職種研究

漫画家の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

漫画家とは

幼いころ誰でも触れたことのある漫画。漫画家になりたいと考えたことのある人は少なくないのではないでしょうか。漫画家のイメージは売れればとてつもなく大きな収入になるけど、売れない場合の下積み時代のイメージも大きいです。では、漫画家の収入について具体的にみていきましょう。

漫画家の種類について

漫画家と一口に言っても、週刊誌や月刊誌に連載する大手の漫画家から、そのアシスタント業務の漫画家など様々です。また、本業はイラストレーターですが案件がある際には漫画も描くという方もいるようです。他にも、広告用の漫画や電子書籍の漫画もありますので、それらを執筆する方も漫画家と呼べます。

  • 連載漫画家
  • アシスタント漫画家
  • イラストレーター兼業漫画家

漫画家の業務内容

連載漫画家は、業務内容としては原稿に漫画を描くという作業がメインになるでしょう。売れている作家さんですと、執筆開始の前に編集社の担当の方と構想の打ち合わせなどもあるようです。また、執筆後はチェックが入り書き直しもあます。

アシスタント漫画家は、連載する漫画家のアシスタント作業をする方です。一般的にアシスタントは給料制であり、漫画家から月給が支払われます。この職に就くのは、デビュー前の漫画家が多いです。ここでの経験はその後アシスタントの作品へ大きな影響を与えることもあります。アシスタント漫画家は、漫画の描き方を学べたりと、いわゆる「下積み時代」に区分されるでしょう。

イラストレーター兼業漫画家は、普段はイラストレーターとして活動している方が、出版社からの要請などで漫画を描く場合です。

漫画家に求められる能力について

  • 想像力
  • 画力

面白い漫画を書くには、王道の設定の漫画でも、読者の想像しなかった展開を起こすような作品でも、想像力が一番大切だといわれています。漫画家として執筆活動を続けるには、想像力を働かせて魅力的な世界観を描いたり、説得力のあるストーリーを展開する必要があります。また、漫画を買ってもらうためにも、読者を惹きつけるようなアイディアが必要です。

漫画家というだけあり、画力は最も重要なことのひとつです。文章だけでなく、登場人物の表情や動きで、その状況や複雑な内容を表現しなければなりません。また、ストーリーに合ったタイプの絵を描くことも重要です。漫画に対しては、「絵が好きだから」という理由でファンになる読者もいるでしょう。

漫画家の平均年収と他職種との比較

漫画家の平均年収について

漫画家の平均年収については情報がありませんでしたが、年収は数万円~数億円とかなり幅広いようです。売れなければいくら描いても選考漏ればかりで、本当に売れている方だと数十億円まで収入は際限なく伸びます。漫画が大ヒットすれば、単行本の売上以外にもグッズやキャラクター使用料分の収入を得られるでしょう。また、アシスタントとしての漫画家は、その技術によって月給が異なるため、かなり低い年収となる場合もあるようです。

他の職種・平均との比較

漫画家以外の職種としては、イラストレーターや画家などが考えられますが、いずれも作品の売れ行きによって年収にかなり差があるといえます。1つでも大ヒットした作品があれば、知名度が上がり仕事を依頼されることもあると考えられますが、実力が必要な世界ですので安定した収入を得るのはかなり難しいようです。

アシスタント職であれば、就いている漫画家からが給料をもらうことができます。ただし、平均年収がいくらくらいかというのもそのときにより、一概には言えません。

漫画家のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

漫画家は自営業のようなものですので、ボーナスは基本的にないようです。原稿代一枚毎の給料以外には、単行本化した場合一冊当たりの印税、さらに売れればアニメや映画化で収入を得ることができます。

昇給について

こちらもボーナスと同様ですが、漫画家に「昇給」は特にありません。ただし、売れっ子であれば、連載以外のオファーが来た際に、条件次第で高額のギャランティーが入るようです。

漫画家の年齢別平均年収推移シミュレーション

漫画家の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 149.9万円 10.3万円 26.5万円
25~29歳 195.2万円 13.4万円 34.5万円
30~34歳 224.9万円 15.4万円 39.7万円
35~39歳 246.5万円 16.9万円 43.5万円
40~44歳 265.6万円 18.2万円 46.9万円
45~49歳 280.8万円 19.3万円 49.6万円
50~54歳 292.6万円 20.1万円 51.7万円
55~59歳 288.3万円 19.8万円 50.9万円
60~64歳 216.1万円 14.8万円 38.2万円

漫画家の収入は個人の技能によって大きく異なってくるものなので、年齢が上がるからといって一概に収入あがるとはいえません。ここでは、アシスタント等で一定の収入を得ている漫画家を想定して、シミュレーションしていきます。

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は246.5万円、うちボーナスは39.7万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が265.6万円、うちボーナスは46.9万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

漫画家と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 漫画家の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 149.9万円 263.5万円
25~29歳 195.2万円 343.3万円
30~34歳 224.9万円 395.5万円
35~39歳 246.5万円 433.4万円
40~44歳 265.6万円 467.1万円
45~49歳 280.8万円 493.8万円
50~54歳 292.6万円 514.4万円
55~59歳 288.3万円 507.0万円
60~64歳 216.1万円 380.1万円

日本の平均年収は420万円とされております。それに対して漫画家は若い方でも売れればそれ以上稼げますし、年齢が上であっても稼げない方は稼げません。また、一度売れてしまえば、仕事をしていなくても印税として収入が入り続けます。

漫画家として花開けなかった場合、どこかで諦めて別の道を行くか、アルバイトなどで収入を得ながら、アシスタントとして力をつけていくことになるようです。

漫画家の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いといえるでしょう。30~34歳の平均年収は224.9万円で、日本の平均と比較すると170.6万円ほど高くなると推測されます。40~44歳では265.6万円の予測です。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

漫画家の生涯賃金シミュレーション

漫画家の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 1.08億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金と漫画家の生涯賃金を比較してみましょう。漫画家の平均年収は240万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

漫画家の生涯賃金は、1億800万円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると、8,200万円ほど少ないと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
・簡単に自己分析をしたい人

今すぐ診断する【無料】

まとめ

いかがでしょうか。漫画家とは「売れる」「売れない」が大変重要なポイントなのです。もちろん、持って生まれた才能などもあるでしょうが、多くの売れている方は今まで歩んできた人生の中で、独自の感性を身に着けてきたようです。

「自分には漫画家になるような才能はない」と思っていた方でも、様々な作品に触れるうちに、独創的なアイディアを出せるような感性を身に着けているのかもしれません。いずれにせよ、漫画家として生きていこうとするには相当な覚悟が必要でしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ