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【就活の夏採用】採用を行う理由や内定をもらうためのポイントを解説

就活の夏採用でも内定を得ることはできる

就活は春採用から始まり、夏まで採用をおこなう企業も多いです。春採用で内定が出なかったからといって、就活を諦める必要はなく、夏採用にもチャレンジすることがおすすめです。

夏採用でも内定を得ることは可能であり、チャンスはまだまだあります。そのため、春採用で内定がもらえなかっただけではなく、内定はあっても結果に納得できなかった場合は、夏採用に挑戦してみてもよいでしょう。

また夏採用まで就活を続けるなら、夏採用とはどのようなものなのかを知っておく必要があります。また、企業がなぜ夏採用をおこなうのか、その意図も理解しておくことが大切です。夏採用についての理解を深め、最後まで諦めずに就活を続けて、納得した企業から内定をもらいましょう。

就活の夏採用とは

まずは新卒の就活における夏採用とはどのようなものか、基本的な理解から深めておくことが大切です。就活をスムーズに進めるためには、夏採用の仕組みや特徴、スケジュールなどについて理解を深めておく必要があります。

夏採用がどのようなものなのかを知っておくことで、事前の準備も進めやすくなり、より納得した結果で就活を終えやすくなります。就活で失敗しないためにも、夏採用がどのようなものなのかは、正しく理解しておきましょう。

仕組みと特徴

夏採用の基本的な仕組みは、春採用と変わりはありません。企業にエントリーして、選考を受け、最終面接で合格すると内定をもらえます。そのため、春採用と同じ流れで就活を進めることになります。ただし、春採用で内定がもらえなかった場合は、就活のやり方を見直しておかないと、夏採用でも失敗する可能性があるため、注意しなければなりません。

夏採用の特徴は、すべての企業が採用活動をおこなっているとは限らないという点です。春採用をおこなっている企業でも、夏まで採用活動を続けているとは限りません。そのため、志望先の企業が夏採用をおこなっているかどうかは、事前に確認しておく必要があります。すべての企業が採用をしているとは限らないからこそ、夏採用の有無は早めにチェックしておきましょう。

スケジュール

夏採用のスケジュールを表した図

夏採用の大まかなスケジュールは、6月末頃にエントリーが開始し、その後選考を経て8月ごろに内定が出るというものです。

企業によって多少の違いはありますが、春採用が6月から始まっている企業なら、6月末に次の夏採用へと移行することが多いです。6月末から順次エントリーが開始となるため、春採用が終わってすぐに次の選考の準備をしておかなければなりません。

春から就活を続けている場合は、志望先の業界・企業の選定や選考の対策などが必要になるため、あまり時間がないことは理解しておきましょう。選考の準備を怠ってしまうと、夏採用でも失敗する可能性が高いです。

また、春採用と同じで、選考のエントリーには期限があります。応募期限を確認しておき、期限内にエントリーできるようにしておきましょう。

就活の夏採用を行う企業の2つの特徴

就活の夏採用を行う企業の2つの特徴を表した図

夏採用はすべての企業がおこなっているわけではありません。そのため、夏採用をおこなわない企業がある中で、一部の企業はなぜ夏採用を実施するのか、その理由を知っておくことが大切です。

夏採用をおこなう企業には特徴があり、これは大きく2つにわけられます。どのような特徴を持つ企業が夏採用をおこなっているのかを知っておくことで、志望先を見つけやすくなります。スムーズにエントリーする企業を探すためにも、夏採用をおこなう企業の特徴は理解しておきましょう。

1.通年採用を行っている

企業によっては春採用や夏採用のように期間をわけずに、年間を通して採用活動をおこなっていることもあります。これを通年採用と呼び、夏以外でも応募できるチャンスがある点が特徴です。

ただし、採用期間を明確に定めていないため、通年採用をおこなっている企業でも、場合によっては夏の時期に採用活動をしないこともあります。そのため、気になる企業が通年採用を取り入れているなら、常に情報を確認しておき、いつ応募できるのかはチェックしておきましょう。

年間を通して採用活動をしているため、秋や冬などの時期でも選考を受けられることがあります。夏採用だけに限らず、選考を受けるチャンスはあるため、夏で内定がもらえなかった場合でも、諦めずに就活を続けることが大切です。

「通年採用」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。

2.採用予定人数に達していない

通年採用ではなく、採用期間を明確に決めている企業でも、夏採用を実施することがあります。これは春採用で予定人数を採用できなかった場合であり、本来獲得すべき人数が得られなかったことで、企業は引き続き採用活動をおこなっています。

採用の予定人数に到達できない理由はさまざまであり、これは企業によって異なると考えましょう。例えば30人を採用するはずが、最終選考に残った人数が30人以下だった場合や、予定人数に内定を出していたのに、辞退者が出てしまった場合です。

辞退者が出た際には、最終選考に残った就活生に声をかけ、補欠で内定を出すケースもありますが、追加で募集をかけることもあります。夏採用をすると宣言していない企業でも、採用活動の進み具合によっては夏採用を実施することはあります。

「就活生の人数」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。

就活の夏採用を行っている企業の3つの探し方

就活の夏採用を行っている企業の3つの探し方を表した図

実際に夏採用に挑戦するなら、志望先の業界や企業を絞り込んでおかなければなりません。特に夏採用の場合はすべての企業が選考をおこなっているわけではないため、エントリー先の探し方を知っておくことが大切です。

夏採用をおこなう企業を見つける方法は、大きく3つがあります。どの方法で探しても構いませんが、複数のやり方で取り組むほうが、よりスムーズに志望先を見つけられます。企業の探し方を知り、夏採用の選考にエントリーしましょう。

1.採用サイトを利用する

春採用と同じく、採用サイトを利用することで、夏採用をおこなう企業は見つけられます。採用サイトは条件を入力することで業界や職種を絞り込むことができます。

また、給料や勤務地などの条件でも夏採用をおこなっている企業を見つけられるため、効率的にエントリー先を探したい人におすすめです。採用サイトは複数あり、それぞれで掲載されている企業の情報は異なります。そのため、2~3つ程度のサイトに登録しておくと、より自分の希望に合った企業を見つけやすくなるでしょう。

登録しているサイト数が多いほど、多数の企業に目を向けられますが、エントリーの管理がしづらくなる場合があります。そのため、登録数は2~3個程度に抑えているほうが、スムーズに就活を進めやすいでしょう。

「就活サイト」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。

2.企業説明会に参加する

夏採用をおこなっている企業は、選考だけではなく企業説明会を実施していることも多いです。説明会に参加すると、夏採用の情報は得られるため、積極的に応募してみるとよいでしょう。

企業への応募に説明会への参加は基本的には必須ではありませんが、企業によっては説明会参加者のみに夏採用の情報を案内することもあります。また、ネットで得られる情報には限りがあり、説明会でしか得られない情報も多数あります。

説明会に参加しておくことで、選考で使える情報が得られることは大きなメリットでしょう。また、採用担当者に顔を覚えてもらい、選考で有利に働くこともあります。説明会の情報は企業のホームページや採用サイトから閲覧できるため、ネットで情報を集めておきましょう。

3.就活エージェントを利用する

就活採用サイトを利用するだけではなく、就活エージェントを活用することも夏採用をおこなう企業を探す方法のひとつです。就活エージェントは無料で利用でき、登録することでエージェントから企業の情報を提供してもらえます。

採用サイトとは違って、自分で企業の情報を閲覧するだけではなく、エージェントが登録した条件に合った企業を紹介してくれます。企業探しの手間が省けるだけではなく、履歴書の添削や面接の対策など、選考のサポートもおこなってもらえる点が魅力です。

また、エージェント経由の紹介となると、特別な選考フローが用意されていることもあります。採用サイトには掲載されていない企業を紹介してもらえることもあるため、就活エージェントも併用してみるとよいでしょう。

就活の夏採用で内定を得るための3つのポイント

就活の夏採用で内定を得るための3つのポイントを表した図

夏採用でも諦めなければ内定はもらえます。しかし、夏採用で就活を成功させるには、いくつかのポイントを頭に入れておかなければなりません。

特に春採用で失敗した場合は、同じやり方で就活を続けていると、夏採用でも内定を得られない可能性が高いです。夏採用に取り組むなら就活のやり方を見直し、どのようにすると内定をもらいやすくなるのかを考えておく必要があります。

内定をもらうための3つのポイントを頭に入れ、夏採用で納得できる結果を残しましょう。

1.自己分析を徹底する

夏採用で内定を得るには、自己分析を徹底しておこなうことが大切です。春採用で内定が得られなかった場合は特に自己分析のやり直しは必須であり、これまで通りのやり方で就活を続けると失敗する可能性が高いです。

自己分析の結果は時間が経過するごとに変わることも多く、春と夏では違った結果になることもあります。そのため、現時点の自分はどのように考えているのか、選考でアピールできることはなにかを知るためにも、自己分析は徹底してやり直しましょう。

自己分析の結果次第で、選考でのアピール内容や志望先の選び方は違ってきます。自己分析は一度だけで完了するものではないため、就活がうまくいかないと感じたなら、何度でもやり直すことが大切です。

2.企業研究を徹底する

志望先選びをスムーズに進めたり、選考で高評価を得たりするためにも、企業研究は念入りにおこなう必要があります。

企業研究が十分にできていないと、どの企業が自分に合っているかがわからなくなってしまいます。そのため、志望先を見つけることができず、なかなか応募できずに採用が終了してしまうという事態に陥ることもあるため、注意が必要です。

また、企業についての理解が深められていないと、選考でどのようなアピールをすると評価されるのかがわかりません。選考時に企業への理解度が低いと思われてしまうと、それだけでマイナス評価になってしまうこともあります。企業研究はネットで情報を調べるだけではなく、説明会にも参加しておくことがおすすめです。

3.アンテナを広く張り、早い行動を心がける

夏採用で内定を得るには、アンテナを広く張って早めに行動することが大切です。

夏採用はすべての企業でおこなっているわけではなく、かつエントリーの期限も決まっています。そのため、アンテナを広げて情報収集をしていないと、選考のチャンスを逃してしまう可能性があります。

例えば、「面接でのマナー」を知るためには、対策本やマナーに関する記事を読むことが大切です。

また、春採用が終わってすぐに夏採用も始まるため、早めに行動しておかないと選考の準備が間に合いません。夏採用で内定を得るには、自己分析のやり直しをしたり、選考でのアピール内容を考え直したりする必要があります。

選考の準備は徹底しておこなわないと、夏採用で内定を得ることは難しいです。企業の選考情報は常にチェックしておき、早めから行動を開始して夏採用に備えましょう。

就活の夏採用で内定を得よう

企業の採用活動は春だけではなく、夏にもおこなわれています。夏採用で内定を得るには、事前の準備を徹底しておこなわなければなりません。情報収集をしたり、選考の対策をしたりと、夏採用に向けておこなうべきことは多数あります。

また、春採用で予定していた人数を採用できなかった企業が夏採用をおこなう場合は、夏採用のほうが採用人数は少ないことが多いです。そのため、春採用よりも選考の難易度は高くなることもあります。

選考の準備を怠ると、夏採用でも内定は得られません。早めから行動し、志望先を見つけて対策をしておくことが、夏採用で内定を得るためのポイントです。内定をスムーズに得るためにも、夏採用の準備は念入りにおこないましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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