業界研究

【繊維業界とは】就活生が知りたい主要企業や求める人材を紹介

繊維業界とは

繊維業界への就活を成功させるためには、業界の現状や動向、企業などについてしっかりと知っておく必要があります。繊維業界は就活生にはあまり馴染みがない業界ですが、日常生活に大きく関わっている仕事ですし、社会には欠かすことのできない仕事の一つです。

繊維業界は就活生の馴染みは薄いものの、就活生に人気の業界であり、繊維業界を志望する学生は毎年たくさんいます。人気の高い業界でもありますので、就活を成功させるためには業界研究を欠かすことができません。

業界への理解度が高いことをアピールできれば、志望度の高さ、仕事への意欲もアピールでき、選考でも有利に働きます。業界研究を徹底して、繊維業界への就職を目指しましょう。

繊維業界の現状

繊維業界の業界規模は2兆3,108億円であり、それほど大規模な業界ではありません。平成24年以降は順調に拡大傾向で推移しており、現在も堅調に業績を伸ばしている企業は多いです。

繊維の生産量でこそ中国に押されていますが、高い技術力を誇って世界で活躍している企業も多いです。平均年収は540万円であり、他業界と比べてもそれほど高い水準ではありません。企業ごとに若干のばらつきはありますが、それほど大きな差ではなく、業界全体としての年収はそれほど高くないと言えます。

繊維業界の中にもさまざまな分野がありますが、自動車向けの産業用繊維などが好調です。経済も世界的に回復傾向であり、それが追い風となって繊維業界も回復傾向にあります。

あなたが繊維業界に向いているか、確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

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繊維業界の売上ランキングTOP10

繊維業界の売上高ランキングを、業界動向リサーチを参考にご紹介します。

        売上高ランキングTOP10

  1. 東レ
  2. 帝人
  3. 住江織物
  4. 倉敷紡績
  5. 東洋紡
  6. ダイワボウHD
  7. ユニチカ
  8. 日清紡HD
  9. 芦森工業
  10. 日本毛織

繊維業界における有名企業

繊維業界についての知識を深めるためには、業界内での有名企業について知っておく必要があります。業界をけん引する企業を知り、その特徴や企業の戦略などを知ることで業界内でのトレンドなどを知ることができます。

企業研究を進めることで業界を知ることができますし、就活を成功させるためには企業研究をしっかりとおこなうことも大切です。選考で勝ち抜くためには業界、企業両方の研究を欠かすことはできません。有名企業を知って、繊維業界への理解をさらに深めていきましょう。

帝人株式会社

繊維業界の有名企業としては帝人株式会社が挙げられます。帝人は業界2位の売上高とシェア率を誇っている企業であり、高機能素材、ヘルスケア、ITなどさまざまな分野で活躍しています。

国内でも広く活躍している企業ですが、海外にも事業を展開しているグローバルな企業です。平成20年には米ブレイデン・パートナーズを買収するなど企業規模を拡大し、平成28年にはタイでアラミド繊維の生産設備の増強を発表しています。

海外にも積極的に進出している企業であり、高い技術力と高品質な商品で世界的にも高い評価を受けている企業です。数多くの賞を受賞するなど技術力は折り紙付きであり、独自の技術力を活かした研究開発などに強みがあります。

東レ株式会社

東レ株式会社も繊維業界を代表する有名企業の一つです。業界1位の売上高とシェア率であり、繊維、機能化成品、炭素繊維複合材料などの分野に大きな強みを持っています。平成25年には自動車部品を製造する童夢カーボンマジックを買収し、炭素繊維の分野を拡大しています。

さらに米ボーイング社との間で、1兆円を超える炭素繊維の受注を発表するなど海外でも大きく活躍しているグローバルな企業です。近年の主な海外戦略としてはエアバッグ向け生地の工場をインドで設置するなどが挙げられ、自動車部品の分野にも大きく貢献しています。

帝人同様にさまざまな受賞歴を持っている企業であり、高い技術力を活かした研究開発は世界でも高く評価されています。

繊維業界で重宝される資格やスキル


就活を有利に進めていくためには資格やスキルなどが必要ですが、繊維業界では取得必須の資格などはありません。無資格、未経験であっても挑戦できる業界ですので、恐れずに挑戦していくことが大切です。

もちろん取得が必須な資格はありませんが、持っておくことで選考を有利に資格やスキルなどはあります。TES繊維製品品質管理士など繊維の品質管理に特化した資格を持っていれば評価されますし、合繊系メーカーに必要な危険物取扱者も評価の対象です。

また分野に関係なくグローバルに事業を展開をする繊維メーカーを志望するのであれば、英語力などのスキルアップも大切です。繊維業界は海外進出を図る企業も多いですし、語学のスキルがあれば高く評価されます。

繊維業界に向いている人

繊維業界への就活を成功させるためには、どんな人が繊維業界に向いているのかを知っておく必要があります。仕事には必ず適性がありますし、どれだけ能力の高い人でも適性がなければ活躍することは難しいです。

仕事への適性があることで活躍しやすくなりますし、適性があることは大きなアピールポイントでもあります。向いている人の特徴を知ることで、繊維業界に必要な資質を知ることができます。繊維業界に向いている人の特徴を知って、選考を有利に進めていきましょう。

新しい素材や技術に興味を持てる人

繊維業界に向いている人としては、新しい素材や技術に興味を持てる人が挙げられます。繊維はそもそも素材を扱う仕事であり、素材に対しての興味がなければ続けていくことが難しくなります。

新しい素材を見てどんなことができるのか、どんなことに応用できそうかと好奇心を働かせることが大切です。これは素材だけではなく、技術に対しても同じことが言えます。新しい技術に興味を持ち、それをどのように活かそうかイメージを膨らませることができる人、さらに改良するためにはどうすればいいのかを考えられることが大切です。

素材や技術は常に進化を続けていますが、それらに対応し、新しいことにチャレンジして自ら進化を進めることができる人が繊維業界には向いています。

グローバル思考がある人

グローバル思考がある人も繊維業界に向いている人です。繊維業界は国内だけではなく、海外で活躍している企業が多く、活躍の幅は非常に広いです。繊維は輸出入のあるものですので、国内の企業と競争するだけではなく、世界の繊維会社とも競争しなければなりません。

国内外で競争が繰り広げられているため、素材の品質や技術力などは世界基準で考える必用があります。国内で1位になったからといって満足することなく、世界で見てどれくらいの位置にいるのかを考えられることが大切です。

狭い視野で物事を判断せずに、広い視野を持って、世界を見渡すことが重要です。世界を相手に戦い、他国の企業との競争にも勝ち抜くことができるグローバルな思考を持った人が求められています。

あなたが繊維業界に向いているか、適性を確認してください

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適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。

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繊維業界の志望動機例文

繊維業界の現状や動向、企業などについて知れば、実際の就活に向けての対策を考えていきましょう。就活ではさまざまな対策をして選考に臨まなければなりませんが、選考を通して重要になるのが志望動機です。

志望動機は書類選考でも必要になりますし、面接でも聞かれることが多いです。志望動機が上手に書かれていなければ採用担当者にアピールができませんし、選考でも勝ち抜くことはできません。例文を参考にしながら、繊維業界の就活を攻略できる志望動機を作成していきましょう。

例文①

繊維の力で暮らしを豊かにしたいと考え、御社を志望しました。御社では高機能な繊維に強みがあり、さまざまな業界、企業へ提供することで新たな商品の開発の手助けを行っています。高機能な素材をさまざまな企業に提供していくことで、素晴らしい商品の開発の助けとなり、世の中をさらに便利にしたいと考えています。私は大学時代にバックパッカーとして世界を周り、さまざまな国の人と触れることでコミュニケーション能力と英語力を身に付けました。御社では営業として働き、英語力を活かして海外でも活躍したいと考えています。

例文の①では繊維の力で暮らしを豊かにしたいと志望動機が語られています。結論からアピールすることで伝えたい内容を明確にすることができており、印象深い書き出しとなっています。業界を志望する理由だけではなく、企業を志望する理由についても、企業の強みを踏まえた上でアピールできており好印象です。

大学時代の経験からグローバルな思考があること、英語力があることがわかり、これもアピールポイントとなっています。企業でどのように活躍するかが具体的に語られており、働く姿をイメージさせることができています。

例文②

私は新素材の開発によって、国内の産業を活性化させたいと考え、御社を志望しました。御社は自動車向けの素材の開発に強みがあり、新型自動車の開発に大きく貢献しています。私は研究職として新しい素材や技術の発展に尽力することでより優れた素材を提供し、自動車に限らず様々な分野の産業をさらに発展させたいと考えています。大学時代は野球部に所属しており、常に向上心を持って練習に取り組むことで、成果を上げてきました。御社でも常に目標を持って、向上心を持って仕事に向き合い、新しい素材や技術を追求していきたいと考えています。

例文の②では新素材の開発によって、国内の産業を活性化させたいと志望動機が語られています。結論から語られており、文章構成には問題はありませんし、業界と企業両方の志望理由がアピールされています。

企業を志望する理由は企業の特徴を交えてアピールされており、企業研究がしっかりとできていることがわかり好印象です。自身の強みについても具体的にアピールされており、仕事でどのように活躍するのかがわかりやすく、これも好印象でしょう。

繊維業界について理解して就活を進めよう

繊維業界は高い技術と品質の良さで国内外で活躍している業界であり、世界的に高い評価を受けている企業も多いです。繊維業界で活躍するためには、素材や技術に関心を持ち、追求していけることが大切ですし、グローバルな思考を持っていなければなりません。

向上心と広い視野を持つことが大切ですので、業界研究も徹底しておこない、さまざまな観点から業界知識を深めていきましょう。就活が成功するかどうかは、どこまで業界研究、企業研究を徹底できたかによって決まります。

業界について知らないままでは就活を攻略することはできませんし、しっかりと理解を深めることが大切です。業界への理解をしっかりと深め、世界からも注目されている繊維業界への就活を成功させましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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