出版業界とは
出版社は、書籍や雑誌などの出版物を発行している企業です。書籍や雑誌などの企画から印刷、製本までのクリエイティブな業務のほか、書店への営業や広告宣伝などの、出版した商品がより広く読まれるための業務も出版社の仕事になります。ひとつの本を出版するまでに、多くの人が関わっています。
出版業界について
平成20年の世界的不況の影響や、スマートフォンやタブレット端末の電子機器の普及により出版業界の売り上げは減少傾向にあるといわれています。書籍の出版には非常に多くの工程があり、一度決められていると途中で変更するのが難しくなっています。しかし、電子機器を使用した電子書籍はすぐに内容の変更が可能で、ユーザーの希望に合わせたサービスを素早く提供できます。こういったことも出版業界の売り上げ減少に影響があるといえます。
業界売り上げ上位には、ベネッセHD、カドカワ、ぴあが並んでいます。1位のベネッセHDは出版物だけでなく子供向けの学習教材など幅広い事業を展開しています。
出版業界の職種について
- 制作(プランナー、デザイナー、ライターなど)
- 編集(編集、校閲)
- 営業・販売促進
制作では、雑誌などの企画、外注依頼、打ち合わせ、デザイン編集などをおこないます。書籍や雑誌などの内容を企画する際には、編集者、プランナー、クリエイティブディレクターなどが関わっています。企画が決まるとその内容をライター、カメラマン、イラストレーターなどに依頼し制作を進めていきます。
編集者は、ライターへの執筆依頼、スケジュール管理、打ち合わせ、原稿チェック・編集、各部署との調整などをおこないます。ライター、デザイナーなどそれぞれが編集者とやりとりを重ねて、依頼された内容の仕事を確認しながら進めていき、修正と校正を繰り返して精度を上げていきます。出来上がった内容を校閲で隅々まで確認して、内容の誤りを正したり不足な点を補ったりする作業をおこないます。
出来上がった出版物を、営業担当が書店などに対して営業、提案などをおこないます。広告営業は雑誌などに掲載される広告の広告主に対して営業、提案などをおこないます。書店で人の目につくように、売り場の配置などを提案することもあります。
あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
出版業界の平均年収について
出版業界の平均年収
業界 | 平均年収 |
介護 | 361 万円 |
百貨店 | 443 万円 |
ブライダル | 489 万円 |
アパレル | 491 万円 |
人材業界 | 524 万円 |
ドラッグストア | 529 万円 |
旅行会社 | 540 万円 |
農業 | 557 万円 |
食品業界 | 564 万円 |
鉄道 | 597 万円 |
専門商社 | 603 万円 |
出版社 | 610 万円 |
IT | 631 万円 |
ゲーム業界 | 637 万円 |
パチンコ | 662 万円 |
不動産 | 665 万円 |
銀行 | 668 万円 |
物流業界 | 676 万円 |
生命保険・損害保険 | 682 万円 |
電機・家電大手 | 688 万円 |
自動車 | 707 万円 |
証券 | 722 万円 |
テレビ局 | 910 万円 |
総合商社 | 1135 万円 |
コンサルティング | 1263 万円 |
出版業界の生涯賃金
業界 | 生涯賃金 |
介護 | 1.58億円 |
百貨店 | 1.94億円 |
ブライダル | 2.14億円 |
アパレル | 2.15億円 |
人材業界 | 2.29億円 |
ドラッグストア | 2.31億円 |
旅行会社 | 2.36億円 |
農業 | 2.44億円 |
食品業界 | 2.47億円 |
鉄道 | 2.61億円 |
専門商社 | 2.64億円 |
出版社 | 2.67億円 |
IT | 2.76億円 |
ゲーム業界 | 2.79億円 |
パチンコ | 2.90億円 |
不動産 | 2.91億円 |
銀行 | 2.92億円 |
物流業界 | 2.96億円 |
生命保険・損害保険 | 2.98億円 |
電機・家電大手 | 3.01億円 |
自動車 | 3.09億円 |
証券 | 3.16億円 |
テレビ局 | 3.98億円 |
総合商社 | 4.97億円 |
コンサルティング | 5.53億円 |
グラフを見ると、出版業界の平均生涯賃金は2億6,700円と予測されています。主要25業界と比較すると平均的な金額となっています。出版業界の市場売り上げは減少傾向にあり、それに伴い出版業界で働く人の年収も減っていると考えられます。雑誌や一般書籍の売り上げが落ち込んでいますが、コミックスについては横ばいを記録しています。書籍離れが進む中で、出版業界は今までとは違った対策が求められており、各企業がどのようなサービスを提供していくかが注目を集めています。
※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値です。
まとめ
出版業界について見てきました。年収は、他の業界と比較すると平均的な金額だといえます。電子機器の普及により書籍離れが進んでいて、特に若い世代は本を読む時にはスマートフォンを使用する人の割合が高くなってきています。これからさらにIT化が加速していく中で、出版業界には新たなサービスの提供が求められているといえるでしょう。各企業がどのような対応をしていくのか、期待が高まっています。
※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。