目次
眼鏡業界とは
眼鏡業界は、眼鏡やコンタクトレンズなどに関する業務全般を行います。視力が悪い人は眼鏡やコンタクトレンズのお世話になっていることから、身近な職業に感じるのではないでしょうか。
最近では、眼鏡は視力の悪さをカバーする道具だけではなくファッションアイテムとしても注目されています。そんな眼鏡業界で仕事を志望する場合、眼鏡業界に関する基礎知識をチェックしましょう。それでは大手主要企業情報や最新トピックスなど、眼鏡業界に関する情報を解説します。
眼鏡業界
眼鏡業界といえば、眼鏡をお店で販売しているイメージを浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし眼鏡店での仕事は、販売以外に視力検査なども行うので、知識や経験や技術が必要です。また、販売だけではなく、眼鏡の製造なども含まれます。
同時にファッションアイテムとして眼鏡が一般的になったのも考えなければなりません。ダテメガネをしている方も増え、洗練されたデザインを求められる人も多くなりました。そう考えると、眼鏡デザイナーの存在も重要です。
大手メーカーだけではなく、中小の眼鏡販売店も多くあります。また、眼鏡は日本国内だけではなく世界で必要とされているため、海外へ視野を向けている眼鏡企業も現れている業界なのです。
眼鏡業界の業績推移について
- 業界規模眼鏡:1,265億円
- 平均年収眼鏡:406万円
眼鏡業界全般で見ると、平成17年と18年はほぼ横ばいでしたが、20年頃から減少傾向に入りました。この平成20年という年は、リーマン・ショックがあった年です。その影響によって国際金融市場が大混乱に陥り、世界的な経済危機があった影響と言えるでしょう。
その影響が個人消費にもつながり、買い控えが生じて眼鏡業界が落ち込んだことが考えられます。平成21から24年までは横ばい状態が続きましたが、25年に復活傾向に入りました。個人消費の回復が影響し、劇的な上昇というわけではありませんが、リーマン・ショック前の19年頃と同レベルになったのです。それ以降は横ばいが続く状態になっています。
参照:業界動向リサーチ
眼鏡業界の細かい職種分類について
- 販売
- 製造
- デザイナー
眼鏡業界もさまざまな職種に分けることができます。一般的に良く見られるのが、販売の仕事でしょう。眼鏡を購入したい人に適切なアドバイスを行います。お客がどのような眼鏡を求めているのか見極め、おすすめのフレームやデザインを提案し、度数の調整なども行うのです。目の構造や視力検査や目に対する医学的な知識も必要であり、加工もしなければなりません。
製造の仕事もあります。工場でレンズやフレームなどを製造する作業で、機械だけではなく、自らの手で行うような細かな作業も多くあります。眼鏡デザイナーという仕事も無視できません。素材から機能性かけ心地まで考慮し、デザインを行うクリエイティブな仕事となります。
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眼鏡業界の売上高ランキング
眼鏡業界の売上高ランキングTOP4
- 三城ホールディングス 537億円
- JINS 406億円
- 愛眼 165億円
- メガネスーパー 157億円
業界動向リサーチを参考にランキングを紹介します。眼鏡業界でトップを誇るのが三城ホールディングスです。「メガネの三城」というとピンとくる人も多いのではないでしょうか。シェア率は40%強あり、企業もメガネだけでなく不動産などにも展開しています。2位はJINSです。海外展開や企業、有名人とのコラボも積極的に行い、メガネに関しての様々は手法で展開しています。
主要企業5選紹介
眼鏡業界を代表する主要企業を5つ紹介致します。眼鏡を取り扱うと言っても、その企業方針や手法、社風などは大きく異なる部分もあることを理解しましょう。チャレンジを推奨する企業もあれば昔ながらのやり方を守る企業など本当にさまざまです。
大手企業を目指す就活生によっては、どの企業が一番自分に合っているのか気になる所でしょう。主要企業5社の事業内容から社風についてご紹介しますので、業界研究などにお役立てください。
三城ホールディングス
- 企業名株式会社三城ホールディングス
- 代表者名:多根 幹雄
- 従業員数:3,127人(連結)
- 設立年月日:1950年(昭和25年)1月27日
株式会社 三城ホールディングスは、眼鏡や関連商品を取り扱う専門のチェーン店を中心に事業展開しています。郊外型やテナント型やビルイン型店舗は国内だけではなく、国外にも進出している企業です。接客の丁寧さや商品知識や技術に関し、業界でもトップクラスを誇っているのは大きな特徴でしょう。
社風ですが、新しさや現代的な企画がなかなか認められないという声もあります。個人のチャレンジや意見が簡単に認められるわけではなく、全体的に堅実な社風とも言えるでしょう。
ただ、実力主義という側面もあり、現場主義であるのも見逃せません。販売や積極で認められたい、仕事を積極的に頑張りたいという上昇志向が強い人にはやりがいを大きく感じる社風と言えるでしょう。
- 企業名:株式会社 ジンズ
- 代表者名:田中 仁
- 従業員数:3,586名(その他準社員等含む/2016年8月末現在)
- 設立年月日:1988年(昭和63年)7月
株式会社 ジンズは企画、生産、流通、販売、物流まですべて自社で行っておりメガネブランドJINSの提供を行っています。社風は実力主義という面が大きく、年齢や性別に縛られるような雰囲気ではありません。個人の成果を平等に評価しようという社風です。そのため、キャリアを高めたい・成功を目指したいという上昇志向が強い人はやりがいを強く感じるでしょう。
また、研修制度に対しても力を入れており、眼鏡に関する技術や商品提案などの接客研修もしっかり行っています。他にも残業などを行わないというのが、ジンズの大きなポイントです。企業全体で風通しも良く活気もあり、新しい価値を作っていくという挑戦的な部分もある企業と言えるでしょう。
愛眼
企業名:愛眼株式会社
代表者名:佐々 栄治
従業員数:748名(ほか平均臨時従業員数437名)
設立年月日:1961年(昭和36年)1月11日
愛眼株式会社は、眼鏡、サングラス、その他関連商品を取り扱う眼鏡専門チェーン店です。眼鏡の卸売業で創業して小売業となって75年以上の長い歴史を持ち、高い技術力と知識で情報や眼鏡に関する商品の提供を行っています。
社風の大きな特徴になっているのが、残業がほとんどないことです。残業になりそうな時は他のスタッフが助けるという社風で、従業員同士の協力やチームワーク体制が整っていると言えるでしょう。そのため協調性を求められる企業とも言えます。
働いている従業員は真面目な人、穏やかな人が多いという傾向もあり、ガツガツとは真逆な社風です。また、年齢層については若者よりも年配者が多い傾向にあり、企業全体で落ち着いた雰囲気があります。
メガネスーパー
- 企業名:株式会社メガネスーパー
- 代表者名:星﨑 尚彦
- 従業員数:1,136名 ※嘱託・準社員を除く(平成29年9月15日現在)
- 設立年月日:1980年(昭和55年)9月
株式会社メガネスーパーの事業内容は、メガネやコンタクトレンズ、付属品から補聴器などの販売業務です。創業は44年で知識と経験に裏打ちされた技術によりアイケアを意識した商品やサービスなどを意識し提供しています。例えば、生活環境や目の調整力を意識し総合的に視力検査を行うトータルアイ検査を実施していることからもその傾向が伺えます。
社風はトップダウンの傾向があり、配属された店舗次第では上の人間の指示に従うだけになるという話もあります。個人のやり方よりも会社全体でルールを守り、協調性を重視する雰囲気があるようです。一方で、ディアラブル眼鏡の開発など挑戦的な一面があるのは見逃せないでしょう。
メガネトップ
企業名:株式会社メガネトップ
代表者名:代表取締役社長 冨澤昌宏
従業員数:1,999人/臨時従業員1,880名(2013年3月31日現在)
設立年月日:1980年(昭和55年)5月
株式会社メガネトップの事業内容は、メガネやコンタクトレンズの販売、関連商品の販売業務です。創業当時の目標が業界トップであり、その気持ちが社名に込められています。メガネトップは眼鏡市場という店舗を全国チェーン展開しているのが大きなポイントでしょう。
社風は自由さもある程度認められており、個人の裁量についても受け入れてくれる傾向にあります。経営理念では、働きやすさや働きがいのある職場環境にも言及しているので、職場環境に対する意識も高いと言えるでしょう。
自社工場を持っており、独自の商品開発にも積極的です。ただ、店舗によって大きく違いがあり、例えばスタッフ数や店長の方針によっては残業時間の増減が変わるという話もあります。
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眼鏡業界で人気の製品紹介
説明するまでもありませんが、メガネはレンズとフレームに分かれています。「眼鏡市場」と呼ぶ場合、その2つを区別して考える必要があります。レンズで世界的に大きなシェアを持つのは、日本のニコンとフランスのエシロールによるニコン・エシロール。
このほか、国内メーカーならHOYA、セイコー、唯一の眼鏡レンズ専業メーカーである東海光学などが有名どころです。一方、フレームに関しては高額性能には関係なく、ファッション性が重視される傾向があり、時々で流行や人気メーカーが変わります。そこで、今回は楽天市場での売上ランキング参考に、人気製品を紹介します。
人気製品①
同サイトで、デイリー、週間にかかわらず常に上位の売り上げを記録しているのは、メガネの主要企業のところでもご紹介した総合メガネブランドの「JINS」です。このうち「JINS CLASSIC」と呼ばれるシリーズは、高度経済成長期に見る個性的な形やカラーリングに着目。
中でも「 - 50's-」はメガネがファッション要素の一つとなった1950年代を意識し、レトロな印象を与える丸みを帯びたフロントブロウのフレーム(レンズの下半分にフチがないフレーム)がおしゃれです。
色もライトグレーやブラウンなど数種類から選べます。価格はフレームだけで5千円前後と安価なので、気に入ったら気分に合わせて眼鏡を「着替えたい」という伊達メガネ派の人にもぴったりです。
人気製品②
フレームで男女問わず高い人気を誇っているのがレイバンです。「光(Ray)を遮る( Ban)」の意味が示すように、元はサングラスブランドとして設立され、世界的に著名な俳優やセレブが愛好していることで知られます。
メガネフレームには機能性を重視したものからデザイン性の高いものまでさまざまありますが、日本で人気なのはゴツいブラックのフレームをもつRX5220などがあります。レンズの枠上部に施されたシルバーのワンポイントと、ツルの部分のロゴがおしゃれです。
ミュージシャンやタレントが好んだことで火が付き、伊達メガネとしても愛用する人が多いですね。また、世界的なブランドの割に、メガネフレームは1万円そこそこで購入できるので、若い人たちにも人気です。
人気製品③
最後にご紹介するのは「グッチ」。イタリア・フィレンツェに本店を置く、知らない人はいないほどの世界的ファッションブランドです。年齢にかかわらず女性に人気で、特に今一押しなのは「GG8002F 4UA 53サイズ」と呼ばれるものです。
一見するとレイバンの黒縁シリーズに似ていますが、柔らかな曲線で形作られた、丸すぎも角すぎもしないフロントフェイスが女性らしさを強調しています。つるのレンズに近い部分の一部が木か竹を思わせるような色使いになっており、おしゃれで大人びたアクセントを添えています。
価格はレンズセットで2万5千円~3万円前後と、前述の2つに比べ少し高めですが、「さすがグッチ」と思わせること間違いなしです。
眼鏡業界を深く知って就活を有利に進めよう!
眼鏡業界は激しい競争が続いている業界です。長い歴史の中で技術と知識と経験を培った老舗企業、チャレンジ精神を武器に台頭した企業などさまざまです。その中で自分が本当に働きたいと思える企業を選ぶため、就活生は一層、業界研究に励んでください。