ES(エントリーシート)
【エントリーシートの書き方とは】例文と気を付けるポイントを解説
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目次
エントリーシートとは就活の応募書類のひとつ
エントリーシートは、企業へ応募するために提出する書類のひとつです。エントリーシートを通過しないと次の選考には進めないため、就活の最初の難関ともいえるでしょう。
エントリーシートでは、基本情報のほかに学歴、志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったことなどを記入し、企業への意欲の高さやあなたの人柄などをアピールします。
エントリーシートの基本的な書き方と合わせて、効果的なアピールをするためのポイント、注意点などを事前にしっかり確認しておきましょう。ここでは、エントリーシートの書き方について、詳しく解説していきます。
これから企業への応募を控えている就活生は、ぜひ参考にしてみてください。それぞれの質問に対する例文も、合わせて紹介していきます。
以下の記事では、エントリーシートの志望動機の書き方について解説しています。
エントリーシートの書き方
エントリーシートの基本的な書き方をチェックしておきましょう。エントリーシートは、企業へあなたのことをアピールするための重要な書類です。昔は手書きで作成していましたが、現在はweb上でエントリーシートを作成して提出する企業が増えています。
手書きの場合は文字を丁寧に書き、黒色のボールペンか万年筆を使用して読みやすさを意識しましょう。消せるボールペンや修正液はNGですので、間違えた時には書き直すようにしてください。
手書きでもパソコンでも、丁寧に作成することが大切です。基本情報や学歴・職歴の書き方、志望動機・自己PR・学生時代に力を入れたことの例文を紹介します。
基本情報の書き方
氏名・住所は略語などは使用せずに、正式な名称で記入しましょう。「ふりがな」と書かれている場合はひらがなで、「フリガナ」の場合はカタカナで書きます。都道府県からマンション名・部屋番号まで、省略せず漏れのないようにしてください。
長期休暇中に実家に帰省することもあると思いますが、企業から書類が届くことがありますので「その他住所」や「帰省先住所」の欄がある場合は、忘れずに記入しましょう。
そのほかにメールアドレス、日付、生年月日、電話番号などを書く欄があります。メールアドレスは間違いやすいので、誤字・脱字のないように正しく書き写しましょう。大文字・小文字などにも注意してください。
日付は、応募先に提出する日にします。メールに添付する場合は送信日、持参する場合は持参日を書くようにしましょう。
学歴・職歴の書き方
新卒の場合、学歴は中学入学から書き始めるのが一般的です。古い順に記入し、大学の卒業見込みの年度が分かる場合は、それを書くようにしましょう。
学校名は省略することなく「中学校」「高等学校」と正式名称で記入します。職歴は正社員として働いた経験があれば記載しますが、アルバイトは含まれません。新卒の場合は「なし」とする場合が多いでしょう。
日付は西暦か和暦のどちらかを使用しますが、書類全体で統一するようにしてください。学歴・職歴を書き終えたら「以上」と書くことを忘れないようにしましょう。
以下の記事では、エントリーシートの学歴欄の書き方について解説しています。
志望動機の書き方
多くの場合、エントリーシートで志望動機が問われます。志望動機を書く際は、まず仕事選びの軸を考えてみましょう。なぜこの仕事をしたいと感じたのか、何がきっかけでこの企業を選んだのかをはっきりさせます。
そして、入社後にどのように活躍したいのか具体的にイメージしてみましょう。どのような軸を持って企業選びをしているのか、その企業のどのような点に魅力を感じているのかを明確にして、ほかの企業ではなくこの企業で働きたいという熱意をアピールします。
エントリーシートでは、企業に対する意欲がとても重要になります。さらに自分の強みや長所を一緒に伝えて、それを企業でどのように活かせるのかを表現すると、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。
志望動機の例文
私は、広告を通じて商品やサービスの価値をより多くの人に届ける御社の仕事に魅力を感じ志望いたしました。私自身が御社の商品広告を見て実際に商品を購入した経験があります。広告を見るまでは、その商品についてあまり興味はなかったのですが、「この商品を使うとこんなメリットがある」というのが広告を見るだけですぐに伝わり、購買意欲をそそられました。
御社の一員として、多くの人々に私と同じように感じてもらいたいと思っています。広告のノウハウ習得に努め、一日でも早く貢献したいです。
なぜこの業界・企業を志望したのかをしっかり伝えましょう。志望動機では「同じ業界のほかの企業ではなく、この企業を選んだ理由」を明確にすることがポイントです。
その企業にしかない魅力が伝わるようにしましょう。企業の事業内容、商品・サービスの特徴について理解を深めることで、効果的な志望動機が作成できます。
自己PRの書き方
エントリーシートの自己PRでは、あなたの魅力や強み、長所を具体的なエピソードと合わせて分かりやすく伝えることが重要です。あなたの人柄、物事への取り組み方、仕事に対する姿勢などが分かるようにアピールしましょう。あなたがどのような人なのか、どのような個性があるのかという点は、企業にとっても大切なポイントです。
自己PRを書く際は強みをアピールするだけでなく、それを裏付ける根拠を示すようにしましょう。これまでの経験から強みを発揮した具体的なエピソードを紹介して、説得力のある文章となるように作成してみてください。
また、企業は自己PRを通して、能力やスキルが優れているかどうかだけではなく、企業と合っているか、長く働き続けることができるかもチェックしています。
自己PRの例文
私は困難なことにも耐え、諦めずにやり抜く力があります。それまで運動が苦手だったのですが、高校時代ではバスケットボール部に入部しました。最初は練習についていくのが精一杯で自分の実力不足を実感しましたが、レギュラーになりたいという思いから練習のない日でも、毎日自主練習をおこないました。すぐに成果が出たわけではなく、後輩がレギュラーになったり、試合に出れなかったりもしましたが、諦めずに練習を続けました。
その結果、2年からは試合に出ることも増え、3年生では副キャプテンに選ばれるほど上達しました。この経験を活かし、仕事でも努力を惜しまず成長して、いち早く御社に貢献できるようになりたいです。
自己PRで、困難なことでも諦めない忍耐力をアピールしています。自己PRは自分の強みをただ伝えるだけでなく、企業の求める人物像に合わせたアピールをするのが重要です。企業が仕事に対して懸命に取り組む人材を求めているのなら、忍耐力のアピールは効果的といえるでしょう。
学生時代に力を入れたことの書き方
学生時代に力を入れことは、多くの企業においてエントリーシートで問われる質問のひとつです。何を頑張ってきたのかという内容よりも、物事への取り組み方、人柄、自社に合う人材かどうかをチェックされています。
同じことに力を入れたとしても、人によって取り組み方や、その時に感じたことが異なります。企業は、エントリーシートであなたの考え方や自社とのマッチ度を確認しているのです。
また、学生時代に力を入れたことへの回答は、自分の経験を分かりやすく人に伝えるための力が必要になります。その時の状況や心情を簡潔にまとめて、相手に分かるように表現できるかどうかも、企業がみているポイントです。相手がイメージしやすい文章を心掛けましょう。
学生時代に力を入れたことの例文
私が学生時代に力を入れたのは、ITビジネスゼミでのリーダーとしての活動です。ITの発展による変化をどのようにビジネスチャンスに繋げられるのか知りたかったため、ゼミに入りました。しかし、ゼミでは専門的な知識が必要で、IT業界では常に新しい情報がアップデートされるため、学業との両立が難しいと感じました。そこで、ゼミ仲間と役割分割をして、効率よく情報収集と知識の共有ができるようにしたところ、活動がスムーズになりました。
その結果、ゼミ仲間の一人が新たに参入できるITビジネスの分野で会社を立ち上げることができました。この経験を通して、仲間と協力していくことで一人では困難なことも達成できると学びました。入社後も周囲の人々と協力して、困難な課題にも立ち向かっていけるように努力したいです。
学生時代に力を入れたことを述べる際は、具体的なエピソードでこれまでの経験を伝えましょう。抽象的では分かりにくいため、何を頑張ったのか、なぜそれをやろうと思ったのか、どんな課題をどう解決したのかを簡潔にまとめて説明します。そして、そこで学んだこと、仕事でどのように活かしたいかも合わせてアピールしましょう。
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エントリーシートの書き方のポイント
エントリーシートで企業へよい印象を残し次の選考へ進むために、書き方のポイントを確認しておきましょう。エントリーシートでは、最初に結論を述べ、いいたいことを明確にします。その後に、具体的なエピソードを用いて説明しましょう。
最後に企業に貢献できることを伝え、意欲をアピールします。書き方の基本的なポイントをおさえておくと、今後の就活におけるさまざまな場面で活かすことができますので、ぜひ参考にしてみてください。それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
最初に結論を述べる
相手に分かりやすく伝えるためには、まず何を一番言いたいのか明確にして、最初に結論を述べることが重要です。志望動機、自己PR、学生時代に力を入れたことなど、エントリーシートでの回答では、冒頭で結論を述べて自分の意見や考えをはっきりと示すようにしましょう。
やる気を見せたいからと、色々なこと一度にアピールするのは、何がいいたいのか分からなくなってしまい逆効果です。サークルやゼミ、アルバイト、ボランティアなど学生生活ではさまざまな経験をしてきたと思いますが、エントリーシートで伝えるエピソードは一つに絞り、要点を明確にしましょう。
自分の強みを表現できるエピソードをいくつか挙げて、その中から自分の意志で行動し、成果を感じられた出来事を選んでみてください。
エピソードは具体的にアピールする
結論を裏付けるためには、具体的なエピソードを用いて「なぜそう思うのか」を説明します。エントリーシートを読んだ担当者がその時の状況をイメージできるように、分かりやすく伝えましょう。
「いつ・どこで・誰が・何を・どのように」を整理して、まとめてみてください。分かりやすく説明しようと、長々と文章を書くのはNGですので注意しましょう。簡潔にまとめることも、エントリーシートでは重要なポイントです。
具体的に書くことで、あなたがその時感じたことや学んだことが読み手にも伝わります。また、より具体的であるほど、説得力のある文章となります。その時の出来事を思い出し、細かな部分まで振り返ってみましょう。
エントリーシートでよくある質問については、こちらの記事で詳しく解説しています。
企業に貢献できることを伝える
エントリーシートで企業が重視しているポイントのひとつが「入社後に活躍してくれそうか」という点です。志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことを書く時には、過去の出来事を述べるだけではなく、その時の経験で学んだことを仕事にどのように活かせるのかを合わせてアピールしましょう。
企業で働いている姿をイメージして、自分の強みを発揮できる場面を考えてみてください。それを入社後の目標としてエントリーシートでアピールできると、入社への意欲が伝わります。
エントリーシートを書く時は、強みをアピールするだけで終わりにせずに企業へ貢献できることも合わせて示すことが重要です。自分の強みの伝え方を工夫して、魅力的なエントリーシートを作成しましょう。
エントリーシートを作成する際の注意点
エントリーシートは、選考の基準となる重要な書類です。効果的なアピールをすることはもちろん大切ですが、言葉遣いや誤字脱字に気を付けるなどビジネスマナーにも注意しましょう。社会人として最低限のマナーを守り、失礼のないようにするのが基本です。
書かれている内容がよくても、マナーが守れていないとそれだけで印象が悪くなることもあります。せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、改めてビジネスシーンでの書類の書き方や言葉遣いなどを確認しておきましょう。
言葉遣いに気を付ける
エントリーシートでは、言葉遣いに注意してください。「わたし的には」「~な感じです」など、普段使っている話し言葉をそのまま書かないように気を付けましょう。社会人として失礼にならないように、丁寧な言葉遣いを意識してみてください。
また、メールやSNSなどで使う「(笑)」や「!」などの記号もNGです。友達に書く手紙ではありませんので、十分に注意しましょう。エントリーシートを書く際は、読み返してみておかしい部分がないか念入りにチェックしてください。
普段使っている言葉を無意識のうちに書いてしまう可能性もありますので、よく確認しましょう。友人や先輩、家族にチェックしてもらうのもよい方法です。
誤字脱字に注意する
書き終えたエントリーシートに誤字脱字がないか、もう一度確認しましょう。書いた直後には気付かないこともありますので、時間をおいてから読み直すと見つけやすくなります。見直しは時間をかけて、丁寧におこなってください。
誤字や脱字があると、注意力がなく雑な印象を与えてしまう可能性があります。マイナスイメージを残さないためにも、記入後は忘れずに読み直してください。
人は誰でも間違うことがあります。どこかに誤字・脱字があるはずだと思って注意深く確認してみると、意外な間違いに気付くかもしれません。
言葉遣いと同様に、他の人にチェックしてもらうと自分では気付かなかったミスを発見できますので、協力してもらいましょう。
以下の記事では、誤字の正しい訂正方法について解説しています。
エントリーシートの書き方の基本を理解して作成しよう
エントリーシートは企業によってフォーマットが異なり、質問内容も違います。しかし、どの企業においても大切なのはあなたの強みや人柄、入社への意欲をしっかりと伝えアピールすることです。
自分のいいたいことを明確にして、分かりやすい文章になるように意識してみましょう。結論を最初に述べる、具体的なエピソードを用いて説明する、企業にどのように貢献できるかを伝える、という構成はどの項目においても大切なポイントです。
また、ビジネスでの基本となる言葉遣いや誤字脱字にも注意してください。書き終えたらもう一度読み直し、ミスがないかチェックしましょう。
エントリーシートは就活の最初の難関です。書き方の基本を理解して、しっかり対策を立てていきましょう。