就活のマナー
【コートの畳み方】好印象に繋がるマナーをご紹介
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目次
コートに関するマナーを知ろう
冬から春の初めごろの肌寒い時期には、スーツのジャケットの上にコートを着用することが認められています。寒いのを我慢する必要はありませんので、天候や気温に応じて使用するようにしてください。
しかし、コートを着用していないという方のなかには、「コートを脱いだ後の扱いに困るから着ない」という方や、「上手な畳みかたが分からず、わずらわしい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいはそもそも、「どの種類を選ぶべきかが分からない」という方も少なくはないでしょう。そこでこの記事ではコートを脱いだ時の畳みかたや、会場でのコートの扱いかた、そして就活に使える上着の種類などを、「コートに関するマナー」としてまとめてご紹介していきます。
コートの正しい畳みかた
- コートの両肩の部分に内側から手を入れる
- 内側が外側に来るように、くるりと折り返す
- このとき、前身ごろと後身ごろがぴったりと来るようにする
- 持ちやすいように上下半分にして、腕にかける
コートの畳み方は社会人になってからも使える知識ですので、しっかり覚えておきましょう。なお、ここでは入り口で立ったまま畳むケースを想定しています。
上記の手順がコートの正しい畳みかたの一例なのですが、ここでは2番の「内側が外側に来るように」というのが重要なポイントであり、ビジネスマナーです。コートを内側に畳むことがなぜ大切なのかという理由については、次の見出しで詳しく解説していきます。
なお、もっとコンパクトに畳むためには、内側にたたむときにどちらかの袖をもう一方に覆いかぶせ、両方の袖とラペルがぴったり合わせるようにして折り込むと良いです。
コートを内側に畳む理由
まず1つ目は、外気の汚れを室内に持ち込まないように配慮するためです。訪問時には外から中に入るわけですが、外気中には目に見えないチリやホコリ、花粉などがたくさん浮遊しています。そのため、外側を内側に折りたたむことによって、それらを室内にできるだけ入れないようにするのです。コートを振るなどして細かな汚れをできるだけ取り除いておくと、さらによいでしょう。
2つ目は、表地が汚れないようにするためです。スーツの内側は普段は自分しか見ないですが、外側は誰からも見られます。また、会場内での作業中にボールペンのインクが飛んでしまうなどのトラブルが発生する可能性もゼロではありません。内側にたたんでおくことで、もしもの時のダメージが最小限に抑えられるのです。
コートは会場に入る前に脱いでおくのがマナー
冬場から春頃の企業説明会やインターンシップ、あるいは選考への参加の際には、ジャケットの上にコートを着ることが認められています。
しかし、コートを着用してよいのは会場の外だけです。企業や会場に入る際には脱いでおくというのがビジネスマナーとされています。コートを畳むのには、外気の汚れを室内に持ち込まないように配慮するという理由があるためです。大学ではアウターを着たまま講義室に入るという方が多いかもしれませんが、この点には注意しておかなければなりません。
マフラーや手袋も建物の外で外しておく
先程、会場に入る前にコートを脱いでおくことがマナーだとお話ししました。コートと同様、手袋やマフラーについても会場入りする前に外しておくのが正しいマナーです。防寒具についても、コートと同様のことが当てはまります。
また、手袋やマフラーなどの防寒具は、会場に入ってからも身につけていることを忘れてしまう可能性があります。屋内で防寒具をまとった格好は、就活にふさわしい身だしなみをしているとはいえません。寒い冬にはつらいかもしれませんが、会場に入る前にコートを脱ぎ、防寒具を外す習慣をつけておくことが大切です。
建物の入り口からが会場だと考えよう
建物内に入る前にコートを脱いでおくことを習慣づけるために、「入口からが会場」だと考えておくようにしましょう。担当者のいる部屋に行く前に脱いでいればよいというわけではありません。
というのも、都市伝説的ではありますが、実際に受付や控室などでの行動や態度までもをチェックしている企業はあるといわれています。面接時以外のところで甲乙を付けられてしまうというのは非常にもったいないことですので、早いうちから意識づけておくようにしましょう。
建物に入る前にコートを脱いでおくというのは、社会人になってからも使えるビジネスマナーのひとつです。今のうちにコートのマナーについて癖づけておいたほうがよいといえるでしょう。
面接の流れについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
会場内でのコートの扱いに関する注意点
会場の外でのコートの畳みかたについて解説してきましたが、クロークがあるケースの方が少ないため、畳んだ後のコートは常に持って行動しなければなりません。そのため、会場内でのコートの扱い方もできるだけスマートである必要があります。
ここでは、会場内でのコートの扱い方に関して、特に守っておいてほしい2点をご紹介します。ついついやってしまいがちなミスもありますので、もし該当するのなら、意識して改善するようにしましょう。
会場内では畳んだコートを腕にかけて持ち歩く
コンパクトにしたコートは、腕にかけて持ち歩くというのが原則です。邪魔だからといってどこかに置いてきてしまうというのは好ましくありません。どうしても邪魔であれば、カバンの中に入れられる場合にはしまっておくようにしましょう。ですが、これはあくまで奥の手、最終手段です。
また、原則腕にかけなければならないという理由から、重量のあるコートを着るというのはあまりおすすめできません。ただし、会場によってはクロークもしくはハンガーの貸し出しをしてくれるところもあります。その場合にはこの限りではなく、素直にその指示に従うようにしましょう。
コートは椅子の背に掛けず鞄の上に置く
着席する際、コートは椅子の背にかけずにカバンの上に置くようにしましょう。コートを椅子の背にかけておくと、着丈によっては床についてしまうものがあります。コートが床についてしまうのは見た目にも好ましくありません。
また、立ったり座ったりを繰り返しているうちに、コートが椅子からずり落ちるということもあります。これもみっともないことです。そのため、コートはカバンの上に置いておくのが無難なのです。
ただし、カバンの上にはスペースがあまりありません。そのため、屋外でコートをたたむ際にできるだけコンパクトにすることを意識した方が良いでしょう。
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就活用におすすめの畳みやすいコート3つ
洋装店などに既に行ったことのある方はご存知かもしれませんが、コートの種類は1つではありません。常識の範囲内であれば、自分の好きなシルエットやデザインのものを選ぶことができます。しかし、どれが良いのかが分からないという方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、就職活動におすすめのコートを3つご紹介いたします。
チェスターコート
チェスターコートとは、背広(スーツジャケット)に似たデザインのひざ丈程度の長さのあるロングコートのことをいいます。19世紀にチェスターフィールド伯爵が初めて着用したというのが名前の由来の最有力候補とされており、チェスターフィールドコートとも呼ばれています。
もともとは男性が着用するデザインのものでしたが、ここ数年の間に女性向けのトレンドになったのもあり、社会人女性向けのチェスターコートも少なくはありません。ビジネスシーン・カジュアルシーンどちらでも着用できるので、近年では男女問わず人気の高いデザインです。
なおチェスターコートは、ここでご紹介する3つの中ではもっともカジュアルな印象を与えるコートでもあるということを覚えておきましょう。担当者の目がどうしても気になるのであれば、ほかの2つのものを選ぶのが無難です。
ステンカラーコート
ステンカラーコートは、後ろの襟が高く、前が低く折り返す形になっているコートのことを言います。襟ぐりから袖先までが切れ目なく続いているラグラン袖が用いられているため、肩周りや腕が動かしやすいのが特徴です。チェスターコートと若干似せて作られているデザインのものも少なくありません。
チェスターコートと同様に、ビジネスシーン・カジュアルシーンどちらでも使うことができます。また、もともと男性向けのデザインのものでありましたが、近年では女性向けの要素を加えたものも多数登場しています。
ちなみに、「ステンカラー」は和製英語です。バルカラーコート、バルマカーンコート、スタンドフォールカラー、スタンドカラーコートという名前で呼ばれることもあります。
トレンチコート
トレンチコートは、もともと第一次大戦期にイギリス軍の冬場の防水型軍用コートとして作られました。
肩にはボタン留めのショルダーストラップ、腰にベルトが付いたデザインが特徴的です。デザインは時代に左右されるものではないことがほとんどなので、リクルートスーツの上から着るコートとしてはもっとも無難なもののひとつとされています。
また、女子就活生には定番のコートであるため、特にデザインにこだわりのない方やどれにしようか迷っている方であれば、これを選んでおけばまず間違いはありません。
ちなみに、トレンチコートの生み出された背景から、レインコートとしても用いることができることが多いです。この際知識として覚えておいても良いのではないでしょうか。
ビジネスコートの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
コートの正しい畳み方・持ち方を知っておこう
「コートの畳みかた」に焦点を当て、会場に入る際にやっておくべきコートの正しい畳みかたとその理由や会場でのコートの扱いかた、そしておすすめのコートをまとめてご紹介してきました。
コートのデザインそのものを見られることは少ないでしょうが、会場に着て行く場合にはその扱いを見られている可能性が高いと思っておきましょう。特に紳士服業界を志望するのであれば、なおのこと意識しておいたほうが良いのではないでしょうか。
ご紹介した情報を参考にして、コートの正しい畳み方や室内での取り扱い方が当日にも実践できるように練習しておきましょう。