OB・OG訪問
OB・OG訪問で聞くべき質問例40個|質問の考え方や注意点も解説
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目次
- OB・OG訪問は事前の質問準備で成果が大きく変わる
- 就活生に聞いた! OB・OG訪問の経験
- OB・OG訪問をおこなうメリット
- OB・OG訪問で聞くべき質問の考え方
- OB・OG訪問の質問における注意点6つ
- OB・OGへの質問例一覧 40選
- OB・OGへの質問例①:会社・仕事の実態を知る
- OB・OGへの質問例②:実体験を知る具体的な質問
- OB・OGへの質問例③:プライベートから企業を知る
- OB・OGへの質問例④:内定をとるために聞くべきこと
- OB・OGへの質問例⑤:尋ね方に注意が必要な質問
- OB・OGへの質問例⑥:NG質問例
- 就活生に聞いた! OB・OG訪問で聞いて良かった質問
- OB・OG訪問では事前に質問したいことをメールで送ろう
- 訪問するOBの連絡先の見つけ方3選
- 就活生に聞いた! 訪問するOBの連絡先の見つけ方
- OB・OG訪問の質問で疑問点を解消して選考に臨もう
OB・OG訪問は事前の質問準備で成果が大きく変わる
就活を始める際に、OB・OG訪問を考える就活生は多いのではないでしょうか。OB・OG訪問とは、自分の志望業界や企業で働く社会人の先輩に事業内容や職場の雰囲気などについて聞くことです。
就職活動を成功させるために、OB・OG訪問で企業研究をすれば、参考になる活きた情報を手に入れることができるでしょう。実際に働いている人の意見を聞くことができるので、インターネットより貴重な情報を聞ける可能性が高いです。
この記事では、自分が知りたい情報に沿ったOB・OG訪問での質問の例をご紹介します。
「OB訪問を考えているけど、どんな質問をしていいのかわからない…」
「OB訪問はしたいけど、質問するのが苦手…」
「OB訪問の約束をしたはいいが、当日どんな話をすればいいかわからない…」
こんな悩みを持った方のために、OB訪問を有意義なものにするための質問を用意する方法を紹介していきます。ぜひ参考にして質問を作成し、準備万端の状態で訪問できるようにしてください。
就活生に聞いた! OB・OG訪問の経験
まず最初に、ここでは就活生の皆さんがどれだけOB・OG訪問を実施しているのかから紹介してきます。就活生の皆さんの回答結果はこちらです。
OB・OG訪問をしたことがあるという就活生が19.6%と、約5人に1人ほどしか業界・企業研究に取り入れていないという実態がわかりました。
企業HPや口コミサイトにはない情報を手に入れられる機会なので、ライバルに差をつけるためにも、ぜひOB・OG訪問をしてみましょう。
OB・OG訪問をおこなうメリット
OB・OG訪問をおこなうメリットについてご説明します。OB・OG訪問では、実際に働く先輩に、自分の志望企業に関して率直に聞くことができます。
人事担当者は、今後の選考の担当になる可能性があるため、印象が悪くなる恐れがある質問は聞きにくいです。一方で、OB・OGは選考には関係なく、企業理解が深まるように協力してくれる場合が多いので、内情まで質問することができるでしょう。
人事担当者には聞きづらいような、その職場環境などの内情まで詳しく質問できるため、企業とのミスマッチを防ぐことに役立てられます。
OB・OG訪問のメリットから、就活への活かし方を知って、選考を有利に進めましょう。
OB・OG訪問のメリットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
業界研究・企業研究に役立てられる
OB・OG訪問は、業界研究や企業研究に活かすことができます。業界研究や企業研究の手段は、本やインターネットもありますが、それだけではわからないことも多いです。
特に企業研究において、職場環境、実際に働いて感じていることなど、OB・OG訪問で聞ければ、具体的な知識が身に付きます。
また、企業のホームページから社風に関してはわからない部分もあるので、OB・OGから本音を聞くことで、その企業の内情がわかります。それにより、企業とのミスマッチも防ぐことができます。
また、業界研究については、インターネットからの情報でイメージだけ先行してしまう場合もあります。実際にどんな職種や業務があり、業界の将来性や最新情報などを聞き、働くイメージをもって業界研究を進めましょう。
「企業研究」について詳しく説明している記事もあるので、併せて確認してください。「企業研究」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。
簡単な質問からより深い質問までできる
OB・OG訪問では、簡単な質問からより深い質問までできます。就活を有利に進められるような情報を手に入れられるかどうかは、自身の質問の仕方にかかっているといえるでしょう。
「職場の雰囲気はどうですか?」「働いていてやりがいを感じるのはどういうときですか?」など、簡単な質問をしても構いません。また、事業内容や業界の動向についてより専門的な質問をしても良いでしょう。
こちらが積極的に質問すれば、ある程度のことは答えてくれるでしょう。OB・OGによるところもありますが、いろんな話を聞くことができます。
また、その企業のいいところだけではなく、悪いところにも注目して質問すると、より企業への理解を深めることができます。
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就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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OB・OG訪問で聞くべき質問の考え方
OB・OG訪問には、他の業界・企業研究の方法にはないメリットや得られない情報がありますが、それを引き出すには、事前に何を聞きたいかを整理し、その答えが貰えそうな質問を用意しておくことが大切です。
ここでは、有意義な訪問にするために聞くべき質問の考え方について紹介していきます。
①仕事内容の詳しい情報がわかるか
OB・OG訪問の最大の目的として、興味のある企業のより詳しい仕事内容についての情報を得ることだといえます。そのため、仕事内容について詳しく答えてもらえそうな質問を用意する必要があります。
その際、ただ仕事の情報を教えてもらうのではなく、入社したら自分がどんな仕事を任せられるかといった、若手であるOB・OGにとって記憶に新しく、実際に経験していることを聞く意識が大切でしょう。
②雰囲気や働き方など社内の実態がわかるか
社内の雰囲気や、働き方など、HPなどには書かれていない企業の実態を知ることがOB・OG訪問の醍醐味と言えるでしょう。
実際に働いたからこそ感じた雰囲気や、具体的な働き方に加えて、入社する前のイメージとのギャップなど入社しないとわからないことを質問として用意しましょう。既に自分の中にあるイメージとの違いを発見することが企業研究するうえで役立ちます。
③プライベートの過ごし方がイメージできるか
仕事内容や社内にいる時間だけでなく、退勤後や休日といったプライベートの過ごし方がイメージできる質問を用意しておくことも大切でしょう。
いくら仕事内容に興味があっても、残業時間が長く平日は何もできなかったり、休日も仕事の電話がよくかかってくるといったことを知らずに入社すると、ストレスに感じてしまうかもしれません。
具体的な働き方をイメージするうえでもプライベートの過ごし方のヒントになる情報を仕入れておくことが大切でしょう。ただし、OB・OGのパーソナルな部分にもなるので、踏み込み過ぎたり、答え方に困る質問にならないよう注意が必要です。
④選考・入社に向けて必要な準備の情報を知れるか
入社後についてだけでなく、選考や入社前の準備についてもOB・OGに聞いておくべき内容です。業界・企業研究に役立つ情報だけでなく、就活に直接役立つ情報を得られることがOB・OG訪問をするメリットの一つです。
数年前に同じように就活をしたばかりのOB・OGであれば、鮮明に選考について覚えていることでしょう。選考を通過した、いわば成功体験について、詳しく聞ける貴重な機会です。ぜひコツや注意点などを引き出す質問を用意しましょう。
OB・OG訪問の質問における注意点6つ
OB・OG訪問では、あなたは企業の「生の情報」を知ることができます。オフィシャルな場では知れない内容について、質問することができるからです。
OB・OG訪問は、就活の情報を集める絶好のチャンスです。OB・OG訪問の質問では、効率的に情報を得るために注意すべきこともあります。6つの注意点を知っていれば、未然にミスを防げるので、OB・OGに悪い印象を残すような失礼な態度にはなりません。
OB・OG訪問の質問で注意すべきことを知って、就活における情報収集を有利にすすめましょう。
①事前に調査してわかることは聞かない
事前にインターネットや書籍でわかることを質問するのは、相手がOB・OGといえどもNGです。なぜなら、実際に社会に出て働くようになったときに、調べればわかることを質問するのは、時間の無駄になります。
OB・OG訪問では、先輩に時間を割いてもらうことになります。貴重な時間を割いてもらっているという認識をもって、OB・OG訪問でしかできない質問をしましょう。
OB・OG訪問という機会に甘えず、事前調査をおこない、そのうえで疑問となった事項にフォーカスして深堀りすることを心がけましょう。
NG質問例
- 企業理念を教えてください。
- 設立は何年ですか。
- 事業内容を教えてください。
- オフィスはどこにありますか。
②質問の要点をまとめて優先順位を決めておく
OB・OG訪問の平均所要時間は、1~2時間程度といわれています。ランチの時間か夕方に、喫茶店などでおこなう場合が多いです。相手は社会人であり忙しく、長時間のOB・OG訪問をお願いしてしまうのは失礼にあたります。
時間には限りがありますので、事前に質問内容について要点をまとめておきましょう。短い時間を無駄なく使うためにも、何を聞くのか考えておくことが大切です。聞き忘れや漏れがないように、事前準備はしっかりおこないましょう。
また、短い時間を有効に使うために、質問の優先順位を決めておくのもおすすめの方法です。OB・OGの話を聞いているうちに話が盛り上がって、時間が足りなくなってしまう場合もあるため、優先順位の高い質問からするように心がけましょう。
③目的や意図のない質問はしない
OB・OGに質問をするということは あくまでも「手段」にすぎません。質問によってその企業を深く知るという「目的」のためにおこなわれるべきものです。しかしながら、質問をすることが目的となってしまっているケースもあります。
質問が目的になってしまうと、OB・OG訪問で得られた情報は最大限に就活に活かすことができません。せっかく志望企業で働く先輩に会えても、企業研究に役立てる質問をしなければ意味がありません。
OB・OG訪問では、自分が何を知りたいのか目的を明確にしてから準備することが大切です。仕事内容や、職場環境についてなど、目的に合った質問をすれば、自分の就活に活かせる情報が得られるでしょう。
④話を聞く態度に注意する
OB・OG訪問では、時間を割いてくれた先輩に対して、話を聞く態度に注意することが重要です。
基本的なことになりますが、相手の目を見て会話をしましょう。これは、「あなたの話に注目している」という姿勢を示すことになります。相槌を打ちながら話を聞くことも、「話を聞いている」と相手に伝えられる姿勢の一つでしょう。
相手の話を聞く姿勢を示すことは、貴重な時間を割いて会ってくれるOB・OGに対する最低限の礼儀です。OB・OGが時間を作ってくれることを当たり前と思わず、相手に敬意を払った姿勢で臨みましょう。
相手が話をしてくれている時は、目を見て、相づちを打つなどして、「相手が話やすい空気作り」をすることが大切です。特に、相手が営業職の先輩などである場合、仕草などについてもなおのこと見られるでしょう。
話を聞く際のマナー
- 相手の目を見て聞く
- 相槌をする
- ハキハキと返事をする
- わからない点は質問する
- 話を遮らない
⑤メモを取りながら話を聞く
OB・OG面談では、必ずメモを取りながら話を聞きましょう。相手の話を聞くとき、メモをとれる準備をしておくことは社会人としてのマナーです。OB・OG訪問の機会を無駄にせず、質問の答えを自分のものにして就活に活かすことが重要です。
メモを取る際は、スマホは避け、パソコンや紙とペンでメモを取ってください。どちらにしろ、了承もなくメモを取ることを不快に思う人もいます。メモを取りたい場合は、事前に相手に了承を得ましょう。
自分で調べられる情報に、メモを見直してOB・OGからの情報で知識を補うことで、より深く業界研究や、企業研究ができます。新しく得られた知識をその後の就活に役立てることができれば、有意義なOB・OG訪問だったといえます。
また、メモを取りながら話を聞けば、学びたい熱意を持っていることも伝えられるでしょう。熱意を持って質問をする後輩に対して、先輩も応援してあげたく気持ちになって、より多くの情報を話してくれる可能性があります。
⑥言葉遣いや態度に気を付ける
OB・OG訪問に伺う際は、言葉遣いや態度にも気を付けましょう。OB・OG面談は通常の面接とは違い会議室ではなく、喫茶店やレストランのようなリラックスできるスペースでおこなわれることが多いです。
OB・OGの方々も「リラックスして臨んでください」と気を配ってくれるので、リラックスした雰囲気に気持ちが緩み、言葉遣いや態度がおろそかになる就活生が一定数います。
しかしOB・OGの方々は忙しい業務の合間を縫って、あなたのために時間を作っています。そのような相手に対し、礼節を守れないことは社会人としてのモラルに欠けた行為です。わざわざ時間を設けて頂けたことに感謝し、適切な言葉遣い、態度で臨むようにしましょう。
「就活での言葉遣い」について詳しく説明している記事はこちらです。ぜひ併せて確認しておきましょう。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
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OB・OGへの質問例一覧 40選
ここからは、OB・OG訪問ですべき40個の質問を紹介していきます。「会社・仕事の実態を知る」、「実体験を知る」、「プライベートから企業を知る」など5つの目的別に質問例を紹介していきます。
項目別に紹介していくので、自分の目的に合った項目から、質問を参考にしてみてください。
OB・OGへの質問例①:会社・仕事の実態を知る
①査定・評価の仕組みについて教えてください
②仕事はチームでしますか、個人でしますか
③競合他社と比べた長所・短所はなんですか
④業界の課題・将来性を教えてください
⑤仕事ができる人・できない人の差は何だと思いますか
⑥活躍したときのストーリーを聞かせてください
OB・OGへの質問例②:実体験を知る具体的な質問
⑦入社を決めたきっかけはありますか
⑧1日の具体的なスケジュールを教えてください
⑨新卒時代と今では仕事への考え方は変わりましたか
⑩入社してから最も辛かったエピソードを教えてください
⑪入社してから最も嬉しかったことを教えてください
⑫何をモチベーションに仕事をされていますか
⑬御社で成し遂げたいことについて教えてください
⑭社内イベントはありますか
OB・OGへの質問例③:プライベートから企業を知る
⑮仕事終わりはどのように過ごしていますか
⑯休日の過ごし方を教えてください
⑰お正月やお盆休みはどのように過ごしますか
⑱休日に社内の方と会うことはありますか
⑲先輩や上司とはどんなお付き合いがありますか
⑳仕事とプライベートの充実について教えてください
OB・OGへの質問例④:内定をとるために聞くべきこと
㉑自己PR・志望動機について意見をください
㉒内定までのプロセスを教えてください
㉓自分の第一印象を教えてください
㉔エントリーシート・面接の注意点を教えてください
㉕私の発言・行動の改善点はありますか
㉖総合評価とフィードバックをいただけませんか
㉗ネクストアクションに対するフィードバックをください
OB・OGへの質問例⑤:尋ね方に注意が必要な質問
㉘御社の離職率は高いですか?
㉙御社の社員は若い人ばかりですが、なぜですか?
㉚サービス残業は多いですか?
㉛毎日定時に帰宅できますか?
㉜営業ノルマは大変ですか?
㉝最初は営業に配属ですか?
㉞感じの悪い上司はいますか?
OB・OGへの質問例⑥:NG質問例
㉟なんとかうまく取りはからってもらえませんか?
㊱御社は海外展開はしていますか?
㊲長期の海外出張は楽しいですか?
㊳御社の事業内容について教えてください
㊴御社のビジョンについて教えてください
㊵御社の歴史について教えてください
OB・OGへの質問例①:会社・仕事の実態を知る
会社・仕事の実態に関する質問は、企業研究に有益です。先輩が所属している会社の基本事項を質問し、その企業の社風や価値観を知ります。インターネットや四季報などには、表面的な内容しか記載していない会社も多いため、調べられる情報には限りがあります。
社内の人間関係や、社員の価値観など、より深い企業の情報は、実際に働くOB・OGに質問することで得られるでしょう。事前調査したうえで、疑問に思ったことを尋ねるように心がければ、先輩との面談を有意義なものにできます。
①査定・評価の仕組みについて教えてください
査定・評価の仕組みは、実際のキャリアイメージを持つために必要です。評価基準が明確になっていない会社の場合、入社してから正当ではない人事評価や恣意的な配置転換などがおこなわれ、自分の職務内容が正当に評価されない可能性があるためです。
質問する際の注意点は、尋ねるタイミングに気を付けることです。いきなり評価についての質問をすると、自分の評価のみを気にして仕事をするような人材だと思われかねません。仕事内容について質問した後に、その成果の評価方法を聞く流れで質問しましょう。
また、尋ね方によっては先輩の会社での評価を連想させるような質問になってしまうこともあります。先輩の評価ではなく、あくまでその企業の査定・評価方法について質問しましょう。
先輩の社内評価を聞くことは、心証が著しく悪いものになってしまう恐れがあるため注意してください。
②仕事はチームでしますか、個人でしますか
仕事の進め方から、社風を知るための質問です。チームor個人で仕事するかという内容は、会社がチーム力を重視して仕事をしているのか、個人で仕事をすることを重視しているかを確認するために質問します。
この質問から、自分の仕事の進め方に合った企業を選ぶことができます。その企業の仕事のやり方を知ることで、その企業がチームとしての成果を評価するのか、個人を評価するのかもわかります。自分に合った企業を選ぶために役立つ、質問の一つです。
質問する際の注意点としては、尋ね方です。チームor個人で仕事をしますかと率直に質問するよりは、先輩の仕事の進め方を具体的に聞くほうが、自分に合っているか見極められるでしょう。
③競合他社と比べた長所・短所はなんですか
競合他社と比べた長所や短所は、その会社の特徴や業界での立ち位置を知る質問です。その企業の長所・短所は、志望する理由の根拠になります。競合他社と比べた特徴を知れば、説得力のある志望動機を作ることができるでしょう。
また、業界のシェアや事業における特徴の有無は、会社の将来性を知ることができる重要なポイントです。将来性はその企業の安定性に関係し、企業選びの軸にもなります。
質問する際の注意点としては、あまり知ったかぶりや一般的な意見を言わないことです。企業の長所と短所は、社員が一番肌で体感しているため、余計な意見を挟むことは失礼にあたる可能性があります。
先輩に自社の良いところ、逆にここはあまり良くないといったところを率直に話してもらうことが、有益な情報を収集する方法です。
④業界の課題・将来性を教えてください
働いているからこそわかる業界の課題・将来性があります。業界の課題、及び将来性に関して、先輩がどのように考えているかを尋ねるために質問します。将来性だけでなく課題も知ることで、業界研究が深まり、自分に合った業界か見極められるでしょう。
大抵の場合OB・OGで出会うことができる先輩は、入社して2~3年程度の社員が多いです。そのため、フレッシュな新人ならではの視点で感想を述べてくれることが多いです。
質問する際の注意点としては、先輩も入社して2~3年程度で詳細な情報を知らないことも多いので、すべての回答が得られるとは限らないと認識しておきましょう。
⑤仕事ができる人・できない人の差は何だと思いますか
仕事ができる人・できない人の質問から、社内でどんな人が活躍しているかがわかります。そこから、社風や、その企業が求める人材が推測できるでしょう。
この質問をすることで先輩の会社では、どのような人が仕事ができる・できないと評価されているかの基準が理解できます。どのような人物を有能と見なしているか、どんな人に来てもらいたいと考えているのか、その会社の「求める人物像」を把握できるのです。
質問する際の注意点としては、尋ね方を間違えると、先輩の仕事の出来を聞く失礼な質問になってしまうこともあります。先輩の企業で、どのように働いている人が出世しているのかを、情報として収集することが大切です。
⑥活躍したときのストーリーを聞かせてください
先輩が手掛けてきた仕事の中で活躍したストーリーから、仕事の具体的な内容を把握し、どのような能力が求められているかを知ることができます。
また、その体験談によって先輩の会社におけるキャリア形成や、自分がやってみたい職種が見つかることもあります。先輩独自の成功のポイントや、オープンにされていない情報を知ることで、企業研究の質も高まります。
質問する際の注意点としては、先輩に多くを語ってもらうように聞き手にまわることです。就活生の目的は、先輩の話から有益な情報を収集することですので、先輩に率直に話してもらえるよう、熱心に聞くようにしましょう。
OB・OGへの質問例②:実体験を知る具体的な質問
どの質問も、先輩の具体的な個人の体験に関する内容を質問しています。必ずしも有益な情報が手に入るとは限りません。しかし、先輩個人の体験談であるためその企業に入社した際に、仕事内容を把握する信憑性の高い情報になります。
この分野の質問をするときには、先輩になるべく多くを語ってもらうことが一番自分にとって有益になります。先輩の話を聞きながら感じた疑問は素直に質問し、理解を深めれば、OB・OGは有意義なものになるでしょう。
⑦入社を決めたきっかけはありますか
入社を決めたきっかけを尋ねることで、先輩の志望動機がわかります。先輩の入社を決めたきっかけを知ることで、先輩の目線で捉えた会社の特徴がわかります。
先輩には先輩なりの考え方があって、入社を決めたのでしょう。入社理由から、自分が調べた中での会社の魅力と、先輩が感じた会社の魅力を比較することができます。
質問する際の注意点としては、あくまでOB・OG訪問として時間を作って面会してもらっている立場ですので、面接官のように質問しないことです。先輩の志望動機を尋ねることは良いですが、失礼のないように謙虚な言葉遣いで尋ねましょう。
質問例
- 差支えがなければお伺いしたいのですが、なぜ御社への入社を決めたのでしょうか。
- よろしければ、〇〇さんが入社を決めたきっかけがあれば教えていただけませんでしょうか。
⑧1日の具体的なスケジュールを教えてください
1日の具体的なスケジュールから、詳しい業務内容がわかります。先輩が実際に手がけている仕事の内容から、入社後にどのような働き方になるかイメージをつかむことができるでしょう。
また、会社が採用したばかりの新人をどのように扱い、どのように考えているかも間接的に推測することが可能になります。研修については、会社説明会で情報を得られる場合が多いですが、実際に実務での新人の扱いはOB・OGにだからこそ「生の声」を聞くことができます。
質問する際の注意点としては、プライベートな内容は質問しないことです。差し支えない範囲で先輩に質問してもかまいませんが、取引先との会食や、会議後の同僚との飲み会など、あくまで職務に関連した内容にとどめておきましょう。
⑨新卒時代と今では仕事への考え方は変わりましたか
新卒時代と社会人になってからの仕事に対する考え方が、どのように変わったかを質問し、先輩の仕事への価値観を確認しましょう。
先輩もかつては就活生であり、同じような悩みを持っていたと思われます。入社して間もないころから、数年たってからの考え方の違いを知ることで、入社後に起こる変化やギャップを想定できます。
質問する際の注意点としては、具体例を出して質問をすることです。例として、アルバイトをしているときと正社員として働いているときを比べ、仕事に対する考え方は変わりましたか?といった具合です。
何が聞きたいのかすぐにわかるように、具体的に質問して先輩の体験談を引き出すことが大切です。
⑩入社してから最も辛かったエピソードを教えてください
入社してからもっとも辛かったエピソードを尋ねれば、先輩がどのような仕事に取り組んで苦労してきたかを知ることができます。間接的に、どんな仕事をしているのか、先輩の体験談から具体的に知ることができます。
会社や仕事に関するネガティブな部分は、オフィシャルに情報公開されていません。社会人として働き始めると大変なことは多くありますが、自分の想定している範囲のものなのかがわかれば、企業とのミスマッチが防げます。
辛かったエピソードを聞けば、入社後に想定される大変なことがわかるので、その会社が自分に合っているのかの判断材料の一つになるでしょう。
質問する際の注意点ですが、「もしお伺いできれば参考にしたいのですが」などの枕言葉を使いましょう。会社のネガティブな部分は話しづらい可能性もあるので、質問する側として配慮する姿勢が重要です。
⑪入社してから最も嬉しかったことを教えてください
入社してからもっとも嬉しかったエピソードは、その企業で働くやりがいに関係しています。
仕事で評価されたエピソードを聞けば、先輩自身がどのようなことを一番頑張って取り組んだかがわかります。そして、間接的に企業がどのような行動や仕事内容を評価してるのかも知ることができます。
嬉しかったエピソードはテンポよく話してもらえるらめ、質問を繰り返し、なるべく深く掘り下げて聞くことが大切です。どのような職務内容で、結果的にどんな成果を上げることができたのかを質問しましょう。
⑫何をモチベーションに仕事をされていますか
仕事に取り組むうえで、モチベーションは人それぞれです。何をモチベーションに仕事をしているかを質問することは、先輩の仕事以外に対する考え方に加え、価値観について質問しているとも言えます。
お客様からの感謝や、社内での評価、もしくは達成感、やりがいなど、先輩の仕事のモチベーションを知れば、仕事や企業について、イメージしやすくなります。なぜ頑張れるのかを聞けば、その仕事の魅力を間接的に知ることができます。
質問する際のポイントとしては、あくまで仕事について聞くことです。趣味を楽しむために仕事をしている人もいますが、この質問では、仕事のやりがいなどを中心に聞きましょう。
⑬御社で成し遂げたいことについて教えてください
企業で成し遂げたいことについて聞ければ、自身のキャリアプランの参考になります。これは、先輩の将来的なキャリアプランについて質問しているため、入社後のキャリアフローを知ることにつながります。
質問する際の注意点としては、先輩が回答に困っている場合は、それ以上聞かないことです。先輩の会社での立ち位置や評価にもつながる質問です。あまりキャリアプランについて大っぴらに話したくない人もいるので、深く追及するのはやめましょう。
饒舌に語ってくれる先輩である場合は、質問を徐々に掘り下げていくことがベストですが、そうでない場合は別の質問をしたほうが無難でしょう。
⑭社内イベントはありますか
社内イベントを尋ねることは、単純に行事の有無の確認ではなく、会社の雰囲気や福利厚生を知るために有効です。
社内イベントは、企業によります。仕事で忙しい毎日を過ごす社員が、社内イベントに対してどのような考え方をもつか知ることで企業の雰囲気が確認できます。質問する際は、より具体的な内容を引き出すようにしましょう。
社内イベントを列挙してもらうだけはなく、どのような位置づけのイベントで先輩自身や周りの社員がどうかかわっているのかを聞くことで有益な情報を得られます。
たとえば、社員が積極的に参加していれば、社員同士の距離が近い家族的な社風だとわかるでしょう。体験談から、先輩がイベントをどのように評価しているかという視点で質問するように心がけてください。
OB・OGへの質問例③:プライベートから企業を知る
先輩の会社外での日常については、プライベートの時間です。近年ワークライフバランスが叫ばれているように、どのようなプライベートが過ごせるかは社会人にとって大切です。
業務において、パフォーマンスを発揮できるかは、プライベートの充実度も関係します。充実したプライベートを過ごしてリフレッシュできれば、仕事にも前向きに取り組めるでしょう。
実際に勤務している先輩のリアルな部分を聞き出せば、コーポレートサイトには載っていないワークライフバランスの実態がわかります。
⑮仕事終わりはどのように過ごしていますか
仕事終わりに自己啓発や趣味に費やす時間、家族と過ごす時間がどれくらいあるのかがわかる質問です。先輩の日ごろの業務量や、退社時間、持ち帰り仕事の有無などを確認できます。ただし、プライベートにとれる時間と、仕事への満足度は比例しません。
残業が少ない仕事であっても、やりがいがなければ満足度は低いでしょう。その反対に、仕事終わりにプライベートな時間をとることが難しい職場もあります。しかし、疲労感ばかりでなく充実感を感じることができていれば、前向きな回答を得られます。
この質問からは、仕事量や勤務時間についてもわかりますが、それに加えて日々の仕事への満足度も間接的にわかります。ただし、仕事内容よりも仕事量や退社時間を重視して企業選びをしていると思われないよう質問しましょう。
質問のタイミングや、前後の質問とのバランスを考えることが大切です。プライベートに割ける時間の質問を繰り返すと、場合によっては仕事に対する意欲を疑われてしまうこともあります。
⑯休日の過ごし方を教えてください
この質問では、単純に先輩の休日の過ごし方だけでなく、休日の取得率や休日出勤の頻度などを確認することができます。コーポレートサイトで週休2日と記載していても、実際は休日出勤が多く、月間休日取得数が少ないというケースもあります。
休日の過ごし方は人それぞれですが、充実した休日の取得は仕事のパフォーマンスにもつながる重要な要素です。
週2日の休日を「1日休養、1日教養」に充てるなど、バランスの取れた過ごし方をしている先輩は、仕事でも成果を出せているのではないかと推測できます。
この質問の注意点は、先輩のよりプライベートな部分を聞くことになるため、具体的に追及しすぎると失礼にあたる可能性もあるので気を付けましょう。
⑰お正月やお盆休みはどのように過ごしますか
この質問は、長期休暇をどの程度取得できるかの確認となります。年間を通じて仕事でいいパフォーマンスを発揮するためには、定期的なリフレッシュが必要です。
多くの企業は年末年始とお盆期間に長期休暇を充てていますが、その期間は様々です。実際に先輩に質問すれば、会社における連続休暇の実態がわかります。
この質問の注意点は、企業・業界研究をしっかりしてから質問することです。サービス業や医療業界など、業種や職種によっては盆・正月に長期の休みがとりにくい場合もあります。
企業研究が足りないと思われないように、事前にコーポレートサイトや過去の募集要項などをよく確認してから質問しましょう。
⑱休日に社内の方と会うことはありますか
同じ社内の人と会うのでも、プライベートか仕事かでは大きく違います。プライベートで会うのであれば、社内の人間関係は良好だといえます。また、仕事で会う場合は、休日出勤のある職場だとわかります。
休日に社内の人と会うかどうかの質問では、休日出勤の頻度やプライベートの充実度合を確認することができます。休日出勤が多い場合は、当然社内の人と会う機会が多くなります。
先輩に質問することで、その実態がわかります。注意点は、より多くの情報を得ることです。出勤するまででなくともちょっとした仕事の呼び出しや、接待や付き合いなどで休日を費やすケースはさまざまです。
⑲先輩や上司とはどんなお付き合いがありますか
この質問は、会社の上下関係について知ることができます。仕事以外で職場の先輩や上司とコミュニケーションをとることは大事ですが、本意でない付き合いや半ば強制的なお誘いがあるケースもあります。
会社の先輩や上司とどんな付き合いがあるかは、会社の社風や上下関係について知ることにつながります。同じ付き合い方でも、人によってさまざまなとらえ方があります。
人づきあいが苦手で仕事とプライベートを完全に分けたい先輩や、大事な予定があっても上司の誘いを断れない先輩がいるのです。
注意点は、客観的な事実を評価できるよう、より具体的な情報を得ましょう。具体的な付き合い方を知って、「あなたならどう感じるか?」と考えることも大切です。
⑳仕事とプライベートの充実について教えてください
この質問は、会社におけるワークライフバランスの全体像を確認するものです。先輩自身が仕事とプライベートの充実についてどのように意識しているかは、会社のワークライフバランスそのものに関する質問だといえます。
ワークライフバランスについて知れば、社員を大切にする企業かどうかがわかります。福利厚生について直接聞くのは躊躇してしまいますが、プライベートの充実度を聞けば間接的に知れるでしょう。
注意点は、抽象的な質問であるがゆえに具体的な回答をもらうのが難しい点です。今までの質問をふまえて、ワークライフバランスをどう評価しているのかを話してもらうために、この質問はプライベートに関する質問の最後に持ってくるといいでしょう。
OB・OGへの質問例④:内定をとるために聞くべきこと
内定をとるために聞くべきことは、自分への評価に関する質問になっています。ここ数年で、就活を経験し働いている先輩だからこそできるアドバイスがあります。内定をとるために必要なことや、活かせる自身の強みを客観的な視点で知る絶好の機会です。
採用担当者ほど厳しくはないとはいえ、社会人として経験を積んできた先輩からの視点は、学生である就活生よりはるかに厳しいです。
志望企業で働く先輩の意見は貴重です。就活を終えてまだ日が浅い先輩の意見は、参考になるものも多いでしょう。先輩のアドバイスを真摯に受け止め、修正するように努めましょう。
㉑自己PR・志望動機について意見をください
自己PRや志望動機の添削に関して質問することは、先輩がどのような内容を書いて採用されたかを知る質問にもなります。
自分が書いた内容が、社会人数年目の先輩にとってどのように見えるかは、採用担当者の目線により近い意見だといえます。自己PRや志望動機に対する、率直な評価を教えてもらえれば、質を高められるでしょう。
質問する際の注意点としては、自分の意見も必ず伝えることです。自分の意図が伝わっていないと感じたら、伝えたい内容を説明して、先輩の添削を踏まえてどのように伝えればよいかアドバイスをもらいましょう。
自己PRおよび志望動機に正解はありませんので、各個人が採用担当者に訴えたいことを記載する必要があります。社会人の目線・第三者の目線でみて、自分の伝えたいことが伝わる内容か判断してもらいましょう。
また、その内容から実際の面接において質問されるであろう事項などを、先輩から教えてもらえると対策ができるので良いでしょう。
㉒内定までのプロセスを教えてください
先輩の内定までのプロセスについて質問すれば、先輩と自身の就職活動を比較できます。自分の就活との差異がわかれば、今後の方針の参考になるかもしれません。他企業の選考も含めた、先輩の就活における内定までのプロセスを尋ねましょう。
あなたが現在体験しているように、先輩も何年か前は実際に就職活動をしていました。どのようなプロセスを経て、今の会社に入社することになったかは、大いに参考になる体験談になります。
質問する際の注意点としては、先輩の受験した企業の数や名前、内容よりもどのような方針で就職活動をおこなってきたかを尋ねることです。
就活の軸で悩んでいるのであれば、先輩の就職活動での考え方や取り組み方を知ることは、今の自分を見直すきっかけになるでしょう。また、企業選びで悩んでいるのであれば、内定承諾した理由を聞けば、ヒントになるかもしれません。
先輩の体験談を通じて現状を見直すことで、さらに良い結果に繋がるでしょう。
㉓自分の第一印象を教えてください
自分の第一印象について質問するのは、とても重要です。なぜなら、実際に選考をおこなう面接官は、初対面の人物だからです。面接では、第一印象がその後の評価にかかわります。
出会ってから3~5秒で印象がきまることを「初頭効果」といいます。そして、その数秒で得た印象は、あとからなかなか変わらないため、面接での評価にも影響するといえます。
先輩から見た自分の第一印象から、面接官の自分への第一印象を知ることができます。他人からの見られ方から、第一印象の改善点やアピール方法について知ることができるでしょう。
質問する際の注意点としては、多少厳しくてもいいので率直な感想を述べてもらうように先輩にお願いすることです。
先輩が知り合いの場合は別ですが、多くの場合は初めて出会うことになります。初対面で感じた率直な印象を教えてもらうことによって、客観的な視点で自分を見つめ直す良いきっかけになります。
㉔エントリーシート・面接の注意点を教えてください
先輩の会社のエントリーシートや面接における注意点については、選考を突破するために聞きたい質問でしょう。
先輩は、実際にエントリーシートを書き上げ、面接試験を突破した人です。どういったところに注意すべきか、といった価値の高い情報を得ることができます。選考で評価され、その企業で働く先輩だからこそ気づける注意点があります。
質問する際の注意点としては、なるべく先輩の実体験に即した質問をすることです。面接で聞かれた内容や、面接での雰囲気など、知っていれば対策が可能です。面接で変わったことが聞かれる企業でも、対策していれば問題ありません。
この点を踏まえて、謙虚にアドバイスを求める姿勢を示しながら質問することが大切です。
㉕私の発言・行動の改善点はありますか
OBOG訪問での発言の改善点を質問することは、面接などで採用担当者に対しての言動を改善するために、非常に重要です。初対面の目上の相手に対して、失礼な態度をとっていても自分ではなかなか気づけません。
先輩は、初対面の後輩に対して厳しい指摘はしない可能性もあります。しかし、否定的な意見が出たときは、その内容を謙虚に受け止めて改善する意思を示すことが大切です。
質問する際の注意点としては、率直な意見を述べてもらうようにお願いすることです。大抵の場合、就活生が必要以上に傷つかないようにオブラートに包んだ言い方をします。
もし、先輩の優しさからオブラートに包まれた回答だった場合、率直な意見を求めても良いでしょう。はっきりと指摘してもらったほうが、言動を改善しやすいため、今後にも有益です。
㉖総合評価とフィードバックをいただけませんか
先輩からあなたに対する客観的な評価は、今後の選考に活かせます。この質問は、先輩が採用担当者だったらあなたを採用するのかしないのか、を聞く内容であるとも言えます。
先輩から何らかの形で会社の採用担当者や上層部に報告が行く前に、最後に改善できるチャンスでもあります。反省すべき点は反省し、次に繋げる姿勢をアピールすることが求められます。
質問する際の注意点としては、率直に述べてもらうようにお願いすることです。選考に活かせるのは、こちらを気にかけた優しさからの評価ではなく、厳しい率直な意見であることを忘れてはいけません。
そういった率直な意見から、考え方や言動、態度といった全ての事項をより良いものに改善していくことが最終的な目標です。
㉗ネクストアクションに対するフィードバックをください
ネクストアクションとは、先輩の意見を踏まえて次に自分が起こす行動です。今までの話から改善点を述べ、その内容に対してさらに先輩からフィードバックをもらいましょう。
同じ先輩に2回以上OB訪問をおこなうことはあまりありません。そのため、今後の自分の方針についてフィードバックをもらえれば、その意見を踏まえて就活を進めることができます。
先輩からもらった指摘に対して、自分がどのように改善していくかを述べ、その内容に関するフィードバックも合わせてもらいましょう。改善策を話すことで、先輩からの指摘への理解ができているかの確認にもなります。
質問する際の注意点としては、的外れな改善策を伝えないことです。改善策をその場で考えなければならないので即興性が求められますが、的外れな回答に対してフィードバックをもらっても、役立たせることは難しいので気を付けましょう。
OB・OGへの質問例⑤:尋ね方に注意が必要な質問
尋ね方に注意が必要な質問は、特に人事などの採用担当者には聞きづらい質問です。しかし、一般的には聞きづらい内容を質問すれば、インターネットでは調べられない情報が得られるでしょう。
これから紹介する質問は、基本的には尋ね方に注意が必要です。しかし、これらの質問は、絶対に尋ねてはいけないわけではありません。聞き方を工夫し、失礼でなければ、十分に内容を聞き出せる質問です。
その企業の実態に迫る内容が多く、聞き方や相手によっては、印象を悪くする可能性があると認識しておいてください。たとえ採用担当者には聞きづらい質問でも、OB・OGは評価をするわけではないので、尋ね方に注意して質問してみましょう。
㉘御社の離職率は高いですか?
離職率は、社員の企業や仕事への満足度にもつながります。離職率が高いということは、企業の評判にも関係します。社員が、仕事のやりがいや、企業の将来性、職場環境の良さを感じていれば、離職率は低い傾向にあります。
つまり、離職率からは、数値でその企業に対する社員の満足度が知れるといえます。この質問に気を付けるべき理由は2つあります。
1つ目は離職率のデータは会社四季報やその他の情報系統の雑誌、サイトに乗っていることもあり、あまり会社のことについて調べてきていないという印象を与えてしまうためです。
2つ目は離職率の数字は公表されているとしても、それが高いかどうかは個人の判断によるところが大きいためです。
先輩が離職率が高いとは思っていない可能性もあり、個人的な主観に頼った質問になってしまうためによくないのです。それでも質問したい場合には、「業界の平均と比べて」といった文言を付け加えて質問することが大切です。
客観的なデータに基づいた質問であれば、先輩からも誠実な回答を期待することができます。OB・OG訪問は、ネガティブなことに関して自分の主観的な感想を述べ、質問する場所ではないことを覚えておきましょう。
㉙御社の社員は若い人ばかりですが、なぜですか?
若い人が多い理由からは、社風やその企業の特徴がわかるでしょう。その理由が、ポジティブなものでも、ネガティブなものでも、自分に合った企業かの判断材料になります。
業界の特性から、若い人しかいないというパターンがあります。そのため、志望業界によっては、この質問をすると業界研究ができていない捉えられてしまう可能性があります。
調べればわかることを聞いてしまうと、事前準備ができていない人だと評価されるので注意しましょう。
一方で、平均年齢が高い業界にもかかわらず、その企業には若い人が多いのであれば、自分の考えを添えて質問しましょう。きちんと事前準備で調べたうえで、疑問だった点を質問する場が、OB・OG訪問だということを覚えておきましょう。
㉚サービス残業は多いですか?
この質問は、気になる学生は多いのではないでしょうか。しかし、率直に聞いてしまうのは危険です。この質問内容から、仕事に関する熱意を疑われてしまうかもしれません。
仕事に対する取り組み方の姿勢を疑われてしまい、会社に入社したときにきちんと仕事をしないのではないか、という印象を残してしまうためです。
それでも質問したい場合には、「週や月に、大体何時間ほど働いていますか」と聞きましょう。週に何時間働いているかがわかれば、だいたいの残業時間も推定できます。
知りたいことを率直に聞かないほうが良い場合もあるので、疑問を解消するために失礼にあたらない質問を事前に準備しておきましょう。
質問例
- 大体週に何時間ほど働いていますか。
- 仕事が終わってからはどのように過ごしていますか。
- 忙しい時期の大体の勤務時間を教えていただくことは可能ですか。
㉛毎日定時に帰宅できますか?
この質問から、仕事に対する考え方や職場環境がわかります。定時帰宅を推奨する社風なのか、もしくは定時で帰りづらい社風なのかわかるかもしれません。
定時で帰れるかどうかを重視している場合は、仕事への価値観にあった企業を選ぶために必要な質問だといえます。
企業には、繁忙期と閑散期があります。その業種や職務内容にもよりますが、そのときの状況次第で定時に帰宅できるかできないかが決まります。会社的に残業削減を推奨しているのか、本人の裁量で残業の量が違うのかも、企業によって差があります。
質問したい場合は、繁忙期と閑散期の勤務時間を尋ねることです。「定時に帰れるか」を直接的に聞くと、仕事に対する熱意が感じられず印象が悪くなるため、勤務時間から推測しましょう。
㉜営業ノルマは大変ですか?
営業志望の場合、企業のノルマの位置づけは、実際の業務に影響します。そのため、ノルマについて聞けば、実際の業務の大変さを知ることにもつながります。
営業ノルマがキツイ、厳しいかどうかは本人の主観によるところが多いため、注意が必要です。主観ではなく、客観的な情報から判断できるように質問することが重要です。
数字で営業ノルマを聞いても、学生のうちはそれが大変なのか判断することは難しいでしょう。また、営業ノルマについて詳しく聞くよりは、仕事で大変だったことなどを質問する時間に使ったほうが、企業理解に活かせるでしょう。
それでも質問したい場合には、先輩個人の体験談から聞きだしてください。達成するために大変だった経験や、どれくらいで達成できたかという質問から間接的に知ることが可能です。
質問例
- 営業ノルマを達成するために大変だったことを教えてください。
- 営業は、どのように評価されますか。
- 営業ノルマは毎月何%くらいの達成率でしょうか。
- 入社してからどれくらいで営業ノルマを達成しましたか。
㉝最初は営業に配属ですか?
最初は営業配属かどうかの質問から、入社後の配属がわかります。企業によって待遇は違うので、先輩の話は入社後のイメージを持つのに有効です。
直接的に「最初は営業に配属ですか?」と聞いてしまうと先輩からの印象が悪くなってし合まう可能性があるので注意が必要。
それでも質問したい場合、先輩や周りの同期がどうだったか体験談を聞きましょう。先輩に「最初は営業でしたか?」と質問することは、失礼なことではありません。
しかし、最初の配属が営業職かを深掘りするときは、聞き方に注意が必要です。「~職がやりたいのですが、最初は営業に配属ですか?」と聞くと、営業職をやりたくないととられるでしょう。
㉞感じの悪い上司はいますか?
この質問は、率直に聞くことは避けましょう。自分の上司の悪口を回答として求めていることになってしまい、大変失礼な質問となります。
また、その場に上司がいなくても、入社する可能性のある後輩に対して、上司の評価を下げるようなことをいう人はいないでしょう。
それでも質問したい場合、先輩の会社にはどんな人がいますかというように、間接的にそれがわかる質問をしましょう。
たとえば、下記のように聞くという方法があります。
実は、牛丼屋でアルバイトをしていたころ、先輩からいわれのない嫌がらせを受けた経験があります。とても稚拙な質問で恐縮ですが、1点お伺いさせてください。御社の先輩は、どういった人柄の方が多いですか。
「伝え方が9割」という本にもあるように、聞きづらいことを聞くときは、質問の仕方を工夫してみることが重要です。必要に応じて、ぜひ活用してみましょう。
OB・OGへの質問例⑥:NG質問例
これ以降の質問は、質問内容や聞き方に問題があるため、印象を悪くする恐れがあるので注意してください。
事前にNG質問例を把握しておけば、失礼な質問をすることなく、OBから情報を得られるでしょう。OB・OG訪問の質問で覚えておいてほしいのは、調べたらわかる質問はせず、相手に失礼な言動を控えることです。
調べたらわかることを聞くのは、お互いにとって時間の無駄です。また、快く質問に答えてもらえるように、相手を尊重した言動は重要です。
NG質問の例を知って、相手に不快な思いにして、必要な情報を得られないような事態を防ぎましょう。
㉟なんとかうまく取りはからってもらえませんか
OB・OG訪問は、その企業の選考をスキップするためのものではありません。先輩は、あくまでリクルーターとして相談、という形の面談を担当しているだけです。採用を決定する権限は何も持っていない場合が多いと認識しておきましょう。
そのため、たとえ就活生が何を頼んだところでどうもできないので、先輩が困るだけです。そして、取りはからってもらえるように頼むと、他力本願の印象を残してしまいます。
発言した時点で、仕事に対する熱意がないものと見なされてしまうため控えましょう。「コネ入社」という言葉は世の中に存在しますが、OB・OGからの紹介で入社できるとは限らないので、考えずに自力で選考に勝ち抜く術を身に付けましょう。
㊱御社は海外展開はしていますか
この質問をすれば、会社のことについてきちんと調べていないととられるでしょう。海外展開しているかどうかは、企業ホームページからわかる場合が多いです。先輩と面談する前にきちんと調べておくことが大切です。
現在は海外展開していなくとも、将来的には考えている場合もあります。今後の会社の展望を知るために、海外展開する予定があるのかを聞くことは失礼にあたりません。質問する際は、必ず現在は海外展開をしているかどうか確認してからにしましょう。
㊲長期の海外出張は楽しいですか
この質問は、「楽しいか」という発言から仕事への考え方が甘いと感じる人もいるので注意が必要です。
長期の海外出張に任じられる人たちは、それだけの仕事を任されており責任をもって赴任します。仕事を楽しさで選んでいると思われると、印象は悪くなってしまうかもしれません。
海外出張の魅力を聞きたい場合は、その仕事のやりがいから推測しましょう。良い点と悪い点の両方を踏まえて、海外出張のある職業の志望動機を作成したいと伝えれば、悪い印象にはなりません。
自分に意図があって質問したと伝われば、相手に不快な思いをさせることはないでしょう。
㊳御社の事業内容について教えてください
この質問は、基本的に調べればわかります。調べればわかることを質問すれば、忙しい先輩の時間を無駄にしてしまいます。
事前準備せずに基本事項を質問することは、貴重な時間を割いてくれた先輩に対して、失礼にあたります。それでも質問したいのであれば、調べてもわからないことがあり、わかったことまでを踏まえてさらに深い質問をしたい場合に限定するべきです。
例えば、事業内容については自分で調べられても、どのようなお客様にニーズがあるのかや、他の企業との関係性などはわからないでしょう。
「事業内容のこの部分が、よくわからなかったので教えてください」と尋ねれば、具体例を挙げてわかりやすく質問をしてくれることが期待できます。インターネットでわかることは、すべて調べこんだ状態で質問する必要があります。
㊴御社のビジョンについて教えてください
企業のビジョンは、会社の公式サイトや採用関連のサイトに必ずといっていいほど掲載されています。この質問は、企業ページすら確認していないということを印象付けてしまいます。
また、OB・OG訪問は入社して1~3年の先輩にすることもあり、聞いても企業ページに載っていること以上は知らない場合もあると認識しておきましょう。
ビジョンについて詳細が知りたい場合は、自分が調べてわかった範囲の知識とそれに加えて不明点を伝えましょう。自分が理解できた範囲も伝えれば、きちんと調べたうえで質問していることがわかります。
不明点について説明してもらえれば、企業理解はさらに深まるでしょう。
㊵御社の歴史について教えてください
この質問での注意点は、ベンチャー企業やスタートアップ企業は、そもそも設立してから長くても数年程度であり、歴史がない可能性があることです。
大企業ならば、さまざまな事業を経て発展していきているため、歴史がある可能性は高いです。しかし、いずれの場合も、インターネットや四季報などで調べればわかるので、質問しないことをおすすめします。
この質問をする場合は、歴史から何が知りたいのか目的を明確にしておきましょう。歴史から社風が知りたいのか、発展してきた経緯を聞いて事業の将来性を知りたいのか、歴史から推測できる内容は多々あります。
歴史について単純に興味本位で聞くのであれば、目的をもって質問できない学生という印象を与えてしまうのでので注意が必要です。
就活生に聞いた! OB・OG訪問で聞いて良かった質問
この記事では40個の質問例を紹介してきましたが、考えられる質問はもちろんこの他にも多くあり、聞いて良かったと感じられる質問は人によってさまざまあるでしょう。
そこで、今回は就活生の皆さんがOB・OG訪問で聞いて良かったと感じた質問を、そう感じた理由とともに紹介します。ぜひ質問例と併せて参考にしてみてください。
説明会では聞けない情報について質問をしたという回答が多数
聞いて良かった質問として、説明会では得られない情報についてのものという回答が多く寄せられました。
説明会ではきけないとして、実際に働いていて感じる社内や社員の雰囲気について質問している就活生が多いようです。なかには、説明会での人事担当者の発言内容と食い違いがないかを確認したという声もありました。
OB・OG訪問という一対一の話しやすい状況だからこそ聞き出せる本音や、若手社員だからこそ気づくこともあるはずです。ぜひ説明会では聞けなかったり、より現場の若手社員だからこそ感じていることについての質問を用意しておきましょう。
実際の働き方がイメージできる質問をしたのがよかったという声も
仕事の具体的なスケジュールなど、働き方がイメージできる質問をしたのがよかったという声も散見されました。
働き方をイメージするために、具体的な仕事内容や生活について質問している就活生も多いようです。OB・OGは入社した場合の数年後の自分のような存在であるため、実際の働き方を聞くことで、自分の近い将来をイメージできるでしょう。
OB・OG訪問で、具体的な情報を整理できると、会社とのミスマッチを防いだり、仕事を進めるうえで必要になる能力を確認して自己内容を見直すことができるでしょう。ぜひ詳しく、働き方がイメージできるような質問も用意しましょう。
OB・OG訪問では事前に質問したいことをメールで送ろう
さて、OB・OG訪問をする場合は、事前にメールを送る必要があります。ここからは、OB・OG訪問をするときに送るメールの作成方法と、質問を事前にまとめておくポイントについて解説していきます。
相手に時間を割いてもらうという認識をもって、事前にメールであいさつをすることは社会人としてのマナーです。OB・OG訪問前に質問事項を事前に伝えておくことで、先輩も事前に考えることができ、お互いにとって無駄のない時間になるでしょう。
OB・OG訪問をするときの例文
件名「OB訪問のご依頼」
株式会社〇〇
〇〇様
突然のご連絡失礼致します。私、○○大学○○学部○○と申します。
この度は大学の就職課にて小林様のことをご紹介いただき、
OB訪問のお願いがしたくご連絡を致しました。
私は現在就職活動をしており、
料理サイトの運営をしている貴社に非常に興味をもっております。
ぜひ、貴社で活躍されている小林様にお仕事などのお話を伺えませんでしょうか。
ご多忙のところ誠に恐縮ではありますが、お返事を頂ければ幸いでございます。
氏名:〇〇〇〇
大学名:〇〇大学〇〇学部〇〇学科
電話番号:000-1111-2222
メールアドレス:shukatsu@mail.com
OB・OG訪問をするときのメールでは、自分が何者であるか丁寧に名乗り、誰の紹介・どこで連絡先を知ったのかということを記載しておきましょう。
質問の概要をメールに記載するポイント
当日、お伺い・ご依頼したい点は大きく3つです
(※事前にご回答いただく必要はございません)
①私の自己PRへのフィードバック
話し方・口調・表情から論理性まで見ていただければ幸いです
②◯◯様のこれまでのお仕事について
・業務内容
・新卒入社時と現在の会社へのイメージの違い
・楽しいこと、辛いこと
③貴社の海外事業について
・詳細について
・今後の展望
事前に聞きたい内容を簡単にまとめておきましょう。メールに記載する場合のポイントとしては、箇条書きで簡潔にまとめるということが重要です。また、事前に質問への返信の必要はない旨もあわせて添えておくと、親切なメールだと言えるでしょう。
OB訪問のメールの書き方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
訪問するOBの連絡先の見つけ方3選
OB訪問をするためには、事前にOBに連絡して許可を取る必要があります。しかし、連絡先をどうやって見つければいいかわからず、困る人は多いです。
もともと連絡先を知っていて、仲の良い先輩が自分の志望する企業に就職している場合は良いですが、そうでない場合はOB・OGの連絡先から探さなければなりません。
OB・OGの連絡先を探す方法はさまざまあるので、どんな方法があるのかを知ってスムーズに連絡を取りましょう。
①大学のキャリアセンターで確認する
OB・OGの連絡先を知る方法としては、大学のキャリアセンターで問い合わせるのが一般的です。キャリアセンターでは、卒業生の連絡先や就職先などをまとめて管理していますので、問い合わせれば連絡を取ることができます。
もちろんすべてのOB・OGの情報が問い合わせできるわけではなく、あくまで情報を開示している人に限られます。そのためOB・OG自身が就活生からの問い合わせを拒否している場合は、OB・OG訪問をおこなうことはできません。
また、自分が志望する企業に、必ずしもOB・OGが就職しているとも限りませんので、それも理解しておきましょう。志望する企業を絞りすぎると、訪問先が見つからない可能性もありますので、OB・OG訪問ではある程度視野を広く持っておくことが大切です。
②友人や先輩からつてをたどる
大学のキャリアセンターでOBの情報が得られなかった場合は、友人や先輩などのつてをたどって連絡先を探すという方法もあります。部活動やサークルなどさまざまなつながりをたどっていけば、志望企業に就職しているOBが見つけられることも多いです。
OB・OG訪問は先輩と連絡がつき、承諾さえ取れればおこなうことができます。必ずしも大学を通す必要はありません。
個人的に連絡が取れた場合でも承諾が得られればOKなので、積極的に連絡先を探すことが大切です。
もちろん、断られた場合は引き下がらなければなりませんし、無理を言うのは禁物です。個人的に連絡を取る場合でも、最低限のマナーは守らなければならないので、礼儀はきちんと尽くしましょう。
③志望企業に直接連絡してみる
手を尽くしてもOBの連絡先が見つからない場合は、志望する企業へ直接連絡を取ってみるのもおすすめです。連絡を取った結果、OB・OGが在籍していればそのままOB・OG訪問の話を進めることができます。
仮にOBがいない場合でも、お願いすれば企業訪問が可能になることもありますし、志望企業には積極的にコンタクトを取ることが大切です。もちろんOB訪問と企業訪問は違う点もあるので、それらの違いは正しく把握しておかなければなりません。
OB訪問では普段は聞きづらいことも質問できますが、企業訪問の場合は説明会同様に質問にも注意が必要です。どちらになる場合でも、参加することで企業への志望度の高さをアピールできますので、志望企業への問い合わせもおこないましょう。
「OB訪問のやり方」についてさらに詳しく説明している記事もあるので、併せて確認してください。
就活生に聞いた! 訪問するOBの連絡先の見つけ方
ここまで、訪問するOBの連絡先の見つけ方を紹介してきましたが、実際のところ就活生の皆さんはどのように見つけていることが多いのでしょうか。ここでは就活生の皆さんの、連絡先の見つけ方に関する回答を紹介します。
最も多かったのは、OB・OG訪問用のサービスを利用したという回答で、次いで友人や先輩の紹介からのつてでOB・OGの連絡先を入手したという回答が多いという結果でした。
志望企業に直接連絡したり、大学のキャリアセンターで探したという回答も一定数いたため、これといった定番がないといえるかもしれません。自分が見つけやすい方法でOB・OGを探すということが大事でしょう。
OB・OG訪問の質問で疑問点を解消して選考に臨もう
OB・OG訪問をすると、企業の生の情報を知れたり、実際に働くイメージを持てたりするメリットがあります。
また、それだけではなく、そこでのつながりが今後のあなたのキャリアにおける人脈となり、ビジネスパーソンとしてさらなる飛躍につながる可能性すらあります。
OB・OG訪問では、事前準備をしっかりして臨むことが重要です。目的をもって質問事項を作成し、就活に役立てられる情報を得られるようにしてください。OB・OG訪問で得た情報を活かして、就活を有利に進めましょう。
【OB・OG訪問に関する調査】
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2022年8月17日~22日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の153人