就活のマナー
【健康診断の服装とは】検査しやすく診察にふさわしい格好を解説
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目次
健康診断に適切な服装とは
スーツのボタンの留め方やポケットのしまい方、履歴書の書き方・選び方など、ビジネス上や就職活動において、細かいルールやマナーは複数あります。その中でも、意外と知られていないのが、「健康診断」に関する決まりではないでしょうか。
「ビジネスマンだからスーツの方がベター」「直接業務とは関係ないのだからカジュアルでOK」「健康診断の時だけ特別なスタイルがあるかもしれない」など、頭を悩ませることもあるでしょう。本記事では、入社前に対応すべきことや、服装のルール、病院の選び方など、幅広くご紹介していきます。
仕事に必要なものを揃えたり、企業から指定された業務に必要な資格・知識の習得も大切ですが、「健康診断」も入社前の重要なミッションのひとつです。それでは、具体的にみていきましょう。
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入社前の健康診断は必須
どの企業でも健康診断を受けることが、労働安全衛生規則により義務づけられています。そのため働くことが決定している際は、本人の健康状態とは無関係に必ず受けなくてはなりません。
企業側は入社してくる社員の健康状態が業務に影響しないか、事前に申告していることに虚偽はないのか、診断結果によってチェックします。もし仮に問題があったとしても、仕事内容にダイレクトに関係しない場合は、採用を却下することは禁じられていますので、ご安心ください。
もちろん、企業から健康診断書の提出を求められます。そのため入社前に必ず受けなければならず、多くの就活生は夏頃に対応するようです。事前にどの項目を診断すべきなのか、必ずチェックするようにしましょう。
大学の健康診断との違い
企業が実施する健康診断は、これから企業で働くことのできる健康状態であるかどうかを判断するためのものです。大学の健康診断は、極端な話をすれば学生に対するサービスの1つであるために、健康診断を受けるも受けないも完全に学生の自由です。
しかし、企業に採用された時に受ける健康診断は、上述のような仕事上の事情があるために、正当な理由なく受診しないと内定に響く可能性があります。
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大学ですでに健康診断を受けた場合は病院にいかなくてもよい場合がある
大学ですでに健康診断を受けていた場合、病院による健康診断書の提出ではなくても、問題ないケースがあります。それは1年に1回おこなわれている、大学での健康診断によるものです。ケースバイケースではありますが、企業の人事担当者にその旨を説明すると、その診断書でも受諾してくれる可能性があるのです。
診断すべき項目が同じであれば別途受ける必要はなく、コストもかからないため有り難いでしょう。「いつの診断書なのか」という観点もとても重要です。健康診断書に有効期限はありませんが、何年も前の診断書は現状の健康状態を表しているとはいえないため、提出してはいけません。企業が求める健康診断書は3ヶ月前までのものですので、この期日内のものを用意すれば問題ないでしょう。
健康診断に行く時の正しい服装と注意点
では健康診断における服装は、どういったものがよいのでしょうか。「就職や入社に関わることだから、やはりスーツだ」と思われている方もいるかもしれません。
もちろんスーツで受診することは、絶対的にNGというわけではありません。現状でも、そのスタイルの方が多い傾向にあります。しかし、着ているものを脱いだり腕を捲り上げたりすることもあるため、そうした行為になるべく手間のかからない服装の方がよいといえるでしょう。
金属やプラスチックは避ける
健康診断の概要にも記載されていることですが、金属類やプラスチックはレントゲン検査に影響を与えてしまいます。時計やアクセサリーは、すべて取り外しておくようにしましょう。レントゲン検査で金属類を身に付けていると、x線がそれらに影響されてしまい、レントゲン写真を正しく判断できなくなってしまいます。
そのためボタンダウンシャツは、着用していかない方がよいでしょう。女性に関しては、金属やプラスチックが使われているブラジャーのホックが撮影に影響を与えてしまいます。それらが使用されていないブラジャーの場合は問題ありませんが、手間や時間を考慮して、Tシャツのなどのシンプルな格好で受診するのがおすすめです。
私服でもフォーマルな服を選ぶ
レントゲン検査以外も円滑に受診するために、あまり脱いだりする必要のないような格好がベターです。カジュアルな服装には、装飾としてアクセサリーがつきものですが、取り外して診断するのは面倒でしょう。どちらかといえば、過度な装飾のないフォーマルな格好の方がよいでしょう。
他にも、採血では腕を捲ることがあります。そのため秋冬であれば、ボタン付きのシャツなど手間がかかるものよりは、伸縮性のあるセーターやニットがオススメです。自身のオシャレさをアピールする場所ではないため、効率よく診断を受けることを念頭に、着たり脱いだりすることに時間のかからない格好や、タイトすぎない服装を選ぶべきでしょう。
女性はストッキングではなく靴下を履く
女性でありがちなのが、ストッキングやタイツの着用です。スーツでなくてもストッキングを履く人はいるでしょう。ストッキングやタイツはウエストまであるため、心電図や体脂肪の測定など本来洋服を脱がなくてもいい検査であっても、脱がなくてはならなくなります。
すぐ測定できる検査のはずが、脱いだり履いたりするのに時間がかかると、検査する人にも他に待っている人にも迷惑がかかってしまいます。よって、健康診断を受ける際は、すぐに脱ぎ履きできるよう、ウエストまであるストッキングやタイツではなく、靴下やひざ下までのストッキングを履くようにしましょう。
また、冬は寒いからと、ズボンの下から長い靴下を履いたりする人もいますが、ズボンを脱がなければ靴下が脱げないとなると手間がかかるため、健康診断の際は履かないようにしましょう。
健康診断を受ける際の服装以外の注意点
健康診断を受ける際の注意点というのは、服装だけではありません。例えば、食事や飲酒、喫煙、時間制限があげられます。「受けるのは明日だから、夜は飲み食いしても大丈夫」と健康診断のルールを知らない人もいます。健康診断は病院に行ってからスタートではありません。
厳密にいうと、前日からスタートです。このルールを守らなければ、健康診断の結果に影響が出るだけでなく、最悪の場合受けることができません。ではどんな禁止事項があるのでしょうか。次でご紹介していきます。
前日夜9時以降の食事は控える
健康診断を受ける際の注意点として「食事」があります。ルールは前日夜9時以降の食事は控えることです。午前から検診を受ける際は、約12時間前までに食事を済ませるようにしましょう。食べ物が消化されていないと血糖値に影響が出てきてしまいます。食べ物を消化できる時間というのは人それぞれですが、確実に消化できる時間というのを考え、夜9時以降の食事を控えるようになっています。
しかし、12時間前だからといって、夜9時までに暴飲暴食をしてしまうと健康診断の時まで消化しきれない可能性が生じるでしょう。胃や血液を検査するためには空腹の状態でなければいけません。空腹の状態で検査をするので、もちろん朝食もとってはいけません。水は、就寝時までとっていいことになっています。
受付時間に遅れる場合は連絡する
就活時の面接でも健康診断でも、予約時間に遅れるという可能性は誰にでもあります。自分は大丈夫と過信せず、遅れた場合の対処法を知っておく必要があります。まず、健康診断の予約時間に遅れる場合は、事前に病院へ連絡をしましょう。健康診断を円滑に受診するために、病院は時間を指定している場合があります。
また、他の受診者もいる可能性は高いため、大幅に遅れた場合、受診できない可能性があります。1人の受診者でも、病院は円滑にするために予定を立てています。受診当日の遅刻やキャンセル、日時の変更は迷惑をかけることになりますので、体調管理をしっかりし、予約時間に間に合うように行きましょう。また、キャンセル料が発生する医療機関もあるため、あらかじめ調べておきましょう。
健康診断も仕事の一環
この健康診断は、自身の健康状態を把握するためのものです。企業側が従業員の健康状態を確認するという意味もあります。従業員に対する福利厚生の1つであり、仕事の一環ともいえるでしょう。
とくに体が資本の仕事を提供している企業からすれば、この結果次第で従業員の処遇を決定しなければならない場合もあるため、時として重要なこともあります。企業からの仕事の一部だと思って、案内があった時には自発的に定められた期限内に受けに行くようにしましょう。
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健康診断の主な内容
健康診断の内容は、通常新卒として採用された内定者の学生に対しては、一般検査として、診察及び問診、身長・体重・BMI測定、視力、聴力、血圧検査を基本として、尿検査、胸部X線検査、血液検査、心電図検査などもあわせておこなわれます。
企業の役員クラスなどになってくると、これに1日か2日の時間をかけて人間ドッグでおこなわれている、非常に高額の健康診断が企業の費用で実施されることもありますが、内定者の学生に対しては年齢が若いこともあって、そこまで実施することは通常ありません。
健康診断を受診する病院は指定がないか確認する
大学で受診するのではなく、病院で診断する場合は、企業側が指定した場所以外ではNGのケースもあります。その際は指定病院まで足を伸ばし、受付にて健康診断を受ける旨を伝えれば問題ありません。
特に指定がない場合、それなりに大きな病院であれば基本的には実施しています。自宅近くの病院やよく通っている病院など、自身がいきやすい場所をえらびましょう。いずれにせよ、健康診断書は内定後に必要な書類ですので、「面倒くさい」という理由だけで受診しないのはNGです。
企業から指定があった場合
先ほども少し触れたように、企業からの指定は守るべきです。「そもそもいっていない」「別の病院で受診した」というのは、大変失礼な行為かつ、内定にも響く可能性があるので避けましょう。
企業によっては、内定者を一括で健康診断させることがあります。受診していないという問題の発生を防ぐために、あるいは効率的な運用のためにこうした対策をしている会社もあるのです。
一斉に受診する際は、あまりよくない結果が出てしまった場合、再検査を余儀なくされることでしょう。とはいえ、再検査の診断結果により取り消しになるケースはほとんどありません。万が一の場合はやむをえないですが、やってはいけないのは再検査にいかないことでしょう。
企業から指定がなかった場合
企業指定がない際にオススメなのが、病院ではなく保健所です。この場所でも「就活のため」と伝えれば、健康診断書に欠かせない項目を受診できる可能性があります。最大のメリットは、病院に比べると財布にやさしいことでしょう。無駄な出費を控えたい方は、ぜひ活用してください。企業によっては受診すべき項目を決めていることがありますので、事前に確認しておく方がよいでしょう。
前半でもご紹介した通り、大学での健康診断も認められるケースがあります。診断書を損失してしまった場合でも、慌てることはありません。在籍している大学によって細かい違いはあるものの、学内にある発行機や窓口で再発行できる可能性が高いでしょう。
健康診断を受診する際にはふさわしい服装を心がけよう
入社前の健康診断についてまとめてきました。企業は健康診断を新卒の学生に受けさせる場合があります。健康診断は、病院または大学や保健所でも受けることができます。詳しくは、企業に詳細を確認するようにしましょう。
また、健康診断における服装に明確なルールはありません。ただし、着替えが素早くできないような服装は避けるべきです。病院側にも他の受診者にも迷惑がかかってしまうため、注意しましょう。金属やプラスチックがついていないか確認し、女性はストッキングでなく靴下を履くようにしましょう。