インターン
【インターンに行かないと不利?】参加するメリット・デメリットとは
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目次
インターンに行くか迷う学生は多い
インターンは、学生が社会人の仕事を経験できる場です。マイナビの調査によると、8割程度の学生がインターンへ参加した経験があります。周りの多くの就活生がインターンに参加する中で、自分も参加したほうがよいのかと一度は悩むのではないでしょうか。
また、インターンへ参加した学生の平均参加社数は4.5社となっています。インターンシップのオンライン開催の増加により気軽に参加しやすくなり、前年よりも参加社数は増えています。
「就職活動の前には参加しておくべき」という人もいれば、「参加してもさほど意味はない」という人もいます。実際のところ、2割の人はインターンに参加していません。
この記事では、インターンに参加することによるメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。インターンに参加するかどうかを「何となく周りに流されて」決めるべきではありません。メリット・デメリットをしっかりと比較して、インターンに参加するかどうかを決断できるようにしておきましょう。
企業がインターンをおこなう理由
そもそも、なぜ企業はインターンをおこなうのでしょうか。インターンは、学生が社会人としての働き方を体験するためにおこなわれます。しかし、当然ながら企業にとってもおこなうメリットがなければ、インターンは開催しないでしょう。企業がインターンをおこなう場合、その企画立案から当日の人員確保まで時間とお金がかかっています。
企業にとっても、開催にかかるコストが還元されるようなメリットがなければ、インターンはおこなわないでしょう。ここでは、企業がインターンをおこなう理由について解説していきます。
優秀な学生の早期確保をするため
インターンで実際に企業の仕事に触れてもらい、優秀な学生へ自社の魅力づけをおこないます。本格的に選考が始まる前に、インターン参加者の中から採用したいと思う優秀な学生を見つけることも目的の一つです。
企業によっては、特別選考という早期内定者を出すための選考を行っています。特別選考は、一般選考とは異なる選考ルートです。インターン参加者全員に案内される場合もあれば、インターン参加者の中から評価が高かった人にだけ案内される場合があります。
一般選考とは別ルートの選考として選考過程が一部免除されることもあり、特別選考への参加は就活を有利に進めるための戦略の一つです。
採用時のミスマッチを防ぐことができる
企業にとって、インターンをおこなうことは採用時のミスマッチを防ぐことにつながります。「外からみえる景色と中からみえる景色」は異なります。実際入社後に就活中は見えていなかった企業の内情を知る機会は、多々あることでしょう。そのため、「イメージと違う」というミスマッチが原因で退職してしまう社員もいます。
また、採用したものの、実際に働いてもらうとイメージと異なり、思いのほか戦力にならないということも有り得ます。
採用活動は莫大な資金を導入しておこなっているため、採用してもすぐに辞められてしまったり、戦力にならなかったりすると、企業にとって大きな損失となってしまいます。そのようなことのないよう、インターンを通じてミスマッチを防ぐことが企業にとって重要です。
会社の魅力を伝えられる
企業にとって、インターンを通じて会社について知ってもらえることもメリットとして挙げられます。インターンを通じて自社のPRをおこなうことで、より多くの学生のエントリーを受けることが可能になります。企業は優秀な人材を集めるために、より多くの学生の中から見極めたいと考えています。
インターンで実際にどんな仕事をしているかを知ってもらうことは、選考に来る学生の業界研究や企業研究の質を高めます。いくら多くの学生のエントリーを受けられても、その質が低ければ意味がありません。
インターンシップでその企業の仕事について魅力づけすることができれば、より志望度の高い学生のエントリーを増やすことができます。会社について知ってもらい、より熱意のある学生に選考に来てもらうためにはインターンが重要な採用イベントの一つです。
インターン参加のメリット3つ
インターンに参加することで多くのメリットを享受することができます。「インターンに行くと就職活動にプラスになる」と先輩にいわれ、参加を検討している就活生も多いしょう。では、具体的にインターンに参加することでどのようなメリットを享受できるかを知る必要があります。
ここではインターンに参加することによるメリットを3つ挙げ、それぞれ解説していきます。どのようなメリットを受けることができるのか具体的に捉え、そのうえで参加するか否かを判断できるようにしておきましょう。
①インターンを通じて企業にアピールできる
インターンに参加することで得られるメリットの一つめは、企業にアピールできることです。インターンの期間は、企業によってさまざまです。半年以上かけておこなわれる長期の場合もあれば、一日で終了する短期の場合もあります。期間に違いはありますが、いずれにせよ、インターンの期間中は常に採用担当者と行動することになります。
先述のとおり、企業側がインターンをおこなう理由のひとつとして、優秀な学生の早期確保があります。ほかの学生とのかかわり方や、課題への考え方・熱意、社会人としての基本的な立ち振る舞いをみています。企業側もインターンのプログラムの中で、学生を選定しているといえます。
つまり、その企業への就職を志望しているのであれば、インターンは自分自身を採用担当者にアピールできる最高の環境です。インターン中は意欲的にプログラムに取り組むようにしましょう。そのような姿勢を通じて「仕事に邁進してくれそうだな」という印象を採用担当者に与えることで高い評価につながります。
②面接時の回答に説得力が生まれる
インターンに参加することで得られるメリットの二つめは、面接時の回答に説得力が生まれることです。ホームページや説明会などで集められる情報には限界があります。どんなに調べても、実際の仕事内容や職場環境までを知ることは困難です。
しかし、インターンに参加することで実際の現場をみることができます。実際の現場をみることで、仕事内容や職場環境について詳しく知ることができ、自分で調べる以上の情報を得ることが可能でしょう。
例えば、インターンシップでオフィスに実際に行くことができれば、どんな職場で働いているのかがわかります。インターンシップでは、その事業に関連した課題を出すことが多いので、その企業で働く場合にどのような仕事があり、どのように考えて取り組めばよいのかなど、ホームページで知れる事業内容以上の仕事内容がわかります。
インターンに参加することで、より深い企業研究をすることができ、志望動機のブラッシュアップが可能になるのはもちろん、採用担当者からのさまざまな質問にも対応できるようになります。インターンで得ることのできる知識を面接に活かすことで、選考をより有利に進めることができるでしょう。
③インターンの経験が職業選択で役立つ
インターンに参加することは、職業選択にも役立ちます。多くの就活生が、業界研究だけで志望業界を決めていることでしょう。しかし、実際に仕事をしてみないことには、本当にその仕事が自分のやりたいことなのかを明確にできません。イメージだけで選んでしまうと、入社後のミスマッチングに繋がってしまう恐れもあります。
インターンでは、実際の仕事内容を体験することが可能です。それにより、「やはりこの仕事に従事したい」「思っていたものとは違う」などと実感することができます。就職してからイメージと違うとすぐに辞めてしまう人もいるため、志望したい企業がインターンをおこなっていたら参加するべきといえます。
インターンシップの内容について詳しく説明している記事もあるので、参考にしてみてください。
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インターン不参加のデメリット3つ
「インターンの参加は、ほかの就活生と差をつけることができる」という話を聞き、インターンにエントリーしていないことを焦る就活生もいることでしょう。就職活動において、インターンに参加しないことは不利になるのかを知る必要があります。
ここでは、インターン不参加によるデメリットを解説していきます。デメリットをしっかりと把握し、そのうえで参加するかしないかを選択するようにしてください。
①選考時に不利になることもある
インターンに参加していないと、選考において不利になることがあります。採用担当者からすると、その企業のインターンへ参加の有無で、少なからず印象が変わります。そのため、インターンに参加した学生とそうでない学生を比較されると不利になることがあるでしょう。
インターンに参加することで、その業界、企業に就職することへの熱意を伝えることが可能です。インターンに参加するということは、「その企業・業界に興味がある」という意思表示になります。また、インターンに取り組む姿勢から、熱意を採用担当者にアピールすることができます。
さらに、インターンに参加することで社会人としてのマナーなどを学べることはもちろん、業界研究、企業研究を深掘りすることが可能になります。
もちろんインターンの経験だけで評価されるわけではありません。しかし、選考における判断材料のひとつとして用いられる可能性は十分にあります。
②志望動機の質が落ちる
就職活動においてインターンに参加していないことは、面接時に不利に働く恐れがあります。インターンを経験することでその企業の内情を知ることができるでしょう。内情を踏まえて志望動機を練り直すことで、自分の入社に向けた意欲をより具体的に伝えることができます。その結果、より志望動機の説得力が増すでしょう。
実際、インターンに参加した学生のほうが、入念に志望動機をブラッシュアップできている場合が多いです。インターンに参加すれば、実際の業務内容の一部を体験でき、どんな仕事をしているのかを学ぶことができます。さらに現場の社員と直接話す機会がある場合もあり、職場環境や仕事のやりがいなどを質問することもできます。
インターンに参加していない学生は、会社資料やホームページのみで仕入れた情報で志望動機を作成するしかありません。インターンに参加すれば、ホームページでは得られない情報を盛り込むことができるため、より具体的な志望動機が作成できます。インターンに参加した学生と参加していない学生を比較すると、参加した学生のほうが採用担当者にとって魅力的に映ってしまう可能性が高いでしょう。
③特別選考の機会を逃す可能性がある
企業によっては、早期内定者を獲得するためにインターンの参加者に特別選考を案内する場合があります。企業のインターンの開催目的の一つとして「優秀な学生の早期確保」があるため、企業によっては他社の採用活動が本格化する3月よりも前に内定を出します。
特別選考の案内がある可能性のあるインターンは長期インターンだけではありません。1DAYインターンでも、グループワークなどで高い評価を得られた場合に案内がくる可能性があります。
特別選考は早期内定獲得の戦略の一つですので、インターンシップに参加しないとその機会を逃してしまうことになります。
インターン不参加が必ずしも不利になるわけではない
インターンに参加しないと選考で不利になる可能性があることが分かりました。しかし、だからといって、参加しなかった就活生全員が必ず不利になるというわけではありません。
場合によっては、参加しても得られるものがなかった、インターンでの経験を選考に活かすことができなかったと感じる就活生もいます。それでは、どのような状況のときにインターン参加のメリットを感じられないのか、みていきましょう。インターンへの参加を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
興味のない企業なら無理に参加する必要はない
就活生の中には、友人たちがインターンに応募するのをみて、自分も慌てて参加を決めたという人もいるでしょう。しかし、慌ててまったく興味のない企業のインターンにいっても、メリットを感じられないケースが多いです。
メリットを感じられない一番の理由は、興味のない企業のインターンへ参加しても、まずモチベーションを上げることが難しいからです。モチベーションを上げることができないと、与えられた業務やワークに無気力に取り組んでしまい、何も吸収できずにインターンを終えてしまうでしょう。また、やる気のない参加者は、企業担当者にすぐに見透かされてしまい、評価も下がります。
慌てて参加を決めたとしても、自分が就職したい企業や興味のある企業をみつけることができれば、もちろん参加する意義は十分にあります。インターン先の企業は、少しでも興味のある企業から選定するようにしましょう。
優先順位を立てて就活取り組む
インターンは、必ず参加しなければならないものではありません。実際に、インターンに参加しない就活生も少なくありません。また、インターン不参加の就活生でも、大半が内定を貰い、就職先を決めています。
そのため、インターンの他に優先するべきことがある場合、無理やり参加する必要はありません。志望業界が決まっていない人は、その状態でインターン先を選定しても興味のない企業のインターンに参加してしまうリスクがあります。まずは志望業界の決定から優先して取り組むべきといえるでしょう。
部活やゼミなどの活動を優先したい人もいるでしょう。インターンに参加できなかったとしても、部活やゼミの活動を優先したおかげで、選考でアピール材料となる経験や学びが得られれば、就活には役立ちます。
インターンへの参加を義務と捉えずに、いま自分に何が必要であるかをしっかりと考え、優先順位を立てて就活に取り組むことが大切といえます。
志望企業のインターンに行かないと不利になる可能性がある
企業によっては、長期のインターンをおこなっている場合もあります。インターン期間中は拘束されてしまうことから、なかなか参加を決断することができない就活生も多いです。
しかし、インターンに参加することで、就活生と企業の双方にメリットが生じることが分かりました。そのため、志望企業が決定している人は、インターンに参加した方が選考で有利になるといえるでしょう。インターンに参加することで、入社への熱意を採用担当者へ直接伝えることも可能になります。
また、業界研究・企業研究を深掘りすることもできます。他の就活生よりも有利に就活を進めていくために、志望業界が決定している人はその業界のインターンに参加することをおすすめします。業界への理解が深まるでしょう。
インターンシップの目的については、こちらの記事で詳しく解説しています。