職種研究

キャビンアテンダントの平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

キャビンアテンダントとは

CAと略されることもあるキャビンアテンダントは、旅客機に搭乗し、乗客がより快適に旅をするためにサービスをおこなう仕事です。昔から花形の職種のひとつといわれてきました。そして現在でも就活生に人気の仕事のひとつです。キャビンアテンダントの具体的な業務や年収などの待遇はどうなっているのでしょうか。詳しく述べていきましょう。

キャビンアテンダントの業務内容

キャビンアテンダントは日本語で「客室乗務員」と呼ばれます。キャビンアテンダントの業務内容は旅客機の乗客への接客サービスで、具体的には離着陸時の乗客の安全確保として、手荷物の収納やシートベルトの装着具合、テーブルや座席の状態などのチェック、酸素マスクなどの緊急時の案内などをおこないます。

また、快適に過ごせるようドリンク・食事のサービスや、寒い乗客に毛布を配るなど、乗客に合ったサービスを提供します。悪天候時には乗客へのアナウンスをし、緊急時には安全を守るために誘導をしたり、急病人が発生した場合には救急処置をしたりすることが求められる場合もあります。

キャビンアテンダントに求められる能力について

  • 相手の要望を先回りできる接客力
  • 冷静な判断力
  • 体力

キャビンアテンダントは接客業のため、他の接客業と同様に乗客の要望に応え、先回りできる気遣いが必要となります。気遣いは乗客に対してだけでなく、同僚や先輩キャビンアテンダント対しても重要です。気遣いができれば、人間関係のトラブルを起こさずに快適に働くことが可能です。

緊急時には先導をとって乗客を誘導するため、非常時にも動じない冷静さや判断力が必要です。冷静に正しい判断をし、落ち着いて案内や誘導ができるかどうかで、乗客の安全が左右されるといっても過言ではありません。

キャビンアテンダントは、長時間のフライトで立ちっぱなしが多い仕事です。国際線では時差もあるため、長時間の労働に耐えられる体力も必要になります。

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キャビンアテンダントの平均年収と他職種との比較

キャビンアテンダントの平均年収について

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、キャビンアテンダントの平均年収は488万円です。しかし、航空会社や国内線か国際線かによって収入は異なるといえます。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 旅行手配・ツアーコンダクター:313万円
  • 娯楽接客員:315万円

日本の平均年収と比べると、60万円ほど高いと言えます。また、旅行手配・ツアーコンダクターや娯楽接客員と比較すると170万円ほど高いといえます。

キャビンアテンダントのボーナス・昇給事情

ボーナスについて

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、キャビンアテンダントのボーナスは平均69.4万円でした。しかし、航空会社や国内線か国際線かによって金額は異なるといえます。

昇給について

キャビンアテンダントの昇給についての詳細なデータはありませんが、航空会社によって異なるといえます。大手航空会社などは、国内線、国際線で経験を積んだ後、リード・キャビンアテンダントやチーフ・キャビンアテンダントとして統率する立場にステップアップするようです。

キャビンアテンダントの年齢別平均年収推移シミュレーション

キャビンアテンダントの年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 304.7万円 20.9万円 53.8万円
25~29歳 397.0万円 27.2万円 70.1万円
30~34歳 457.3万円 31.4万円 80.8万円
35~39歳 501.2万円 34.4万円 88.5万円
40~44歳 540.1万円 37.1万円 95.4万円
45~49歳 571.0万円 39.2万円 100.9万円
50~54歳 594.9万円 40.8万円 105.1万円
55~59歳 586.3万円 40.2万円 103.6万円
60~64歳 439.5万円 30.2万円 77.6万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収457.3万円、うちボーナスは80.8万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が540.1万円、うちボーナスは95.4万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

キャビンアテンダントと日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 キャビンアテンダントの平均年収 日本の平均年収
20~24歳 304.7万円 263.5万円
25~29歳 397.0万円 343.3万円
30~34歳 457.3万円 395.5万円
35~39歳 501.2万円 433.4万円
40~44歳 540.1万円 467.1万円
45~49歳 571.0万円 493.8万円
50~54歳 594.9万円 514.4万円
55~59歳 586.3万円 507.0万円
60~64歳 439.5万円 380.1万円

キャビンアテンダントの平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると高いといえるでしょう。30~34歳の平均年収は457.3万円で、日本の平均と比較すると60万円ほど高くなると推測されます。40~44歳では540.1万円で、日本の平均と比較すると70万円ほど高くなる予測です。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

キャビンアテンダントの生涯賃金シミュレーション

キャビンアテンダントの平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 2.20億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金とキャビンアテンダントの生涯賃金を比較してみましょう。キャビンアテンダントの平均年収は488万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

キャビンアテンダントの生涯賃金は、2.2億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると3,000万円ほど高くなると推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

まとめ

キャビンアテンダントは華やかなイメージがある職種ですが、同時に長時間の立ち仕事や乗客の難しい要望に応えたり、緊急時には乗客の安全を最優先として誘導や柔軟な判断が必要となる、非常に責任のある仕事です。経験を積み周囲のキャビンアテンダントの信頼を得られれば、チーフ・キャビンアテンダントとして統率する立場にステップアップし、年収アップも望めます。

日本の平均年収より高いようですが、他にも年収の高い仕事はもちろんあります。しかし、お客様から感謝の言葉を頂いた時は、収入以上の喜びを得られる仕事だといえるでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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