職種研究

サービス管理責任者の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

サービス管理責任者とは

障害者には欠かせない福祉サービスの提供において、中心的存在ともいえるのがサービス管理責任者です。最新の内閣府の調査によると、障害者福祉サービス利用者は67万人に登ります。そのため、今後さらにニーズが高まる職種といえるでしょう。

サービス管理責任者は、サービスを提供するための計画を作ってその管理をするという裏方の職種ですが、有益なサービスの提供によって社会に貢献することができます。責任は重いですが、それだけにやりがいのある仕事だといえます。

このサービス管理責任者とはどのような職種なのか、平均年収・賞与を含めて詳しく説明します。

サービス管理責任者の業務内容

サービス管理責任者とは、障害者福祉サービスにおいて最適なサービスが何かを考えて提供する、責任のある仕事です。

サービス全体を管理して、その評価を元にさらなるサービスの向上を目指すのも、重要な業務となります。

また、障害者が自立した生活を営むうえで支えとなる存在でもあります。

サービス全体の知識はもちろんですが、障害者と接した経験が生かされる職種だといえるでしょう。

それだけに、一定の実務経験がないとこの職種には就けません。実務経験があり次のステップに進みたい方にとっては、大きな選択肢となる職種です。

サービス管理責任者に求められる能力について

  • 責任感
  • サービス全般の管理能力
  • 情報・ニーズを的確に捉える能力

サービス管理責任者には、責任感が求められます。障害者という弱い立場の方々は、さまざまな課題を抱えています。福祉サービスには、その課題を少しでも取り払おうという重要な使命があるのです。福祉サービスの内容によって、障害者の生活は大きく変わります。障害者のことをしっかり考えて最適なサービスを提供するという責任感が必要なのは、いうまでもありません。言葉を変えれば、障害者への深い愛情です。愛情という裏付けがあればこその責任感が、必要となります。

サービス全般の管理能力も、サービス管理責任者には必要です。サービスを提供するのに当たって関わる人、関連するサービスはとても多いです。コミュニケーションを取りながらその全てをしっかり管理できる能力は、サービス管理責任者にとって欠かせないものです。管理がおそろかになると、せっかくのサービスが意味のないものになってしまいかねません。

情報・ニーズを的確に捉える能力も重要といえるでしょう。国の制度が変われば、サービスも料金も大きく変わります。また、社会情勢が変われば、ニーズも変わってくるでしょう。障害者を取り巻く環境は、常に変わるのです。たとえば、年齢と共に就学や就業が必要となりますし、障害の程度が変わることもあります。障害者世帯の所得も変化するでしょう。そういった変化に合わせたサービスの提供が、不可欠となります。常にアンテナを広げ、障害者が自立するのに何が必要なのかを考える洞察力が、サービス管理責任者には必要となります。障害者だけでなくその家族とも向き合い、今どのようなサービスが求められているのかを先取りしていく能力が大切なのです。

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サービス管理責任者の平均年収と他職種との比較

サービス管理責任者の平均年収について

転職会議調べによると、サービス管理責任者の平均年収は350万円です。最高699万円、最低150万円と幅があるのが特徴です。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 生活相談員293万円
  • ケアマネージャー360万円

日本の平均年収と比較すると72万円程下回っており、決して高いとはいえません。同業種である生活相談員の293万円よりは上回っていますが、360万円のケアマネージャーと比較すると下回ります。

サービス管理責任者のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

介護管理責任者のボーナスの有無は施設により差異がありますので、一概にはいえません。しかし、多くの施設では年2回、ボーナスが支給されるようです。

昇給について

昇給の有無も、施設によって相違しています。昇給が一定額として決まっている施設は、多くありません。一定額の昇給がある施設の場合は、2,000円程度だといわれます。

サービス管理責任者の年齢別平均年収推移シミュレーション

サービス管理責任者の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 218.6万円 15.0万円 38.6万円
25~29歳 284.7万円 19.5万円 50.3万円
30~34歳 328.0万円 22.5万円 57.9万円
35~39歳 359.4万円 24.7万円 63.5万円
40~44歳 387.4万円 26.6万円 68.4万円
45~49歳 409.5万円 28.1万円 72.4万円
50~54歳 426.7万円 29.3万円 75.4万円
55~59歳 420.5万円 28.8万円 74.3万円
60~64歳 315.2万円 21.6万円 55.7万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は328.0万円、うちボーナスは57.9万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が387.4万円、うちボーナスは63.5万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

サービス管理責任者と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 サービス管理責任者の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 218.6万円 263.5万円
25~29歳 284.7万円 343.3万円
30~34歳 328.0万円 395.5万円
35~39歳 359.4万円 433.4万円
40~44歳 387.4万円 467.1万円
45~49歳 409.5万円 493.8万円
50~54歳 426.7万円 514.4万円
55~59歳 420.5万円 507.0万円
60~64歳 315.2万円 380.1万円

サービス管理責任者の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は328.0万円で、日本の平均と比較すると67万円ほど高くなると推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

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サービス管理責任者の生涯賃金シミュレーション

サービス管理責任者 日本の平均
生涯賃金 1.58億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金とサービス管理責任者の生涯賃金を比較してみましょう。サービス管理責任者の平均年収は350万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

サービス管理責任者の生涯賃金は、1.58億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると0.32億円ほど少ないと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

まとめ

サービス管理責任者の年収は、日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。しかし、障害者数は増える傾向にあり、福祉サービスで自立を求める方も増えています。

そのため、求められる責任感は大きいですが、社会の役に立ちながら働くというやりがいのある仕事だといえるでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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