筆記試験

【替え玉受験とは】WEBテストに自力で挑んだほうがいい理由3つ

替え玉受験は絶対にしてはいけない!

「webテストは自宅でも受験できるし、誰かに代わりに解いてもらってもバレるようなことはない」。このような認識をしている就活生は意外なほど多いです。「非言語を解いてあげる代わりに、言語問題を解いてあげる」「友達と集まって一緒に受験する」のように、何人かで協力してwebテストを受験する人もいます。しかし、これは高校受験、大学受験で問題とされる「替え玉受験」と何ら変わりないものです。

このようなことを行うと、思わぬ危険にさらされてしまう恐れがあります。以下、webテストにおける替え玉受験の危険性に関して、ポイントごとに整理して解説していきます。しっかりと学び、安易な替え玉受験がどれだけ危険な行為なのかを理解しておくようにしましょう。

WEBテスト突破のコツについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

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替え玉受験とは

替え玉受験とは、受験資格を持つ人以外の人が、本人なりすまして試験を受けることです。webテストの替え玉受験について、「みんなやっているし、問題はないのではないか」と思う人もいるかもしれません。しかしそんなことはありません。替え玉受験をおこなうことは犯罪にあたる行為なのです。

試験は受験者の学力を証明するためにおこなわれるものです。それを本人になりすまして試験を受けることで不正に学力を良く見せようとする行為は、試験を出題している企業を欺く行為といえます。企業が公正な目で採用活動をおこなうのを妨げてしまう行為なのです。過去には入学試験での替え玉受験により刑事裁判にまで発展した事件もあります。決して軽はずみに行って良い行為ではないことを肝に銘じておいてください。

替え玉受験の実態

ここまで替え玉受験は安易におこなうべき行為ではないことを説明してきました。しかし、webテストにおける替え玉受験は、罪の意識もなく、就活生の中で横行していることが現実に指摘されています。実際、替え玉受験はどのようにおこなわれているのでしょうか。

以下、替え玉受験の実態をケースごとに解説していきます。これらは全て替え玉受験に当てはまる行為です。「周りがやっているから良いのかと思った」では許されない行為なのです。

替え玉受験の代行業者の存在がある

Webテストにおける替え玉受験の実態として、替え玉受験の代行業者の存在があります。替え玉受験というと、「テストの得意な先輩、友人に頼む」というものをイメージする人が多いでしょうが、webテストにおける替え玉受験の需要が世の中にある分、それを商売とする代行業者も現れています。

Webテストは監督者もいない分、代行業者も活動しやすいものです。そのため、ここ最近では替え玉受験サービスを大々的に広告している業者もあるほどです。当然のことながらこれらの業者を利用してwebテストをおこなうことはルール違反にあたります。しかしwebテストの替え玉受験に対する就活生の意識が低いため、このような代行業者が未だに存在しているのです。

友人に受験させる

Webテストにおける替え玉受験として、最も横行しているものは友人に受験してもらうことです。Webテストはその性格上、自宅や大学のパソコンルームなど、どこであっても受験をおこなうことが出来ます。同じ大学の友人の中に、テストの得意な友人がいると、手軽に受験が出来る分、軽い気持ちでお願いしてしまうケースがあるのです。

webテストはどこでも受験が出来る手軽さはありますが、受験者の能力を判定するためにおこなわれる試験であることに変わりはありません。手軽さがあるからこそ、一層自分を正して取り組まなければならないものです。しかし、実際友人に受験してもらうことを選択する就活生は一定数存在しています。どこでも受験することができ、面接官に監視されているわけではないという手軽さから、替え玉受験をおこなってしまっているのです。

webテストの替え玉受験は発覚しにくい

webテストには、テスト会場で試験を受ける以外にも様々な形式があります。webテストの受験形式の中には、自宅で試験を受けることができるものがあります。そうしたwebテストの場合、誰も見ていないため替え玉受験をしても発覚しにくいといえるでしょう。受験IDとパスワードさえ分かっていれば、本人でなくても受験できてしまうというのがwebテストで替え玉受験が発生する要因になっています。

webテストの替え玉受験を防止するのは難しく、替え玉受験の代行業者を利用したりwebテストの回答集などをカンニングしたりしたとしても、不正が見つかる可能性は低いです。企業も、webテストはあくまで大勢いる就活生を振り分けるのを目的にしており、学力や人柄については筆記試験や面接で知ることができるため不正防止の対策にはそこまで力を入れていないようです。

無意識に替え玉受験をしている

webテストにおける替え玉受験の実態として、無意識に替え玉受験を行ってしまっていることも挙げられます。代行業者や友人に回答を代わりに行ってもらうのは、罪の意識はあまりないかもしれませんが、少なくとも替え玉受験をおこなっているという意識は持っているものです。

しかし、このようなケースとは異なり、無意識に替え玉受験をおこなっていることもあります。webテストはその手軽さから、大学のパソコンルームなどで他の友人とともに受験することもできます。その際、代わりに受けてもらおうという意図がないとしても、隣でテストを見ていてもらうことで、「テストを手伝ってもらった」とみなされるのです。隣に座った友人が、途中でアドバイスをくれることもあるかもしれません。自分ひとりの力ではなく、他の人の力も借りてテストに取り組んだことが問題となるのです。

不正のリスクについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

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替え玉受験をしていけない3つの理由

ここまでwebテストにおける替え玉受験の実態を見てきました。全ての実態に共通していえることは、「悪いことをしているという認識があまりない」ということです。webテストという手軽さが、「これぐらい問題ないだろう」「みんなやっているから大丈夫だ」と罪の意識を薄れさせてしまっているのです。

では、そもそもなぜ替え玉受験をおこなうことはいけないことなのでしょうか。以下、替え玉受験を行うことで生じる3つのリスクを解説していきます。替え玉受験には必ずリスクが生じます。しっかりと理解しておきましょう。

①テスト結果が悪くても保証がない

webテストの替え玉受験は、テストの結果が悪かったとしても保証がないというリスクがあります。替え玉受験を悪徳業者に依頼してしまった場合、お金だけを受け取って肝心のテストを受けてくれない可能性が考えられます。また、webテストの結果が悪くても後の祭りであり相手は責任を取ってくれません。結果が悪かったせいで選考を突破できなくなってしまっても、代行業者にはなんの被害も及ばないのです。また、そもそも替え玉受験を依頼するなどの不正をおこなっているのは自分自身のため、相手を堂々と批判することもできなくなってしまいます。

テストの結果が仮に良かったとしても、不正をしたという事実は消えないため胸を張って過ごせなくなってしまうでしょう。

①替え玉受験は必ずバレる

Webテストにおける替え玉受験のリスクの1つ目は、替え玉受験は必ずバレるということです。Webテストの結果は採用担当者も見るものです。無事面接まで進むことが出来たのであれば、面接官をつとめる採用担当者も面接前にはその結果を確認した上で、面接に臨みます。

面接の中でwebテストに話が及び、面接官からの質問などでwebテストについてボロが出る可能性は大いにあります。一度「本当に自分で受けたのかな」と疑問に思えば、面接官は必ず追及してきます。そのような中で嘘を隠し続けることは困難なことなのです。

Webテストの替え玉受験をおこなうような就活生に、面接官は魅力を感じません。替え玉受験により面接官の信用を一気に失ってしまうのです。

②罪に問われる

Webテストにおける替え玉受験のリスクは、罪に問われる可能性があるということです。「替え玉受験がバレたら不採用になる」程度にしか考えずに、罪の意識もあまりなく替え玉受験を行う就活生は意外なほど多いです。

しかし、替え玉受験が罪に問われる可能性も十分にあります。webテストは他人の名前を紙に書くといった署名行為をしないため「私文書偽造」にはならないといえますが、場合によっては「電磁的記録不正作出罪」が成立する可能性もないとはいえません。また、webテストにおける替え玉受験を知人に依頼していた場合、それを依頼した本人だけでなく回答をおこなってくれた先輩、友人まで巻き込んでしまうことになるでしょう。

webテストは確実に犯罪になるとは言い切れない面があるものの、不正が発覚すると罪に問われるリスクも少なからずあると認識しておきましょう。

③内定は即取消しになる

Webテストにおける替え玉受験のリスクの3つめは、内定取り消しになるということです。軽い気持ちで替え玉受験を行い、その結果面接に進むことができ、めでたく内定まで辿り着けることもあります。内定を獲得できれば、替え玉受験を行ったことなどすぐに忘れてしまうことでしょう。

しかし、内定後であっても替え玉受験であったことが発覚すると、即内定取り消しになってしまうのです。採用担当者はwebテストの結果も含め、就活生を吟味し、その上で合否を決めています。替え玉受験はその判断に大きく影響を与えるものなのであり、企業を欺く行為なのです。

そのようなことをおこなう人材を企業は信用しないものです。替え玉受験は発覚した段階で、それまで積み重ねてきた信用を一気に崩してしまうものであり、企業が内定取り消しをおこなうのも無理はないといえるでしょう。

替え玉受験などせずに自分の力で内定を勝ち取ろう!

替え玉受験の実態とそれを行うリスクについて見てきました。そもそも替え玉受験をすることは本当に本人のためになるのでしょうか。替え玉受験をしなければ受からないような企業であれば、仮に内定を勝ち取ることが出来たとしても、入社した後、そこで働き続けることに違和感を覚えてしまうかもしれません。

自分に合わない企業であれば、どんなに優良といわれている企業であっても人生を豊かにしていくことは難しいです。背伸びせずに自分の力で勝負することで、自分に合った企業を選ぶことができ、その後の人生も豊かなものになっていくものです。Webテストを受ける際には、替え玉受験などせずに、自分の力で内定を勝ち取り、自分自身の人生を切り拓いていくようにしましょう。

WEBテストの対策と時間の使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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