企業研究

【社風とは】企業選びについて知っておきたい項目を徹底解説

気になる企業の社風を知ろう

就職活動をしていく上で、企業選びというのは重要です。その中でも、自分が行きたい企業はどういった雰囲気の企業なのか、何を大事にしているのだろうか、どういった歴史があるのかなど企業に関して気になることはつきません。就職活動で、企業を選ぶ際に社風が選択肢のトピックとしてよくあがってきます。

志望動機に会社の社風に惹かれてという例文もよくみることが多いです。企業選びで社風がトピックとしてあがってくることが多いのは、それだけ社風が自分の個性と合っているのかどうか気になるからです。会社も法人と呼ばれるように、相性や価値観が合う合わないは存在します。そんな中で、今回は企業の志望動機にもよくあがってくる企業の社風について取り上げていきます。

社風が合わないことで離職にも繋がる可能性がある

社風が合わないことで離職にも繋がる可能性があります。例えば、勤務終了後の時間はプライベートに当てたいという考えの人や、お酒の場が苦手で頻繁に会社の懇親会に参加はしたくないという希望がある人は、社員同士の勤務外コミュニケーションが盛んな雰囲気の社風には居心地の良さを感じにくいです。

とはいえ、最低限のコミュニケーションをしなければ仕事は円滑に進めることは難しいです。就業後、先輩からの飲みのお誘いに頑張って対応したり、懇親会も3次会まで参加していたりすると、自分に負担をかけ続けることになります。その負担こそが、会社への嫌悪感や仲間への不信感になりやすく、退職という道につながりやすくなります。全ての会社がこの状況に当てはまることはありませんが、社風が合わないというのは、自分自身に我慢を強いることになり、ストレスをためやすくする危険性があります。

社風とは

社風は簡単に説明すると、会社の持っている雰囲気のことになります。似たような言葉で、「企業文化」と言うと、経営理念・行動指針ようなその企業が大切にしている価値観などを意味しポジティブな印象を受けます。しかし、「社風」と言ってみると、非公式でネガティブな面も含めた、意味合いがあるとイメージすると良いでしょう。

そして、社風とは、企業がその歴史のなかで培ってきた文化や価値観のことを表しています。部下の意見を上司が聞いてくれる風通しの良い価値観であったり、上司が部下のことを叱咤することで、半ば強引に部下のほうが仕事をすることが当たり前の価値観であってり、社風が自由なので、オフィスでの服装は、スーツではなく、私服でも良いなどの価値観が社風と言われています。

社風の具体例

  • 役職・部署に関係なく部下からでも意見し合える
  • 若手でも手を挙げれば裁量のある仕事を任せてもらえる
  • 個人ではなくチームで結果を出す事を大切としている
  • 過程ではなく結果が評価される

社風の中にも具体的に、このようなものが挙げられます。風通しが良い会社である、とアピールするために、部下からでも意見をすることができる社風が現代では増えています。また、新人が始業30分前出社で掃除するのが当たり前という社風も、縦社会が厳しい会社にはあります。

このように社風についてみると、学生としてもさまざまなことを感じることでしょう。しかし、これから社会人になっていく中では順応することも必要です。自分に合っている社風の会社を選択することもおすすめします。

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気になる企業の社風を知る方法

では、どのようにして、会社の社風を知っていくのでしょうか。もし、可能であれば、ネットのような情報だけでなく、自分の肌や目、耳で実際に自分の感覚で感じることをおすすめします。たとえば、OB・OG訪問やインターンシップ、面接、会社説明会などがあげられます。

社風といっても、なかなか言葉には表しづらいことも多いです。ですので、自分が足を運んで感じることによって、自分の個性と合っているかどうかもわかります。また、逆に違和感を感じることで、企業との相性の判断をしていくことをおすすめします。

①会社説明会

気になる企業の社風を知る方法として、会社説明会がおすすめです。企業は学生に、自社のことをくまなく知ってもらいために会社説明会を実施しています。どのような業界で、何をしている会社であるかなど、基本的な情報から社風のことまで丁寧に説明をしてくれます。

また、説明会には質疑応答の時間が設けられていることがほとんどです。質疑応答の際に、「御社の社風を教えてください」と逆質問をして聞くこともできます。

他にも、会社説明会終了後には、社員との座談会が設けられている場合がありますので、その際に直接聞くこともできます。できるだけ多くの会社説明会に参加して、社風の比較検討をするようにしてください。そうすることで、同じ業界の会社でも「〇〇社は堅実でまじめな社風」「●●社は明るくフラットな社風」と自分の中で分析をすることができるようになります。

②OB・OG訪問

「OB・OG訪問」とは、興味のある業界や企業で働いている先輩を訪ねることです。そこで、先輩に対して、実際の仕事内容、社内の雰囲気などをヒヤリングすることでそこの業界や会社について研究することになります。しかし実は、会社の企業研究もインターネットがあれば、情報収集はできてしまいます。

しかし、先ほども触れたとおり、インターネットに書いてある情報では実際に働いている社員とのギャップがあることも多々あります。なので、この会社で実際に働いている人を訪ね、仕事や社風について聞くことは自分が肌で感じる上で非常に重要です。また、就活は主に、自分から企業に応募して選考を受けることになるのが大半です。ですので、あらかじめ、志望企業の人と交流することにより、志望企業とのつながりができるメリットもあります。

③インターンシップ

インターンシップとは、中学生が職場体験をするように、大学生が一定期間企業で働く職業体験をすることを言います。授業がない夏休みにやるインターンシップも多くありますが、中には授業がある期間を使ってインターンシップを行うこともあります。実際に企業に出勤し、社会人と仕事を経験することで、社会を経験することができるのがメリットです。

そういった時間を過ごすことで社会人と話をしたり、共に同じ体験をし、志望している企業の実情や業界の知識などが得ることができます。インターシップに参加することで、会社の社風を直接感じることができる就活生は多いです。ですので、今後の自分の社会での展望が見えてきたり、就職活動にも活かすことができるのがインターンシップになります。

④面接

面接も、企業の社風を知る有効な方法です。会社説明会、OB・OG訪問、インターンシップとは違い、面接は採用試験です。応募者に入社の意思があることが前提として行われます。

企業の本音をいうと、面接はあなたに自社を知ってもらう最高の機会であると考えています。新卒採用において、企業は応募者が他の企業も受けていることを知っています。面接官は、応募してきた学生が他社に流れないようにするためにも、自社の魅力を伝えて第一志望にさせることも役目なのです。

先にご紹介した会社説明会と同様に、面接の終盤に「何か質問はありませんか?」と聞かれます。その際に「御社の社風を教えてください」と聞いてみましょう。会社説明会と違い、大勢を相手にする会社説明会よりも、入社意欲のある応募者だけを対象にしている面接では、貴重な情報を教えてくれる可能性が高いです。

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社風は企業を取捨選択する1つの要素

これまで、OB・OG訪問や、インターンシップなど、さまざまな企業の社風を知るおすすめの方法を紹介してきました。このようにして情報を得た上で大事になってくるのは、自分の足を動かして得た情報を、実際の就職活動における企業選びで役立てていくことです。

例えば、アットホームな職場で仕事をしたいという方は、「アットホームな社風です」と謳っているかどうかだけではなく、お昼の時間に社員みんなで食事に出かけるような職場を気にしてみることで、理想とする職場に勤めることができるでしょう。

自分の努力を正当に評価して欲しいという方は、実力主義の社風の会社を選択しましょう。このように得た情報を生かしていくことで、社風の情報収集も意味をなします。

社風の好みは人によって異なる

人間は十人十色です。当然、社風の好みは人によって異なります。「伝統がある会社で、誠実に真面目に働きたい」という人もいれば「ガツガツ仕事をこなしたい、早く仕事を任されたい」という人もいます。

他にも「飲み会大歓迎、仲良く明るい人間関係が好き」という人もいれば反対に「残業は非効率、オンオフの切り替えが重要」と考えている人もいます。企業によって、会社の価値観や社内の雰囲気、従業員の意識は違います。自分の社風の好みが仕事場に反映されると、自然と人はやる気に溢れ目標に向かっていきます。

しかし、自分に合わない社風の会社では、そこにいるだけでストレスになり、仕事に楽しさを覚えることが難しくなるでしょう。就職活動をする際は、できるだけ会社の情報を収集し、自分がどのような環境で仕事をしたいのかをじっくり考えてください。

自分に合った社風を確認する方法

仮に希望していた会社から内定をいただいて、入社することになれば当然その会社に日々通うことになります。ほぼ毎日その会社で時間を過ごすため「入社前とのイメージにギャップがある」と感じてしまえば、当然そのギャップの中で働くわけなので大変な思いをすることとなります。

そうならないためにも、入社前の段階で志望している会社の社風が自分にあっているか知っておくことは非常に重要なことだといえます。会社のリサーチはもちろん重要ですが、「自分に合った社風」かどうかを確認するためには自分のことを知る必要があります。

自己分析をする

自己分析は自分がどのような人間かを客観的に理解して、採用担当者にアピールするために行うというためだけのものではありません。自分のことを客観的に理解することで、「志望しているその会社が本当に自分に合っているか」を自分自身で理解するためのツールでもあります。

自分はどんな人間でどんな性格か、そしてそんな性格の自分にはこんな社風が合う・合わないなどを測るものさしでもあるのです。入社してから社風が合わなかったとなってしまっては遅いため、志望する段階からしっかり自分の性格に合う社風かどうかを理解して、どのような環境で働きたいか・働きたくないかを明確にしておきましょう。

自分の就活の軸は何か

まず自己分析をする際は、どのような仕事に就きたいのかを考えてください。それがあなたの就職活動の軸となります。「花屋で販売員になり、花の手入れや商品管理をやりたい」「レストランで店長になり、サービス部門で会社を牽引したい」という将来像が就職活動では重要な軸となります。

つまり、自分が絶対に譲れないものを決めることで方向性が定まり、進むべき道筋が見えてくるようになります。就活の軸を決めることは、自分の自己理解を深めるだけではなく、効率よく就職活動をすることにも役立ちます。就活の軸は、いわば自分がなりたい社会人のイメージです。

軸がはっきりしていることで、面接官の質問に対しても一貫性を持って回答することができるようになります。伝えたい内容にブレがなくなるので、自信を持って回答することができ、面接官への印象も良くなります。

自分はどんな性格か

自己分析をすることで、自分はどんな性格であるかがわかります。性格がわかることで、業務への適性や、自分に向いている業種が見えてきます。性格がどのように作用するのかというと、例えば「緻密な作業を淡々とこなしていきたい」という人は事務職が向いていますし、「とにかく人と話すことが好き」という人は営業職や接客業が向いているといえます。自分が志望している職種は、本当に自分に向いているのか不安な人は、自身の性格を見つめ直すことをおすすめします。

そして、自分の性格がわかることで、面接でよく聞かれる質問の対策もしやすくなります。「あなたの短所(長所)を教えてください」という質問には、あなたの性格を伝えなければなりません。自身の短所(長所)を把握していて、そのうえ業務への適性を理解している回答ができれば、面接官が納得できる回答となります。

どんな企業で働きたいか

自己分析において、どんな企業で働きたいかをイメージすることは特に重要といえます。なぜ重要であるかというと、先にご紹介してきた自己分析の方法と深く関連するからです。「景気に左右されない安定した会社で働きたい」「転勤がなく実家から通勤できる会社がいい」というやんわりした希望だと、就活の軸が定まっていても入社したい会社まで見つけることができません。同様に、自身の性格に適した業種を見つけても、どんな企業で働きたいのか希望がなければ、自己実現のイメージはつきにくいです。

自己分析は「自分は●●がやりたい、このような性格だから●●職に就きたい」というイメージができれば、あとは「どんな企業で働きたいか」を分析することでほぼ決まってきます。もしも「どんな企業で働きたいか」というイメージがざっくりである場合は、どんどん掘り下げていきましょう。自分が就職したい企業を見つけ出すことに大いに役立つので、自己分析は怠らずやるようにしましょう。

基準を決めて企業の社風と照らし合わせる

誰にでも一つや二つ、自分の中で「これだけは譲れない」というものがありますよね。例えば、「家族との時間」であったり、「何よりも仕事に重きを置く」であったり「年功序列で順繰りに昇進していく」であったり、もしくはその逆の「年齢に関係のない成果主義」であったり、これは人によって様々です。ぜひ自分の中で自分の明確な基準を作っておきましょう。

この明確な基準を自分の中で設けておくと、マッチする企業・しない企業を判別することができます。また、これを事前に自分で明確にしておくと、選考を受ける前に自分の中で取捨選択ができるため無駄な時間を作ることがありません。

自己分析の方法が分からない人はまずやり方から

自己分析が必要なのは分かったけれど、やり方が分からい人も多いでしょう。どこから手を付けたらいいのか分からない、何を見ればいいのか分からない、そんな人には自己分析マニュアルを手に取ってみることをおすすめします。

この自己分析マニュアルは36個の質問に答えると、A~Fの6つのなかからあなたのタイプを紹介してくれます。技術者タイプなのか研究者タイプなのか細かい自己分析ではありませんが、自分がどういったタイプなのかを把握することから始める人にはおすすめです。短時間でできるので、まずは手に取ってぜひ始めてみてください。

社風を志望動機にするのもオススメ

実際に自分の力で起業研究として会社の社風を調べてきたのであれば、その社風を志望動機のひとつとして使用することもおすすめします。自分がリアルに感じた社風や、調べて思ったことはアウトプットするときに必ず相手に想いが伝わります。そういった努力や行動を企業の採用担当者も評価したいです。

ですので、自分が企業研究で得ることができた社風を志望動機にすることをおすすめします。また、事務職のような周りの就活生と志望動機では差別化をすることが難しい部署もあります。そんなときでもこういった社風を武器にすることにより、大きなアピールをすることができます。

社風を志望動機とした例文

ここでは、実際に面接やエントリーシートの際、志望動機に社風をどのように使うのかを例文を使って紹介していきます。まず、志望動機において大事なポイントをひとつあげます。それは他の就活生とは何が自分は違うのかということをアピールし、採用担当者に印象に残すことができるかどうかです。

多くのエントリーシートや面接を行う企業からしてみると、多くの学生が居て、覚えていられないというのが実情です。なので、いかに差別化を図って、企業の方に覚えてもらうことができるような志望動機にすることがポイントになってきます。

例文①

貴社のホームページに書かれていた「相手が誰であれ、自分の意見を言え、それに対して誇りを持て」という社長のお言葉がとても印象に残りました。この言葉から貴社は、年齢や立場にとらわれずに、1人ひとりの個性が尊重されている職場なのだと思います。このような自分に誇りをもって働ける環境で、私も働きたいと強く思いました。御社に入社することになりましたら、自分の行動に誇りを持ち、まっすぐに行動していく御社の一員になります。

社風が印象に残ったという志望動機はよくあるものです。しかし、この志望動機のポイントは自分が会社の社風に惹かれ感銘を受けたのと同時に、自分の解釈を加えることにより、他の就活生と違うということをアピールしようとしています。

このようにアピールすることで、自分は会社のことを知っているというアピールができるということと、会社の上司にいわれたとおりに行動するのではなく、自分で考えて行動できるというアピールになります。社会に入ってから自分で考えることが必要になるので、アピールにすると非常に評価も高いです。

例文②

貴社の「表現豊かに価値のあるものを生み出そう」という理念が、ホームページでの企業風景や事業内容から、社員の方一人ひとりにきちんと浸透していることが伺えました。貴社で働く社員の方々は、自分の強みを活かせる仕事を通して、理想の実現に向けて日々努力されていることと思います。このような社員の個性が光る雰囲気の中で成長しながら、事業に貢献したいと思い志望いたしました。もし、貴社の一員として入社することになりましたら、自分が輝き、自分の周りの社員も輝かせるような社員になっていきます。

こちらの志望動機では社風に自分が惹かれたというアピールに加えてあるものが付け加えられています。それは、社風だけではなく、企業の全体の風景から、会社のことをイメージしているという点です。志望動機は、いかに他の就活生と差別化を図るのかがポイントになります。

社風だけでなく、会社の風景という全体を把握することにより、目の前のことだけでなく仕事全体を俯瞰的に見ることができるというアピールに繋がっています。

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就活では社風をしっかり調べて企業選びのひとつにしよう

この章では社風について解説してきました。志望する業界は絞れたのに会社選びで手が止まっているという方や、自分が将来会社で働く姿がイメージができないという方は、ぜひ社風を調べるようにしてください。

そして、自己分析をすることで就活の軸や自身の性格、どのような企業で働きたいのか、再度見つめ直してください。会社に入社して実現したい夢や、なりたい自分のイメージがあるからこそ、私たちは社会に出て企業に就職します。

この自己実現のためにも、就職活動では自分に合う会社との出会いが特に重要になります。人が会社に在籍する時間というのは、人生の大半を占めます。今回ご紹介した社風の調査方法や自己分析の方法を参考にして、自分に合った企業を選ぶようにしてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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