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アパレル業界の現状を知って就活に備えよう
アパレル業界の売上高ランキングから人気の企業を知り、就活の選択肢を広げていきましょう。アパレル業界はオシャレで華やかなイメージから就活生人気の高い業界であり、毎年多くの就活生が志望しています。しかし、志望した人全員が合格しているわけではなく、しっかりと業界研究、企業研究をおこなえた人が就職を果たすことができています。
アパレル業界を志すのであれば、漠然とした憧れやイメージではなく、業界の現状や動向を知っておくことが重要です。業界について知らなければ面接でも志望度の高さをアピールすることもできず、選考を勝ち抜くこともできません。アパレル業界での就活を成功させるためにも、売上高から業界についての理解を深めていきましょう。
アパレル業界売上高ランキングTOP5【日本編】
アパレル業界の理解を深めるためには、まずは国内における業界の売上高ランキングを知っておくことが大切です。アパレル企業は国内にも数多くありますが、どの企業が高い売上高を誇っているのかを知らない人は多いです。
売上高の上位の企業を知ることで、就活の選択肢が増えるだけではなく業界のトレンドについても知ることができます。アパレル業界で売上が高いことは、それだけトレンドに合わせた商品が展開できていることですので、それを踏まえて売上高ランキングを確認してみましょう。
アパレル業界売上高ランキングTOP5【日本編】
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ファーストリテイリング
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しまむら
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青山商事
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ワールド
- オンワードHD
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1位:ファーストリテイリング
国内のアパレル業界で売上高1位の企業は、株式会社ファーストリテイリングです。ファーストリテイリングはユニクロを運営する会社であり、国内外で高い実績を上げている企業です。ユニクロの他にはジーユーなども人気ですし、他にも数多くのブランドを展開しています。ファーストリテイリングは世界No.1のアパレル小売り企業を目指しており、海外進出も積極的におこなっている企業です。
世界各国へと事業進出をおこなっていますが、最も成長力が高いのがアジア地域です。アジア地域では高い売上を出し続けており、海外事業の中心地となっています。平均年収は791万円であり、アパレル業界の中ではかなり高い水準です。売上高が高いことによって、従業員も好待遇を受けることができています。
2位:しまむら
国内アパレル業界の売上高ランキングの2位は、株式会社しまむらです。しまむらは1位のユニクロには及びませんが、こちらも海外進出など堅調に売上げを伸ばしています。台湾や上海を中心としてブランドの展開をおこなっており、台湾では44店舗、上海では11店舗と着実に出店数を増やしています。
しまむらは同名のブランドの他にアベイル、バースデイ、シャンブルなどのブランドも展開しており、幅広い年齢層へ商品を提供している企業です。平均年収は593万円であり、ユニクロに比べれば年収額では劣りますが、これもアパレル業界全体で見れば高い水準にあると言えます。幅広い商品展開が強みであり、ファストファッションの分野で広く活躍している企業です。
3位:青山商事
国内アパレル業界の売上高ランキング3位は、青山商事株式会社です。青山商事は紳士服業界首位の売上高を誇る企業であり、郊外型紳士服専門店チェーンの草分けとして活躍しています。紳士服業界で首位の売上高ですが、紳士服に限らずさまざまな分野に事業を進出させている企業です。
ビジネスウェアの事業は、企業全体の売上高の約75%を占めていますが、他にもカジュアルウェアやカード事業、雑貨販売事業など多くの分野で活躍しています。平均年収は490万円であり、業界内では平均的な水準です。紳士服年収自体はそれほど高くはありませんが、企業としての売上はよく好待遇が期待できる環境にあります。雇用は安定していますので、安心して働くことができる企業です。
4位:ワールド
国内のアパレル業界ランキング4位は、株式会社ワールドです。ワールドは創業以来独自の戦略を展開し、社名ではなく多くのブランドを前面に出し、年代層も幅広く獲得して事業を拡大させてきた企業となっています。
一時期は国内のアパレルメーカーで第1位となるなど勢いがありました。しかし大型SCへの出店などで競争が激化し、ファストファッションが流行となり業績は低迷します。人員整理も行われ、事業の再構築が進行中です。平均年収は約620万円となっており、業界の中では高い水準にあります。
5位:オンワードHD
国内アパレルランキング5位はオンワードHDです。国内・海外での事業展開をしており、自社ブランドとともに海外ブランドとのライセンス契約もしています。ファッションだけではなく、海外リゾートも手がけておりグローバルな企業です。
業績も堅実に推移しており、ファストファッション全盛ですが国内というよりは海外に活路を求めています。事業展開が初めから海外にも向けられているので、今後も海外を中心にグローバルな事業展開をしていくものと考えられます。平均年収は約900万円となっています。これは業界全体を見てもダントツに高い水準となっているので、年収面では安心できる状況です。
アパレル業界の売上高ランキングTOP5【世界編】
次に、世界のアパレル業界での売上高ランキングをご紹介します。世界のアパレル業界は日本でもファストファッションを中心に広がっています。世界のブランドは日本も影響を受けることは多く、アパレル業界を目指すのであれば、把握しておくべきでしょう。
アパレル業界の売上高ランキングTOP5【世界編】
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インディテックス社(スペイン)
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H&M(スウェーデン)
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ファーストリテイリング(日本)
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Gap(アメリカ)
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Lブランズ(アメリカ)
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1位:インディテックス社(スペイン)
アパレル業界で世界売上高ランキング堂々の1位は、スペインのインディテックス社です。こちらの会社が手がけるZARAは、ファストファッション業界隆盛の時代において、業界を席巻しています。全世界で7,000店舗以上を展開していますので、その地位は揺るぎないものです。
業績も順調に伸びており、2017年の1月連結決算では2兆8,000億円の売上高を達成しています。グローバルな事業展開が進んでいる企業です。今後も事業は拡大していくものと予想されます。重ねてお話しますがファストファッションが業界を席巻している状況は、今後も続いて行くものと考えられるのでインディテックス社はますます発展していくことでしょう。
2位:H&M(スウェーデン)
アパレル業界で世界売上高ランキングで第2位に付けているのは、スウェーデンのエイチ・アンド・エム ヘネス・アンド・マウリッツ社です。自社ブランドのH&Mを世界規模で展開しており、店舗数は約4,800となっています。かつては世界で業界1位だったこともありますが、インターネットが普及して店舗での売上が減少してしまい他のファストファッションメーカーに遅れを取る状況となってしまっているのが現状です。
しかし、創業よりファッションの最前線にいた企業なので、また体力を戻して復調するものと考えられます。知名度もあり、有名アーティストとのコラボなど多彩な戦略展開を見せるH&M、巻き返しに期待したいところです。
3位:ファーストリテイリング(日本)
アパレル業界世界売上高ランキングで第3位は、日本のファーストリテイリングです。上記でも書かれているとおり、日本国内ではもちろん売上高第1位となっています。グローバル企業としてこれからの発展が期待できる企業です。
4位:Gap(アメリカ)
アパレル業界世界売上高ランキング第4位は、アメリカのGap社です。自社ブランドを展開しており、世界の店舗数は3,600になります。かつては売上も好調でしたが、現在のファストファッション隆盛の余波もあり苦境に立たされている形です。
インターネットの普及によって、店舗への来客が減少してしまい売上も減っている状況ですが、オールドネイビーを中心にファストファッションに対して巻き返しを図っています。ブランド力が問われるアパレル業界ですが、時代時代に合った戦略が求められているのです。苦境に立たされているGapですが、新たなブランド力をつけて巻き返してくると考えられます。
5位:Lブランズ(アメリカ)
アパレル業界世界売上高ランキング第5位は、アメリカのLブランズです。アメリカの企業として、他企業を買収しながら拡大してきています。中心ブランドはヴィクトリアシークレットでしょう。下着のブランドとして知名度があります。絶えず買収を繰り返してきたということは、その戦略眼がいかに正確かということがいえるでしょう。
きちんと時代を見据えた上で、買収をおこわなければ事業自体傾いてしまうからです。ヴィクトリアシークレット以外でも、下着ブランドをいくつか手がけています。下着はいつの時代も必要とされるので、今後も堅実な伸びを見せてくれるでしょう。
ランキングに見るアパレル業界の動向
国内、そして世界でのアパレル業界の売上高ランキングを知れば、そこから業界の動向についてを考えていきましょう。高い売上高を誇っている=多くの商品が売れていることであり、国内外でのトップ企業の商品展開などを知ることで、業界の動向を知ることができます。
アパレルは流行を追う仕事ですので、常にトレンドを意識し、消費者のニーズを正しく読み解かなければなりません。売上高のランキングからアパレル業界の動向を紐解き、さらに理解を深めていきましょう。
ブランドより強いファストファッション業界
世界国内共に、売上高上位を占めるのはファストファッション業界であり、ブランドよりも強い人気を誇っています。これは消費者がブランド力より安価で質の良いものを求めるようになってきている証であり、既存アパレルメーカーは苦戦している企業が多いです。
ただ安ければいいのではなく、安くて高品質であることが重要視されています。またファッションに対しての嗜好も変わりつつあり、普遍的なブランドよりも流行に対応したファストファッションが求められています。
ファストファッションは流行を取り入れたアイテムも多く、商品の移り変わりも早いです。季節に合わせて、流行に合わせてさまざまなファッションを楽しみたいと考える人が多くなり、流行をおさえ、かつ安価なファストファッションが重宝されています。
国内市場から海外市場へ拡大
アパレル業界は国内市場が縮小傾向にあり、世界市場での展開に期待が持たれています。国内市場が縮小しつつある要因はさまざまですが、その中のひとつとして少子高齢化が挙げられています。少子化によって消費人口は減少していきますし、高齢化が進むことによってファッションに興味を持たない人の推移は増加傾向です。
現在は堅調に業績を推移させていますが、どこまで堅調に業績を伸ばせるか先行きは不透明であり、事業拡大のために海外に目を向ける企業は多いです。海外市場の中でも特にアジアは、アパレルの成長率も高く、アジアを中心として事業を拡大する企業も増えています。今後も海外事業はさらに拡大することが予想されており、アパレル業界でもグローバルな人材が求められるようになります。
インターネット通販事業の拡大
一昔前までは、服を買う時は店舗に足を運び、その場で選んで購入していましたが、現在では消費者の購入方法にも変化が表れています。インターネット通販事業の拡大によってネット通販での消費が増加しており、売上高上位企業もネット通販によるものが大きいです。
自社サイトの改良をおこなう企業が増え、店舗での人員は削減傾向にあります。販売員のコストを削減することで利益の拡大につながりますし、店舗を持たずにネットのサイトのみでアパレル業界に参入する企業も増えています。インターネット通販事業は今後もさらに拡大が見込まれており、注目されている分野です。インターネット通販をどれだけ上手に利用することができるかが、高い売上高を獲得するためのポイントになっています。
アパレル業界の仕事内容
アパレルメーカーについてより理解を深めるために、この業界の仕事内容をご紹介します。開発された商品を作るポジションや在庫を管理する部門、デザインを担当する職種など、アパレル業界の仕事内容は多岐に渡ります。正規雇用・非正規雇用に限らず、店舗で商品を販売するポジションも重要な業務になるでしょう。また、他の業界のように、一般事務や人事を担当する部署もありますので、必ずしもファッションにダイレクトに関われるとは限りません。
生産・在庫管理
アパレルメーカーには、生産・在庫管理を担うポジションがあります。生産は、商品の開発を終え、それをかたちにしていく作業です。企業によっては、完成された商品を管理する業務も同じ部署でおこなうことがあるでしょう。在庫を管理することは、簡単そうな仕事に感じるかもしれませんが、売上を左右する重要な役割です。
在庫が足りないことで販売の機会を失ってしまっては、売れるものも売れなくなってしまうでしょう。シーズンやトレンドによって、商品の販売数は大きく影響されます。生産も商品づくりに欠かせないプロセスですが、会社によってはOEMメーカーに製造を依頼することもあります。どこまで担当する仕事内容なのかは、企業側に確認が必要でしょう。
販促・販売
アパレル業界で定番の仕事といえば、販売・販促です。これは、出来上がった商品を販売するポジションになります。店舗で販売するスタッフ、ショッピングモールでの販売員、デパートで販促するポジションなど、お客様と直に触れ合うことになりますので、高いコミュニケーション能力は欠かせません。
この仕事は、正規雇用・非正規雇用問わず、たくさんの求人があります。非正規で入社した場合であっても、実績や勤務態度などで評価され、正社員になることも夢ではありません。キャリアを重ねていけば、マネージメントなどをおこなう店長・スーパーバイザーなども目指せるでしょう。ノルマや売上にシビアな職場や会社もありますが、その分やりがいは格別です。
商品企画・開発
商品そのもののデザインなどを考える商品開発・企画のポジションもあります。この仕事内容は、アパレル業界の花形的ポジションといっても過言ではありません。生産や販売に力を入れたとしても、魅力的な商品を作らなければ、売上に大きく影響されてしまいます。
「自分が好きな商品を作る」という考えを持って商品開発・企画に挑んでも、売れるとは限りません。トレンドや消費者が何を望んでいるのか把握する必要があるでしょう。商品の企画から予算の管理までトータル的に携わるマーチャンダイザーというポジションも、アパレル業界には欠かせない仕事です。バイヤーとして、海外で買い付けをおこなうこともあるでしょう。多岐に渡る仕事内容の分、達成感などは大きなものがあります。
その他
その他の仕事としては、一般事務があります。会社によっては、「一般事務」という独立した職種ではなく、「総務」や「経理」などのポジションが他の業務と並行して担当することもあるでしょう。受付・電話・メールなどの対応は、どの企業にも欠かせません。
また、新卒や中途採用に関わる人事職も重要な仕事です。人材の選び方ひとつで、会社の売上や事業成長などに大きく関わるといっても過言ではありません。採用業務だけではなく、人材育成まで携わることもあります。
極めて経営者的なポジションとして、経営企画もあるでしょう。会社によっては、代表取締役が担うこともありますが、事業の立案や企画などを行い、会社経営を盛り上げていくものになります。
アパレル業界は最先端の企業が売上高を伸ばしている
アパレル業界は華やか、オシャレなどのイメージから憧れを持つ人は多いですが、就職を目指すのであればしっかりと業界研究をおこなう必要があります。業界について知らないままでは選考を勝ち抜くことはできませんので、まずは業界の動向を知ることが大切です。
アパレル業界は消費者のニーズを探り、いかに先読みすることができるかが重要な仕事です。トレンドを読み切ることができなければ活躍することはできませんし、どれだけ新しいことをやっても、それが消費者に受け入れられなければ意味はありません。
アパレル業界では消費者が望むものを先取りした企業が売上高を伸ばしています。アパレル業界について正しく理解し、市場のニーズを読み取る力を身に付けて就活を攻略していきましょう。