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ハウスメーカーの志望動機に悩む就活生は多い
ハウスメーカーは就活生に人気の業界ですが、志望動機を作り上げるのが難しい業界としても知られています。昔から「家は一生で一番高い買い物」と言われていますが、住宅を商品として扱うハウスメーカーで働くことは、顧客に対して大きな責任を伴います。
また、自分で家を買ったことがある、買うことを検討したことがある学生はほぼいないため、商品としての住宅にリアリティを感じることが難しいことも就活生を悩ませている理由です。
ハウスメーカーについて
ハウスメーカーというと、「家を売る」仕事であると誰もが認識すると思います。家は暮らしに欠かせないものであり、住居に対する価値観も人それぞれです。一人暮らしや夫婦、家族で暮らすなど、世帯の数ほど家のかたちも多くあります。人生に寄り添う家という商品を売るハウスメーカーでは、どのような業務をおこなうのでしょうか。ここでは、ハウスメーカーを希望する就活生のために、業務内容や志望動機を紹介していきます。
ハウスメーカーの主な業務内容
ハウスメーカーは、自社で取り扱う家を売ることが主な業務内容です。売るためには、店頭で待っているだけではお客さんは来ません。展示会を開いて、興味のあるお客さんを呼び込んだり、営業にまわったりもします。家を買うことが決まったお客さんがいれば、デザインや素材を決め、施工業者との仲介もおこないます。
企業によっては、一部のリフォームや建て替えを担うところもあるので、この場合もお客さんと施工業者の仲介をする場合もあります。家を買う、リフォームするというのは、大きなお金が動くため、そう簡単に契約が取れるものではありません。しかし、家という一生の買い物を献身的にサポートする経験は貴重だといえるでしょう。
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ハウスメーカーの志望動機を書くポイント
ハウスメーカーの志望動機を書くためには、まずは業界・企業研究を進めることが必須ですが、それだけでは十分ではありません。業界全体やその中での応募企業の位置づけをよく理解した上で、あなた自身がなぜその会社に行きたいのかを整理する必要があります。以下に挙げる3ステップを参考にしてください。
なぜハウスメーカー業界なのか
ハウスメーカーの志望動機を書くポイント、1ステップ目は「なぜハウスメーカー業界なのか」を整理することです。就職活動において様々な業界研究を進めていると、どの業界も魅力的に感じることがありますが、志望動機を書くためには最初に業界の絞り込みをする必要があります。ポイントとなるのは以下です。
・事業内容やその社会的意義に共感した
・自分の描くキャリアパスと一致した
・自分の興味と一致した
この時、抽象的、一般的な説明文にならないよう、自身の考えや体験談を根拠に主体的に発信するように心がけてください。例えば、住宅という一生に一度とも言える大きな買い物に携われることに大きな意義を感じる人は多いでしょう。しかし、これはごく一般的な意見であり、あなたのオリジナルな体験ではないため他との差別化ができません。
例えば実家や親戚が家を購入した際の体験や、ハウスメーカーが題材の映画や小説に影響を受け詳しく調べていったことなど、あなたが実際に見聞きしたことをベースに考えていきましょう。
その中でもなぜその企業なのか
ハウスメーカーの志望動機を書くポイント、2ステップ目は「その中でもなぜその企業なのか」を整理することです。志望業界が決まると次は企業選定です。ハウスメーカーは主に8社会(積水ハウス、セキスイハイム、大和ハウス工業、パナソニック ホームズ、ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)、ミサワホーム、住友林業・三井ホーム)と新興2社(一条工務店やタマホーム)を指しますが、それぞれ特徴があり、他社と別化を図っています。
その中の一企業に応募するからには、コーポレートサイトなどで企業研究をするのは当然ですが、同業他社との比較をしたうえであなたがなぜその会社に入社したいのかを語ることができなければなりません。単純に「ハウスメーカーに勤めたい」という理由だけでは、「では、同業他社に入社なさってはいかがですか?」となってしまうこともあります。
ここでやってはいけないのは、応募企業の優位性を語りたいがゆえに、同業他社に対して否定的な表現を使用してしまうことです。ハウスメーカー各社はそれぞれ他社との差別化を意識した特徴がありますが、優劣をつけるのではなく、あなたがなぜその会社を選んだのかを主体的に述べることが大切です。
入社後にどのような活躍をしたいか
ハウスメーカーの志望動機を書くポイント最後は「入社後にどのような活躍をしたいか」を整理することです。いくらあなたがハウスメーカー業界や企業の知識が豊富でも、入社後、会社にどのように貢献してくれる人物かをアピールできなければ内定にはつながりません。自己分析をおこない自分の性格や経験、それらに基づく強みを整理し、どの職種でどのように活躍したいかを具体的に述べるようにしましょう。
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ハウスメーカーの正しい志望動機例5選
次に正しい志望動機の例を5つご紹介していきます。こちらも評価されるポイントも解説しますので、しっかりチェックしてください。
例文①
■一生に一度の大きな決断が悔いのないようにサポートしたい
家を買うのは、本当に大きな決断だと思います。金額が大きいことはもちろんですが、生活に欠かすことのない場所となり、家族を守るものになるのです。私は、そんな大きな決断をする人が、「ああすればよかった」「こうしておけば」と悔いが残らないよう、精いっぱい努めたいため、ハウスメーカーを希望します。
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上記の例文は文字数がそんなに多いものではありません。しかし、短い文章の中にも自分の気持ちをはっきりと伝えきっていますね。また志望動機を書く際の注意点でも紹介した「伝えたいことは一文目にはっきり述べる」こともできています。この点が評価できるポイントといえるでしょう。
例文②
■必ず形となって目に見える仕事に就きたい
私は、勉強やアルバイト、生活でも目に見える結果にこだわってきました。アルバイトの居酒屋であってもお客様の満足度はもちろんですが、売り上げが伴う形でこそゴールだと思っておりました。家づくりは、究極の形となって成果が表れるものだと思います。私は形となって成果に表れるものにやりがいを感じるため、ハウスメーカーを志望いたしました。
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結果にこだわる人は営業向きであり、非常に重宝されます。また、この志望動機は、自分のタイプを話すだけではなく、アルバイトの経験を例にあげて紹介しています。自分の考えを述べる際には、このように例をあげると、採用担当者にも伝わりやすくなります。
例文③
■得意のチームプレイで成果を出すことができる
家づくりは、お客様、施工業者、各種メーカーとのチームプレイによる成果の塊だと思っております。お客様の理想を形にするためにも、それは非常に大きな仕事であり、ほかの職種にはない経験ができるものだと思います。
私は、中高時代から個人プレイよりも、チームで成し遂げることが多くありました。例えば部活動ではチームで取り組む水球部に所属し、アルバイトではライン作業が多いファストフードでした。これらの経験より、ハウスメーカーに入社した際も該当するメンバーと連携を取りながら、1つのものを作り上げたいと思っております。
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業務内容をしっかりと把握した志望動機になっていますね。ハウスメーカーの営業は個人プレイと思われがちですが、展示会の開催や、お客様と家を建てていく過程においては、周囲との連係プレイが必須です。そのため、表面上だけではなく、業務の内容を調べたうえでの志望動機と伺えます。
例文④
■街づくりに貢献したい
私はゼミで都市開発について学んでおり、住宅を通じて街づくりに貢献できるハウスメーカー業界に携わりたいと考えております。中でも貴社は高品質の天然木材にこだわりを持ち、日本国内のどんな街並みにも対応できる多様な外観と、地震の多い地域でも安心な住環境を提供されている点に感銘を受けました。私は大学での学びを活かし、貴社の設計職として地域に貢献していきたいと考えております。
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ここでは、ハウスメーカー業界の社会的意義として「街づくりへの貢献」を挙げ、志望動機としています。また「高級木材を使用する」という企業の特徴もとらえており、さらに自分が大学のゼミで学んでいることを活かして入社後は設計職として活躍したいことにも触れています。
例文⑤
■2世帯住宅を広めたい
私の実家は以前祖父母と同居していましたが、10年前に事業により別居することになり、その後祖父母は亡くなりました。両親は最後まで同居の再開に向けて調整していましたが実現せず、家族全員でとても悔しい思いをしたことを覚えています。
貴社は都市部に特化した新しい2世帯住宅を推進しており、核家族化した現代に新しい風を吹き込まれています。私は貴社の営業職として活躍し、両親と同居したいと考えている方々に2世帯住宅を提案することで社会貢献をしたいと考え、志望いたしました。
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企業の強みである「2世帯住宅」を営業職として広めることを志望動機としています。自分自身の経験を具体的に伝えることで、オンリーワンの志望動機となっています。
ハウスメーカーの志望動機NG例
ハウスメーカーのNGな志望動機の例文をご紹介します。NGとなる理由についても解説しますので、自分の志望動機と比較してみましょう。
NG例
家族が集まる場所である家は、とても大事な空間です。私も大学から親元を離れていますが、幼少期から長く住んでいた実家に帰るたびにとても安心します。近年では、家のぬくもりや家族集まる場所にこだわらない人が増えているように感じます。私は、ぜひその人たちに家族の集まる「家」のすばらしさを知ってほしく、ハウスメーカーを志望しました。
上記の志望動機は、題材としてはとてもいい内容です。しかし、ハウスメーカーを志望するなかではありがちな内容となってしまい、インパクトに欠けてしまうのです。そのため、上記の内容とする場合には、家族の集まる家のすばらしさを知ってほしいことを最初に書いてインパクトを与えるといいでしょう。
ハウスメーカーの志望動機は考えを伝えることが大切
ハウスメーカーの業務内容、働き方などを題材にした志望動機をご紹介しました。これら以外にも、インターンシップの経験や、アルバイトの経験など題材とできるものはいくつもあります。しかし、重要なのは題材を何にするかよりも、自分の考えを採用担当者にしっかりと伝えることができるかどうかです。志望動機を作成し終わったら、先ずはその点を確認するようにしてください。内定を勝ち取るためにも、志望動機は満足いくものに仕上げるようにしましょう。