業界研究

【総合商社の7大商社】仕事内容や求める人物像をご紹介

総合商社とは

大手の総合商社を選びたい!と考えている就活生も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では「総合商社」に焦点を当て、総合商社と呼ばれるところがどういうところなのかをまとめます。就職活動にも役立つ情報をご紹介するので、商社志望の就活生は参考にしてみてください。

総合商社の仕事内容

そもそも「総合商社」の仕事とは何でしょうか?中心となる業務は「幅広い商品に関して世界各地で取引をおこなうこと」(この点が、特定の商品のみを扱う「専門商社」との大きな違い)です。自身の培った経験や専門知識を活かして、商品の在庫リスクを考慮した適正な量・価格を導き出し、安定した供給を実現します。

海外勤務も多く、高い行動力やコミュニケーション能力が要求される一方で、扱う取引の性質上、億単位での案件を担当することも珍しくないスケールの大きいやりがいのある仕事といえるでしょう。近年では、これらの卸売業務に加え、事業投資や製品の開発から販売までを自社で一括しておこなうなど、扱う業務の多様化が見られます。それでは次に、職種についてみていきましょう。

総合職

自身の知識と経験、そしてクライアントとの信頼関係をフルに活かした提案を実行することで、豊かな暮らしの実現に貢献する、いわゆる「商社マン」と呼ばれる方々のおこなう業務です。その魅力は何といっても、若いうちからスケールの大きな仕事にどんどん挑戦できることです。

「海外でバリバリ仕事がしたい!」「若い内から大規模なプロジェクトに携わりたい!」「努力しただけの評価・報酬が欲しい!」といった、情熱あふれる方にうってつけの仕事です。もちろん、扱う案件に比例して専門知識の勉強や語学・そして何より人間力を身につけることが求められる点で、かなりタフな仕事には違いありません。それでも、「商社」という職種が就活生の間で高い人気を誇るのはその苦労以上のやりがいを秘めているからでしょう。

一般職

契約書の作成や入金関係業務、そして商品の出荷に関する手配など、世界各地でおこなわれる取引が円滑に進むためのサポートをすることがメインの業務となります。総合職の社員が世界中で華やかに活躍出来るのも、一般職の方との間でコミュニケーションやバックアップがあればこそなので、総合商社という組織内で重要な役割を果たしています。

一般職の場合だと、海外勤務や転勤がなく労働時間も総合職と比べて短いので、プライベートな時間を多く取れることが魅力です。「仕事ばかりの生活はきつい」「ワークライフバランスを大事にしたい」といった方におすすめです。ただ、商社の業務内容の広さから、総合商社の一般職が扱う仕事量も、自然と一般的な事務職より多くなる場合が多いです。

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日本を代表する総合商社

「総合商社」というワードから多くの方が連想するのが「五大商社」ではないでしょうか。日本には世界的にも有名な商社がいくつかありますが、そのうちトップ5社のことをまとめて「五大商社」と呼んでいます。いずれも老舗であり、歴史の荒波にもまれながらも歩みを進めてきた強い企業ばかりです。ここでは、その「五大商社」に2社を加えた「7大商社」をご紹介していきます。

三菱商事

三菱商事は、明治時代の実業家である岩崎弥太郎氏によって創設された「三菱財閥」の流れを組んでいる三菱グループの一企業です。資源分野・非資源分野ともにしっかりとした基盤を持っているため、総合商社の中でもトップの座に位置しています。

「地球環境・インフラ事業」「新産業金融事業」「エネルギー事業」「金属」「機械」「化学品」「生活産業」の7分野を手掛けているのが、三菱商事の特徴です。とくに資源では石炭とLNGなどの「エネルギー」分野 、非資源は「生活産業」と「機械」が主力となっています。

三井物産

日本初の総合商社が三井物産です。明治期に設立された企業であり、さまざまな製品の貿易を手掛ける「総合商社」という企業形態の原型を作りました。三井物産の強みは「資源分野」にあり、「金属」「機械・インフラ」「化学品」「エネルギー」「生活産業」「ICTなどの次世代・機能推進」の6事業を展開しています。

うち、鉄鉱石、原油・ガス、LNGに強みを持っているようです。それゆえ、企業の収益の中でも資源価格の変動による影響が色濃く出てしまう部分が多くなっています。近年の資源・エネルギー需要の変化による影響を抑えるため、機械インフラにも力を入れ始めています。

伊藤忠商事

1858年に伊藤忠兵衛が始めた麻布の販売を始まりとするのが伊藤忠商事です。それもあってか、伊藤忠商事は繊維や食料の分野で高い実績を誇っています。展開している事業は、「繊維」「機械」「金属」「エネルギー・化学品」「食料」「情報・金融」「住生活」の6分野です。うち繊維分野はとくに強く、中国をはじめとしたアジア圏の市場で多く取引がなされています。

近江商人の経営哲学である「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」を代々大切にしており、商売だけでなく広く世間に豊かさを享受するビジネスを追求するという志を持った人物が活躍しています。

丸紅

丸紅の起源は伊藤忠商事と同じです。もとは同一企業でしたが、戦後に分割された際に丸紅という会社が誕生しました。伊藤忠兵衛が創設したもうひとつの商社と呼ばれる企業です。丸紅の主な事業内容は、「生活産業」「エネルギー・金属」「電力・プラント」「素材」「輸送機」の5分野です。

丸紅の強みのひとつである「電気」分野では、総合商社の中でもIPPの分野でトップクラスの実績を誇っています。IPPとは「Independent Power Producer(独立系発電事業)」の略称で、おおまかにいうと「電気の卸売」です。近年、銅事業や鉄鉱山プロジェクト、石油・ガス事業で大幅減損を計上しているのが記憶に新しいところです。

住友商事

住友商事は、銅山経営で栄えた住友財閥をその源流とする企業で、戦後に商事会社として発足しました。有名商社の中でも発足が遅いため、昔は「遅れてきた商社」と呼ばれていたようです。住友商事が手掛ける主要事業は、「金属事業」「輸送機・建機」「環境・産業インフラ」「メディア・生活関連」「資源・化学品」の5分野です。

堅実な経営が強みであり、積極的にさまざまな分野に力を入れています。ジュピターテレコムというメディア企業を設立しており、「J:COM」という愛称で親しまれるケーブルテレビを配信しています。「住友の事業精神」の真髄である「信用を重んじ確実を旨とする」という経営姿勢をを貫いており、信用を重んじながら改革・発展を進めています。

豊田通商

豊田通商は自動車メーカーとして有名なトヨタグループの総合商社です。傘下にトヨタ自動車があることもあり、豊田通商では自動車部品や自動車の輸送に特化しているのが特徴のひとつです。商社として国内外で展開していることもあり、豊田通商を含めたトヨタグループは自動車関連事業に強みを持つグループというのがよく分かります。

また、豊田通商は海外での事業展開の中でも、特にアフリカへの事業展開に力を入れている企業でもあります。アフリカ国内の社会・エネルギーにおけるインフラ整備やヘルスケアなど、アフリカ国内の経済発展に欠かせない分野において、多数の事業展開をおこなっています。その中でも特に医薬品製造・卸産業や医療事業など、医療分野の事業を主体におこなっている企業です。

双日

双日も、総合商社の中で自動車事業に力を入れている企業のひとつです。特にディーラーとしての事業を中心に、国外への自動車輸入業に力を入れているところが特徴といえます。双日ではインフラ事業も幅広く展開しており、エネルギー・社会・医療・機械の分野でインフラ事業に関わっています。

商社でエネルギーインフラ事業をおこなっている総合商社は多くありますが、多数のインフラ事業をおこなっているのは双日の大きな強みといえるでしょう。さらにインフラ事業だけに留まらず、国内外における工業団地・分譲マンションなどの開発・運営などの土地開発も事業として展開している企業でもあります。国内では、保育所運営のような総合的な生活サポート事業も展開しているのが特徴です。

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総合商社が求める人物像

総合商社に就職したいと思っている人にとって重要なのは、企業がどういった人物を求めているかという点ではないでしょうか。ここでは、総合商社が求めている人物像について解説していきます。

実際に就職活動をおこなう際には、こういった人物像をアピールできるように自分の特徴などを分析しておくのがいいでしょう。総合商社が求めるのは、「物事を最後までやり遂げることができる」「行動力がある」「チャレンジ精神がある」人物です。これらの人物像について、詳しく解説していきます。

物事を最後までやり遂げることができる

物事を最後までやり遂げることができる人物は、仕事において様々な活躍をすることができます。総合商社の事業においては特に、業務の中で様々な事業に関わることになるため、それらを最後までやり遂げることができるかは重要になってきます。

困難なことや思い通りに進まないことがあっても、結果が出るまで諦めずにやり遂げる能力がある人は、総合商社でもその力を発揮できるでしょう。商社では、顧客との契約のような根気を求められる仕事の長期化もよく見られるため、なおさら最後までやり遂げる能力が必要になってきます。そういった点を踏まえた自己PRを心がけましょう。

行動力がある

インフラ整備などの事業をおこなう総合商社の仕事は、現場でも様々な行動を求められることになるでしょう。今までの生活で経験したことのない事業に関わるということも増えるかもしれません。そうした場合、状況を判断しながら自ら率先して動けることが求められます。様々な仕事に関わることもあり、総合商社に就職する人材には一定の行動力があることが求められます。自分から進んで物事に取り組める人は、総合商社での仕事は向いているといえます。

チャレンジ精神がある

総合商社は一般的な企業と比べても、海外での業務など移動を必要とする業務が多くあります。就活生にとっては、未知の場所へ向かって業務をすることもあるでしょう。そういった場合、重要になってくるのがチャレンジ精神があるかどうかです。見知っている場所ではない所で業務をおこなうということは、未知の連続になるでしょう。

それらに挫けずに業務に取り組むには、常に知らないことや新しいことにチャレンジしていく気持ちが必要になってくるのです。国内が仕事の主体であっても、新しい事業開発などに関わることになればチャレンジ精神を持って取り組んでいくことが必要になります。

総合商社は仕事量が多い分やりがいのある職場

この記事では「総合商社」に焦点を当てて、就活の際に必要なスキルなどをまとめました。総合商社のような有名企業に入社したいのであれば、少しでも自分を魅力的にアピールできるように行動することが大切です。

「総合」商社と付いているだけあって、企業内で扱う商品数は膨大であり、仕事量もそれだけ多くなることでしょう。しかし、それは「やれること」が多いということも意味しています。そのため、そのぶん達成したときの「やりがい」も大きく感じることでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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