職種研究

郵便配達の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

郵便配達とは

郵便配達とは、お客様のもとに郵便物を配達する仕事です。集配営業部のバイクや軽自動車、自転車を使って配達をします。信書や簡易書留、特定記録などの郵便物全般をバイクを使って配達する社員と、郵パックやその他の大きいものを軽自動車に乗せて配達する社員のおおよそ2種類に分けることができます。

郵便配達の業務内容や求められる能力、さらに年収事情についてみていきましょう。

郵便配達の業務内容

ダレイクトメールやハガキなどの通常郵便と呼ばれる郵便物を配達するかたわらで、速達郵便や簡易書留、レターパックなども一緒に配達します。軽自動車を使う場合は、主に郵パックを配達することが多いです。毎日決められたコース内の郵便物を扱いますが、曜日や天気によって仕事の難易度が大きく変わります。

郵便配達に求められる能力について

  • 自己管理能力
  • 責任感
  • 時間を厳格に守ること

郵便配達に求められる能力は、自己管理能力と責任感、時間を厳格に守ることです。

郵便局員には、自己管理能力が求められます。郵便配達は晴れの日はもちろんですが、雨や風が強い日、地方によっては雪が降っても平常通りに配り、時間内に仕事を終えることが求められます。どんな環境においても、体調を崩さないように毎日万全の自己管理が必要です。

同時に、責任感も求められるでしょう。郵便配達は当日自分が走るコースの郵便物の大半を、自分で管理し届けることが仕事になります。時には受験の願書や、採用内定通知といったお客様の人生を左右する書類や手紙を届けることもありますので、1通1通確実に届け切る、という覚悟と責任感が強く求められます。

最後に、上記と共通する能力でもありますが、時間を厳格に守ることも求められます。お客様の中には、時間を指定して配達を求めてくる方もいます。そうしたお客様の要望を正確に反映に、指定された時間通りに配る必要があります。また、速達郵便などは午前中に必ず先方に届ける、といった約束事を前提として提供しているサービスなどで、違反にならないように配達することが求められます。

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郵便配達の平均年収と他職種との比較

郵便配達の平均年収について

郵便配達の平均年収は、転職会議によると年間250万です。期間雇用社員か正社員によっても違ってきますが、おおよそこの程度と考えてよいでしょう。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 宅配業種:315万円

郵便配達の平均年収は、日本の平均年収である422万円のおよそ6割程度の年収です。また、似ている職種である宅配業種と比べてもやや低い水準となっています。

郵便配達のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

郵便配達員のボーナスは、ある場合とない場合があり断言はできません。勤務場所や所属部署によっても異なってきます。

昇給について

郵便配達は、アルバイトの立場である期間雇用社員と、正社員に分類されます。期間雇用社員は半年に一度のペースで評定を受け、これが上がると給料が上がっていく仕組みになっています。正社員は、ベースアップがあるものの近年は抑え気味となっています。

郵便配達の年齢別平均年収推移シミュレーション

郵便配達の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 156.1万円 10.7万円 27.6万円
25~29歳 203.4万円 14.0万円 35.9万円
30~34歳 234.3万円 16.1万円 41.4万円
35~39歳 256.7万円 17.6万円 45.4万円
40~44歳 276.7万円 19.0万円 48.9万円
45~49歳 292.5万円 20.1万円 51.7万円
50~54歳 304.8万円 20.9万円 53.8万円
55~59歳 300.3万円 20.6万円 53.1万円
60~64歳 225.1万円 15.4万円 39.8万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は234万円、うちボーナスは41万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が276万円、うちボーナスは49万円になると予測されます。

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郵便配達と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 郵便配達の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 156.1万円 263.5万円
25~29歳 203.4万円 343.3万円
30~34歳 234.3万円 395.5万円
35~39歳 256.7万円 433.4万円
40~44歳 276.7万円 467.1万円
45~49歳 292.5万円 493.8万円
50~54歳 304.8万円 514.4万円
55~59歳 300.3万円 507.0万円
60~64歳 225.1万円 380.1万円

郵便配達の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は234万円で、日本の平均と比較すると180万円ほど低くなると推測されます。40~44歳では276万円の予測です。

郵便配達の生涯賃金シミュレーション

郵便配達の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 1.13億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金と郵便配達の生涯賃金を比較してみましょう。郵便配達の平均年収は250万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

郵便配達の生涯賃金は、1.13億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると0.77億円ほど少ないと推測されます。

まとめ

郵便配達は規則やルールがしっかりしている職種と言えます。台風や雪の日も配達しなくてはならず、時間を厳格に守らないとお客様からのクレームに繋がることもあります。収入面では、郵便配達の年収は日本の平均と比較すると低い状況です。配達業に従事したい場合は、郵便局のほかに宅配業者などもよく比較したうえで検討しましょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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