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好奇心旺盛の長所で好印象を得る5つのコツ|OK・NG例文付き
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目次
- 好奇心旺盛さを長所として伝えるなら企業目線を考えることが重要
- 自己PRとの違いも解説! 長所に関する前提知識
- どんな人を指す? 好奇心旺盛な人の3つの特徴
- 就活生に聞いた! 好奇心旺盛な人のイメージとは?
- 何が評価につながる? 企業が求める3つの好奇心旺盛さ
- 積極的にアピールしよう! 好奇心旺盛さが特に求められる職種3選
- 3段階で伝える! 好奇心旺盛さを長所としてアピールする構成
- 就活生に聞いた! 好奇心旺盛の長所でアピールしたエピソード
- 好印象につながる! 好奇心旺盛さを効果的にアピールできる5つのコツ
- 押し出したい特徴別! 好奇心旺盛を長所としてアピールする例文3選
- こんな内容に注意! 好奇心旺盛さが効果的にアピールできていないNG例文2選
- 好奇心旺盛な長所は伝え方が重要! 目的説明と企業目線で効果的にアピールしよう
好奇心旺盛さを長所として伝えるなら企業目線を考えることが重要
就活で、好奇心旺盛な点を長所としてアピールしようと考えている就活生も多いのではないでしょうか。
好奇心旺盛というと、向上心があり積極的に行動できるといった良いイメージを持たれることが一般的です。ただし、飽きやすそうという印象を持つ人もゼロではありません。長所として好奇心旺盛をアピールするのであれば「企業が求める好奇心旺盛さ」を理解し、マイナスの印象を持たれないよう伝え方を工夫することが大切です。
この記事では、好奇心旺盛の特徴や企業が求める好奇心旺盛さについて解説し、長所としてアピールする際の例文も記載しています。ぜひ参考にして、就活で魅力が伝わるアピールをしてください。
自己PRとの違いも解説! 長所に関する前提知識
就活の面接では、長所について聞かれることがよくあります。面接官の胸に響く回答をするためには、質問する意図を知っておくことが大切です。
また、長所と自己PRのどちらも聞かれるケースも少なくありません。両者がどう違うのか、よくわからない就活生もいるのではないでしょうか。
ここでは、面接官が長所を聞く理由や、自己PRとの違いについて解説します。
自分の長所がよくわからない就活生には、以下の記事が参考になります。見つけ方や見つけるために考えるべきポイントなどについて詳しく解説しているので、ぜひ読んでおきましょう。
- 【長所の見つけ方】就活で知っておきたい方法3選|回答例付き
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長所を聞く理由はおもに2つ
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面接では、どのような意図や理由があってその質問をしているのかを理解し、企業の意図に沿った回答をすることが大切です。仮に、意図から大幅にずれた回答をしてしまうと、面接官から「理解力があまり高くないのかもしれない」と思われかねません。また、自分自身を志望企業にアピールする機会を一つ逃してしまうことになります。
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反対に、長所を聞く質問の意図が把握できれば、どのように回答すればよいかがわかり効果的なアピールにつなげられるでしょう。
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面接官が就活生に長所を聞く理由はおもに2つあります。ここでは、それぞれの理由について詳しく解説します。理由を理解し、的外れな回答をしないように注意しましょう。
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自分を客観視できているか知りたい
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面接官が長所を聞く一つ目の理由として挙げられるのは「自分自身を客観的にとらえられているかどうかを判断するため」です。
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仕事で成果を出すためには、自己理解力や自己分析能力が欠かせません。自己理解力が高ければ、自分自身をしっかり分析して長所を的確に仕事で活かしたり、弱みをカバーする努力をしたりできます。
また、自己分析能力が高い人は自分の考えや感情を明確に伝えられるので、周囲との連携もうまくいきやすいです。仕事は、個人でがんばるよりもチームのメンバーと協力してお互いのスキルを補完し合うことでより優れた成果が出せる場合が多いです。周囲とうまく連携が取れる人材なら、組織で活躍できる可能性が高いでしょう。
「自分自身を客観的にとらえられる力があるかどうか」は組織で働く際に重要な資質となるため、面接官は長所を聞くことで判断しているのです。
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自社にマッチする人柄か知りたい
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自社の理念や社風にマッチしているかどうかを知りたいのも、企業が就活生に長所を聞く理由の一つです。
たとえ有能な人間であっても、企業と目指す方向が違ったり社風に合わない性格だと活躍するのは難しく、採用しても早期離職につながりかねません。
たとえば、「走りながら考える」を理念とする会社で「じっくり考えてから行動に移す慎重さが長所」の就活生は、合わないと判断されるでしょう。このような採用のミスマッチが起こるのを防ぐためには、企業は就活生の人となりを知る必要があります。
そのため、どのような人柄か知り、自社に合っている人材かどうかを判断するために長所について質問するのです。
自己PRとの違いは視点の違い
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面接では「自己PRしてください」といわれることもよくあります。長所と自己PRはどう違うのかと悩む就活生もいるのではないでしょう。
自己PRと長所は自身の良いところをアピールする点では同じですが、以下の点で異なります。
自己PRは企業視点で考えた自分の良い点、長所は自分視点で考えた自分の良い点です。つまり、視点の違いといえます。
ただし、長所と強みは強く結び付いているため、自己PRと長所の内容が似ていても問題はありません。反対に、自己PRで主張する強みと長所に一貫性がないと「客観視できていない」と思われる恐れがあります。たとえば、自己PRで「チャレンジ精神が強み」と述べ、長所で「慎重に考えて行動する点」と答えると、一貫性が感じられません。
自己PRで述べる自身の強みと長所は、整合性のある内容になるように注意しましょう。
自己PRと長所の違いについてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。違いを理解し、より魅力的にアピールできるよう参考にしてみてくださいね。
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どんな人を指す? 好奇心旺盛な人の3つの特徴
就活で長所としてアピールするなら、そもそも好奇心旺盛とはどのような性格かを把握しておく必要があります。正しく把握することで、面接官によりわかりやすい形で伝えられるようになるからです。
また、自分自身を好奇心旺盛な性格だと思っていたものの、実際には一般のイメージとはずれがある可能性もゼロではありません。
そこで、ここでは一般に好奇心旺盛とされる3つの特徴を紹介します。好奇心旺盛とはどのような性格かを理解し、自分にあてはまっているか確認してください。
①さまざまなことに深い興味を持って取り組める
好奇心旺盛な人の特徴として挙げられるのが、さまざまなことに興味を持ち「もっと知りたい」「試してみたい」との思いから積極的に行動する点です。知りたい、試したいといった欲求に動かされて行動しているので、前向きに取り組め、失敗を恐れずに挑戦します。
仕事では、主体的に動く姿勢が重要です。さまざまなことに深い興味をもち、積極的に取り組む人材は評価につながりやすいですよ。
②わからないことをそのままにしない行動力がある
好奇心旺盛な人は知的探求心が強いため、わからないことがあればすぐに調べる行動力があります。知りたいと思ったことに対して、知識を得るための努力を惜しみません。調べるだけでなく、実際に試したり経験したりして活きた知識を得ようとする傾向にありますよ。
仕事では、常に知識や情報を取り入れブラッシュアップしていく姿勢が不可欠です。好奇心旺盛な性格の特徴のなかでも、知的探求心の強さは企業で好印象を持たれる資質ですよ。
③新しい情報をキャッチする感度が高い
好奇心旺盛な人は、未知のこと、自分が知らないことを知りたいとの思いが強いため、さまざまなジャンルの新しい情報をキャッチする感度が高い傾向にあります。流行やトレンドに敏感で、話題も豊富です。
ビジネスでは同じことばかり続けていては成長しません。新しい情報やトレンドを押さえ、時代の変化にあわせて事業に取り入れる姿勢が必要です。新しい情報をキャッチできる資質は、仕事でも役立ちます。
就活生に聞いた! 好奇心旺盛な人のイメージとは?
好奇心旺盛さは長所としてアピールできるのかわからず悩んでいる就活生もいるでしょう。実際、好奇心旺盛な性格というと、どのようなイメージを持たれるのでしょうか。
今回は、就活生の皆さんに好奇心旺盛な性格と聞いてどのようなイメージを持つか聞いてみました。
チャレンジ精神がありそうとの意見が大多数
もっとも多かったのは、なにごとにも積極的でチャレンジ精神があるという回答で、大多数を占めました。未知のことでも物怖じせず、積極的に挑戦するイメージですね。
企業にとっても、どんな仕事でも積極的に挑戦する人材は評価の対象です。長所としてアピールしたいポイントといえます。
いろいろなことに挑戦するが飽きるのも早いとの意見も散見
チャレンジ精神がある・積極的との意見が多数を占める一方、多くはありませんが、飽きやすそうなどの意見も見られました。
「飽きっぽい性格なのではないか」と思われないようにすることは、好奇心旺盛さを企業にアピールする際にまさに注意したいポイントです。「はじめたことは長く続けている」と説明するなど、飽き性との印象を持たれないように伝え方を工夫しましょう。
何が評価につながる? 企業が求める3つの好奇心旺盛さ
好奇心旺盛な人は知的探求心があり、主体性を持って行動できるなど、企業にとって魅力的な人材です。ただし、興味の対象がほかに移りやすいといった企業からみてネガティブに思われかねない資質も備えます。
そのため、就活で長所としてアピールするなら、企業が求める好奇心旺盛さを理解し、マッチする内容で伝えることが大切です。企業が求めていない資質をいくらアピールしても、企業から評価を得ることは難しいでしょう。
ここでは、企業が社員に求める好奇心旺盛さとはどのようなものかについて解説します。
①どのような仕事でも興味を持って取り組む
企業が求める好奇心旺盛さとは、どのような仕事でも興味を持って取り組む姿勢です。社会では、指示を待つだけで主体的に行動しない人材はあまり評価されません。積極的に業務に取り組み、自ら考えて行動する社員を評価します。
未知の事柄に対して知りたいという思いが強く、積極的に仕事を覚え、自ら行動する好奇心旺盛さは評価の対象です。面接では、自ら積極的に行動し深い興味を持って取り組んだ事例を挙げてアピールしましょう。
②集中力が高い
好奇心旺盛な人は探求心が強く、気になることに対してとことん集中して取り組むことがあります。この集中力の高さも、企業に評価される資質です。
どのような物事も、集中せずにだらだらと取り組んでは効率的に進みません。仕事では限られた期間で一定の成果を出す必要があり、集中して業務をこなすことが求められます。
集中力がある社員は質の高い仕事ができ、短期間で成果を出すことも可能なため、評価につながりやすいですよ。
③新しいことに臆せず挑戦できる
仕事では、新規プロジェクトの立ち上げなど新しいことに挑戦する機会が少なくありません。失敗を恐れて挑戦しない社員よりも、臆せずチャレンジする社員のほうが成長も早く、能力やスキルが磨かれます。
前向きに取り組み、失敗したとしても「次はこうやってみよう」と違う方法を思いついて挑戦する姿勢は、企業でも高く評価されます。
積極的にアピールしよう! 好奇心旺盛さが特に求められる職種3選
好奇心旺盛さはどの職種でも面接官に刺さるアピールをすることは可能です。ただし、特に好奇心旺盛さが活きる職種があります。
ここでは、特に好奇心旺盛さが求められる職種を3つ紹介します。好奇心旺盛さが長所で、ここで紹介する職種を志望している就活生は、積極的にアピールしましょう。やりたい仕事がまだ明確になっていない就活生も、ぜひ参考にしてください。
①企画職
企画職とは、新しい商品やサービスを企画立案したり、既存商品やサービスをブラッシュアップする仕事です。業務の幅が広く、販促活動や広報活動を担当したり、営業社員に対して営業企画を立てて支援することもありますよ。
さまざまなことに興味を持ち、広くアンテナを伸ばしてトレンドや新しい情報を取り入れる好奇心旺盛な性格と企画職は相性が良く、長所を活かした活躍が期待できます。
企画職の仕事に興味があるものの、具体的に把握していない場合は、以下の記事が参考になります。適性があるかやりたい仕事ができるか判断するためにも、目を通しておくとよいでしょう。
②クリエイティブ職
クリエイティブ職はさまざまなジャンルにおいて何かを創出する職種全般を指し、プロデューサーやクリエイター、デザイナーやライターなど幅広い職種が該当します。いずれの場合も、ただ好きなものを制作すればよいわけではありません。市場のニーズやクライアントの要望をよく理解し、アイデアをうまく落とし込む必要があります。
未知のものに対する知的好奇心が強いので、新しいものを自ら創造するクリエイティブ職は適した仕事といえます。
③営業職
営業職は、商材を見込み客に説明し契約・購入を取り付ける仕事です。顧客との信頼関係を構築し、課題や悩みを聞き出して解決策を提案することで契約につなげる力が求められます。
従来は「一件でも多くアポを取ってひたすら訪問する」営業スタイルが重視されてきました。現在はメールやSNSを活用したアポ取りやオンライン商談など、デジタル営業が広まりつつあります。
営業はどのような相手でもためらうことなくどんどんアプローチすることが求められるので、積極的に行動できる好奇心旺盛な人に向いています。
営業職とひと口に言っても法人営業や個人営業などさまざまな違いがあり、就活では違いを理解することが大切です。以下の記事で詳しく紹介しています。
3段階で伝える! 好奇心旺盛さを長所としてアピールする構成
好奇心旺盛さを長所として伝える場合、思いつくまま述べても面接官の心は動かせません。面接で話す際は、話の順序や組み立て方を意識することが大切です。
ここでは、好奇心旺盛を魅力的な長所としてアピールするのにおすすめの型を紹介します。
長所を魅力的に伝える方法は以下の記事でも紹介しています。好奇心旺盛以外のおもな長所を取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
①結論から伝える
長所に限らず、面接で質問に回答するときは、まず結論を伝えることを意識しましょう。結論から伝えることで、面接官は就活生がこれから何について話すのか理解しやすくなります。
仮に、結論を後回しにしてエピソードの話などを先にすると、面接官は何が伝えたいのかわからず、聞こうとする気持ちを削ぐことにもつながります。結論から伝えることは長所に限らず自己PRや志望動機でも重要なので、日ごろから結論ファーストで話すことを意識して慣れておきましょう。
②好奇心旺盛な点が伝わる具体的なエピソードを説明する
続けて、好奇心旺盛さが伝わる経験について説明します。好奇心旺盛が長所だと述べても、面接官はそれが本当かどうか判断できません。具体的なエピソードを述べることで、好奇心旺盛であることが証明できます。
盛り込むエピソードは、大学入学以降の経験を選びましょう。大学以前の昔のエピソードを伝えると「大学では好奇心旺盛さを発揮していないのか」「それほど好奇心旺盛なわけではないのでは」と思われる可能性がありますよ。
学生時代のエピソード選びについてはこちらの記事を参考にしてみましょう。
③好奇心旺盛であることでどのように貢献できるかを伝える
最後は、好奇心旺盛であることで会社にどのような貢献ができるかを伝えます。これは、企業が求めているのは自社に役立ち長期的に活躍してくれる人材だからです。
長所を述べて終わるのではなく、どう活かして貢献するかまで踏み込んで説明すれば、面接官が採用後の姿をイメージしやすくなります。また入社後の姿を述べることで、仕事に対する熱意も伝えられますよ。
就活生に聞いた! 好奇心旺盛の長所でアピールしたエピソード
好奇心旺盛さを長所としてアピールするなら、それが伝わるエピソードの説明が不可欠です。とはいえ、好奇心旺盛であることが効果的に伝わるエピソードを選ぶのに、悩んでいる就活生もいるのではないでしょうか。
今回は、就活生の皆さんに、好奇心旺盛さをアピールするためにどのようなエピソードを伝えたか聞いてみました。
勉強に絡めてアピールしたとの意見が多数
大学生の本分である勉強に絡め、積極的に他分野も学んできた姿勢をアピールする意見が見られました。
勉強に関するエピソードは、向学心や向上心があることもアピールできます。「専門分野の理解を深めるのに役立った」など、いろんなジャンルの勉強をすることでどういった成果があったかも説明できるとより良いでしょう。
さまざまなアルバイトや趣味に挑戦したことを話したとの意見も
豊富なアルバイト経験があることや多趣味であることを説明したとの意見も見られました。
さまざまな経験を語ることで好奇心旺盛さは伝わるものの、伝え方によっては「それがどう長所になるのか」と思われる可能性があります。豊富な経験から何を学んだか、どう成長したかまで説明しましょう。
好印象につながる! 好奇心旺盛さを効果的にアピールできる5つのコツ
好奇心旺盛さを長所として伝える際は、先に紹介した「結論」「エピソード」「貢献する方法」の順で組み立てるのが基本です。要点が伝わりやすく、面接官の興味を引きやすくなりますよ。
ただし、好奇心旺盛であることを効果的にアピールし、魅力的な長所だと感じてもらうためには、文章の順番以外にもいくつか注意したい点があります。
ここでは、より効果的にアピールするために押さえておきたい5つのポイントについて解説します。
①行動だけでなく目的や背景を伝える
好奇心旺盛であることを伝えるエピソードを述べるときは、行動した内容を語るだけでなく行動した目的や背景も含めて伝えましょう。行動した結果、学んだことを含めるのも効果的です。
企業では、ただやみくもに動くのではなく、目的意識を持って行動することが望まれます。また、どような成果を得たのかも大切です。「好奇心のおもむくまま、ただ行動しただけではないか」との印象を持たれないよう、どういった目的でおこなったのか、何を得たのかまで説明するようにしましょう。
②5W1Hを明確にして具体的に説明する
就活では冗長な説明は好まれないため、エピソードはなるべく具体的かつわかりやすく伝えるようにしましょう。
5W1Hを明確にすると、簡潔に状況を説明できます。5W1Hとは、以下のフレームワークです。
以上の要素を意識して説明すれば、状況を過不足なく伝えられ、具体性があってわかりやすい説明になります。また、5W1Hで説明したあとに、どういった学びや成果を得たかも付け加えるのがおすすめです。
③エピソードは一つに絞り掘り下げる
好奇心旺盛さを伝えるためにいくつものエピソードを並べるケースがありますが、これはあまりよくありません。いくつものエピソードを話すとそれぞれに割ける時間が短くなり、内容が薄くなるためです。
複数のエピソードを用意しておくのは良いことですが、実際に面接で話す内容は一つに絞りましょう。具体的に説明できるので、人柄や良さが伝わりやすくなります。
複数のエピソードを絞り込む手順は以下のとおりです。
なお、面接では「ほかに好奇心旺盛さを発揮した経験はありますか」などと聞かれることもあります。聞かれて慌てないように、好奇心旺盛さを示すエピソードはいくつか用意しておくほうが安心ですよ。
④「飽き性」などマイナスの印象にならない伝え方をする
好奇心旺盛さを伝える際にもっとも注意が必要な点が「飽きっぽいのでは」と思われる可能性があることです。
好奇心旺盛で持たれる可能性があるマイナスイメージ
- 飽きっぽく、次から次に興味の対象が移るかもしれない
- 複数の物事に同時に興味を引かれ、注意力が散漫になるのでは
- 興味の対象に没頭して周りが見えなくならないか
「さまざまなことに挑戦しつつ、どれも中途半端にならないように一定の成果が出るまでやり続けた」など、飽き性と思われない伝え方を工夫しましょう。
好奇心旺盛さを「知的好奇心が強い」「探求心がある」など、ほかの言葉に言い換えるのも一つの方法です。
この記事では探求心の自己PRの方法について紹介しています。
⑤企業が求める「好奇心旺盛さ」にマッチした内容にする
就活では、企業に「自分を採用するとメリットがある」と思わせることが大切です。好奇心旺盛さを長所として伝えるときは、企業が求める資質を意識した内容にしましょう。
企業が求める資質や人物像は、以下の媒体で言及されていることが多いので、チェックしてみてください。
企業は「積極的に行動し利益を生みだす」など、なんらかの形で自社に貢献できる好奇心旺盛さを求めています。「短期間でころころとアルバイトを変えた」「次から次へと趣味が変わる」といった好奇心旺盛さを企業は求めていません。
志望企業が求める人物像をよく理解し、うまくマッチさせてアピールすることが大切です。
押し出したい特徴別! 好奇心旺盛を長所としてアピールする例文3選
ここまで、好奇心旺盛な性格の特徴や企業が求める資質、長所して伝える際の注意点などについて解説してきました。とはいえ、実際に好奇心旺盛を長所としてアピールするとなると、どのように書いていいかわからない就活生も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは特徴別に好奇心旺盛さを長所として伝える例文を紹介します。参考にしながら、自身の言葉で作成してみてください。
例文①さまざまなことに興味を持って取り組める
大学で真面目に勉強に取り組んできた姿勢は、企業でも評価されます。成果も説明しているので、飽きっぽいといったマイナスの印象を持たれる心配もありません。
例文②わからないことをそのままにしない
具体的なエピソードを説明しており、成果も述べられているので、長所として伝わりやすくなっています。入社後の姿がイメージしやすく書かれている点も良いですね。
ボランティア経験をエピソードとして選ぶ人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文③新しい情報をキャッチすることが得意
新しい情報を常に押さえている好奇心旺盛さをうまく発揮し、目標を達成したエピソードを説明しています。具体的な施策についても説明しており、説得力のある内容です。
こんな内容に注意! 好奇心旺盛さが効果的にアピールできていないNG例文2選
好奇心旺盛さは、伝え方によってはあまり長所として伝わらない場合があり、注意が必要です。ここでは、効果的なアピールができていないNG例文を2つ紹介します。
自分がアピールしようとしている内容が当てはまっていないか確認しながら見てみてくださいね。
NG例文①飽きっぽいイメージを受ける
私は、好奇心旺盛でさまざまなことに臆せずチャレンジできる点が長所です。
大学1年生のときは家庭教師や食品工場の軽作業、交通誘導などのアルバイトを続けました。2年生ではデータ入力やポスティングなどのアルバイトにも挑戦し、3年生ではコンビニとスーパーをかけもちして働きました。
どのような仕事でも臆せずチャレンジできる性格を活かし、御社でも活躍したいと思います。
複数のアルバイトを経験したことだけがわかり、行動目的や成果が伝わらない内容です。飽きっぽい性格だと思われる可能性が高く、アピールにはつながりづらいでしょう。
一つのアルバイトを取り上げ、どのような工夫をして仕事に取り組んだかなど掘り下げて説明すると良いですよ。
NG例文②好奇心旺盛であることが伝わりづらい
私の長所は、好奇心旺盛で積極的に行動することです。
さまざまな人と接する機会があると考えて、大学1、2年生のときにアパレルショップでアルバイトをしました。いつも明るくハキハキと接し、似合う服装のアドバイスをし、お客様が気持ちよく過ごせるよう心掛けていました。「アドバイスのおかげで良い買いものができた」といってリピーターになる顧客も多く、やりがいを感じました。
御社でも好奇心旺盛な性格を活かし、顧客が再来店したくなる接客をすることで貢献したいと思います。
好奇心旺盛さとエピソードの関連が薄く、長所として伝わりづらくなっています。エピソードを見直すか、別の長所を伝えましょう。
好奇心旺盛な長所は伝え方が重要! 目的説明と企業目線で効果的にアピールしよう
好奇心旺盛さを長所として伝えるときは、伝え方がなにより大切です。伝え方によっては「飽きやすそう」など短所ととらえられる可能性があるため、注意しましょう。
最初に好奇心旺盛が長所であることを端的に述べ、続けて大学時代の活動や経験を伝え、長所を活かしてどう貢献するかで締める構成にすると、わかりやすくなります。
企業では目的意識をもって行動することが重視されるため、エピソードを述べるときは行動の背景や目的もあわせて伝えるようにしましょう。
好奇心旺盛な人は魅力的ですが、飽き性など良くない印象をもたれることもあります。そのため、長所として伝えるときは、企業が求める好奇心旺盛さを理解してマッチする内容にすることを意識しましょう。