業界研究

【出版社のインターン3選】参加前に知っておきたい概要や仕事内容

出版社のインターンを経験したい学生は多い

出版社のインターンを経験したい学生は多い
業界の未来が危ぶまれる出版業界ですが、就活における希望業種としてはとても人気のある業界です。例えばマイナビの調査においては3位に入っているなど、根強い人気を誇っています。

またリクルートキャリアの調査によれば、新卒採用者の内、7割近くがインターンに参加した人であることも分かっています出版社業界も事実上インターン人気は高くなっていっていると考えられるでしょう。

ここでは、そんな出版業界のインターンについて、事前の準備から採用されるまでに必要となる知識について幅広く紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

出版社のインターンに参加する前に知っておきたいこと

出版社のインターンを考える上で、参加する前に知っておくべきことがいくつかあります。昨今、どの企業においてもインターンが重要視されている中、学生においてもインターンを行う上でスタートをいかに上手く切るかは重要です。ここで失敗してしまうと就活のモチベーションを損なう原因にもなりかねません。

出版社におけるインターンは人気があることから、他の業種と比較してスタートを上手く切ることが特に重要です。事前にインターンの情報を押さえておくことは他の人に差をつける上で役立つと言えるでしょう。

インターンの募集数が少ないため早めに応募する

リクナビなどのインターン募集を見てみると分かることですが、インターンがこれだけ重要となっている昨今において、出版社のインターンは数が多くありません。例えば2017年12月初旬時点で、インターンの募集を行っているのは20社もないことが分かります。

もちろん、12月初旬というのは、決してインターンの募集を行う上で早い時期とはいえないため、数が多くないのは当然といえば当然です。しかし、これは他の業種と比較してあまりに少ない数といえるのです。

また、講談社や小学館、集英社といった誰もが知っているような大手出版社が募集していないのも特徴で、企業の選択肢が多いとは言えません。そもそも出版社は専門性の高い業務が多く、インターンを受け入れる部署が少ないという構造上、どうしても募集しにくい現状があります。

そのため、もし出版社のインターンを希望するのであれば、早めに情報を集め、中小規模の企業を選択肢に入れつつ、とにかく応募していく必要があるということを知っておきましょう。

倍率が非常に高いためES対策が必須

先述したように、出版社のインターンはそもそも募集している企業が少ない中、志望する学生が多くなりがちです。つまりその分倍率が高くなりやすいため、ES(エントリーシート)などの対策は、他の業種以上にしっかりと行う必要があります。

とりわけ、他の志望者を引き離す上で、自身の熱意や「なぜ出版社をインターン先に選んだのか」という志望動機などはより具体的に練る必要があると言えるでしょう。注意したいのは、出版社は出版業界で一括りにされますが、それぞれ専門の領域を持っている会社が多いことです。

そのため、「なぜ出版社を志望するのか」という理由のほかに、「なぜその出版社を選んだのか」という個別具体的な志望理由が必要になることを忘れてはいけません。

参加できなかった場合はアルバイトもアリ

出版社のインターンはここまで説明した通り、非常に狭き門です。合格することができれば、実地でより多くを学ぶことができ、就活にも役立てることができることでしょう。

しかし、倍率が高いことから合格が厳しく、不合格になる方が当たり前ともいえます。とはいえ、だからといって諦める必要はありません。出版社は確かにインターンの募集をあまり多く行っていませんが、アルバイトの募集を行っているケースは少なくありません。

そのためインターンではなく、アルバイトとして仕事を経験することも1つの方法です。アルバイトで職業経験を蓄積しつつ、就活で採用を勝ち取るための力をつけるというのは、選択肢として利用価値は高いでしょう。

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出版社の主な仕事内容


出版社を志望する人は多いですが、実際に出版社においてどのような仕事が行われているかを具体的に知らない人というのは少なくありません。

そもそも出版社の仕事は、本という成果物こそ目に入りやすいですが、それが作られる過程についてはあまり情報が発信されているとは言えません。誰にとっても具体的に想像しにくいという状況があることは否めないでしょう。

そこで、実際にどのような仕事が行われているか、ここからは主立った仕事について説明していきましょう。

編集

出版社の仕事として広く認知されているのが「編集」の仕事です。具体的にする仕事内容としては、書籍や雑誌といった本を作って世に売り出すまでの一連の作業を行うことがあげられます。

本の企画を立ち上げ、それを形にするための予算取りや取材、記事の作成に関わるライターや著者など関係者の取りまとめるのが編集の仕事です。できあがった記事や原稿を出版可能なものにするためのデザイン、印刷所と本ができるまでの渉外といった多くの業務を担当します。昨今では、SNSを利用した広報を行うこともあり、出版を支える大きな役割を担います。

営業

本ができても、売ることができなければ出版社は利益を上げることができません。そして、本を売るためには、本を書店などに置いてもらう必要があります。そのための役割を担うのが営業で、まさに出版社の稼ぎを生み出す稼ぎ頭としての役割を担います。

一般的な営業同様、データや市場の状況を鑑みつつ、書店の売上げに貢献する提案を行うのが出版社営業の仕事です。巧みな交渉力が要求されるプロフェッショナルと言えるでしょう。

ここ数年、全国的に書店の経営状況が悪化していることから、出版社の営業は大変な仕事に思われがちです。しかし不況だからこそ、提案力や企画力が試されることもあり、自身の仕事の成果が見えやすいことから、大きなやりがいを感じられる仕事と言えます。

校閲

原稿のチェックは編集者の仕事と思われがちですが、誤字脱字の確認や書かれている情報に誤りがないか、不適切な内容が書かれていないかを確認するのは、校閲の仕事です。まさに文章や情報のエキスパートとして、本作りを支える縁の下の力持ちとして活躍する重要な役割を担っています。

昨今では、文学部など文系学部を卒業しても活躍の場がないといったネガティブな話題がちらほら目に留まることもあるかもしれません。しかし、校閲の仕事は活躍できる場の一つであり、「学んだことが役に立たないということはない」のを示す仕事ともいえるでしょう。

インターンを実施している企業3選

出版社でインターンを募集している会社は少ないですが、少ないからこそ魅力的な企業があるものです。

とくに、出版社はどこも似たような内容になると思われがちですが、実は扱っている書籍の分野や専門領域の違いによって、貴重な体験ができることも多いです。案外、その出版社でしか体験できない内容というのも多く、インターン先を選ぶにあたってはやはりじっくりと吟味したいと言えるでしょう。

ここでは、インターンを実施している出版社の中でもとくに魅力的でありそれぞれ特徴を持った3社について、どのようなインターンが行われているかを紹介していきます。

株式会社致知出版社

日本で唯一「人間学」に関する本を出版していることで知られる、創業からおよそ40年経つ実績ある出版社です。

一般事務、営業事務、編集補助の仕事をインターンとして体験することが可能です。また出版業界に関する知識を手に入れることができるオリエンテーションも実施されており、出版業界について具体的に知りたいという人にとっては貴重な機会となるでしょう。

さらに、インターンを通じて実際の就業を通じて働いている社員の思いや姿を知ることができます。これらを通して採用後のイメージを持ちやすく、就活する上で役立つ情報が得られるはずです。

株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

出版社の枠にとらわれず、声優とのコラボレーションなど新しいことに挑戦していく姿勢が多くの人の心を掴んでいる企業がディスカヴァー・トゥエンティワンです。

インターンでは、時給をもらいながら実際の仕事にふれることができ、オンライン媒体用の記事執筆やリリースの作成、小説賞の審査補助など具体的な就業体験ができます。

小説賞の審査補助といった仕事は、他の業界のインターンでは中々体験できるようなものではないため、出版業界の仕事をイメージする上で非常によい刺激を受けることになるはずです。

実際に中で働いてみないことには分かりにくい出版社の仕事を、実地で働きながら知ることができる機会として、貴重な時間を過ごせることに間違いないでしょう。

森北出版株式会社

出版社というと文系というイメージがあるかもしれません。しかし、理工学系の専門書を取り扱っている森北出版ならば、理工学系で学んだ知識や技術を活かすことができることでしょう。

森北出版のインターンには、理工学系出版の仕事をし続けている同社だからこその魅力があります。理工学系出版の成り立ちや理工学系の学部を卒業して出版という仕事に携わっている先輩の編集者の考えを知ることができます。

また、仕事の疑似体験として、専門書の企画やマーケティングに実際に触れることも可能です。1DAYインターンでありながら濃密な時間を過ごすことができる内容になっています。

同じ出版社でもインターンが可能な場合もある

同じ出版社でも業種によってはインターンが可能な場合も!
出版社のインターンは非常に狭き門になっていますが、事前の準備をしっかりと行い、早い時期から応募していくことで、採用の確率をあげることが充分に可能です。厳しいからといって諦める必要はありません。

特に出版社によっては、「特定の業種の応募は締め切ったけれど、他の職種のインターンならば受け付けている」というところもあるでしょう。採用を目指す上では、諦めずにインターン募集について問い合わせていくことが重要です。

また、この記事で書いたように、インターン募集はしていなくてもアルバイトならば受け入れているケースもあるため、幅広く情報を集めることが何より重要と言えるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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