業界研究

【化粧品業界の志望動機の書き方】採用担当者も納得の例文と解説

化粧品業界とは


化粧品業界は女性に人気の高い業界の一つであり、就活を攻略するためには志望動機を念入りに考える必要があります。志望動機を作成するためには、業界についての理解を深めなければなりません。

業界研究を怠ってしまうと、質の高い志望動機を作成することはできませんので、しっかりと業界研究を行うことが大切です。業界について知らなければならないことはたくさんあります。業界の動向や基本的な知識を身に付け、化粧品業界の志望動機の作成に役立てましょう。

化粧品業界

化粧品業界は堅調に業績を伸ばしている業界であり、業界規模はほぼ横ばい、あるいは若干の成長傾向で推移しています。業績は一時期伸び悩みを見せていたものの、現在では回復しています。業績回復の背景にあるのは、訪日外国人観光客の急増です。

外国人観光客が増えたことにより、化粧品需要も拡大し、業績は回復を見せています。しかし2020年の東京オリンピックに向けて外国人観光客はさらに増加が見込まれているものの、それ以降の動向は未だ不明です。

国内市場の動向は先行きが不透明であり、頭打ちが見え始めてもいますので、海外に目を向けている企業も増えています。また他業種からの参入も激化しており、今後もさらに業界内での変化が起こると考えられています。

化粧品業界の業績推移について

  • 業界規模:2兆1,516億円
  • 平均年収:568万円
  • 平均継続年数:10年

化粧品業界の業界規模は2兆1,516億円であり、国内の業界としてはそれほど大規模ではありません。伸び率としては高いものの、今後の先行きは不透明な業界です。業界規模は若干の変動が予想されていますが、大きな変化が起こることはないでしょう。

平均年収は568万円であり、他業界と比較すると若干低い水準にあります。企業ごとに年収のバラつきはあるものの、それほど大きな差ではありません。大企業であれば高年収も期待できますが、中小企業ではそれほど年収が高くない場合も多いです。

平均継続年数は10年であり、これも他業界よりも低い水準にあります。継続年数も企業ごとに差がありますが、それほど大きくはありません。年収が低いことも多いので、仕事に対しての強い熱意が必要な業界です。

化粧品業界の細かい職種分類について

  • 研究開発
  • 商品企画
  • 生産
  • 営業・販売促進

化粧品業界の職種としては研究開発、商品企画、生産、営業・販売促進が挙げられます。研究開発は新商品の開発に向けて素材や成分などの基礎研究を行う職種です。新商品の開発だけではなく、既存の商品の改良などを行うこともあります。

商品企画は新商品の企画やパッケージのデザインなどを考える職種です。マーケティングの役割を担うこともあり、市場のトレンドをキャッチして、売れる商品を考えます。生産は化粧品の生産、在庫管理、品質管理などを行う職種です。生産におけるシステムや技術の開発を手がけることもあります。

営業・販売促進は個人や法人に向けて自社の商品を売り込む職種です。商品の提案やイベントを企画し、自社の商品を広く宣伝する役目があります。

化粧品業界の志望動機を書くポイント


化粧品業界の志望動機を書くためには、業界研究を行うことが大切ですが、それだけでは就活を攻略することはできません。志望動機で選考を有利に進めるためには、上手な書き方をマスターし、アピール力を高めることが大切です。

平凡な志望動機では他の人に埋もれてしまい、高い評価を獲得することはできません。志望動機は採用担当者の心に響くことが大切ですので、書き方のポイントを知り、それらを踏まえて魅力的な志望動機を作成していきましょう。

①なぜ化粧品業界なのかを明記

志望動機で高評価を勝ち取るためには、なぜ化粧品業界を志望するのか、その理由を明記する必要があります。多様な業界がある中で、なぜ他の業界ではなく化粧品業界を目指すのか、その理由を明らかにしていきましょう。

業界を志望する理由を伝えるためには、その業界でしかできないこと、化粧品業界ならではの特徴を活かしてアピールすることが大切です。化粧品業界であれば、優れた化粧品の提供で女性の幸せに貢献したい、化粧品を提供することで毎日の生活の中に豊かさと美しさを届けたいなどの理由が考えられます。

業界を志望する理由は志望動機の大前提であり、核になりますので、しっかりと明記することが大切です。業界を志望する理由をきちんと伝え、志望度の高さをアピールしましょう。

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②その中でもなぜ該当企業なのかを明記

業界を志望する理由を伝えれば、次にその中でもなぜ該当企業を志望するのかを明記しましょう。業界の選択肢も数多くありますが、化粧品業界の中にもさまざまな企業があります。企業の選択肢も広い中でなぜ該当企業なのか、該当企業でなければならない理由は何かを伝えていきましょう。

企業を志望する理由を伝える場合は、その企業独自の特徴や強みを踏まえて志望動機をアピールすることが大切です。該当企業にしかない特徴を理由に挙げることで、企業への志望度の高さをアピールできますし、企業研究ができていることが伝われば、印象も良くなります。

業界だけではなく、企業を志望する理由も大切ですので、他の企業と差別化した志望動機を作成し、高評価を狙いましょう。

③志望する職種も明確にする

志望動機を魅力的に伝えるためには、志望する職種についても明確にしておくことが大切です。化粧品業界とひとくちにいっても、さまざまな職種があり、職種によって仕事内容は大きく違っています。どの職種を志望するのかによって、必要な能力や適性なども違ってきますし、志望職種を明確にした上で、それに合わせたアピールをすることが大切です。

志望職種を伝えることで、志望理由を明確に伝えることができますが、職種についてはこだわりすぎないように注意しておきましょう。志望職種を明記することは大切ですが、その職種でなければならないと限定しすぎるとマイナスの印象を与えてしまいます。どの職種でも精一杯頑張ることを示し、その上で将来のビジョンとして志望職種を語りましょう。

④自分に何が貢献できるのかも明記

化粧品業界を志望する理由、その中でも該当企業を志望する理由を伝えれば、そこで自分に何が貢献できるかも明記しましょう。就活のゴールは就職することではなく、就職し企業で活躍することです。

企業もただ働いてくれる人を探しているのではなく、企業で成長し、活躍できる人材を探しています。どれだけ熱意があり、成長意欲が高いとしても、仕事ができなかったり、成長できるだけの働きができなければ意味はありません。

志望動機では自分が企業に貢献できる人材であることをアピールするのも大切ですので、企業でどのように活躍するかを具体的にアピールする必要があります。具体的なアピールをし、企業で活躍する姿をイメージさせることで選考を有利に進めることができます。

商品企画は人気の職種

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化粧品業界にはさまざまな職種がありますが、その中でも商品企画は人気の職種であり、この職種を目指す人は多いです。商品企画は新しい商品を考える仕事であり、企画が通れば自分の考えた商品を生み出し、世に流通させることができます。物作りに携わることができ、形に残る仕事でもあるので人気は高いですが、志望する際には注意が必要です。

人気職種に憧れを持つ人は多いですが、憧れだけでは仕事をすることはできませんので、職種についてきちんと理解を深めておきましょう。

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化粧品メーカーでは花形職種

商品企画は化粧品メーカーでは花形職種であり、志望する人はたくさんいます。人気が高く、多くの人が憧れを持っている職種ですが、この職種につける人はごく一部です。長年異動願いを出し続けてようやく念願が叶うという人もいれば、商品企画を経験できないままに退職を迎えてしまう人もいます。商品企画は常に人気が高いため、ライバルは多く、仮に商品企画に配属されたとしても、そこで活躍できなければすぐに別の部署に異動になってしまいます。

商品企画に配属されるのは簡単なことではありませんし、配属後も努力を続けなければなりません。花形職種で華やかなイメージも強いですが、実際に働くとなれば苦労も多いことは覚えておきましょう。

新卒では現場配属が多い

商品企画は花形職種であり、憧れを持って入社する人も多いですが、新卒では現場配属が基本ですので注意しましょう。どれだけ熱意をアピールしても、いきなり商品企画に配属されることはまずありませんし、最初の数年は現場で学ぶことが多いです。現場を経験し、さまざまなことを学んでから商品企画につくことが多いので、入社後は現場でしっかり仕事に取り組み、成果を上げることが大切です。

また志望職種として商品企画を掲げている人も多いですが、これは長期的な目標としてアピールしておかなければマイナスの印象に繋がる可能性があります。いきなり商品企画で働きたいと強くアピールすると、扱いづらい印象を与えてしまいますので、最終的な目標として商品企画に就きたいとアピールしましょう。

化粧品業界の志望動機例文3選


志望動機の書き方のポイントを知れば、実際の就活で使う志望動機を作成していきましょう。志望動機は書類選考から面接まで就活を通して使用するものですので、じっくりと考え、丁寧に作成することが大切です。

面倒くさいからといって適当に書いてしまうと、志望意欲が伝わらず選考を勝ち抜くことはできません。志望動機はとにかく綿密に作り上げることが大切ですので、例文も参考にしながらアピール力の高い志望動機を作成していきましょう。

例文①

私は化粧品を提供することで、女性の幸せに貢献したいと考え、御社を志望しました。御社ではベースメイクの商品に強みがあり、美肌成分が配合されているなど他の企業にはない商品を販売しています。ベースメイクは最も大切であり、土台を支える商品を提供することで、多くの女性の美しさに貢献したいと考えています。私は大学時代にアパレルショップでアルバイトをし、時代を先読みする力を身に付けました。御社でも常にアンテナを張り、市場のニーズやトレンドをキャッチすることで、新たな商品の開発、提供に貢献したいと考えています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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例文の①では化粧品を提供することで、女性の幸せに貢献したいと志望動機が語られています。冒頭で結論を述べることで、志望動機を印象深くアピールできており好印象です。志望動機では最も伝えたいことを、最初に伝えることが大切です。

企業独自の強みを挙げ、それを踏まえて志望理由を伝えることで、その企業だからこそ志望した理由も伝えることができています。企業で貢献できることについても、どのように活躍するかが具体的に語られており、働く姿がイメージしやすく好印象です。

例文②

私は化粧品の提供によって、日々の何気ない瞬間を豊かにしたいと考え、御社を志望しました。御社では品質の高い商品を普段使い出来る値段で提供しています。手頃な値段ながらも高級感のある化粧品を提供することで、お客様の日常に豊かさを提供したいと考えています。私は大学時代にホテルでアルバイトをし、視野を広く持ってお客様が何を求めているかを考えながら働きました。御社でも視野を広く持ち、市場で何を求められているかを知ることで、お客様に求められる商品の開発をしていきたいと考えています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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例文の②では化粧品の提供によって、日々の何気ない瞬間を豊かにしたいと志望動機が語られています。冒頭で結論から述べられており、文章構成は問題ありません。企業を志望する理由も、企業独自の強みが挙げて伝えられており好印象です。

細かに企業の情報を挙げることで企業研究ができていることが伝わり、志望度の高さをアピールすることができています。企業でどのように貢献するかについても、具体的な活躍方法が述べられており、働いている姿がイメージしやすくなっています。

例文③

私は女性の喜びを創出する化粧品を提供したいと考え、御社を志望しました。私が初めて化粧をしたのが中学生の頃であり、姉の道具を借りて化粧をしました。その時に使用したのが御社の商品です。化粧をすることで変身出来ることを知り、美しくなることが大きな喜びになることを知りました。私は優れた化粧品を多くの人に提供し、一人でも多くの女性に幸せを届けたいと考えています。大学時代はカフェでアルバイトをし、コミュニケーション能力を身に付けました。御社では営業としてお客様に真摯に向き合い、信用される存在となることで化粧品を販売し、実績に貢献したいと考えています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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例文の③では女性の喜びを創出する化粧品を提供したいと志望動機が語られています。企業を志望する理由については、自身の原体験からアピールされています。企業の強みや特徴を挙げるだけではなく、原体験をもとにアピールすることで企業への志望度の高さを裏付けることができ、印象も良いです。

顧客の一人としてアピールすることで企業からも注目されますし、評価されやすくもあります。企業で貢献できることについても具体的に示されており、好印象です。

化粧品業界の志望動機NG例文3選


志望動機の完成度をさらに高めるためには、NG例文を参考にするのもおすすめです。NG例文と自身の志望動機を比較し共通点を探すことで、どこが間違っているのかを発見することができます。間違いを見つけて改善を重ねていくことで、志望動機をさらにブラッシュアップすることができます。

より良い志望動機を作成するためには、上手く書かれた例文を参考にするだけではなく、あえてNG例文に目を通すことも大切です。NG例文を参考にしながら、さらに志望動機の完成度を高めていきましょう。

NG例文①

私は大学時代に百貨店でアルバイトをし、様々な人に接客をすることでコミュニケーション能力を身に付けました。アルバイト先では特に女性が多く、接客を通して女性のお客様が何を求めているのか、どんなサービスを求めているのかを知ることが出来ました。化粧品業界で顧客の対象となるのは基本的には女性です。女性をターゲットにした仕事であれば活躍出来ると考え、御社を志望しました。御社では市場のニーズなどを読み取ることで、売れる商品を予想し、開発や提供に貢献したいと考えています。

NG例文の①では、冒頭で大学時代に百貨店でアルバイトをしていたことが語られています。志望動機は結論から述べることで印象深いアピールをすることができますが、例文では結論が後回しにされています。何を伝えたいのかが分かりづらく、アピール力も弱いためNGです。

また業界を志望する理由は述べられているものの、企業を志望する理由が明らかになっていません。化粧品業界であれば他の企業でもいいと思われてしまう可能性がありますので、これもNGです。

NG例文②

私は化粧品の提供を通じて、女性の美しさに貢献したいと考え、御社を志望しました。御社では数多くの化粧品を販売していることが強みであり、国内だけではなく海外にも拠点を持っています。日本以外の様々な場所で活躍の場が用意されており、世界中で働くことが出来るのも強みだと考えています。私は大学時代にアメリカへ留学し、英語力を身に付けました。御社では英語力を活かして海外でも働き、グローバルな人材として活躍したいと考えています。

NG例文の②では化粧品の提供を通じて、女性の美しさに貢献したいと志望動機が挙げられています。結論から語られており、文章構成には問題はありませんが、企業を志望する理由が決定打に欠ける点がNGです。

冒頭では女性の美しさに貢献したいとありますが、企業を志望する理由については、海外で働きたいとなっています。やりたいことが例文を通してブレていますし、海外で活躍できれば他の企業でもいいのではないかと思われる可能性もあります。

NG例文③

私は優れた化粧品を提供することで、女性が胸を張って活躍出来る社会を実現したいと考え、御社を志望しました。御社では高機能な化粧品の開発に強みがあり、働く女性をターゲットに商品が展開されています。化粧をすることで美しくなるだけではなく、美しくなったことで自信を持つことも出来ます。働く女性にとって化粧は欠かせないものですし、それを支えることで女性が活躍出来る社会の実現を目指したいと考えています。御社では商品企画部で働き、働く女性に向けた新たな化粧品を考えることで、貢献したいと考えています。

NG例文の③では化粧品を提供することで、女性が活躍できる社会を実現したいと志望動機が語られています。文章構成にも問題はありませんし、企業を志望する理由も明確にアピールすることができています。

しかし自分が何に貢献できるかが具体的に明記されておらず、NGです。業界、企業を志望する理由は充分に伝わっているものの、採用メリットが示されていません。熱意は伝わっていますが、企業で働く姿をイメージすることができず、アピール力は低くなっています。

化粧品業界の志望動機をマスターして選考を有利に


化粧品業界は女性に人気の高い業界であり、倍率が高く就職難易度の高い業界でもあります。厳しい選考を勝ち抜くためには、志望動機で差をつけることが大切です。志望動機は単に業界、企業を目指した理由を伝えるだけではなく、自身の採用メリットをアピールすることで、選考を有利に進めることができます。

また志望動機は書き方一つで評価が大幅に違ってきますので、書き方のポイントを知っておくことが大切です。上手な書き方をマスターすれば、書類選考や面接でも有利に働き、就活を効率よく進めていくことができます。

化粧品業界の志望動機の書き方をしっかりとマスターし、アピール力の高い志望動機を作成することで、就活を攻略していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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