目次
臨床検査技師とは
臨床検査技師とは、機器や検査薬などを使って患者の状態を客観的に評価するデータをとる業務をおこなう職種です。機器や検査薬の扱いは専門性が必要であり、これらの業務をおこなう臨床検査技師は国家資格である「臨床検査技師」を取得しなければいけません。このような専門性の高い臨床検査技師の年収と業務内容について見ていきましょう。
臨床検査技師の業務内容
臨床検査技師は、患者の病気やケガの状態を数値的に評価するための検査をおこないます。検査には検体検査(尿検査・生化学検査・血液検査・微生物検査・免疫検査・輸血検査・病理検査など)と生理機能検査(心電図検査・呼吸機能検査・脳波検査・超音波検査・筋電図検査など)があり、医師が客観的に診断をおこなう基準となります。
臨床検査技師に求められる能力について
- 正確性
- 手先の器用さ
- 協調性
正確性は検査を正確におこなえるかどうかに関わっています。臨床検査技師が出したデータは医師の診断基準に大きな影響を与えるためミスが許されません。手順の正確さ、検体採取の正確さ、顕微鏡観察での正確さなど、臨床検査技師には欠かせない能力です。
手先の器用さは、病理標本や血液標本の作製などで必要となります。もちろん機械化は進んでいますが、まだまだ人の手でしなければいけない業務が残っているのが臨床検査技師です。
臨床検査技師は医師や看護師、その他の医療従事者と連携をとり、必要な診断データを提供しなければいけません。スムーズな連携を取るためにも、協調性は重要な能力となってきます。
臨床検査技師の平均年収と他職種との比較
臨床検査技師の平均年収について
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると臨床検査技師の平均年収は約475万円です。平均年齢は38.4歳、平均勤続年数は10.9年となります。
他の職種・平均との比較
- 日本の平均年収:422万円
- 看護師:480.85万円
- 診療放射線・診療エックス線技師:524.1万円
- 理学療法士・作業療法士:406.96万円
臨床検査技師の年収は、日本の平均年収である422万円より53万円ほど多くなります。また、臨床検査技師と同様の医療従事者、看護師、診療放射線・診療エックス線技師、理学療法士・作業療法士と年収を比較してみました。臨床検査技師と看護師、診療放射線・診療エックス線技師では、臨床検査技師の方が5~49万円少なく、臨床検査技師と理学療法士・作業療法士では臨床検査技師の方が68万円多くなります。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう!
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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臨床検査技師のボーナス・昇給事情
ボーナスについて
厚生労働省の賃金構造調査によると、臨床検査技師のボーナスは89.84万円です。ただ、ボーナスは様々な口コミがあり、病院ごとにボーナスが大きく異なることが予想されます。
昇給について
臨床検査技師の正確な昇給情報は見つかりませんでした。しかし、臨床検査技師の平均初任給が20万円前後、臨床検査技師全年齢の平均月給が32万円程度のため、勤める病院にもよりますが昇給はある場合が多いと思われます。
臨床検査技師の年齢別平均年収推移シミュレーション
臨床検査技師の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
20~24歳 | 296.6万円 | 20.4万円 | 52.4万円 |
25~29歳 | 386.4万円 | 26.5万円 | 68.3万円 |
30~34歳 | 445.2万円 | 30.5万円 | 78.7万円 |
35~39歳 | 487.9万円 | 33.5万円 | 86.2万円 |
40~44歳 | 525.8万円 | 36.1万円 | 92.9万円 |
45~49歳 | 555.9万円 | 38.1万円 | 98.2万円 |
50~54歳 | 579.1万円 | 39.7万円 | 102.3万円 |
55~59歳 | 570.7万円 | 39.2万円 | 100.8万円 |
60~64歳 | 427.8万円 | 29.4万円 | 75.6万円 |
年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は445.2万円、うちボーナスは78.7万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が525.8万円、うちボーナスは92.9万円になると予測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
臨床検査技師と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション
年齢 | 臨床検査技師の平均年収 | 日本の平均年収 |
20~24歳 | 296.6万円 | 263.5万円 |
25~29歳 | 386.4万円 | 343.3万円 |
30~34歳 | 445.2万円 | 395.5万円 |
35~39歳 | 487.9万円 | 433.4万円 |
40~44歳 | 525.8万円 | 467.1万円 |
45~49歳 | 555.9万円 | 493.8万円 |
50~54歳 | 579.1万円 | 514.4万円 |
55~59歳 | 570.7万円 | 507.0万円 |
60~64歳 | 427.8万円 | 380.1万円 |
臨床検査技師の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると多いといえるでしょう。30~34歳の平均年収は445.2万円で、日本の平均と比較すると49.7万円ほど高くなると推測されます。40~44歳では525.8万円の予測です。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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臨床検査技師の生涯賃金シミュレーション
臨床検査技師の平均年収 | 日本の平均年収 | |
生涯賃金 | 2.14億円 | 1.90億円 |
日本の平均的な生涯賃金と、臨床検査技師の生涯賃金を比較してみましょう。臨床検査技師の平均年収は475万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。
臨床検査技師の生涯賃金は、2億1,400円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると2,400万円ほど多いと推測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。
まとめ
臨床検査技師は、日本の平均年収より53万円ほど多い年収を得られる職種です。ただ、勤める病院によって年収が大きく変わるようなので、採用する病院の募集要項をしっかりと確認してください。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。