職種研究

【介護の面接でされる質問とは】求められる人物像と志望動機の例文

介護職は人材不足のため需要が高い

介護職は人材不足が問題化しています。実際、2005年以降離職率は20%を下回る状況にあります。しかし暗い話ばかりではありません。介護職の慢性的な人材不足を改善しようという動きも活発化しているからです。ただ、それでも介護という仕事の賃金や負担の問題などさまざまな理由で離職している人は少なくありません。しかし少子高齢化の流れにおいて、将来的にも必要とされる職業であるのは間違いないでしょう。

離職率が高いからこそ介護業界に飛び込む人は歓迎されるのです。ただ、どんな人でも大丈夫という訳でもありません。きちんと面接もありますし、相応しくないと思われれば採用されない可能性もあるのです。介護職で採用されるポイントをご紹介します。

介護の仕事に求められる人材とは?

介護職にチャレンジするのでしたら、相応しい人材と思われる必要があります。どんな職業でも向き不向きがあり、もちろん介護職についても否定できません。人材不足だからと言って、どんな人でも大丈夫というわけではないのです。介護という仕事に向いていなければ、採用されたとしてもすぐ辞めることになります。それだけは回避しなければならないでしょう。介護の仕事に求められる人材とはどんな人か解説いたします。

明るく元気な人

介護職で求められる人材は「明るく元気」な人です。介護の仕事は人間と接する仕事になります。特に高齢者と接する仕事ですから、声も大きくなければならない場面も多いです。またどんな辛いことがあってもくよくよしない元気さが求められます。また介護職は利用者さんだけ相手にしていれば良いというものでもありません。施設などを利用する人たちにも家族がいます。

また一緒に働く職員たちと良好な人間関係を構築しなければなりません。個人差は多少ありますが、いつも暗い表情の職員さんだと「大丈夫かな?」と思われる可能性さえあるのです。だからこそ介護職を目指す人は明るくて元気な人が求められます。最低限、明るく元気にあいさつができることは求められるでしょう。

体力に自信のある人

介護の仕事は体力勝負な所も多いです。特に勤務体系は交代制が一般的となります。特別養護老人ホームは、一日中利用者さんに対応をしなければなりません。24時間介護をする必要があるのです。そのため勤務時間は日中に限らず、早朝や夜間に働くことも珍しくありません。もちろん夜勤もありますし、早番や遅番などが設定されていることも多いのです。このような勤務時間になっていますから体力が必要とされます。

また、利用者さんの中には自分で自由に動けない人も多いです。立ったり座ったり、ベッドやお風呂へ体を持ち上げなければならない場面も少なくありません。高齢者だとしても人間一人を持ち上げたり、体を支えなければならないので力が必要になるのです。

相手の気持ちがわかる人

介護の仕事では、相手の気持ちが分かる人でなければ勤まりません。そのためコミュニケーションスキルも必要になってくるのです。利用者さんの中には程度の差はあれ、認知症の人も居ます。中には自分の望んでいることをしてもらえず、イライラして癇癪を起こしてしまう人も居るでしょう。迷惑をかけると考え、無理に我慢をする利用者さんも居ます。そんな利用者さんの気持ちを言動や行動から察する力が必要になるのです。

また、利用者さんの家族ともコミュニケーションを取らなければなりません。それぞれ事情や立場があることを理解する必要もあります。「いつもと何か違う」、「この利用者さんは何を言いたいのだろう?」などといった問題に答えを出すには、相手の立場に立って親身になって話を聞き考えるコミュニケーション力が必要なのです。

質問に答えるだけで介護の志望動機を完成させよう

介護の志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。

志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に介護職に採用される志望動機を完成させましょう。

面接に行く前に必要な準備

それでは次に、面接に行く前に必要な準備について解説します。これからご紹介する点は、どんな業種でも通用する面接の準備方法です。改めて基本的なポイントを復習して、面接対策をしっかりしていきましょう。

以上4つのポイントに分けてご説明します。面接当日は身だしなみに気を付けて、面接会場へは面接が始まる5~10前には到着するように注意しましょう。面接前には、履歴書の内容を再度確認するようにして、予め面接の評価ポイントを確認しておいてください。一見、当たり前だと感じるポイントかもしれませんが、介護職ならではの注意点を踏まえてご紹介するので、ぜひチェックしてください。

身だしなみに気を付ける

面接に行く前には、身だしなみを整えましょう。身だしなみとは、自分の身なりを整え、相手に失礼を与えないようにするマナーのひとつです。具体例を挙げると、しわしわでよれているシャツにはアイロンをかけ、髪は寝ぐせをしっかり直し綺麗にまとめます。鼻毛、目やに、歯磨き粉が顔についていないか入念に確認をしてください。男性はひげがきちんと剃られていていて、剃り残しがないか確認しましょう。女性は健康的に見えるようなナチュラルメイクをして、派手になりすぎないようにしてください。

介護職は、人と直接触れ合う職種になります。不潔でだらしない人に介護をされたいと思う人はいません。身だしなみがきちんとされていないと、利用者や職場内の従業員からの評判が悪くなり、職員としてふさわしくないと捉えられてしまいます。見た目の第一印象は今後の選考を左右するほど影響が大きいため、身だしなみには普段から気を付けるようにしましょう。

履歴書の内容を再度確認する

面接前には、履歴書の内容を再度確認するようにしてください。履歴書を送付する前になるべくコピーをとるようにして、保管用に持ち歩くようにしましょう。

なぜ面接前に履歴書の内容を再度確認する必要があるのかというと、面接官は履歴書をもとに質問をしてくるからです。履歴書に書いてある志望動機や自己PRから、あなたに直接聞いてみたいキーワードを見つけ、質問や話題を展開していきます。面接中、質問に対する回答が履歴書とずれていると、何を伝えたいのかわからず一貫性のない人という印象になってしまいます。好印象で面接を突破するためにも、自分がどんな内容を履歴書に記入したのかを確認してから面接に挑んでください。

受付時間の5~10分前に到着するように家を出る

面接では、受付時間の5~10分前に到着するように家を出るようにしましょう。ご存知の通り、遅刻は厳禁です。そして、逆に早く到着しすぎることもいけません。早く到着してしまうと、面接の準備前に到着してしまうことも考えられるため、企業側に迷惑をかけてしまう可能性が高いです。

面接会場に10分以上前に到達した際は、少しだけ違う場所で時間をつぶしてから受付するようにしてください。面接会場の最寄り駅や近辺に早く到着することはとても良い心がけです。しかし、企業側の準備のことも考えて、面接の受付時間には十分注意して行くようにしましょう。

面接前日には、必ず交通機関の運行状況と地図を確認して、確実に面接会場に到着できるルートと時間を調べてください。そして当日は、家を出る数時間前に交通機関の運行状況を調べましょう。

面接の流れとマナー

それでは、面接の流れとマナーについて解説していきます。もう既に何社か面接を受けたことがある人は、おおよその面接の流れを把握しているかと思いますが、企業ごとに面接の細かな流れは違っていたはずです。世界中に企業の数が何万とあるように、面接の流れは会社ごとに多種多様となっています。基本的な面接の流れのコツを抑えて、様々な会社でも応用できるように覚えていきましょう。

一般的に受付を済ませた後、面接をする部屋や待機部屋に案内されます。その後、面接が始まり、面接官からの質問に回答していきます。その後部屋から退室をして、面接終了となります。例外のパターンもありますので、その事例も踏まえて下記に面接の流れを詳細に説明していきます。目を通して、次の面接対策の参考にしてください。

受付

まずは受付をしましょう。受付担当の方に「●時から面接のお約束をいただいております、●●大学の●●●●です」と面接の用事で来たことを伝えます。受付の方がそのまま面接をする部屋まで案内する場合もあれば、内線での受付の場合は採用担当者が出てきて案内をしてくれることもあります。介護施設内での面接の場合、上履きやスリッパに履き替えるよう指示される場合があります。この際、ストッキングや靴下に穴がないようにしてください。

待機部屋が設けられている場合は、呼ばれるまで何もせず椅子に座っているようにしてください。待機部屋とはいえ、自分のやりたいことをしていいわけではありません。待機の仕方まで見られていると思ってください。スマホをいじったり、化粧直しをしたりしてはいけません。呼ばれたらすぐに移動できるように、心を落ち着かせておきましょう。

入室

入室をするときは、ドアを3回ノックします。その後、室内にいる面接官から「どうぞ」「お入りください」など声をかけられます。扉を開け「失礼します」と言ってから、室内に入りましょう。ドアノブは両手で持ちながら、大きな音を立てないように扉を閉めます。そして椅子の横に立ったまま、「●●大学の●●●●です。本日はどうぞ宜しくお願い致します」と言いましょう。面接官に「お座りください」と言われてから座ります。カバンは、椅子の横に置くようにしてください。

受付後に案内された部屋が、そのまま面接の部屋である場合もあります。時間になると面接官が入室してきます。その場合は、面接官が入室するタイミングで椅子から立ち上がり、同様に「●●大学の●●●●です。本日はどうぞ宜しくお願い致します」と言いましょう。

面接中

面接中は背筋を伸ばし、笑顔ではきはきと答えましょう。介護職は高齢の方を相手にすることが多いので、大きな声が必要とされます。面接中は、大きな声ではきはきと話すことで、入社後に活躍してくれるイメージを印象付けることができます。大きな声を出すには、姿勢を正しくするようにしましょう。姿勢を正しくすると、気道が安定し声が発しやすくなります。

面接官の質問に対して言葉に詰まったり頭が真っ白になったりしても、慌てないでください。介護職は、適確なサービスを瞬時に判断して施すことが求められる仕事です。慌てて意味がわからない回答をするよりも、落ち着いて正確に回答するようにしましょう。介護職は接客業でもあるので、正しい敬語と丁寧な話し方を意識してするとよいです。

退室

無事に面接が終わった後は、立ち上がり「本日は貴重なお時間を頂戴しまして、ありがとうございました」と笑顔で言います。次にカバンを手に持って、ドアの前まで移動し「失礼いたします」と言います。入室の時と同じように、扉は静かに開閉して退室しましょう。

面接が終了すると、緊張からの解放されたことによって、退室の流れを忘れてしまう場合があります。面接官は、扉から応募者が立ち去るまでを見ています。退室の仕方を間違えてしまうと最後の最後で印象が悪くなってしまうので、最後まで気を抜かずに退室してください。そして、退室してからも企業の敷地を出るまでが面接です。企業の敷地内を出るまではマナーを守り、他の応募者と会話をしたり、スマホをいじったりすることは控えましょう。

実際の面接でされやすい質問3選

介護職の面接ではさまざまな質問をされます。面接で「この人にぜひうちで働いてもらいたい」と思ってもらうためには、その質問に対しきちんとした答えを提示しなければなりません。そのためには面接でされやすい質問を事前に理解しておくことが有効です。特に面接で質問をされて頭の中が真っ白になり、何も答えられなければ準備不足と判断される可能性もあります。だからこそ「される可能性の高い」質問を知っておきましょう。

①なぜこの職種に就きたいのか

「なぜこの職種に就きたいのか?」という質問は良くされます。簡単に言えば志望動機ですが、介護職に限らず一般的な企業でもされる質問です。この志望動機については、介護職という仕事を考えれば見えてきます。特に採用担当者が「この人なら頑張ってくれそうだ」と思うものとして、自らの介護体験が背景にある答えが挙げられるでしょう。

自分の身内を介護した経験があり、そのことがきっかけで介護の仕事をしたいという動機にはリアリティがあります。単純に介護体験を言うだけではなく、そこからどんな興味や関心を覚えたのかも交えると良いでしょう。例えば自分の介護体験から「人を助ける仕事に興味が湧いた」などが例として挙げられます。個人の体験だからこそ一般的ではない説得力を持った答えになるのです。

②なぜこの法人(職場)を希望するのか

なぜその法人や職場を希望するのかについても良くされる質問です。介護施設やサービスは日本にたくさんあります。採用担当者はその中からどうして自分の所を選んだのかについて疑問に思うでしょう。また、ミスマッチを防ぐという意味もあります。そのためには他の法人との違いや特徴、どういう点が魅力だったのかを考える必要があるのです。

調べ方として、ホームページをチェックすると良いでしょう。中には他の法人とは異なる取り組みを行っている所もあり、理念もそれぞれ違います。また介護職と言ってもホームヘルパーやデイサービスから特別養護老人ホームなどさまざまあります。その点もチェックしておいた方が良いでしょう。それぞれ目的が大きく異なるからです。

③自己PR

自己PRについても考えてください。そのベースとなるものは、介護職では何を求められているのかという点です。そのためにはすでに述べた介護の仕事に求められる人材から、イメージをふくらませて答えを構築すると良いでしょう。必要なのは明るさや元気、体力、コミュニケーションスキルです。採用担当者に「確かに明るくて元気だね」、「それは体力があっても不思議ではないな」、「コミュニケーション能力が高い」と思われる答えを出す必要があります。

そのためには根拠が重視されるでしょう。「明るくて元気」なら人にそう言われたこと、体力ならジョギングを習慣にしていることなどが根拠となります。また、学生時代運動部だったことや、アルバイトで幅広い年齢層の人に対して接客をしていたなどが実体験からの根拠となるでしょう。

介護職でよくある質問の回答例

介護職でよくある質問の回答例をご紹介します。介護職ならではの質問を集めました。他の業界でも聞かれることが多い質問もあります。面接対策は、練習を重ねることで心に余裕を持つことできます。

以上4つの質問に対する回答例をご紹介します。面接では、言葉や単語が違うだけで、上記と同じニュアンスの質問がされやすいです。これらの質問に対して、自分の言葉ですらすら回答できるかどうかもう一度確認してください。言葉に詰まって言いたいことがまとまっていない場合は、堂々と言葉を発することができるようになるまで練習をしましょう。

介護職を志望する理由を教えてください

中学生の頃、祖母の介護を自宅でしていました。祖母からはいつも感謝の言葉を伝えられ、家族にもありがとうと言われることで、とてもやりがいを感じていました。その経験がきっかけで、将来は介護の仕事に就いて、社会に役立つことをしたいと考えるようになりました。専門的に介護の勉強ができる〇〇大学の●●学科で介護と地域包括支援について専攻しました。この経験と学びを活かして、誠実な介護士になりたいと思っています。

「介護職を志望する理由を教えてください」という質問では、なぜ介護職を志望するのか、その業界を志す根本的な要因を聞くことで本人の職種への志望度や適性を見ています。介護に興味を持ったきっかけやエピソードと一緒に伝えることで、ストーリー性のある内容になります。共感しやすく、説得力のある理由を伝えるようにしましょう。

当社を志望した理由を教えてください

中学生の時に、祖父のデイサービスの利用の開始をきっかけに、介護の道を目指そうと決意しました。その時担当してくださった方が、とにかく不安でいっぱいだった私たち家族に寄り添ってくれて、すぐに不安が解消されました。私は、利用者様の立場でものを考えられる介護士になりたいと思っています。また、御社の専門的なケアは都内トップクラスのレベルで人気が高く、利用者様のことを一番に考えている姿勢が大変魅力的です。私は御社のように、常に利用者様に寄り添える介護士になりたいと考えています。

ここではその職場を選んだ理由について、根拠のある説明をする必要があります。どの会社にも当てはまるような回答をすると、「他の会社でもよいのでは」と思われてしまいます。面接官を納得させることができるような内容にしましょう。

どんな仕事をしたいと考えていますか

私は、笑顔を引き出すことができる介護士になりたいと思っています。丁寧なサービスはもちろん、ご家族の方にも安心してもらえるような環境をつくっていきたいです。そのためには、利用者様の満足のいくケアをしていくことが必要だと思います。利用者様の小さな要望や、痒い所に手が届くようなサービス、コミュニケーションを大切にしながら、介護をしていきたいです。そして、業務以外でもスキルアップや資格取得に向けて、日々精進してまいります。

どんな仕事をしたいと考えていますか」という質問には、自分の将来像を伝えるだけではなく、どのように会社に貢献していくかも一緒に伝えられると、志望度の高さをアピールできます。介護士の仕事はやりがいも大きく、高齢化が進む日本では特に需要が高い業界です。そんな介護業界で、困難なことにも立ち向かっていける姿勢が備わっていることを伝えるようにしてください。

何か質問はありますか

「社員の方の一日の業務スケジュールを教えてください。」
「社内の雰囲気を教えてください。」
「貴社の強みと弱みについて教えてください。」
「貴社が新入社員に求めるものは何でしょうか。」

「何か質問はありますか」は、面接終了を合図する逆質問の例です。「質問はないです」と答えることは、企業に興味がないという意思表示になり失礼に当たりますので、必ず質問で返すようにしてください。

「何か質問はありますか?」と聞かれた場合、自身の入社後のイメージを膨らませることができるような質問をしましょう。入社後のことや会社について質問をすることで、入社意欲の高さをアピールすることができます。好印象で面接を終了すると、他の応募者よりも良い人材として着目されやすくなり、選考を有利に進むことができるでしょう。

介護職の面接で答える志望動機の例文

介護職の面接でスムーズに答えるために、志望動機の例文をご紹介します。この志望動機をきちんと書けなければ、「本当に介護の仕事をしてやっていけるだろうか」と疑問に思われる可能性もある重要なポイントです。例文だけではなく、なぜそのような志望動機が良いのかについても解説いたします。きちんと理解をしていれば自分の経験や状況などに合わせた例文を作る参考になるでしょう。「これならきちんとやっていけそう」と思ってもらえるような志望動機にしてください。

例文①

貴社の「利用者様に施設ではなく自宅に居るように感じてもらう」という理念に共感いたしました。利用者様に快適なサービスを提供するには、居心地が良くなければならないと考えています。御社は提携医療機関での利用者様の健康についての配慮と取り組みにより、本当に利用者様のことを考えた介護施設だと感じました。
私は介護職は未経験ですが、高校生の時から接客のアルバイトを通し、さまざまな人達と接する楽しさを知りました。中にはご高齢の方も居て、昔のこと、お孫さんのことなど楽しい話を聞かせていただきました。その経験からご高齢の方を助け、いくつになっても自然な笑顔を浮かべてもらえる仕事がしたいと考え志望致しました。

その施設を志望した動機として、理念に共感したことを挙げています。このように理念に共感したと言う動機は、他の施設には当てはまりません。介護業界について未経験ですが、アルバイトで接客業をしていたと自己アピールもできています。介護業界は人と接する仕事ですから、アルバイトとは言えども接客業をしていたということは採用率を高める理由となるでしょう。またその仕事の中で高齢者に対し好感を持ったというエピソードも述べています。

例文②

祖父の介護経験があり、医療や介護業界の中でホームヘルパーとして携わりたいと思いました。祖父は軽い認知症だったのですが、介護をしていく中で祖父が自分に対する不甲斐なさを強く見せるようになりました。「悔しい」という言葉を聞いた時、「認知症の人も好きでなったわけではない」と考えたのです。
小学生の頃から「仕事をするなら人を助けるような仕事をしたい」と考えていたこともあり、介護業界を志望しました。ホームヘルパーを志望したのは祖父を介護した体験から、介護をする家族も大変だということを理解したからです。そのためホームヘルパーとして利用者様だけではなく、ご家族の助けになればと考え志望しました。

この例文では祖父の介護経験がホームヘルパーを志望する根拠になっています。祖父の「悔しい」という具体的なエピソードから考えたことは個人の経験でしかありえません。また子供の頃から人の助けになるような仕事をしたいと思っていたことを述べています。介護業界は人を助ける仕事です。そこに個人の実体験が混ざるので根拠にリアリティを感じさせます。利用者さんだけではなく、家族も大変だったことも実体験として理解したことは、ホームヘルパーを志望した根拠として不自然ではありません。

例文③

私は、利用者様と向き合うことを大切にした介護をしたいと強く思います。祖母が要介護認定をされ、現在母と一緒に介護をしています。祖母からありがとうと言われる度に嬉しさが募り、介護のやりがいを覚えました。この経験がきっかけで、私は介護職に就きたいと思い、大学では介護について学びました。
祖母の介護の経験から、利用者様のサポートや交流がより近い地域密着型の施設での介護職を志望しています。貴社は都内でも地域介護に率先して取り組んでいます。貴社が地域の皆様から信頼されているように、私も貴社で地域の皆様から愛される介護士になりたいです。

地域密着型の小型介護施設は利用人数に制限があり、大型施設よりも利用者とスタッフ数が少ないです。スタッフとチームを組んで業務をこなし、利用者の方とも上手にコミュニケーションを取っていけるかが重視されます。こうした地域密着型の介護施設に応募する場合は、その特徴をおさえた志望動機を考えましょう。

介護職の面接では志望動機をとくに明確にしておこう

介護の面接では志望動機を明確にすることが大切です。採用担当者も「長く続けて欲しい」と考えて人材を選んでいます。志望動機次第では「これでは続きそうにない」と思われる可能性さえ否定できません。だからこそ志望動機の書き方が大切になるのです。そのポイントは「介護職を志望した根拠」と言えるでしょう。同時に採用担当者に「この人なら上手くやっていける」と思ってもらわなければなりません。

明るく元気なこと、体力があること、コミュニケーション能力があることを納得してもらうための自己PRも必要です。これらの点をきちんと押さえることで、介護職の面接を好印象で突破することができるでしょう。介護職は人の助けになる仕事です。やりがいのある仕事なので採用を目指しがんばってください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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