤、固形石鹸、洗顔フォームなどの洗顔料やボディーソープなどをはじめ入浴剤や歯磨き粉などのオーラルケア製品や、髭剃りに使うシェービング剤などもトイレタリー用品として分類されるのが一般的です。対して、サニタリー用品とは、生理用品や紙おむつなどのことを指します。私たちの生活に欠かすことのできない製品の製造・販売をしているのがトイレタリー業界になります。
市場規模は国内に限定したもので約5,596億円、労働者数は約1,600人となります。過去10年の国内市場規模の推移をみても、アップダウンの幅が小さい安定した市場になります。生活に密着した製品の製造・販売を行っている業界であるため、需要が尽きることはなく、長期的に安定が見込まれる業界です。

仕事内容は様々

トイレタリー業界の職種は、実に様々なものがあります。販売店や小売店に自社商品をPR・販売していく営業職はもちろん、エンドユーザーがどういった衛生用品が求められているのかを調査・分析し、新たな商品を企画・開発していく商品開発や、様々な分野で専門性を発揮することが求められる研究職などがあります。もちろん、総務や経理などの企業を陰から支える職種もあり、実に様々な分野の職種が存在するのがこの業界の特徴と言えるでしょう。

志望動機の書き方

志望動機の書き方ですが、まずはトイレタリー業界がどういった業界であるかを考える必要があります。通り一遍な志望動機では書類審査を突破することは難しいでしょう。前述したように、トイレタリー業界は生活に密着した製品を多く扱っています。
そういった製品を取り扱う業界にはどういった人材を求めているのかを、企業側の立場になって考える必要があります。

トイレタリー業界に限った動機付けをする

トイレタリー業界は、私たちの生活に欠かすことができない製品を取り扱う業界で、製造・販売された製品は消費者が直接手に取り使用することになります。そういった背景から、トイレタリー業界に限った動機付けをするのが、志望動機を書く際のポイントになります。
では、トイレタリー業界にとって、重要なことは何でしょうか?あなたがどういった動機を持って入社したいと考えているのか、どういった人物であるのかを企業側は注目しています。どの業界でも使いまわしができるような、志望動機は避けなくてはいけません。トイレタリー業界だからこその、志望動機を書くことが、選考を突破するための第一歩となります。ここでは、トイレタリー業界に限った動機付けをした、志望動機の書き方の例をご紹介します。

回答例

【回答例1】

私はプロフェッショナルとして、お客様の期待に応えられる人間になりたいと思っています。業務を通じて知見と経験を蓄積していく他にも、様々な人と触れ合いを大切にし、常にお客様が求めているかを意識して行動できるよう心掛けていきたいです。私自身も日々の生活で、様々なサニタリー用品を使う立場でありましたが、何気なく使っている製品の多くが、御社の製品であったことに気が付いたと同時に、パッケージのデザインから使用感に至るまで、品質の高さと製品に込められたお客様への気遣いを感じ取ることができました。お客様のことを第一に考えている御社の姿勢に感銘を受けると同時に、私自身も御社の一員となり、社会貢献したいと考え、御社を志望しました。

【回答例2】

生活に必要不可欠な製品だからこそ、お客様の求めている以上の製品を提供することで、生活水準を刷新するような”ものづくり”に携わりたいと考えております。御社の製品はどれも革新的な視点から、従来にはなかった新しい価値を生み出していると認識しております。お客様のみならず、地球環境にまで配慮された商品開発を行っていることに、私は感銘を受けました。今後、日本のグローバル化が進んで行くことが予想される情勢からも、御社の”ものづくり”の姿勢は、日本国内のみならず、国境を越えて世界中の生活水準を刷新すると考えております。そのような未来に希望溢れる御社だからこそ、私は御社の一員になることを強く志望致します。

どんな企業がある?

トイレタリー業界には様々な企業がひしめきあっています。ここからはあなたもご存知の「花王」「ユニチャーム」「ライオン」「小林製薬」「アース製薬」5つの企業について、詳しくご紹介していきます。

国内シェア1位の花王

国内シェア1位を誇る、花王株式会社は東京都中央区茅場町に本社を置く企業です。トイレタリーでは国内1位の座を譲らない、トイレタリー業界の王様と言っても過言ではありません。化粧品メーカーのカネボウ化粧品を100%子会社として持ち、国内外に多数の工場や販売拠点を持っているのも特徴の一つです。
マーケティングに力を入れており、数多くの部門でトップシェアを誇りますが、その中でも洗濯用洗剤のシェアは圧倒的です。近年、体脂肪をエネルギーとして燃やしやすくする機能系食品や、ペット用品の販売も行っており高い収益力を持っています。
花王の歴史は古く、1887年(明治20年)に花王の創業者、長瀬富郎が日本橋馬喰町に花王の前身である「長瀬商店」を創業したことが、花王の原点となります。1923年(大正12年)に吾嬬町工場(現在の東京工場)の操業を開始し、石鹸の生産に乗り出したことが、現在の花王へと続く基盤になりました。現在は企業活動だけに留まらず、環境保護の観点から樹木の保護、植栽、草刈り、池づくり、鳥の巣箱の設置などを、子供たちと行う「花王・みんなの森づくり活動」や、認定特定非営利活動法人日本NPOセンターと協働で、公募で選ばれた学生が「花王・みんなの森づくり活動」に参画する市民団体への取材や記事の執筆を行い、ウェブサイトなどで広く紹介するという取り組みも行っています。

ユニチャーム

生理用品、紙おむつな分野では、国内トップシェアの大手メーカーです。アジア各国への進出は目覚ましく、特筆すべきは、ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケア関連製品でアジア1位を誇り、海外売上比率は6割を超えることでしょう。介護用の成人用おむつやペット関連事業が成長を見せており、2006年(平成18年)7月に資生堂の連結子会社であるエフティ資生堂の、生理用品事業を買収したことを機に、資生堂とはその他の分野でも戦略的提携を目指しています。健康寿命の延伸、新興国の女性の自立支援および衛生改善、地球環境への貢献、地域社会への貢献など、企業活動以外の部分でも、幅広い活動を行っているのも特徴の一つです。
同社の大人用紙おむつ「ライフリー」ブランドにおいて、トイレ動作の自立を支援する商品・サービスの提供に尽力しています。セルフケアを広めていくため、従来の「介護おむつ」の枠から脱却し、排尿トラブルを経験する幅広い人に向け、軽度・中度・重度のそれぞれのコンセプトから「はいせつケア」を提案しています。
新興国の女性の自立支援および衛生改善においては、男性に比べて就学・就労の機会が限られている南アジアや中東・北アフリカ地域において、平等なジェンダーの実現、貧困の解消や地域の経済発展の基盤となるよう、それぞれの国や地域の特性に合った商品・サービスを展開するとともに、様々な啓発活動や働く場の創造を推進しています。
また、国内においては2017年5月11日、同社の社長である高原豪久氏が、妊婦さんをサポートする「陣痛タクシープロジェクト・マタニティギフト発表会」に出席し、妊婦さんをサポートする『陣痛タクシープロジェクト』への協賛を表明しました。

ライオン

ライオン株式会社は東京都墨田区本所に本社を構える、一部上場企業です。その歴史は古く、1891年(明治24年)にまで遡ります。創業者である小林富次郎によって設立され、化粧石鹸、洗濯用石鹸を出発点とし、同社の屋号を冠した粉歯磨き「獅子印ライオン歯磨」を発売したのが1896年(明治29)になります。
事業分野としては花王が最大の競争相手となりますが、同社の商品のほとんどは花王に次ぐシェア第二位を維持しており、創業品目である歯磨きは現在でもトップシェアを誇ります。商品開発力が高いことが特徴の一つであり、1966年(昭和41年)に発売された台所用洗剤「ママレモン」は、現代においても台所用洗剤の代名詞として高い知名度を誇ります。商品開発力の高さを裏付けるように、これまでのライオンの歴史を紐解けば、過去に繰り返し訪れた事業存続の危機を新たな商品開発、技術開発で乗り切ってきました。
CSRの原点には、創業者である小林富次郎の言葉「人のため世のため役立つ仕事」を目指すべき姿としており、事業を通じて人々の幸福と生活の向上に寄与するという精神を、社是、経営理念、企業行動憲章として受け継いでいます。

小林製薬

大阪府大阪市中央区に本社を置く、トイレタリーと医薬品の企画・製造・販売を行う日本企業が小林製薬になります。コーポレートスローガンは「”あったらいいな”をカタチにする」です。創業者の小林忠兵衛が1886年(明治19年)に名古屋市で「小林盛大堂」を開き、雑貨・化粧品・洋酒の販売を始めたことを皮切りに、1919年(大正8年)に大阪に進出し本社を設置しました。
1956年(昭和31年)に改組し、今も高い知名度を保つ製品群である「アンメルツ」「ブルーレット」「サワデー」「トイレその後に」「サラサーティ」「熱さまシート」「フェミニーナ」「アイボン」「消臭元」「ケシミン」「ナイシトール」などを開発しました。製品開発において、ユニークなネーミングを冠する商品を多数持っていることも特徴の一つです。
経営理念としては現状の事業領域にこだわらず、より幅の広い「人と社会に素晴らしい『快』を提供する」というものに基づいて事業活動を行っている企業です。大阪には本社をはじめ、大阪工場、中央研究所を国内主要拠点とし、札幌、仙台、新潟、東京、大宮、横浜、静岡、名古屋、金沢、広島、高松、福岡に事業所を構えています。2004年から動物愛護の3R(動物を使用しない実験に置き換える・動物使用数を削減する・動物への苦痛を減らす)に基づいて、動物実験代替法導入や動物実験削減などにも取り組んでいる企業です。

アース製薬

アース製薬株式会社は、東京都千代田区に本社を置く、殺虫剤など衛生薬品やトイレタリー製品の製造・販売を行うメーカーです。小林製薬、大日本除虫菊(金鳥)、フマキラー、エステーが主な競合他社となります。家庭用殺虫剤のイメージが強い印象かもしれませんが、同社の製品群ではトイレタリー製品も重要なポジションを占めており、オーラルケア、入れ歯用ケア、入浴剤、消臭芳香剤、ハンドソープなど様々な製品を製造・販売しています。
2008年にはP&Gが販売していた薬用石鹸「ミューズ」の販売権を獲得し、販売元として販売を行っており、2012年には株式会社バスクリンを完全子会社として、2014年には株式会社白元を完全子会社とした白元アース株式会社を設立しています。同社の強みは主に4つに分類され、「製品開発」、「生産管理」、「営業戦略」、「グローバル戦略」の4つの連携にあるとしています。
製品開発においては、世代や役職の壁に阻まれることなく、自由な意見を述べられる企業風土を築くために「オープンドアポリシー」という起業精神に則り、研究室内の壁を少なくすることでコミュニケーションを活発にし、自由な発想や新しい意見を生み出すことに注力していることからも、アース製薬の企業風土が垣間見えるのではないでしょうか。

私たちの生活に必要不可欠な存在

トイレタリー製品は私たちの生活に必要不可欠な存在です。一見して派手な業界には見えないかもしれませんが、生活を送るうえで、なくてはならない絶対的な地位を占めているのがトイレタリー製品の強みになります。自分が関わった製品が、多くの人の手に渡り使われることも、トイレタリー業界で働くことの醍醐味の一つです。より多くの人たちの生活を根底から支えたいと思うのなら、トイレタリー業界ほど適した業界はないでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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