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自己PRのテーマは「思いやり」で決まり|実は企業から高評価をもらえるその理由とは

仕事における「思いやり」の重要性

仕事において、思いやりのある人とはどのような人物でしょう。例えば思いやりのある人は、相手に迷惑をかけないだけでなく、5分から10分前には着いて相手に感謝と労いの言葉をかけたり、無理せず自然にちょっとした手土産などを渡したりと、常に相手のことを考えて行動します。

そして、相手に関心をむけるコミュニケーションをとり、その場の雰囲気を明るくしてくれるのです。このようにして思いやりのある人は、人間関係で大切な信頼関係を勝ち取ることができるのです。しかし中には思いやりの行動など、わざわざ言うことではないと主張する人もいます。

普段はそれでもよいかもしれませんが、就活ではあなたのアピールの1つになりますから、きちんと伝えることはとても大切なことなのです。

思いやりとは

思いやりというと最近は相手がどう思うか考えすぎて、不安を募らせる人も多いです。思いやりと言われても、具体的な行動をどうすればよいのかわからず、固まってしまうことがあります。

そこで思いやりとは何かを最もシンプルに表現すると、相手のことを考えた行動のすべてと思えばよいのです。それでも相手によっては失礼になることもあるから難しい、と言うのであれば、思いやりの源は、社会人の節度ある態度やマナーを日常的にすることだと解釈しても良いでしょう。

「おはようございます」「お先に失礼します」など日々のあいさつや「ありがとうございます」「お世話になります」など、感謝の気持ちを表すのは言った方も、言われた方も気持ちがよくなるものです。思いやりは、社会人のマナーの実践と考えるとその、1歩が踏み出せます。

自然に湧き出る親切心が思いやり

礼節やマナーは思いやりの一部ですが、それだけでは少し浅いかもしれません。思いやりがある人と周りから思われるには、日常生活で相手の為にあなたのできることを行動しましょう。

例えば、物を落ちたら拾ってあげたり、クリーニングのタグが付いたまま着ている人にそっと教えてあげたりなどちょっとしたことで大丈夫です。思いやりは、自分より他者の為の行動であって、当人にとってはごく当たり前の行動です。

もしこのままなら相手の人が困った事になるかもしれない、だから今できることをしようという気持ちから、自然と思いやりは生まれます。時々、親切にしたのにお礼も言わないと言う人がいますが、当然見返りを求める行動は思いやりではありません。相手の為にすることが、自分の為になるという気持ちが大切です。

思いやりがある人材は採用されやすい

私たちが何気なくする思いやりは、「相手が望んでいることや困っていることに気づくこと」と「今すぐ相手のために自分のできる行動をすること」の2つが入っているかがポイントです。

「相手の望んでいることや困っていることに気づくこと」は、仕事に置き換えると顧客の気持ちがわかる、ニーズをつかむ力があると言えます。また、仕事は個人作業ばかりではありません。組織・チームの中であなたが気づいて、今すぐ相手のために自分のできる行動をすることで、大きな損失を防いだり、スムーズに作業が進みむかもしれません。

仕事は、このように小さなできることの積み重ねによって、大きな成果につながっていきます。思いやりの心で他者のことを考えながら仕事ができる人は、企業側として当然、一緒に働きたいと思うものです。

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思いやりエピソードが生まれやすい状況とは

ここからは思いやりのエピソードを、どう活かすかという点について見ていきましょう。就活に活かすには、まず自分の思いやりの行動を思い出す必要があります。そもそも思いやりは、自分のためではなく他者のためを思い行動するため、相手がいなくては始まりません。

思いやりが生まれる状況は、ズバリ他者のいる場所になります。1日の行動をよく思い出してみてください。生活は1人暮らしであっても、近隣・自治会の人やゴミを集める人など暮らしを支えている人がいます。交通機関に乗れば多くの人とすれ違い、お店の店員からあいさつをもらうこともあるでしょう。

よく観察してみると自分の周りには、思いやりの行為にあふれているのです。「人の振り見て我が振り直せ」の言葉通り、他者の思いやりを思い出すことで、自分の行動も思い出すことができるでしょう。

電車内などの移動時間

人が行き交う交差点や電車内など移動している時に、思いやりの瞬間はこんなところにもあります。

 高齢者や障がい者を見たら席を譲る
 車椅子の人のためにスペースを空ける
 エレベーターを優先して使ってもらう
 お互いカバンが当たらないように工夫する
 混雑時に奥の人が降りやすいようにドア付近の人がホームに降りる

思いやりは、些細な行動が多いので意識していないかもしれません。しかし公共の交通機関を使った時や、公共のスペース(ホーム、駅改札、駅前広場など)で何気なくしている行動も思いやりなのです。小さなことでも良いので、思い出してみてください。

他人との関わりが多いアルバイト

次に多くの人が体験しているアルバイトを題材に考えてみます。先に述べたように社会人のマナーは基より、職場への気配りやお客様への親切など思いやりのエピソードに溢れているはずです。さらにアルバイトでは、誰も気づいていないのかもしれませんが、自分なりに工夫したことで、後に喜んでもらえたというエピソードも使えます。

 飲食業で他スタッフが使いやすいように皿の並べ方を変えた
 コンビニバイトで誰もしたくないゴミ箱の整理整頓を自ら行った
 トイレ清掃などを率先して行った

なるべく具体的に言うことで、自己PRとなる思いやりを表現できます。アルバイトのエピソードは、状況や対象別にメモを整理しておくと、面接の場面で役立ちます。

まずはどのエピソードを使うか選ぶ

思いやりの行動を就活に活かすためには、単に行動を伝えるだけではいけません。自分を表す一面として、思いやりがあることを的確に伝えることが必要になります。

自己アピールとするには、エピソードとして「思いやりを表す前の状況」「他者の望んでいることや困っていること」「あなたの行動」「他者の反応」の4点が具体的に入っていることが重要です。

その中で、聞いた人が最も印象に残るものはどれか?という視点で最終候補を選んでいくとよいでしょう。印象に残る話にするために「あることに自分だけが気づいた」「他の人のために行動をした」の組み合わせを意識して、4点で整理すればオリジナリティのある内容となりアピールにつながります。

特にアルバイトや学校での気配りは役立つ可能性あり

思いやりがある人と周りから認められるには、日常生活の中で続けている必要があります。学校生活やアルバイトでの思いやりは、継続性を表しやすい状況です。またそういった場面で思いやりができるということは、集団生活・組織内でもその特性を発揮できると期待されます。

就活のために思い出すだけでなく、日々あなたが思いやりの行動を続けることで、人間的にも成長できますし、それはきっと仕事を進める上でも役に立つでしょう。

思いやりエピソードの注意

思いやりのエピソードを選べは安心ではありません。その思いやりエピソードは、本当に相手の為になっているのかを、まずは考えなければいけません。そのエピソードの中には、相手の気持ちを考えていないもの、自分が単にやりたいからしているなど、誤解されるような内容もあります。

実は、人柄として思いやりがあるということを、他者に言葉で伝えるのは意外と難しいものです。思いやりは、日常生活の中で自然な振る舞いとしての行為になるため、それをあえて言葉で伝えるには、細心の注意をもたなければなりません。

それでは、次にどのように注意すればよいかを見ていきましょう。

思いやり(気配り)はお節介ではない

まず「思いやり」と「お節介」の違いに気づく必要があります。これまでも述べてきたように、「思いやり」はまず他者の望んでいることや困っていることに目を向ける必要があり、そのために周りをよく観察する力が必要です。

「お節介」は、相手の気持ちを自分の中で決めつけて、望んでもいないのに自分本位の行動をして、相手の人に、迷惑と受け取られます。あなたのエピソードが「お節介」だとしたら、自分勝手な人、周りの人の気持ちがわからない人、空気が読めない人という評価になり致命的です。

思いやりかお節介かは、相手の人の反応から区別できます。「喜んでいる」「またしてほしいと言ってくれる」とそれは、思いやりです。逆に、「もうしなくていい」「別の行動をしてほしいなどのニュアンスで断られた」といった反応はお節介と考えて、間違いないでしょう。

自己満足の気配りは空回りする

「アルバイトでシフトを替わってあげた」「学校を休んだ人にノートを貸してあげた」など一見すると思いやりの行動です。しかし実際、その思いやりを受けた人はどうでしょう。

替わってあげるからといってあなたの都合優先でシフトを替わった結果、その人が連続勤務シフトになり、かえって困ることになったとしたら本末転倒です。自分は思いやりで行動したとしても、それが相手に伝わっていなければ思いやりとは言えないのです。

また、何時でも、なんでも言いなりのような状態では、主体性がなく周りの反感を買います。自己満足の気配りは、された人も周りも迷惑でしかありません。自分のことや役割を果たした上での余力を、相手のために行動できれば、それは自然な思いやりとして伝わります。

思いやりエピソードは話す際の態度にも注意

実際に面接の場で話す時も注意が必要です。思いやりを普段から習慣のようにしている人は、無意識に近い行動なのでそれを人前で話すことは変に意識してしまったり、緊張したりするかもしれません。

面接で話していいのかと迷いがあれば、ぎこちない感じにもなるでしょう。一方で、自己アピールしようと力を入れて熱弁するのもおかしいですし、自慢気に話すのはもっての他です。

思いやりのエピソードは自分の行動面より、相手の困り感や、行動した後の相手の反応を強調して話すと伝わりやすいです。また、何か別の自己アピールをした後に付け加えて、普段からしていることを伝えるとわざとらしさもなくなるでしょう。エピソードを話すことで他の人のことまで考えられる人柄であることを強調できます。

思いやりエピソードの参考例文

私は飲食店でアルバイトをしていました。閉店後、店長は毎日たくさんある売上伝票の計算を電卓で行い、計算ミスがあると一からやり直しをしていたりと大変そうでした。私はいつも家計アプリを使って家計を記録しています。売上計算もアプリで行えば効率的なのではないかと考え、バイト中の空き時間に試しました。閉店後、すぐに売上金額を見せると店長は「早くて正確でとても助かった」と声をかけて下さり、早速店長もスマホにアプリを入れていました。そして昼間のパートさんもできるようになると時間ごとに計算ができるのではと考え、少しずつみんなにアプリの使い方を教えたという経験があります。

電卓で時間がかかる、計算ミスがあるといった店長の困っていることに気づきを思いやりにつなげています。もしも、それは店長の仕事でアルバイトの自分には関係ないと考えたなら、何も変化はなかったはずです。

お店の困り事を自分事として引き付けて、自分らしいアイデアで解決策を実際に試して効果を実証しています。この行動力がアピールポイントになっていますが、話す時は店長の喜んだ様子を強調するとで、自慢にも聞こえません。

小さな思いやりから発展して、パートさんにもアプリでの計算が広がり、お店全体の効率が上がっている様子もアピールポイントになります。

思いやりエピソードで内定を勝ち取ろう!

思いやりのエピソードは、ごく自然な行為だからこそ、いざ思い出そうとしてもとっさには話せないものです。そのため、自己アピールで思いやりを話せる人は少ないのかもしれません。こういった話を自然な形で面接に取り入れることができれば、他の人とは一味違う自己アピールができて内定に近づくでしょう。

面接でこの人と一緒に働きたいと思ってもらえるかどうかが、内定をもらえる鍵です。思いやりのエピソードは他者の気持ちをくみ取り、率先して自らする行動力をアピールすると社員として迎えたい気持ちになるはずです。

思いやりエピソードは、必ず1つとして用意しておくと間違いなくあなたの武器になります。思いやりは他者のためであると同時に自分を成長させるためでもあります。内定につなげるとともに、ぜひ続けて思いやりの溢れる人を目指しましょう。

監修者プロフィール

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吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年2月、北海道生まれ。小樽商科大学卒業。 2010年4月に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。 IT・小売・外食など幅広い業界にわたって300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学の就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を行なう。 現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。