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整体師とは
整体師とは自身の手や指を使って、骨盤や骨格のゆがみを調整したり筋肉のコリをほぐすことで、肩こりや腰痛といった症状を改善・予防する職業です。
整体師になるために必要な資格はありません。専門学校やセミナーに通って知識をつける人もいれば、独学で学ぶ人もいます。整体院で経験を積みながら一人前の整体師を目指すことが多いようです。そんな整体師の仕事について、業務内容や平均年収を見ていきましょう。
整体師の業務内容
整体師の業務内容は、患者の症状や要望に合わせて適切な施術をすることです。適切な施術をおこなうために、患者からどのような症状があるのか問診票に記入してもらったり患者からヒアリングします。
問診票やヒアリングした内容をもとに、実際に患者の体を検査して、施術内容を決めます。施術内容を決めるための検査なので、患者の症状を正確に見極めることが大切です。
決定した施術内容について患者の同意が得られたら、実際に施術をおこないます。患者の症状に合わせて適切な施術をおこなう必要があるため、自身の経験と知識が何よりも重要です。間違った施術をしてしまうと、症状が悪化したり患者にケガを負わせてしまうこともあるため、施術は慎重におこなう必要があります。
整体師が活躍する場所は整体院だけにとどまらず、スポーツ選手のトレーナーとして選手をケアしたり、病院や介護施設でリハビリの一環として整体をおこなう整体師もいます。
整体師に求められる能力について
- 深い知識
- 体力
- コミュニケーション能力
整体師は実際に患者の体を施術するので、整体や体の仕組みに関する深い知識は必要不可欠です。患者の体がどのような状態になっており、どのように施術すれば、どこがどのように改善するのかという知識なしでは整体師は務まりません。
整体師は体力勝負の職種です。患者を施術する際には自身の手や指を使って長時間施術します。また、1日に何人もの患者を施術することもあります。そのため長時間施術できる体力や手の力が必要です。
患者の症状を正確に知るためにはコミュニケーション能力も必要です。患者がどのような症状を訴えているのか、どのように改善したいのかといったことを、患者とのコミュニケーションを通して知る必要があります。患者の要望に沿った施術をするためにも、コミュニケーション能力が大切です。
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整体師の平均年収と他職種との比較
整体師の平均年収について
転職会議によると、整体師の平均年収は262万円です。一般的な水準と比べると、決して高いわけではありません。
他の職種・平均との比較
- 日本の平均収入:422万円
- その他ビューティー系関連職:272万円
- その他サービス関連職:320万円
上記の通り整体師の平均年収は262万円となっており、日本の平均年収422万円と比較すると162万円少ない金額です。他の類似職と比較すると、その他ビューティー系関連職は272万円、その他サービス関連職は320万円です。
整体師のボーナス・昇給事情
ボーナスについて
勤務先によって異なります。また、雇用形態によっても異なります。多くの会社では年2回の賞与がある場合が多いですが、会社によっては賞与がない場合もあるなど、ボーナス事情には差があります。
昇給について
ボーナス同様、勤務先、あるいは雇用形態によって異なります。同じ勤務先で長く勤務して、整体師としての実績を積んだり、整体師として良い評判を得ることができれば、昇給の可能性も高くなります。しかし、会社によっては昇給がほとんどない場合もあるので、一概に昇給の有無や額を断定できません。
整体師の年齢別平均年収推移シミュレーション
整体師の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。
年齢 | 年収 | 月給 | ボーナス |
20~24歳 | 162.4万円 | 11.1万円 | 28.7万円 |
25~29歳 | 211.5万円 | 14.5万円 | 37.4万円 |
30~34歳 | 243.7万円 | 16.7万円 | 43.0万円 |
35~39歳 | 267.0万円 | 18.3万円 | 47.2万円 |
40~44歳 | 287.8万円 | 19.7万円 | 50.8万円 |
45~49歳 | 304.2万円 | 20.9万円 | 53.7万円 |
50~54歳 | 317.0万円 | 21.7万円 | 56.0万円 |
55~59歳 | 312.4万円 | 21.4万円 | 55.2万円 |
60~64歳 | 234.2万円 | 16.1万円 | 41.4万円 |
年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は243.7万円、うちボーナスは43万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が287.8万円、うちボーナスは50.8万円になると予測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。
整体師と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション
年齢 | 整体師の平均年収 | 日本の平均年収 |
20~24歳 | 162.4万円 | 263.5万円 |
25~29歳 | 211.5万円 | 343.3万円 |
30~34歳 | 243.7万円 | 395.5万円 |
35~39歳 | 267.0万円 | 433.4万円 |
40~44歳 | 287.8万円 | 467.1万円 |
45~49歳 | 304.2万円 | 493.8万円 |
50~54歳 | 317.0万円 | 514.4万円 |
55~59歳 | 312.4万円 | 507.0万円 |
60~64歳 | 234.2万円 | 380.1万円 |
整体師の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は243.7万円で、日本の平均と比較すると151.8万円ほど低くなると推測されます。40~44歳では287.8万円の予測です。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。
整体師の生涯賃金シミュレーション
整体師の平均年収 | 日本の平均年収 | |
生涯賃金 | 1.17億円 | 1.90億円 |
日本の平均的な生涯賃金と整体師の生涯賃金を比較してみましょう。整体師の平均年収は262万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。
整体師の生涯賃金は、1.17億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると7300万円ほど少ないと推測されます。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。
まとめ
整体師は資格が必要ないため、誰でもなることができます。しかしその反面、平均年収は日本の平均年収と比較すると低いことがわかりました。
しかしながら、整体師として実績を積んで独立開業したり、整体師として人気が出たり、プロスポーツ選手の専属整体師となることができれば、収入も大きく増える可能性があります。自分の実力次第では日本の平均収入を超えることも可能な職種です。
また、整体師は患者を直接施術するので、自分がおこなった施術で患者の症状が改善するのを実感できます。患者から感謝の気持ちを伝えられたり、症状が良くなったという報告を直接聞くことができるのも、整体師のやりがいの1つです。
他人に奉仕することが好きで、体力に自身がある方には魅力的な仕事だといえるでしょう。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。