職種研究

【カフェの志望動機】5つの例文とポイント・NG例を紹介

カフェについて

カフェで働くことに憧れを持ったことがある人は多いのではないでしょうか。近年SNSが発達したことにより、全国にあるおしゃれなカフェが注目を集めることもあります。カフェではコーヒーや紅茶などの飲み物、スイーツやサンドイッチなどの軽食を提供しています。落ち着いた雰囲気のカフェは老若男女問わず人気があるため、そこで働く店員にはお客様に快適に過ごしてもらうための心配りが求められます。

この記事では、カフェで働きたい人のための志望動機例文を解説していきます。

カフェの主な業務内容

カフェの業務内容は、ホールとキッチンで異なります。ホールは接客が中心であるため、お客様を席に案内したり注文をとったりします。常にフロア全体を見回して、お客様の要望に応える態勢をとっておくことが大切です。また、多くの場合カフェの目玉はメニューであるため、商品知識もおさえておく必要があります。

キッチンでは料理の下ごしらえや調理を担当します。レシピ通りに調理する必要があるため、几帳面な性格の人に向いているといえます。ドリンクメニューもあるため、例えばコーヒーにこだわりのある店の場合は、淹れ方ひとつにもテクニックが求められるでしょう。

志望動機を書く際のポイント

志望動機を書く際には、採用側の視点を踏まえて内容を考える必要があります。採用側が学生を知ることのできる機会は限られており、その中でも志望動機はとても貴重なものと考えられています。その学生の人間性・将来性・価値観・経験・スキルなどを知ることができ、自社に合うかどうかの判断材料となるからです。

まずはこのことを踏まえ、採用側が判断できるような志望動機を準備する必要があります。その上で、自分が採用に値する人材であることをピールしていくのが良いでしょう。ここからは良い志望動機を書くためのポイントを4点紹介していきます。

結論から書く

志望動機に限らず、ビジネスに関する文書やコミュニケーションは「結論先行」が基本です。最初に結論が述べられ、それ以降はその結論を説明するためのものでなければなりません。そうでなければ、読み手(聞き手)は、相手が何を言いたいのかがわからず、自分で頭を使って考えることになり、最悪の場合は本来とは違った内容が結論として伝わってしまう可能性もあります。

志望動機であれば、「私が貴社を志望するのは〜〜だからです」といった書き出しをすると良いでしょう。最初に結論があれば、読み手はその結論に沿って読み進めていくので、大きく誤解される可能性は減ります。また、書く側も結論を最初に明示しておくことで、内容が結論からそれるのを防ぐことができるのです。

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なぜそのカフェがいいのかを述べる

志望動機では、なぜそのカフェがいいのか、言い換えれば、「そのカフェでなければならない」理由を伝えていくことも大切です。「カフェで働きたい」というだけであれば、恐らく自分の住む街の中にもたくさんのカフェがあるでしょう。

数あるカフェの中からなぜそのカフェを選んだのか、その理由を事前の企業研究と自己分析から的確に説明しなくてはなりません。カフェはそれぞれ特色がありますので、それを押さえていないと熱意が伝わりませんし、そのカフェのことを理解せずに志望していると思われてしまう可能性もあります。

「カフェであればどこでもいい」という印象の志望動機にならないよう、きちんとそのカフェの特色を踏まえた志望動機を作成していきましょう。そのためには自己分析と企業研究を深くしておくことが大前提です。

即戦力になれることをアピールする

カフェへの就職を希望する場合は、即戦力になれることをアピールするのも効果的です。学生時代にカフェのアルバイトを経験していれば、即戦力になれるというアピールになりますので、志望動機の中に盛り込むのが効果的です。

もしカフェでアルバイトをしていなくとも、接客など、カフェと共通する要素を持つ経験があれば、同じように伝えていくのが良いでしょう。カフェに就職すれば、基本的に現場で即戦力として活躍することが期待されるはずです。熱意や人間性だけでなく、即戦力になれるという採用メリットも伝えましょう。

もちろん、中にはカフェのアルバイト経験や接客の経験がないという人もいるでしょう。その場合は、入社後に即戦力になりたいという熱意と、過去に何らかの努力をして成果を出した実例からアピールしていくのがおすすめです。

将来のビジョンを伝える

志望動機には、将来のビジョンを盛り込むことも大切です。カフェの仕事を通してどう貢献していきたいか、どう成長していきたいか、といったビジョンを伝え、それがカフェの目指す方向性に合致していることが重要です。

どれだけ入社前に熱意があり、即戦力として働けるスキルがあっても、目指している方向性がカフェと違っていれば、モチベーションを保って長く働くことはできないでしょう。採用した人材に辞められてしまうのは、採用する側にとっても大きな痛手となってしまいます。

そのため、採用段階で、カフェの将来性と合致していることを伝え、採用側に安心感を与えましょう。また、将来のビジョンをきちんと描いていること自体が好印象を与えることにもなります。漠然と目の前のことだけを見て判断するのではなく、目標を設定して計画的に行動する姿勢が伝わるからです。

カフェの正しい志望動機例5選

カフェに採用されるためには、どのような志望動機を書けばいいのでしょうか。ここからは、志望動機の例文を5つご紹介していきます。

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志望動機の例文①

私が○○カフェを志望した理由は、お客様第一で心地よい空間を提供する店づくりに共感したからです。実際に月に2回程度利用させて頂いているのですが、毎回スタッフの方の親切な対応や美味しいメニューに癒されています。○○駅周辺には他にもカフェがありますが、居心地のよさは○○カフェが1番です。私が○○カフェで働くことになりましたら、持ち前の明るさで長くお客様に愛されるお店作りに貢献していこうと考えております。

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この例文は志望するカフェのいいところを把握しており、具体的にどこがいいかも伝えています。また、駅周辺にある他のカフェと比べても居心地がいいと伝えることで、「カフェならどこでもいい」と思われる危険性を回避しています。最後に明るいという強みをアピールすることで、店員としてカフェに貢献できることを伝えられているのがポイントです。

志望動機の例文②

私は、自分の作った料理でたくさんの人を笑顔にしたいと思い、○〇カフェを志望しました。○○カフェのパンケーキは多くのに愛されており、私自身や家族や友人にもファンが多いです。私もこのパンケーキを提供する側になって、多くの人に幸せを届けたいと考えています。○○カフェに入社できましたら、主力商品のパンケーキ以外のドリンクやフードメニューも楽しんで頂けるよう、ひとつひとつ気持ちを込めて調理します。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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この例文では自分の働く上でのビジョンを提示しており、カフェとマッチしていることをアピールしています。「パンケーキ」などの特定の商品を取り上げると、他のメニューには興味がないと思われる可能性もあります。しかし、この例文ではドリンクやフードメニューの調理にもやる気を見せているため、調理担当としての責任感が店側に伝わるのです。

志望動機の例文③

私が○○カフェで働きたいと思ったきっかけは、高校時代にアルバイトしていた経験を活かしたいと考えたからです。高校時代に学校近くのカフェでホールのアルバイトをしており、忙しかったですが接客にやりがいを感じていたため楽しく働いていました。○○カフェは子どもから大人までがくつろげる空間であり、スタッフの方々が楽しそうに働く姿が印象的です。私が○○カフェに入社しましたら、アルバイトの経験や持ち前の人当たりの良さを活かして、売上に貢献したいと考えています。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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この例文では、経験者であることをきっかけとして伝えています。忙しかったという働く上での現実も理解しているため、カフェへの憧れだけで入社を希望する人と差をつけられます。接客にやりがいを感じるというのも強みです。スタッフの印象を述べることで、働くイメージができていることを伝えられています。

志望動機の例文④

私が○○カフェで働きたいと思ったきっかけは、○○カフェの「女性と子供に快適な時間と空間を」というコンセプトに共感したからです。私は学生時代に社会学を専攻し、女性のライフスタイルについて勉強しました。その中で、特に子育てをする女性にとって快適な社会作りの必要性を実感しました。○○カフェは子育て世代の女性のニーズを見事に捉えており、満足度の高いの口コミがたくさんあります。私も学生時代のカフェでのアルバイト経験を活かし、○○カフェで笑顔の女性・子供たちをたくさん作れるように頑張りたいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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特色あるカフェの場合は、そのカフェに共感した具体的なポイントを挙げ、自分の考えとリンクさせて伝えていくのが良いでしょう。この例文では、カフェの方向性と自分の方向性が一致していることが上手に表現できています。即戦力になる経験を持っていると、熱意も伝わりますので好印象です。

志望動機の例文⑤

私が○○カフェを志望しますのは、○○カフェが〜〜市にXX店舗を展開しており、〜〜市の人に大きく貢献しているカフェだからです。自分が生まれ育った〜〜市の人に快適な時間と空間を提供することで貢献したいと考えております。
学生時代は△△店でアルバイトリーダーを経験させていただき、接客や後輩育成の楽しさ・難しさと向き合って参りました。この経験を活かし、将来的にはマネージャーとしてスタッフの育成にも携わりたいと考えております。地域の人に貢献しつつ、○○カフェがより良いカフェになっていくよう、全力を尽くす所存です。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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地元に複数店舗を展開しており、自分もそのカフェでアルバイト経験があるというケースです。地域の人の満足を作り出し、貢献しているという観点から「そのカフェでないといけない理由」が明確に語られています。即戦力として働くだけでなく、未来を見据え、優秀なスタッフを育成することでより大きく店舗・地域に貢献したいという意志も感じ取ることができます。

志望動機の締めの書き方については、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

カフェの志望動機NG例

カフェの志望動機を書くにあたり、どのような内容だと不採用になりやすいのかを例文で説明していきます。

NG例

私が○○カフェで働きたいとおもったきっかけは、家から近いからです。私の家はここから徒歩で5分のところにあるため、遅刻しそうになってもすぐに職場に着くことができます。私は○○カフェのパンケーキが昔から好きだったので、入社することができましたら、たくさんの人に美味しさを伝えたいです。そのためにも、パンケーキの製造工程やこだわりを教えていただきたく思います。

この例文は、家から近いということを1番の志望動機として伝えています。これでは「家から近ければどこでもいいのではないか」と思われてしまうでしょう。実際に家から近い職場であったとしても、志望動機として伝えるのは控え、会話の中で話題として出すぐらいがちょうどいいです。また、製造工程やこだわりについて「教えていただきたい」という受け身の姿勢もよくありません。向上心が伝わる文章を心掛けましょう。

例文を参考にカフェの志望動機を描こう

カフェには様々な形態があるため、志望するカフェのコンセプトや客層を把握しておくことが大切です。カフェの情報を収集するために口コミや雑誌を参考にするのもいいですが、実際に足を運ぶのがいいでしょう。また、他のカフェにも足を運び志望先と比べて違うところやいい点を見つけておくと、入社意欲を伝えるための材料になります。

「このカフェでなければダメな理由」を明確にしておくことで、内定に近付けるでしょう。また、自分なりのビジョンを志望動機に盛り込むことで、目標を持って働く姿勢をアピールすることができます。ここで紹介した例文を参考に、自分なりの志望動機を作成しましょう。

ネットカフェの志望動機については、こちらの記事で詳しく解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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