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幼稚園教諭とは
幼稚園教諭は、幼稚園において満3歳児から小学校入学前の子供たちに教育をする先生のことです。運動や遊びを通して、子どもの人間性や感性、身体能力を育て、集団生活のルールやしつけなどの指導も行います。幼稚園教諭になるためには、国家資格である幼稚園教諭免許状を取得しなければなりません。
そんな幼稚園教諭の平均年収やボーナス事情について見ていきましょう。
幼稚園教諭の種類について
- 副園長や教頭
- 主幹教諭、教諭
- 養護教諭
幼稚園教諭を細かく分類すると、副園長、教頭、主幹教諭、教諭、養護教諭などに分けられます。
幼稚園教諭の業務内容
副園長や教頭は、園長の補佐役として、子どもたちだけでなく職員にも目を配り、園の業務を管理する事務長のような役割を担っています。また、職員と園長との仲介をすることもあります。
主幹教諭は、クラスの担任を持たずにフリーの保育士として、各担任の補助をしたり指導計画を取りまとめます。指導内容に助言をする役割も持っています。
子どもたちの担任を担当し、子供たちと最も深く関わるのが教諭です。子どもの着替えなどの補助やけんかの仲裁だけでなく、連絡帳の記入や遊具の点検、行事の打ち合わせなど、その業務内容は多岐に渡ります。また、子どもの保護者からの相談に応じることも教諭の仕事です。
養護教諭は、保健室の先生のことを指します。けがをした子どもの応急処置をはじめ、病気やけがの予防について指導をしたり、健康診断の計画や準備も行います。
幼稚園教諭に求められる能力について
- 子どもが好きな気持ち
- 責任感や使命感
- 体力
幼稚園教諭として働くうえで、大前提なことが「子どもが好き」である気持ちです。子どもには、一人ひとり個性があり、考え方や能力も異なります。すべての子どもたちに真摯に向き合って、愛情を持って接することが大切です。
また、幼稚園教諭は、小さな命を預かるという重大な責任を負う仕事です。預かった子どもたちを、けがや災害、不審者などから守るという強い責任感と使命感が重要です。また、教材の作成などの雑務も多いですが、責任を持ってやり遂げなければなりません。
幼稚園では、何十人という大勢の子どもたちと生活し、面倒をみることになるため、非常に体力を有します。疲れていても笑顔を絶やさず、明るく子どもたちに対応できる人材が求められます。
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幼稚園教諭の平均年収と他職種との比較
幼稚園教諭の平均年収について
厚生労働省の調査によると、幼稚園教諭の平均年収は339万円です。平均年齢は33歳です。
他の職種・平均との比較
- 日本の平均年収:422万円
- 保育士:326万円
日本の平均年収422万円と比較すると、幼稚園教諭の平均年収はやや低いです。他の職種と比較すると、厚生労働省の調査によれば保育士の平均年収は326万円であり、幼稚園教諭の年収とほぼ同じ金額です。
幼稚園教諭のボーナス・昇給事情
ボーナスについて
厚生労働省の調査によると、幼稚園教諭の平均ボーナス額は64万円です。
昇給について
幼稚園教諭の昇給については、幼稚園によっても事情が異なるため、昇給の有無を断言することはできません。
幼稚園教諭の年齢別平均年収推移シミュレーション
幼稚園教諭の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
20~24歳 | 211.7万円 | 14.5万円 | 37.4万円 |
25~29歳 | 275.8万円 | 18.9万円 | 48.7万円 |
30~34歳 | 317.7万円 | 21.8万円 | 56.1万円 |
35~39歳 | 348.1万円 | 23.9万円 | 61.5万円 |
40~44歳 | 375.2万円 | 25.7万円 | 66.3万円 |
45~49歳 | 396.7万円 | 27.2万円 | 70.1万円 |
50~54歳 | 413.3万円 | 28.4万円 | 73.0万円 |
55~59歳 | 407.3万円 | 27.9万円 | 72.0万円 |
60~64歳 | 305.3万円 | 20.9万円 | 53.9万円 |
年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30代前半での平均年収は317万円、うちボーナスは56万円になると予測されます。40代前半では平均年収が375万円、うちボーナスは66万円になると予測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
幼稚園教諭と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション
年齢 | 幼稚園教諭の平均年収 | 日本の平均年収 |
20~24歳 | 211.7万円 | 263.5万円 |
25~29歳 | 275.8万円 | 343.3万円 |
30~34歳 | 317.7万円 | 395.5万円 |
35~39歳 | 348.1万円 | 433.4万円 |
40~44歳 | 375.2万円 | 467.1万円 |
45~49歳 | 396.7万円 | 493.8万円 |
50~54歳 | 413.3万円 | 514.4万円 |
55~59歳 | 407.3万円 | 507.0万円 |
60~64歳 | 305.3万円 | 380.1万円 |
幼稚園教諭の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えます。最も差が大きいのは50代前半で、日本の平均と比較すると101万円ほど低くなると推測されます。また、40代前半では375万円となる予測です。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
幼稚園教諭の生涯賃金シミュレーション
幼稚園教諭の平均年収 | 日本の平均年収 | |
生涯賃金 | 1.53億円 | 1.90億円 |
日本の平均的な生涯賃金と幼稚園教諭の生涯賃金を比較してみましょう。幼稚園教諭の平均年収は339万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。
幼稚園教諭の生涯賃金は、1.53億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると3,000万円ほど低いと推測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
まとめ
幼稚園教諭は、子どもが大好きな人にとっては、子どもの成長を感じることのできる、非常にやりがいのある仕事です。また、たくさんの子どもとの関わりを通して、子どもだけでなく自身の人間性も磨かれます。年収水準はそれほど高いとはいえませんが、子どもが大好きな人にとっては、とても魅力的な仕事であると言えます。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。