業界研究

建設業界に採用される志望動機の書き方|例文も合わせて紹介

建設業界とは

建設業界での就活を勝ち抜くためには、志望動機をしっかりと工夫して書き上げる必要があります。志望動機はその業界を志す理由を伝えるものであり、作成するためにはまずは業界についてを知っておかなければなりません。

業界についての知識がないままでは魅力的な志望動機を作成することはできませんので、業界研究を進めることが大切です。業界の動向や基本的な知識などを知り、建設業界への理解を深めて志望動機の作成に役立てていきましょう。

建設業界

建設業界は順調に業績を伸ばし、業界規模も拡大を続けています。2010年頃までは国内の建設需要の減少やサブプライムローンによる金融引き締めによって、業績は伸び悩みを見せていました。しかし以降業績を回復させ、現在では堅調に推移している業界です。

業績回復の背景としては震災による復興需要や公共事業投資の増加が挙げられます。震災によって各地で大きな被害を受けることになりましたが、建設業界にとっては需要の増大であり、業績回復の追い風となっています。

またアベノミクスによって公共事業投資が増加したことによっても、業績は好調です。現在では2020年の東京オリンピック開催に向けての再開発が進むなどさらなる追い風が吹き、今後も成長していくことが見込まれています。

建設業界の業績推移について

  • 業界規模:16兆7,924億円
  • 平均年収:692万円
  • 平均継続年数:19年

建設業界の業界規模は16兆7,924億円であり、国内でもかなり大規模な産業です。東京オリンピックの開催に向けて需要は高まり続け、今後もさらなる業界規模の拡大が見込まれている、成長力の高い業界です。

平均年収は692万円であり、他業界と比べても高い水準にあります。企業ごとに若干のばらつきはあるものの、それほど大きな差ではありません。基本的に高い年収を獲得している人が多いです。

平均継続年数は19年であり、これも他業界と比べても高い水準にあります。継続年数も企業ごとに若干の差はあるものの、それほど大きな差ではなく、長く勤めている人は多いです。業界としても成長力が高いため雇用は安定していますし、年収も高い企業が多いので、働きやすい環境にあると言えます。

建設業界の細かい職種分類について

  • 施工
  • 設計
  • 営業

建設業界の職種としては施工、設計、営業が挙げられます。施工は現場の担当者として働き、現場スタッフをまとめる職種です。建物の建造までのスケジュール管理や安全管理などを行い、全体のスケジュールを管理しながら、チームのリーダーとして働きます。

設計は建造物の設計を行う職種です。設計と一口に言っても、意匠設計、構造設計、設備設計などがあり、企業ごとや部署ごとでどの設計を行うかは異なります。ビルやマンション、商業施設、住宅などさまざまな建造物の設計を行います。

営業は建造物の受注に向けてさまざまな場所へ営業活動を行う職種です。自社の技術やこれまでに手掛けた建造物などをアピールしながら、新規の建造物の受注を目指します。

建設業界の志望動機を書くポイント


建設業界での就活を勝ち抜くため志望動機を作成するためには、業界研究を進めるだけでは不十分です。業界研究はあくまでも志望動機の基礎を考えるものであり、それだけで完璧な志望動機を作成できるわけではありません。

志望動機は他の学生と差別化し、採用担当者の印象に残ることが大切ですので、書き方をしっかりと工夫する必要があります。上手な志望動機の書き方にはポイントがありますので、それらを踏まえて印象的な志望動機を作成していきましょう。

①なぜ建設業界なのかを明記

採用担当者の印象に残る志望動機を作成するためには、なぜその業界を志望したのかを明確にアピールすることが大切です。業界にはさまざまなものがありますが、数ある業界の中でも他の業界ではなく、なぜ建設業界を選んだのかを明記しましょう。

業界を志望する理由は絶対に必要ですので、これが明確に語られていることが、志望動機の前提条件でもあります。なぜ建設業界を選んだのか、その理由を伝えるためには、建設業界ならではの特徴を踏まえてアピールしましょう。

建設を通じて豊かな社会を実現したい、建設の立場から街の安心、安全を守る存在になりたいなど、さまざまな理由が考えられます。建設業界の仕事と絡めて志望動機をアピールすることで、その業界でなければならない理由を伝えることができます。

②その中でもなぜ該当企業なのかを明記

なぜ建設業界を志望するのかを伝えれば、次にその中でもなぜ該当企業なのかを明記しましょう。一口に建設業界と言ってもさまざまな企業がありますので、複数ある選択肢の中からなぜその企業を選んだのかを伝えることが大切です。

単に建設業界で働きたいだけでは、建設業界であれば他の企業でもいいと思われてしまい、印象がよくありません。他の企業ではなく、その企業だからこそ志望した理由を伝える必要がありますので、志望企業の企業研究も進めていきましょう。

企業を志望した理由を伝えるためには、その企業独自の特徴や強みを踏まえてアピールすることが大切です。企業についての知識をしっかりと深め、その企業でなければならない理由を伝えていきましょう。

③自分に何が貢献できるのかも明記

建設業界を志望する理由、その中でも該当企業を志望する理由を伝えれば、そこで自分に何が貢献できるのかも明記しましょう。志望動機では仕事に対するやる気や企業での成長意欲を伝えることが大切ですが、気持ちだけではビジネスの世界では活躍することはできません。

就活は就職をすることが目的ではなく、就職し、その企業で活躍することが目的ですので、企業に貢献できる何らかの能力が必要です。自分にはどんな能力があって、それが仕事をする上でどのように役に立つのかを具体的に示すことで、採用担当者に好印象を与えることができます。志望動機は入社意欲の高さを伝えるだけではなく、自身の採用メリットを伝えることも大切ですので、企業で貢献できることを具体的に説明しましょう。

志望動機作成ツールを活用して
建設業界の志望動機を完成させよう

建設業界建設業界の志望動機を作成する際、伝えたいことは沢山あっても、文章で上手くまとめる自信がない就活生も多いはず。

そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。

志望動機ジェネレーターなら、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの志望動機が完成します。
無料でダウンロードして、効率的に建設業界に採用される志望動機を完成させましょう。

建設業界の志望動機例文3選

志望動機の書き方のポイントを知れば、次はいよいよ実際の就活で使う志望動機を作成していきます。しかし志望動機の作成は難しいものであり、書き方のポイントを知ったからといって、すぐに完成させられるものではありません。

何度も書き直し、改善を重ねることでようやく完成しますので、焦らずじっくりと取り組むことが大切です。例文なども参考にしながら、志望動機の書き方についてさらに理解を深め、魅力的な志望動機を完成させていきましょう。

例文①

私は建設を通じて世の中をさらに便利にしたいと考え、御社を志望しました。御社では大手ゼネコンとして建設業界を牽引しているだけではなく、都市開発の事業に強みがあり、ノウハウの蓄積も大きいです。ノウハウを活かして大規模な都市開発を手がけ、多くの人の生活を便利にし、支えたいと考えています。大学時代はカフェでアルバイトをしており、お客様の話の聞き役に徹することで傾聴力を身に付けました。御社でも傾聴力を活かして地域の方々の望みを引き出すことで、より良い都市開発の実現に貢献したいと考えています。

例文の①では建設を通じて世の中をさらに便利にしたいことが志望動機として挙げられています。最初に志望理由を語ることで、アピールしたい内容が明確になっており、印象深い志望動機になっています。

企業を志望する理由も単に大手のゼネコンだからではなく、都市開発のノウハウの蓄積が大きいなど、企業独自の強みを挙げられており好印象です。また企業で貢献できることについても、自身の能力を提示し、それをどのように活かすのかが具体的に示されており、これも好印象でしょう。

例文②

私は質の高い建造物を作ることで、多くの人の生活に安心をもたらしたいと考え、御社を志望しました。御社は商業施設の建設に強みがあり、社風としても安全第一が強く掲げられています。地域の人たちが望む商業施設を安全に作り上げることで、安心で便利な生活を提供したいと考えています。私は大学時代に工場で検品のアルバイトをしており、集中力や細かいチェックには自信があります。御社でも集中力を切らさず、しっかりとチェックを行うことでミスを減らし、安全な建設に貢献したいと考えています。

例文の②では質の高い建造物を作ることで、多くの人に安心をもたらしたいと志望動機が語られています。商業施設の建設に強みがある、安全第一を強く掲げる社風であると企業独自の強みや特徴を挙げることで、その企業を志望する理由を明確にできています。

また企業で貢献できることについても、どのように活躍するかが具体的に語られており、好印象です。企業で働き、活躍する姿もイメージしやすく、アピール力の高い志望動機になっています。

例文③

私は物作りが好きで、地図に残る仕事がしたいと考え、建設業界を志望しました。その中でも人々の生活を豊かにするものを作りたいと考え、都市開発事業に強みのある御社を志望しました。御社は洗練されたデザインの建設に強みがあり、その技術を活かしてオシャレな街づくりをしていきたいと考えています。私は大学時代アパレルショップでアルバイトすることで自身の感性を磨きました。御社でも感性を活かしたデザインを提案することで都市開発の事業に参加し、オシャレな街並みを作って多くの人の生活を豊かにしたいと考えています。

例文の③では物作りが好きで、地図に残る仕事がしたいことが建設業界を志望する理由として語られています。さらに人々の生活を豊かにするものを作りたいと企業を志望する理由を併せて伝えることで、志望度の高さがアピールできています。

また都市開発事業と洗練されたデザインに強みがあると企業独自の特徴を交えることで、その企業でなければならない理由がさらに強くアピールでき、好印象です。企業で貢献できることについても具体的に語られており、活躍する姿がイメージしやすくなっています。

建設業界の志望動機NG例文選


魅力的な志望動機を作成するためには、上手に書かれた例文を見るだけではなく、失敗しているNG例文に目を通すことも大切です。NG例文は自身の志望動機と照らし合わせることで、どこが間違っているのかを知ることができますし、改善することでより良い志望動機へと近づけることができます。

また志望動機はさまざまな例文を知り、視野を広げることも大切です。NG例文を参考にしながら、自身の志望動機を確認し、さらに磨きをかけていきましょう。

NG例文①

私は物作りに関わる仕事がしたいと考え、御社を志望しました。御社では様々な建造物を手がけており、多くの人の便利を創出しています。私も御社の一員として働くことで、様々な人の生活を支え、便利さを提供していきたいと考えています。大学時代は居酒屋でアルバイトをしており、アルバイトを通じてコミュニケーション能力を身に付けました。御社でもコミュニケーション能力を活かして、地域の人たちと意思疎通を図り、求められるものを作ることで、生活の便利を創出したいと考えています。

NG例文の①では物作りに関わる仕事がしたいと志望動機が語られています。確かに建設業界は物作りの業界ですが、物作りだけであれば、他の業界でも行うことができます。どんなものを作りたいのか、物作りを通じて何がしたいのかが明確にされておらず、建設業界を志望する理由としてはNGです。

企業を志望する理由についてもさまざまな建造物を手がけているだけでは弱いです。もっと具体的に企業の特徴や強みを提示して、志望理由を伝える必要があります。

NG例文②

私は建設の立場から人々の生活を支え、安心出来る暮らしを提供したいと考え、御社を志望しました。家は生活の中心であり、生活の基盤でもあります。その家がすぐに潰れてしまうようであれば、安心して暮らすことは出来ません。また生活をするためには様々な施設が必要です。それらも家と同じで、すぐには潰れない頑丈さが大切です。私は多くの人が安心して生活し、豊かな暮らしを実現出来る安全性の高い建造物を建設することで、御社に貢献したいと考えています。

NG例文の②では建設の立場から生活を支え、安心できる暮らしを提供したいと志望動機が語られています。建設業界を志望する理由はこれで問題ありませんが、企業を志望する理由が明確にされておらずNGです。

建設業界で大切なことは何かが語られているばかりであり、志望する理由についてはほとんど語られていません。企業で貢献できることについてもどのように貢献するかが語られているばかりで、自身の能力がアピールされておらずNGです。

NG例文③

私は大学時代に建設現場でのアルバイトをし、一つの建物を作り上げることの大切さを知りました。一つの建物を作るだけでも莫大な資金がかかっていますし、長い年月と多くの人の手がかけられてようやく完成しています。建設の大変さを知っているからこそ、活躍出来るのではないかと考え、御社を志望しました。アルバイトを通じて建設についての基本的な知識は学びましたし、即戦力として活躍出来ると考えています。アルバイトで培った体力なども活かし、粘り強く仕事に取り組みたいと考えています。

NG例文の③では冒頭で志望動機が語られておらずNGです。結論から述べることで、アピール内容を明確にすることができますが、例文ではアルバイトの経験が語られており、アピール力が弱いです。

また業界を志望する理由、企業を志望する理由についても触れられていません。建設現場でのアルバイトの経験は就活でも有利になりますが、それだけでは志望動機のアピールとしては不十分です。アルバイトなどの経験はあくまでプラスアルファの評価ですので、それだけでは選考を勝ち抜くことはできません。

あなたは建設会社に受かる実力があるのか?自分の就活力を診断してみよう

大手の建設会社は目指す人の多い人気企業。中途半端な実力では内定は厳しいです。だから、いま自分が、どのくらいの実力があるのか、気になりますよね。

そんな時は、「就活力診断」が役立ちます。24の質問に答えるだけで、あなたの現在の就活力を診断。あなたは、何が得意で、何が苦手なのかをグラフで見える化します。

苦手な分野を早めに把握しておけば、内定に向けて効果的な対策が立てられます。

80点以上のSランクを取れれば、かなり安心。一度、あなたの実力を診断してみましょう。

建設業界の志望動機をマスターして選考を有利に


建設業界は業績が好調であり、順調に業界規模を拡大している業界です。2020年の東京オリンピック開催に向けて今後もさらに好調が予想されている注目度の高い業界でもあります。

建設需要の増加によって採用枠を拡大する企業も多いですが、注目が集まっているだけに志望する就活生は多いです。ライバルの多い業界ですので、選考で勝ち抜くためには、ライバルと差別化を図った志望動機を作成しなければなりません。

志望動機は書類選考だけではなく、面接でも必要になる重要なものですので、何度も見直し改善することが大切です。志望動機の上手な書き方をしっかりとマスターし、注目度が高く、ライバルの多い建設業界の就活を成功させましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ