職種研究

クオンツの平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

クオンツとは

クオンツとは、金融や証券業界で使用する言葉で、Quantitative(数量的)という言葉から発展しました。株式や証券では過去の経験を元に価格が付けられますが、統計学と数学的知識を元に、理論的に市場の分析や予測を行う傾向に変わってきました。

これらを高度な知識を駆使して数理的に分析する専門家をクオンツと呼びます。一部では求められる職種ですが、具体的な仕事内容や給与事情はどうなのでしょうか。解説していきたいと思います。

クオンツの業務内容

■金融商品の企画・開発
金融や証券業界では、新規商品の開発も必要不可欠なため、クオンツは過去のデータを収集しながら、理論的に商品の企画や開発も行います。

■投資戦略の策定
新規の企業もあれば、資金難などの理由で倒産する企業も後をたちません。クオンツは倒産する確率を数理的に算出し、企業戦略の一役も担います。

■市場を分析し担当者へ助言やサポート
自社の分析のみならず、市場全体の動向も視野に入れ、投資家やアナリストと連携しながら、専門家へのサポートも行います。

クオンツに求められる能力について

  • 専門的知識
  • 論理的思考力
  • プレゼンテーションスキル

クオンツは、数理分析の専門家という立場であることから、金融工学をはじめとする専門的知識が必要不可欠です。これらは主に理系の大学で専攻することから、理系の人材を求める企業も増えてきました。

さらに、専門的な知識を活用して企業に貢献するためには、ものごとを論理的に考える思考力が求められます。成功と失敗、そして情報を積み重ねて得られる論理的な思考力は非常に重要です。

プレゼンテーション能力も重要です。論理的に導き出した答えを、各部署や他の専門家に的確に伝えることが求められます。誰にでも分かる資料と分かりやすい表現を用い、端的に説明できてこそ、クオンツの仕事の成果が伝え

クオンツの平均年収と他職種との比較

クオンツの平均年収について

クオンツは、転職会議によると、金融商品開発やアクチュアリーと同じ職種として考えられ、平均年収は693万円という結果になりました。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 金融アナリスト・リサーチャー:805万円
  • ファンドマネージャ:989万円

 

クオンツは金融や証券業界で活躍していますが、今後は業界を超えて需要が高まることも考えられます。それは、日本の平均年収よりも271万も多いという結果をみると、クオンツに対する注目度も理解できるのではないでしょうか。

同じく、金融業界で活躍する金融アナリストやリサーチャー、そしてファンドマネージャも日本の経済を支える人材として、年収も高いことが伺えます。

クオンツのボーナス・昇給事情

ボーナスについて

クオンツが活躍する金融や証券会社は、会社の規模や売上も大きく違うため、企業によって差があります。担当するプロジェクトの期待度が高ければ高いほど、評価も変わってきます。

しかし、クオンツという仕事自体の活躍するフィールドが現状では限られているため、給与体系やボーナスも確立されていないことも伺えます。

昇給について

クオンツの昇給は、企業によって体系が違うため、平均を算出するためのデータがない状況です。しかし、年収を見ると日本の平均年収よりも高い水準を誇るため、年収ベースで考えると、仕事として保障され、やりがいがある仕事といえるのではないでしょうか。

クオンツの年齢別平均年収推移シミュレーション

クオンツの年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 388.4万円 26.6万円 68.6万円
25~29歳 506.0万円 34.7万円 89.4万円
30~34歳 582.9万円 40.0万円 103.0万円
35~39歳 638.8万円 43.8万円 112.9万円
40~44歳 688.5万円 47.2万円 121.6万円
45~49歳 727.8万円 49.9万円 128.6万円
50~54歳 758.3万円 52.0万円 134.0万円
55~59歳 747.2万円 51.3万円 132.0万円
60~64歳 560.2万円 38.4万円 99.0万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は582.9万円、うちボーナスは103.0万円 になると予測されます。40~44歳では平均年収が688.5万円、うちボーナスは121.6万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

クオンツと日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 クオンツの平均年収 日本の平均年収
20~24歳 388.4万円 263.5万円
25~29歳 506.0万円 343.3万円
30~34歳 582.9万円 395.5万円
35~39歳 638.8万円 433.4万円
40~44歳 688.5万円 467.1万円
45~49歳 727.8万円 493.8万円
50~54歳 758.3万円 514.4万円
55~59歳 747.2万円 507.0万円
60~64歳 560.2万円 380.1万円

クオンツの平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると高いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は582.9万円で、日本の平均と比較すると190万円ほど高くなると推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

クオンツの生涯賃金シミュレーション

  クオンツの平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 2.80億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金とクオンツの生涯賃金を比較してみましょう。クオンツの平均年収は622万円と仮定します。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

クオンツの生涯賃金は、2.80億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると0.9億円ほど多いと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

まとめ

高度な専門的知識を持ち、経済の動向を見ながら分析や予測を行うクオンツの仕事は、知識と論理的な思考がなければなし得ることができません。ボーナスや昇給については確立されてない部分も多々ありますが、平均年収よりは評価や期待度が高いことも分かります。

今後、業種を超えてクオンツが活躍できるフィールドが増えるかもしれないということを考えると、給与とやりがいの両方を得られ、なおかつ社会に貢献できる重要な仕事といえるのではないでしょうか。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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