業界研究

【化粧品会社へ就職したい学生必見】仕事内容から主要企業を紹介

学生に人気急上昇中!化粧品会社への就職

化粧品会社は男女問わず年々人気が急上昇している就職先です。社会人はもちろんですが中でも学生の人気がとても高い職業です。化粧品会社は毎年新卒・中途採用合わせて数十人単位という人数を採用しています。しかし学生の人気が高く、採用試験は高倍率で就職は難しいとされています。

化粧品会社は大きく分けて開発など含む総合職、販売などを含む営業職、そして美容部員それぞれ人気が高いようです。就職するためには大卒前提のため化粧品会社で働きたいという思いで大学に通っている人もいます。男性より女性の人材を求めることが多いため、男性は女性に比べやや合格率が低いようです。

化粧品会社の仕事内容

実際の化粧品会社の仕事内容はご存知でしょうか。憧れや想像だけで仕事のイメージがしっかりついていない方も多いかも知れません。先ほども説明させていただきましたが、仕事内容は大きく分けて3種類あります。化粧品会社で働くと言ってもこの3種で職種が大きく異なります。どんな仕事内容があるのか把握し、自分がどの分野で働きたいのかしっかりイメージをしてから志望するようにしましょう。それでは仕事内容をそれぞれご紹介していきます。

①営業職・事務職

営業職はデパート・ドラッグストア・特約店など小売店や百貨店などに自社の商品を店頭に並べる仕事のことを言います。そのため消費者に直接売ることはほとんどありません。基本的に小売店に行き、新商品についてやより良い商品についてなど店長と打ち合わせをしたり、売り場をチェックしたりします。

事務職は事務所にいることが多く、契約した小売店や美容部員からの電話の取次ぎや伝票をまとめたりする仕事がメインです。他にも発注を受けた商品の注文や請求の処理、雑務もあります。お客様からの問い合わせ対応もすることもあるようです。事務といっても一般事務から経理など会社によって細かく仕事内容は分かれているところが多いので、内容は会社によって異なります。

営業職や事務職は男性でも働くことができるため、男女問わず人気の職となっています。

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②研究・開発職

研究・開発は化粧品の品質管理・品質向上などに携わる仕事です。どんなお客様を対象にするか、どんなトラブル改善の商品を開発するか方向性を考えます。そして自社の化粧品の品質改善や品質向上に向け、他社の商品を比べてみたり、研究して新しくより良い商品を作り出す仕事がメインです。

この職は常に消費者のニーズや流行などを先読みする必要があります。ターゲットとする消費者が必要としているものをアンケートを取って調べたりすることもあるようです。男女問わず人気の職ですが、この職に就くためには多くの資格が必要になってきます。

③美容部員

美容部員はデパートなどでメーカー専門の商品を実際お客様に使ってもらう販売スタッフのことを言います。お客様の肌トラブルを聞き、油分・水分を測定器で確認したりお手入れ方法などカウンセリングをします。そしてその客に合う商品を見つけて実際に化粧水でお手入れやメイクをするお仕事です。

その他にも店のディスプレイを整えお客様の目を引くような並びにしたり、新商品やおすすめ商品のDM作成をします。人気商品など在庫が無くならないよう在庫チェックも欠かせません。この職種は人とのコミュニケーション力、気配り、判断力などが重要となってきます。もちろんメイクや肌トラブルなどの知識も必要です。

化粧品業界の売上高ランキングTOP10

        売上高ランキングTOP10

  1. 資生堂
  2. 花王
  3. コーセー
  4. ポーラ・オルビスホールディングス
  5. マンダム
  6. ファンケル
  7. ノエビアホールディングス
  8. シーズホールディングス
  9. ミルボン
  10. ナリス化粧品

人気上昇中である化粧品業界の売上高ランキングTOP10を業界動向リサーチを参考に見てみましょう。1位は資生堂、続いて1,500億円の差で追いかけているのが花王、大きく引き離されて3位がコーセーというのがTOP3です。4位のポーラ・オルビスHDは僅差でコーセーに続いています。マンダムも名の知れた化粧品会社ですが、大きく差をつけられての5位。6位以下は売上高が200億~550億ほどの会社がランクインしています。

化粧品会社の就職先5選

化粧品会社といっても数多く存在します。その中でも自分が好きな会社、興味のある会社はあるでしょう。しかしその会社は自分が求めている仕事なのか考えたことはあるでしょうか。化粧品会社といってももちろん会社によって特徴は違いますし、商品内容の品質なども異なります。

実際に色々化粧品を試してみて会社を選ぶことも大切です。しかしどのように違いがあるのかわかるとさらに自分の求める仕事が見つけやすくなります。それでは有名な人気化粧品会社を3種挙げてみましたので一度比較してみましょう。

株式会社資生堂

140年を超える歴史をもつ化粧品会社です。100年先もお客様とともに輝き続ける資生堂であるために世界中のお客様・社会から支持され、必要とされる会社になるというビジョンを掲げています。

研究・開発では「美しさ」のかたちを実現することが目標です。外面も内面も美しくあるよう、一人一人に最適化した最大限のベストな美しさの実現を研究ビジョンとしています。化粧品メーカーとして日本やアジアで第1位の規模を誇り、約120ヵ国で展開しています。

現在売上高は全体で約8,500億円ですが、2020年には1兆円を超えることが目標です。資生堂で代表的な化粧品は「マキアージュ」、「マジョリカ・マジョルカ」、「HAKU」などがあります。シャンプーなどでは「TSUBAKI」、「シーブリーズ」が有名です。

株式会社カネボウ化粧品

カネボウの指針は「倫理に基づく行動」と「法の遵守」が基本です。お客様の声を受け止めるため通報・相談窓口を運営しています。会社の理想は「自分らしく輝いて生きる姿」が最高の美としてモノづくりだけでなくカウンセリングにも力を入れています。

また事業は国内だけにとどまらず国外の化粧品事業にも積極的です。カネボウの化粧品は女性だけでなく男性をターゲットとした商品も展開しています。カネボウの代表的な化粧品は「KATE」、「CHICCA」、「ルナソル」などがあります。その他に化粧水やヘアケアなどでは「fleeplus」、「suisai」、「SALA」などが人気です。メンズでは「EROICA」「LISSAGE MEN」などが有名です。

株式会社コーセー

化粧品を中心とした美の創造企業として事業を展開しています。「英知と感性を融合し、独自の美しい価値と文化を創造する」ことが、今後目指していく存在理念です。そしてこの存在理念を実現するよう経営、全体それぞれに理念が定められているのです。

コーセーが届けている雑誌「PRECIOUS BEAUTY」で新商品や美容情報などを紹介しています。アプリでも配信されており、お客様に一早く情報を届けることにも力を入れているようです。コーセーの代表的な商品は「ESPRIQUE」、「INFINETY」、「雪肌精」、「ELSIA」などがあります。

ポーラ・オルビスHD

ポーラ・オルビスHDはグループ全体の経営管理をするために2006年に設立された新しい会社です。ポーラ・オルビスHDのグループ企業の中には、もちろん株式会社ポーラやオルビス株式会社が含まれています。

ポーラ・オルビスHDでは「感受性のスイッチを全開にする」という理念をもって、化粧品を中心とした事業を展開しています。顧客とのつながりを事業の核とし、ニーズの変化に対応して変革を遂げ続けている会社です。

ポーラ・オルビスHDの代表的な商品は化粧品の「diem couleur」や「B.Aカラーズ」や1.4億食売れているダイエット食品の「プチシェイク」があります。また、ニキビやエイジングケアなど肌トラブルに特化した基礎化粧品も代表的な商品のひとつです。

マンダム

マンダムは大阪に本社を置く、創業90年を超える化粧品会社です。マンダムの大きな特徴は男性用化粧品を大きく扱っている点です。化粧品というと女性のイメージが強い中で、男性をターゲットにした商品の開発に注力して成長してきました。

マンダムでは、創意工夫を重ねて多くの人に喜んでもらうという精神を大切にしています。また、思いやりを持ち、互いの声に耳をかたむけ尊重しあうことを社員全員が心がけています。上下の関係にとらわれない自由闊達な社風もがあるため、自由に発言・考働することができます。

マンダムの代表的な商品は、メンズコスメブランドである「GATSBY」やスマートエイジングコスメブランドである「LUCID」があります。また、「Bifesta」や「LUCID-L」といった女性向けブランドも展開しています。

あなたが化粧品業界に向いているか、適性を確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

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化粧品会社に就職するために必要なスキル

化粧品会社に勤めるために、仕事内容によってそれぞれ必要なスキルがあります。例えば「日本化粧品検定」「化粧品検定」といった化粧品に関する資格が存在します。開発系に勤める場合は危険物や毒物劇物取扱責任者などの資格が必要です。

このように仕事をするうえで必要なスキルはいくつか存在しますが、その中でも注目したいスキルはやはり語学力やコミュニケーション能力です。「販売くらいしか必要ないのでは」と思うかもしれませんが、これらはどの部署でも必要となる大切なスキルです。

語学力

化粧品会社に勤める場合、大半の場所で英語は必須スキルとされています。営業や美容部員などの販売する立場では、外国人観光客向けの店などでお客様の応対をする際に英語を話せなければなりません。

開発等では海外から輸入しているメーカーとのやり取りや海外出張する会社も少なくありません。どのくらい英語ができなければならないかというと、一般的にはTOEIC735点以上の英語能力を求められることが多いようです。しかし役職などによってはそれ以上の能力を求められることもあります。化粧品会社に就職する場合、仕事でも役に立ち履歴書に書けるよう英検やTOEICの資格を取得しておくといいでしょう。

丁寧な言葉遣いは必須スキル

日本語でも英語でも丁寧な言葉遣いができることも大切です。英語には日本語の敬語にあたるものはありませんが、だれに対しても同じ話し方でいいわけではありません。英語でも場をわきまえた話し方ができるようにしておくといいでしょう。

日本語の場合は敬語という文化がありますので、正しい敬語を使うことができるように日ごろから気をつけなければいけません。言葉は時代に応じて変化しており、様々な解釈ができる場合もあります。しかし、尊敬語と謙譲語などの基本的な部分はしっかりと使いこなせるようにしておきましょう。

販売の仕事の場合にはお客様と直に接することになります。何度も対面していてもお客様と販売員であることを忘れず、丁寧な言葉遣いの中にも親しみをこめた対応が求められます。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は特に営業や美容部員に必要とされている能力です。どれだけいい商品を作ったとしても販売できなかったり使ってもらえなければ意味がありません。

営業は小売店に置いてもらうため、店長とうまくコミュニケーションをとる必要があります。店だけではなく美容部員とのコミュニケーションも大切です。実際に販売するのは美容部員です。美容部員が働きやすくなるよううまくコミュニケーションを取る必要があります。

美容部員は買いに来てくれるお客様の心をつかむため、うまくコミュニケーションを取る必要があります。お客様が欲しいと思えるよう、また来たいと思えるような応対を目指さなければなりません。そのためにメイクや美容の知識や実力はもちろん必要ですが、コミュニケーションがうまく取れなければどんなにいい商品でもまた買いに来たいとは思いません。そのためコミュニケーション能力を磨くことは大切なのです。

化粧品会社での仕事内容を把握して就活をしよう!

化粧品会社は年齢問わず人気な職業です。内容も化粧品を開発することから販売するなど幅広い仕事内容となっています。そのため覚えることは多く、就活前などはもちろん採用されたとしても企業で活躍できるよう勉強していかなければなりません。

海外に展開している事業も多いため、英語などの勉強も必要となってきます。まずは化粧品会社の仕事内容を把握し、自分がどんな仕事をしていきたいか考えてみてください。そしてその仕事に向けて今からスキルを身に付けたりする必要があります。

美容部員を目指したい場合は実際にお店に行って先輩方の接客を見て学ぶのもよいです。そして自分の目標ややりたいことを就活でぜひ活かしてみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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