業界研究

【ソフトウェア業界ガイド】今後の動向や主な仕事内容をご紹介

現代社会におけるソフトウェア業界の役割

ソフトウェアとは主にコンピュータを動かすための命令をまとめたプログラムのことを指します。ソフトウェア業界はそういったソフトウェアを専門に扱う、IT(情報技術)業界の中の1分野です。

近年、パソコンやスマートフォンを始め、私達の周りにはコンピュータが溢れています。そんな現代社会においてコンピュータを動かすためのプログラムを扱うソフトウェア業界の役割は、私達の豊かな生活を維持する上で非常に重要です。

本記事ではそのソフトウェア業界がどのような業界であるのか、その動向から主な仕事内容、代表的な企業まで徹底的にご紹介します。ソフトウェア業界への就職に少しでも興味のある方は必見です。

ソフトウェアの種類

ソフトウェア業界について理解を深めるには、実際にどのようなものがソフトウェアの商品として開発されているのかを知る必要があります。ソフトウェアはハードウェアとは違って明確な形がなく、データ上で存在します。

そのため、何を指してソフトウェアというのか、明確に理解できていない人も多いでしょう。ひとくちにソフトウェアといっても多様な種類がありますが、まずは基本として、OSとアプリケーションソフトウェアについて知ることが大切です。

OS(オペレーティングシステム)

OSとはオペレーティングシステムの略であり、簡単に言えばハードを動かすための大元となるシステムです。オペレーティングとは操作するということであり、直訳すると操作するためのシステムとなります。

つまり、ハードを動かすためのソフトウェアということであり、これがないとパソコンやスマホといった端末は動かないと考えましょう。パソコンではWindowsやMacといった種類が有名ですが、これらはOSの種類によって分けられています。

同じパソコンでもできることや使い勝手が異なるのは、搭載されているOSの種類が違うからです。また、スマホで考えてもiPhoneにはiOSが、AndroidスマホにはAndroidというOSが搭載されており、使える機能やアプリが異なるのはOSが違うことが理由です。

アプリケーションソフトウェア

アプリケーションソフトウェアは、通常アプリと略して呼ばれます。アプリは特定の動きをするシステムであり、スマホで利用するアプリを考えるとイメージしやすいでしょう。例えば天気アプリなら天気予報を表示し、マップアプリなら地図を表示します。

このように特定の用途を持ったシステムがアプリであり、OS上で作動する追加型のシステムと考えてもよいでしょう。アプリを使用するにはOSという根本的なシステムが必要であり、どちらかが欠けるとハードウェアの利便性は下がってしまいます。

OSだけでアプリがないと、基本的な操作しかできず、各種便利機能は使えません。反対にOSがないと、そもそもアプリが起動すらできないため、両方ともなくてはならない存在であることは理解しておきましょう。

ソフトウェア業界の時代背景

さて、ソフトウェア業界の具体的な仕事内容や企業を見る前に、ソフトウェア業界がどのような業界であるかを知りましょう。そのために、まず見ていくのはソフトウェア業界の時代背景についてです。

ここではソフトウェア業界の動向として、ソフトウェア業界が時代とともにどのように変化をしてきたのかを説明します。そして、ソフトウェア業界の特徴として、昔と現代のソフトウェア業界がそれぞれどのような分野に力を入れているのかをご紹介します。

ソフトウェア業界の動向

世界に始めてコンピューターが登場したのは1946年です。そして日本でコンピューターの民間における活用が始まったのは1955年でした。しかし、1970年に始めてハードウェアと分けて販売されるまで、ソフトウェアはハードウェアメーカーが作成していました。その後、時代とともにコンピュータの利用 が拡大し、それと同時にソフトウェア業界も進歩しました。

そして1980年代前半から中盤には「ソフトウェア開発拡大の時代」と呼ばれる時期を迎えたのです。2000年頃からソフトウェア業界は不況と呼ばれる時代が続きましたが、近年は再び回復し、右肩上がりの成長を見せています。しかし、その需要に対して人材不足が深刻な問題となっているのが現状です。

IoTが普及している

IoTは、Internet of Thingsの略であり、簡単に言えばモノのインターネット化です。これまでインターネットを利用するには、パソコンやスマホなどを利用する必要があり、電波接続することで、インターネットにアクセスすることができました。

しかし、現在はこれらのハード以外にもインターネット接続機能が搭載されており、家電などの分野では特にこの傾向が顕著でしょう。例えばインターネットと接続して、遠隔操作して録画予約ができるハードディスクは、IoTの事例に該当します。

既存のアイテムにテクノロジーを掛け合わせることで、さらに便利にしたものがIoT技術と言えます。IoTは幅広い分野で採用されており、家電だけではなく、AIのようなロボットの分野でも注目されているでしょう。 

クラウド化が進んでいる

クラウドサービスが進歩しているのもソフトウェア業界の特徴であり、今後の時代を象徴する存在ともいえるでしょう。クラウドサービスとは、ネット上にデータを預けられるサービスであり、バックアップをとったり、保存したデータを別のハードから抜き出したりできます。

iPhoneではバックアップ機能が使えるiCloudがこれに該当し、いわばインターネット上の倉庫といえるでしょう。いまや実際にあるモノではなく、データ上で物事を管理する時代であり、その保管場所としてクラウドが注目されています。

クラウドサービスはインターネット上の貸し倉庫であり、安全にデータが保管できるだけではなく、コピーして手元とクラウドの両方にデータを持って置ける点も特徴です。情報やデータを大量に扱う時代だからこそ、クラウド化は推進されています。

現代のソフトウェア業界の特徴

今から約30年ほど前に始めてパッケージソフトが登場しました。パッケージソフトとはCD-ROMやDVD-ROMなどの記憶メディアに記録され、パッケージに入れられて販売されるソフトウェアです。当時、ソフトウェア業界はこのパッケージソフトに力をいれていました。しかし時代の流れとともに技術が進歩し、それにともなってソフトウェアの販売、提供の方式も変化しました。

現代においてもパッケージソフトは販売されています。しかし現在では、クラウドコンピューティングを用いたソフトウェアの提供が注目の的です。現代のソフトウェア業界はクラウドコンピューティング、ビッグデータ、セキュリティなど注目を集める分野が多いです。これからもソフトウェア業界はこれらの分野に力を入れていくことになるでしょう。

ソフトウェア業界の仕事内容

ソフトウェア業界の時代背景について確認したところで、ここからは実際にソフトウェア業界の仕事内容について見ていきましょう。ソフトウェア業界の仕事は主にソフトウェアの開発や設計が中心です。

システムエンジニアやプログラマーが顧客のニーズに合わせてソフトウェアの開発を行います。また、マーケティングや営業活動を行う営業も重要な役割です。ここではそのシステムエンジニア、プログラマー、営業の3つの職種について詳しく解説します。

SE(システムエンジニア)

システムエンジニアはシステムの設計や開発における監督のような役割です。顧客との打ち合わせによって顧客のニーズを把握し、それを解決するためのシステムを設計、仕様書と呼ばれる設計書の作成、またときには開発まで行います。顧客先でのシステム設計や開発、テストを行うこともあります。また、企業によっては金融機関などの大規模で重要なシステムの保守管理などもシステムエンジニアの仕事です。

システムエンジニアは自社のプログラマーや営業と打ち合わせをし、プロジェクト全体のマネジメントを行います。そのためプログラミング技術だけでなくマネジメント技術も必要となる職種です。

PG(プログラマー)

プログラマーはプログラミング言語を駆使して、サービスやアプリケーションを開発していくことが主な仕事です。積み上げた経験や知識を活用し、高い技術力を駆使してサイトやサービスの製作を行います。基本的にはシステムエンジニアの作成した仕様書に従ってプログラムを作成していくことが多いでしょう。

プログラマーは技術職であり、仕事の主な作業はパソコン上で行います。そのためプログラミング技術とパソコンさえあれば誰でも場所に関係なく仕事をすることもでき、それがこの職種の魅力の1つです。ITが急速に広まっている現代とこれからの時代において、世界中で最も必要とされる職種の1つであるとも言えます。

営業

ソフトウェア業界における営業は、自社のサービスやソフトウェアを、企業やソフトウェア販売店に売り込みます。また、顧客企業のニーズを引き出し、システムの導入を提案することも営業の仕事です。営業はもちろん自社製品やサービスを販売する営業能力が必要となります。さらにそれだけではなく、自社製品の導入の提案や導入後のサポートなどが行えるための技術的な知識も必要です。

システム導入時の管理やサポート、時にはクライアント先のシステムの入れ替えについて提案することもあるでしょう。コンサルタント的な役割を果たしたりと、さまざまな経験と知識とが必要とされる職種です。

36の質問に答えて自分のタイプを把握しよう

自分がどのようなタイプなのかを知るためにおすすめなのが「自己分析マニュアル」です。このマニュアルを使えば、質問に答えるだけで自分のパーソナリティタイプを診断できます。

技術者タイプやクリエータータイプ、実務家タイプなどがありますが、あなたはどのタイプでしょうか?無料でダウンロードできるため、すでに自己分析が終わっているけどさらに深めたいという就活生にもおすすめです。

ソフトウェア業界に分類される企業

ここではソフトウェア業界に分類される有名企業をご紹介します。まずはソフトウェア業界国内売上、シェアともに1位の日本オラクルです。データ管理ソフトウェアを強みとしています。近年はクラウド管理などにも力をいれています。次にセキュリティソフト国内1位の「ウイルスバスター」の開発社トレンドマイクロです。こちらはクラウドを利用したサイバーセキュリティに力をいれています。

そしてWindows OSやMicrosoft Officeなどで有名なMicrosoftもソフトウェア業界の企業の1つです。ここでご紹介した企業はソフトウェア業界の企業のほんの一部にすぎません。ソフトウェア業界には他にもさまざまな企業があり、どの企業も現在注目されているクラウドやビッグデータ、セキュリティの分野に力をいれ始めています。

ソフトウェア業界で働くための志望動機例文

私は2つの理由で貴社のプログラマーを志望しています。1つ目はゼロからものを作ることができるということです。私は学生時代にC言語とJavaを大学の授業で学ぶうちに、パソコン1台でゼロからものを作り上げることができるプログラマーという職業に非常に魅力を感じるようになりました。そして2つ目は常に成長し続けることができるということです。私は仕事をしながらも常に成長し上を目指していたいと考えています。貴社でプログラマーとしてソフトウェア開発に携わることで、常に自分の技術を向上させながら御社に、また社会全体に貢献できると考えています。

このように自分の背景と考え等を述べながら志望する理由を具体的に書くことが大切です。学生時代にどのようなことを学び、または経験し、それがどのようにソフトウェア業界を志望するきっかけになったのかを書きます。

なぜソフトウェア業界なのかをはっきりと述べます。文字数に余裕がある場合には、もしその企業に入社できた際の目標などを書くと良いです。さらに入社後にどのようにしてその企業の一員として企業に貢献していきたいかを書くと良いでしょう。

ソフトウェア業界を理解して就活を進めよう

ITが世界中でまだまだ広がり続けている現代において、ソフトウェア業界はこれからさらに成長を続ける業界です。ソフトウェア業界は現在、人材不足が深刻な問題となっています。そのため優秀で技術のある人材、また技術はなくてもこれからこの業界で成長していきたいという人材を求めています。

ソフトウェア業界はこれからクラウドやビッグデータ、セキュリティなどの分野を中心にさらに成長していくでしょう。どんどんと新たな分野が現れてくるこの業界では常に成長していく姿勢が大切です。こういったソフトウェア業界の背景や実際の仕事内容などをしっかり理解して、就活を進めましょう。

また、ソフトウェア業界は他のIT関連業界とも密接に関わっています。IT業界全体について知っておくことでソフトウェア業界における就活も有利に進めることができるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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